社労士 社労士試験逆説勉強法

社労士試験逆説勉強法 新章① 固定記憶蓄積のフェーズ

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さて、来年の社会保険労務士試験まであと10か月です。
社労士の試験勉強って何をするべきか理解していますか?

今回はそもそも合格のため合格点を取るために何をするべきなのか、何を意識して勉強するべきなのか、社労士試験の特性を踏まえたうえで解説します。

始めに言います。
それは、記憶の持続時間です。

これを意識しないとせっかく、仕事しながら、育児をしながら、貴重な時間を割いて勉強しているのに非常に不効率な勉強をすることになってしまいます。

こういった声が聞こえてきそうです。
効率的な勉強法なんてわかっている、と。
基本書を読み込んで(インプット)、問題を解く(アウトプット)、中でも特に過去問を解く、それが社労士試験の勉強の基本だろう、と。

もちろんそうです。
Eはさらに問います、それは何のためにやるんでしょう。

それはもちろん、試験で得点を上げるため。
それもその通りです。

そのための日々、インプットとアウトプット、これを試験までに膨大な時間を費やして勉強という作業を行います。
これは結局のところ、次のことのために行っている作業だということを意識していましたか?

試験開始時間に、試験会場に、最大の記憶量を持ち込んで試験に臨む

今回はこれについて詳しく解説します。

ところで、これまでにも効率的に勉強するための様々なノウハウを記事にしてきました。
それだけでなく、社労士受験に向いている人、向いていない人、などにも触れてきました。
過去記事も是非どうぞ!

社労士試験の合格って何が必要なの?

さて、来年8月第三日曜日の社労士試験まであと10か月あります。
試験日までの勉強計画って立てていますか?

実を言うと、社労士試験を2回受けて2回目で合格したEですが、正直この時期に勉強計画を立てたことなどありませんでした。

1年目は9月にフォーサイト社の通信講座を申込み、送られてくる教材に従って勉強を進めるのみでした。
2年目は択一式が2点不足で不合格となる発表までほとんど勉強しませんでした。

不合格が決まった後も、結局闇雲に基本書の回転と問題演習を繰り返す日々でした。
しかしあるとき、そう試験前約2か月頃になり、このままでは今年もダメだ、と思い勉強方法とスケジュールを徹底的に分析し組みなおして自分なりの勉強法を見つけ出し、合格という結果を勝ち取りました。

今この時期に勉強計画を立てる必要があるかどうかといえば、特に必要はないと思います。
理由は、試験日の試験開始時間まで10か月もある今のフェーズで、やれることは二つしかないからです。これは後で述べます。

そもそも社労士試験の勉強の全体を通してでやるべきことは大きく分けて二つあります。
これです。

①できるだけ多くの「固定記憶」を蓄積すること
②最大限の「短期記憶」を試験開始時間に持ち込むこと

社会保険労務士


社労士受験1年目はこのフォーサイトの加藤氏の通信講座に全てを託しました!

社労士試験の特性

社労士試験を一言で表すと「記憶力テスト」です。
ほぼ全ての問題は記憶さえあればそれを頼りに正解を判断できる問題ばかりです。
計算問題が出題されることもありますが十中八九、計算式を記憶していれば簡単に解ける問題です。

試験範囲も年金関連を除けば特段理解しにくい内容はありません。
従って試験ではほぼ記憶だけを頼りに正解を導き出すことになります。

ということはとにかく暗記さえすればいい、ということになります。
が、そう簡単にはいきません。
社労士の試験範囲は常人には到底全てを覚えきれる量ではありません。

そんなにも広い試験範囲ですが例年、6割強さえ正解すれば合格点に達します。
ここでひとつ、効率的に勉強を進めるためのコツがひとつ浮かび上がります。

出題頻度の高い項目を重点的に勉強(記憶)する。

と、まあこれは社労士試験に限らずテストの世界における普遍的でオーソドックスな勉強法、短く言えば常識ですよね。
出題頻度を意識しながら勉強することは、勉強効率アップ、得点アップに大きく貢献します。

今日の本題からは外れますが、出題頻度をつかむためにどうするか。
初学者の人は試験範囲を一通り網羅したら、できるだけ早い段階で過去問を何年分かやってみてください。
どういう問題が出題頻度が高いかがざっくりとわかります。

もちろん、
過去に出た問題 = 出題頻度が高い問題
では決してありません。
過去に出題された問題には当然、めったに出ない問題や、過去に1度しか出たことがない問題もありますが、勉強していく上で「これは出そう」、「これはめったに出ない」、という感覚がつかめるはずです。
その感覚を頼りに、直前期に近づくにつれて出そうにない項目を捨てていくことで効率を上げていかなければなりません。

既に受験経験がある人は少なくとも過去5年分の問題は何度か解いたことがあるかと思います。
もうひとつ気を付けてもらいたいのが、社労士受験の世界では「とにかく過去問をやれ」と連呼する輩がいるせいで、それを字句通りに受け止めてしまう人がいます。
同じ問題を何度も何度も繰り返し解く、という超非効率な勉強をしてしまっています。

これ、意味ありません

同じ問題を何度も解けばできるようになるのが当たり前です。
重要なのは過去にも出て出題頻度が高いと実証されている項目を別の確度で問われた時にも正解できるようにすることです。
そのためには「過去」以外の問題や模擬試験をより多くこなす必要があります。

この「とにかく過去問をやれ」の毒に冒されてしまっている人はすぐにでも抜け出しましょう。
詳しくは過去の記事で解説しているのでどうぞ。

過去記事
社労士受験 逆説勉強法その1 過去問にこだわりすぎてませんか?

社労士試験勉強の本質とは ~固定記憶と短期記憶

社労士試験はイコール「記憶力試験」と述べました。
そして試験範囲の全ての暗記は不可能とも述べました。
では、試験までに何をどう記憶すればいいの?
これにお答えします。

試験日の試験開始時間に可能な限り次の二つを記憶することに全力を尽くす。
①出題頻度が高い部分の固定記憶
②出題頻度が高い部分を中心とした試験範囲全般の短期記憶

試験勉強を進める上で今、「固定記憶」を作っているのか、とにかく試験を乗り切るために「短期記憶」を作っているのかを明確に意識して勉強のスケジュールを立てることは、勉強の効率化に大きく役立ちます。

直前期の勉強はこれが命といっても過言ではありません。
10か月前の今現在も、これは今の時点で確実に覚えていかなければならないのか、それとも後回しにしていいのか、を意識することで効率化できます。

何がいいたいかというとこういうことです。

どうせすぐ忘れる項目を何度も時間をかけて覚えようとするな

ということです。
過去の記事でも触れましたが、その最たる例がこれです。

特定受給資格者及び一部の特定理由離職者の基本手当の所定給付日数

引用元:ハローワークインターネットサービス
詳細はこちら https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_benefitdays.html

この雇用保険法で出てくる、求職者が基本手当(俗にいう失業手当)を何日分受給できるかというこの規則性がありそうでない数字だらけの一覧表、なかなか全部を確実に覚えるのが困難な上にすぐに忘れてしまいます。

基本書の回転をしていて、この表にぶち当たる度に、毎回毎回全部の数字を確実に記憶しようとしていたとしたら、とんでもなく非効率なことをしていると言わざるを得ません。

過去の記事にも述べましたが、どうせすぐ忘れる項目はざっと目をとおして、しっかり確実に覚えるのは後回しにします。

Eは合格した2011年試験の時にはこの一覧表を、試験前日試験開始時間のギリギリ直前、まさに試験官が「机のものを全部しまってください」と告げる瞬間までの間の2回の最終確認だけで記憶に刻み込みました。
そして見事に択一式で出題され1点をもぎ取りました。

この詳しいテクニックは「試験開始時間逆算勉強スケジュール」と題して過去記事で解説しています。
こちらもどうぞ!

過去記事
社労士受験 逆説勉強法その2 試験開始時間「逆算」勉強スケジュール

では今やるべきことは何?

短期記憶って今作っても試験時間には忘れちゃうから意味がないのでは?
という結論が浮かんできましたね。
その通りです。試験10か月前に短期記憶もへったくれもありません。

今は固定記憶を地道に積み上げる、これしかありません。
よって、基本書にある内容を全て網羅して読み込んでいく、というのが10か月前のこの時期にする正しい勉強法です。

出題頻度が高い項目を重点的勉強する。
これが効率を上げる方法だと、常識だ、とも述べましたがそれだけでは合格点には到達しません。

まだ試験範囲を網羅していない初学者は当然ですが、ある程度の出題頻度を把握している2年目以降の受験生でも、試験時間に記憶の網に引っかかることができるようにするために、この時期からおよそ2月か3月くらいまでは軽くでもいいから広い範囲を網羅して勉強するべきです。


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固定記憶と短期記憶って何?

「固定記憶」と「短期記憶」
これはEが勝手につけた名前で、学術的にはいろいろな名称があることでしょう。
社労士試験の勉強法を語る上でのEの定義はこうです。

固定記憶 …… おおむね7月(試験1か月~1か月半前)の時点で確実に脳に定着した記憶
短期記憶 …… 約1か月~数時間で消えてしまう記憶

勉強を進めていくと、なかなか覚えられない項目が浮かび上がってくるはずです。
その中には出題頻度の高いものも多くあるでしょう。
それは当然、記憶しなければなりません。

それはいつ?
試験開始時間までにです。試験開始時間5分前でも全然構いません。
また、問題を解いた後に全て忘れ去ろうとも全然構いません。

とりあえず試験時間に試験範囲についての最大の記憶量を持ち込む。
これからの勉強は常にこのこと、最終到達地点での完成型をイメージしながら進めていってもらいたいと思います。

では肝心の、10か月前の今は何をすればいいの?
これに答えます。

①固定記憶を地道に増やす
②すぐに忘れる項目を振り分けて、深入りしない

今はとにかく地道に固定記憶をできるだけ多く蓄積していく時です。
そして、記憶の持続時間を意識して勉強していってください。

来年の7月に入ったら、直前期のための緻密な勉強計画を作り上げる必要があります。

その時には、どの項目が固定記憶として脳に蓄積されているか、何度勉強してもすぐ忘れる覚えられない項目はどれかを明確に振り分けをします。

記憶の持続時間に応じた勉強スケジュールを組み、試験当日、試験時間直前の時間までも利用して、試験開始時間に最大の記憶量で試験に臨む作業を積み上げていくことになります。

もちろん、そのためには試験直前には膨大な量の勉強時間が必要となります。
必要とされる勉強時間は試験時間が近づくに比例して増えることにもなります。

その際に当然ですが、より多くの固定記憶が蓄積されている方が圧倒的に有利です。
また日々の勉強で、これは何度覚えてもすぐ忘れる、ダメだ、と思った項目は、深入りせずに捨て、直前期に集中して対処することでムダな作業を減らすことができます。

10か月前である今から、常に試験開始時間という最終到達地点での記憶の完成型をイメージして勉強していくことで10か月後には大きな差がついていることでしょう。

まとめ

今日のまとめです。

社労士試験に合格するためには何を目的に勉強すればいいのか?

この2点を意識して勉強することが重要です。
①できるだけ多くの固定記憶を蓄積すること
②最大限の短期記憶を試験開始時間に持ち込むこと

具体的にはどうすればいいの?

試験日の試験開始時間に可能な限り次の2点を記憶することに全力を尽くす。
①出題頻度が高い部分の固定記憶
②出題頻度が高い部分を中心とした試験範囲全般の短期記憶

では、10か月前の今のフェーズでは何をすればいいの?

今回の重要ポイントです。
①固定記憶を地道に増やす
②すぐに忘れる項目を振り分けて、深入りしない

はい、すいません、同じことばかり言ってます。
それくらい「固定記憶」「短期記憶」といった記憶の持続時間を意識した勉強をすること。
試験開始時間という最終到達地点での記憶の完成型をイメージして勉強を進めることで、結果(得点)が大きく変わるはずです。

2021年の社労士試験にむけても、Eの経験に基づく合格テクニックや情報をお伝えしていきます。
次回をお楽しみに!

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