派遣の心得

【総括】2022年「負けない派遣社員」の働き方、派遣先が完全にぬるま湯状態です!

投稿日:

日々派遣社員生活を楽しんでいるEです。
久しぶりにEの派遣生活について語ります。

実に半年ほど前、6月頃に派遣先工場がコロナ禍による半導体不足でヒマ、という報告をしました。
その後、半導体や部品の不足は解消されてラインは平常通りに動いています。

もともと業績好調で忙しい工場です。
が、その後もヒマでゆったり働いています、Eは。
ヒマが常態化しているんで毎日のんびり仕事してます。完全にぬるま湯状態です。
なぜ工場が正常に稼働しているのにEはぬるま湯状態なのか。
その経緯と、2022年の派遣生活の総括について語ります。

Eの派遣先状況

改めてここまでの経緯を紹介します。

今から2年前、2020年10月に現在の派遣先である、大手上場企業の地方工場での勤務が始まりました。
配属された部署は製造ラインではなく、製造のバックアップ的な部署
Eはその部署で初めて、かつ唯一の派遣社員でした。

派遣社員は作業内容労働者派遣契約により定められているんですが、当初の作業内容は工場の製造に使う用具のメンテナンスや点検、だけ
派遣先工場は一般的な派遣社員の職務遂行能力を相当ナメていたのか、契約上の作業内容は3か月目ですでに月の半ばには作業終了を迎えるようになります。

当然ヒマになります
ヒマなんで、周りの忙しそうな社員さんから仕事を分けてもらいます。
もらう仕事もそう難しくないんでサクサクこなしていきます。するとその作業はいつの間にかEの専属となります。
4、5か月目には契約上の作業の倍の作業をこなしていました。
Eは過去にポリテクセンター(職業訓練校)に2回(計12か月)通ったことがあり、製造業の基礎の基礎は心得があります。IT系の派遣先の勤務経験もあり、ExcelなどPCのスキルも高いです。
測定器具や工作機械の操作、PC操作など一般の派遣社員には求められていないスキルも駆使します。

その頃Eの所属する部署のリーダーがEに仕事場の立ち話の中で言いました。そのリーダーは派遣社員の処遇について人事に意見や評価を直接言う立場の人、つまり派遣社員の命運を握る人物です。
「Eさんホントに助かってますよ。Eさんを雇えてお得でした~」と。
はい、しっかり聞きましたよ

「お得」

だと、

にほんブログ村 就職バイトブログ 派遣社員へ
にほんブログ村

時給アップ交渉

当然Eは目指しました、時給アップ。
Eをいつまでも「お得」に使い続けられると思ったら大間違いです。
派遣会社を通じて時給アップ交渉開始
「お得」の一言もしっかり交渉材料にさせていただきました♪

派遣会社のEの担当者も乗り気でした。
Eの過去の派遣先での仕事ぶりも知っているだけに「行ける」と踏んだんでしょう。

翌年5月頃、交渉の末に時給50円アップ
さらに同年12月、時給100円アップを実現。
当初の時給より150円上がるという成果を得ました。
この二回の交渉のいきさつについては過去記事で詳細を語っています。

もちろんEは更なる時給アップを目指しました。
こうなると、お金のためというよりゲーム感覚になってきていました。
そして今年、2022年を迎えました。

過去記事です。

2022年の「負けない派遣社員」

とここで、なぜEが「負けない派遣社員」と名乗っているのかを簡単に説明しておきます。
ここ大事です。

第一に、Eという人間は現在50代前半ですが、これまでの職歴、自己鍛錬、生まれ持った天分によって各方面で才能を発揮し、現派遣先でも各タスクで質量ともに卓越したパフォーマンスを発揮し、製造現場の派遣社員として最強だからです。
そればかりでなく、コミュ力、トーク力、交渉力、状況分析力、戦略眼、危機回避能力など様々な能力に秀で、歴代の派遣先でキング的地位を勝ち得て居心地よく過ごしてきました。
とはいえ、同一企業内で長期の経験を積む正規雇用の社員専門知識ではかなわない。もちろん年収では正社員には到底かなわない。
「勝つ」ことはできないまでも、最小限の労力で最大限の地位を築き、派遣先企業に「辞められると困る」と思わせることができる「負けない派遣社員」、それこそがEなのでした。

まるで自慢してるかのように聞こえるかもですが、やや自慢です。もちろん事実を正確に伝える必要のためこういった表現になっています。
と、ここまで読めばおわかりのように世界最高クラスの自己肯定感も兼ね備えています。

世の派遣社員のみなさん、安心してください。
やっぱりEのような最強スペックがなければいわゆる「負け組」に甘んじなければならないのか、などと悲観する必要はありません。
「負けない」ためにはごく簡単なあることをすればいいだけです。
これこそが「負けない派遣社員」の根幹部分。ひと言でいえば「争わない」ということです。
これについても過去の記事でEの「負けない理論」の詳細を語っています。

長くなりました、本題に入ります。

Eが確立した「負けない理論」についての過去記事です。

3月に長期セブ滞在

さて、時給アップが決まって明けた2022年。
Eはあることの準備をしていました。
コロナ禍のせいで二年以上会えなかったセブに住む家族に会いに行く準備です。両国ともまだまだ厳しい水際対策があった時期で、ビザ書類を揃えるのに公証役場に2回足を運ぶなど、準備にはかなりの時間と労力がかかったんですが、これも細部に至るまで過去記事で語っています。
過去記事集「セブ渡航記2022」シリーズはこちら

3月に丸1か月セブに滞在することが決定。
それはつまり、派遣先を1か月休むということです。
果たして、毎月やらなければならないタスクを抱えている派遣社員が1か月休むことは可能なのか?
正直「もう契約はしない」と切られることも覚悟の上でした。

結果、
2月でいったん契約終了扱い。帰国後の自主隔離期間終了後に再契約となりました。
通常ならEがいない3月のタスクに穴が開きます。
部署のリーダーは人事から穴埋めに他に誰か雇わなくていいのか?と聞かれたそうです。
それに対してリーダーは「1か月休んでもEさんに復帰してもらった方がメリットがある」と答えたとのことでした。
このあたりにもEの、辞められては困る「負けない派遣社員」振りがうかがえるかと思います。

かくして4月第2週、自主隔離期間を終えたEは諸手を挙げて歓迎される中、元の派遣先の元の部署に復帰したのでした。
もちろん、3月分のタスクはEのためにほぼ丸ごと手付かずで取っておいてありました。

2022年後半ヒマになる

6月にコロナ禍による半導体不足などの影響で、工場のいくつかのラインが止まりヒマになったことは既に述べました。
その後ラインは通常運転に戻り、工場は活気を取り戻します。
が、Eは元のように忙しくはなりませんでした。

理由は、

同じ部署に二人の派遣社員が増員された、

からでした。

二人の派遣社員を補充

2022年に入ってから部署に二人の派遣社員の増員がありました。
30代前半のオカダくんと20代後半のミタくんです。
理由は、部署全体として手が足りていなかったからとのこと。

確かに二人が入ってくるまではEもフル回転でした。
ご想像の通り、Eは新しい仕事をすぐ覚えるのは当然として、あっという間に習熟しては自分の工夫も加えて高速でこなすことができてしまうため、頼まれた仕事が次々と片付けられていく様子に現場では驚きの目で見られるようになっていました。

Eも自身も時給アップのモチベーションあり、パフォーマンスを披露する楽しみもありで多少無理しても多めの作業をこなしていました。
が、現場の社員からはさすがにこんなに働かせるのはまずいんじゃないかと思われるようになり、二人の若手新人派遣社員が入ってきました。
もちろん、そもそもが人数不足で作業用具の作成や修理、改善などの製造現場からの要請に応えられていなかったこともあります。

さて若手の二人。
彼らの職務内容はEとは異なり、作業現場のメンテナンスとのこと。
契約の詳しい内容までは知りませんが、ざっとそういう感じだそう。

と、実際はEがこれまで手掛けていた契約外の仕事のかなりの部分が彼らの作業範囲となりました。

派遣社員増員の効果

新人二人の前任者の立場になったEはあれこれと彼らに仕事を教えます。
オカダくんは、イマイチぱっとしないんですが、寡黙なミタくんはなかなか筋がいい。
が、二人が入ってほどなくしてEはセブへ旅立ちます

1か月と少しのブランクの後、派遣先と再契約。復帰します。
実はこの間、増産などがあってものすごく忙しい時期でした。
Eが復帰すると仕事がたまりにたまっている。休みの間は増産体制の構築が最優先で、日々のルーティンワークがボロボロの状態。
Eが諸手を挙げて歓迎されたのには「この惨状を何とかしてくれる救世主」という期待の表れでもあったのでした。

期待に応えて1か月分の仕事を1週間ほどで片づけました。もちろん走り回りました。
さて再び時給アップへの挑戦、と思いきや難しい状況になります。

理由は新人の二人の存在です。
まずミタくんが、かなり習熟度を上げてきました。
特に製造現場で使用する用具の作成。作業ボリュームが比較的大きい仕事です。
Eほどのクオリティはありませんが、見劣りしないものを作ります。工夫も見られ、作業スピードも悪くありません。

現在、その方面の仕事はミタくんに移行しています。
現場からの発注が立て込んだり、改善や工夫が必要なときにはEにも声がかかりますが、現在ほぼミタくんが専属です。

一方、オカダくん
オカダくんは過去記事に登場済みで、申し訳ないけどダメ派遣のサンプルとしての扱いでした。
とはいえ、オカダくんレベルの能力が一般の製造業派遣社員の平均です。まだ若いけどよそで正社員としてキャリアを上げていけるかどうかは微妙、といったレベル。

過去記事で語った通り、何かを作成する仕事は明らかに向いていません。
Eからオカダくんに移行した仕事は、雑用です。
Eはそれまで部署で一番新人でしたから何かと雑用をしていましたが、そのほとんどがオカダくんの仕事になりました。
ミタくんがやっている用具作成の仕事も、量的にミタくんがこなしきれない場合に簡単なものがオカダくんに回ってきます。
作業ボリュームは少ないんですが、相変わらず彼らしくゆ~っくりとふんだんに時間を使って作業をしています。

そして6月、半導体などの部品不足で製造ラインの一部がストップ。
派遣社員3人ともヒマになりました。

部品不足の解消後、工場は通常運転にもどりましたが、Eに残った仕事は当初の契約にあった用具のメンテナンスや点検、だけ。
これでは時給アップは望めない。
作業範囲を増やさねば、より難易度の高い作業をもらわねば。

時給アップ計画に暗雲

と、そこにストップがかかりました。
はっきりそう言われたわけではありませんが、明らかにEがこれ以上時給交渉をできなくする意図が見えてきます。
それまでEもやっていなかったような難易度高めの作業が、筋のいいミタくんに振られるようになります。

部署内は高齢化が進んでいて、それまで50代~60代の社員が専属でやっていたCADやNC機械の扱える後継者育成が急務になっています。
ある時部署のリーダーも参加するミーティングで三次元CADができる人はいないかという話になって、もちろんEは「前やってました」と立候補。
Eは二次元CADも三次元CADも達人です。
ちなみにNC機械もポリテクセンターで習ってプログラムを習ったこともあり、どういうものかはわかっています。

ところが、その後CADの仕事をするようになったのはミタくんでした。
未経験のミタくんに社員が教えている姿を目にするようになります。

こうなるといよいよ「Eに新しい仕事をさせるな」令が出ているとしか思えません。
ま、後継者育成となれば50代のEよりミタくんというのはわかりますが、いまだに派遣社員のミタくんを契約社員→社員に引っ張ろうという動きはありません。

Eも一度、昔ポリテクセンターで習ったこともあるSolid Worksという三次元CADで治具の修繕に必要な部品を造形して、CADができるところを披露しましたが、その方面の仕事は一切回って来ません。
ちなみにEは、以前ある会社で業務で使っていたライノセラスという三次元CADが得意です。CADはメーカーによってインターフェースや操作方法が若干違うので慣れるに少し時間がかかります。

さて、どうやって時給アップを目指す?
結論、

時給アップ目指すのやめました。

新人派遣二人が入る前なら、忙しさに乗じてCADもNC機械での加工もEの仕事にすることは可能だったでしょう。
そうなればEは本格的になくてはならない存在になり、さらなる時給アップも簡単だったはずです。

が、二人の加入で部署全体に少し余裕も生まれ、その後若手の正社員が正式に後継者に選ばれたようです。
確かに、本来そうあるべきですよね。
で、派遣先によるEの時給アップ計画妨害工作の結果どうなったかというと。

仕事が減ってヒマが常態になりました♪

Eの現在仕事、本来の契約にある毎月のノルマ。
プラス、新人の派遣二人が追いつかない時に回って来る仕事。

これ、普通にやると正味10労働日もあれば終わります。
月の労働日は平均で20日ほどあるんで、月の半分は手が空くことになります。
増産などで部署や工場全体で取り組む作業がある時期は一時的に時間が埋まりますが、それも一瞬。

ヒマが嫌い、という人も多いかと思いますが、Eはヒマ大好き
6月のラインストップ期に、この派遣先でのヒマ対策は確立されています。

ヒマの対処法についての過去記事です。



時給アップ交渉のネタは望めない、となると完全に方針転換です。
180度反転です。

とことんヒマを享受します!

幸いなことにEは日々の作業スケジュールの組み立ては90%自己裁量が与えられています。
基本的に優先度を踏まえた上で気が向くままにやりますが、ルーティンはあります。
朝イチは、とりあえず「通常業務」をします。だいたい午前中はできるだけ疲れないペースでゆったりこなします。
わざとゆっくり作業ということはしません。それをすると逆に疲れることを知っているからです。

では「通常じゃない業務」とは何かというと、あれです。
万国共通(?)の「サボり」です。

Eは最近よく作業場のゴミ捨てに行きます。
ゴミ捨て小屋でサボれるからです。
寒すぎたり暑すぎたりせず、他にゴミ捨てに来る人とかぶらなければ、スマホを見てます。

その他、過去記事でも述べたように自分の席でパソコン作業をしたり、している振りをしたりしています。
周りに他の社員がいない時はもうそれはサボりのチャンスです。
ウェブサイトの閲覧は何かと制限がかけられていますが、EdgeのトップページのMSNのニュースは見れたりしてます。
PCはウェブサイト閲覧のログも全て残りますが、トップページとその先のワンクリックくらいは「間違えてクリックした」で済むんじゃないでしょうか?
そもそも末端の派遣社員が使う端末のログなどチェックされないでしょうし。

と、他の派遣二人はどうかというとやはりヒマです。
Eと違って二人は月のノルマ的な仕事がなく、その時々で指示された作業を行います。
よって仕事がない時はE以上にないです。
逆にEが作業を分け与えることさえあります。
作業量からみて十中八九他の二人もE同様にサボっています

そのことは現場の社員も恐らく承知していることでしょう。ここのところの作業量はどう考えても三人の派遣社員の労働時間を埋める量はないことは明らかです。

ということはですよ、Eの作業負担が大きいから、Eに時給アップさせたくないから、という理由で二人を雇ったとすれば派遣先側に得があった?となります。
確かに二人が入る前は部署としてこなしきれていないこともありました。
が、せいぜい一人を入れてEをこれまで通りフル回転させた方が効率がいいのは明白です。

ともあれ、Eは現状で全然OKですよ。
労力に対する対価でいうと過去最高の職場と言えます。

休み休みほどよい運動をして健康的に一日が終わる、

そんな充実した毎日を過ごしています。当初より150円アップした時給も引き続きもらえています。
こんなぬるま湯の環境を与えてくれた派遣先の計らいに感謝です。

まとめ

と、2022年も終わろうとしています。
来年以降も時折まとまった有給を取ってセブを訪れたりしながら、毎日をやり過ごしていく所存です。

みなさんも職場での安寧の地位を築きつつ、のんびり過ごしていきましょう。
来年もよろしくです!

今後もEの「負けない」派遣社員ぶりをお伝えしていきます。
次回をお楽しみに!

-派遣の心得

Copyright© 負けない派遣社員 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.