物事には、才能があるかないか、向いてるか向いてないか、によって結果が大きく変わることってありますよね。
例えば、スポーツや音楽。勉強や仕事も分野によって才能があるかないかが影響します。
挑戦して、がんばったけど、どうしても壁を越えられず、モノにならなかった
そんな挫折は誰にでもあることでしょう。
がんばって、自分なりにできるようになった、でも世の中もっとすごい人がうじゃうじゃいる
っていう場合もあります。
人生誰しも挫折の連続で、Eもそうでした。
それでもEは結構いろいろなことに挑戦してきた方だと思います。
その道を極める、というほどのではないけれどそこそこできるようになったこともいくつかあります。
しかし、
本気で打ち込んだのに、これに賭けていたのに、思ったようにできない、その道の達人のには到底かなわない、ということもたくさんありました。
Eがこれまでの人生で挫折を味わった経験を紹介していきます。
今回はこれです。
楽器ができません!
Eは子供の頃から音楽が大好きでした。
歌うのも大好きで、小学4年生の頃に合唱部に入っていました。
朝練、放課後と毎日思い切り歌うことができてハッピーでした。
もちろん文部省推奨曲だけでなく、テレビから流れてくる大衆音楽も歌っていました。
Eは早くからロックが気になっていました。
中でも当時テレビで人気のゴダイゴとかサザンなどを真似して歌っていました。
Eは過去の記事で、小学生の頃から英語曲を音声のみでコピーして歌っていた、と述べています。
思えば当時人気だった『西遊記』という子供向けドラマの主題歌『Monkey Magic』という英語だけの歌をコピーしていたのが最初だったと思います。
もちろん今は英語で歌えますが、当時はなんとなくそれらしい音声でなりきって歌っていました。
小5でピアノを習い始める
合唱部で練習しているとピアノの上手い子が伴奏していますよね。
Eは小学4年の頃に合唱部にいて、その後引っ越しをして転校したんですが、Eの合唱部では上級生の女子がいつもピアノ伴奏をしていました。
それを見ていて「自分も弾けるようになりたい」と思っていました。
すると引っ越した先の近所にピアノ教室がありました。
となれば、これはもう通わない手はありません。
家にピアノはなかったんですが、親がどこからか当時の学校の音楽室にあったような古い電気ピアノ「オルガン」を入手してきました。
でもEの場合、
・もう小学5年生
・家にピアノがない、オルガンだけ
普通の子は、
家にオルガンとは違い、内部に弦がついていて鍵盤をたたく強度によって音の強弱がつけられるピアノがあり、
絶対音感を身に着けることも可能な小学校入学前後から習い始める、
というのが一般的でしょう。
Eのような生徒は稀だと思いますが、それほどまでに楽器を弾きたいという衝動が強かったです。
さて、ピアノを習い始めてみてどうだったのでしょう。
と、その前にそれまでのEの子供時代の楽器体験はというと、
やはり小学校の音楽の授業でした。
ピアニカ、リコーダー、全然できません!
小学校に入学すると口で拭きながらピアノのような鍵盤で弾くピアノとハーモニカとが合体した「ピアニカ」を習います。
全然できませんでした!
音符も理解できませんし、当時は音楽に興味もありませんでした。
小学1,2年の学校の合奏発表会では、Eのような全然弾けない子はステージの後ろでサビの「テッテレー、テッテレー」の3音だけを弾いていなさいと。
結果、曲の全体像も把握していないから自分の出番(サビ)になっても気づかず、みんなが弾いてから慌てて弾きだしたりとか。
しかし、この頃は自分に楽器の才能が極端にないことに気付いてはいませんでした。
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これ「ピアニカ」ともいうけど「鍵盤ハーモニカ」ともいうんですね。
小学3年生頃になるとリコーダーを習い始めます。
夏休みに課題曲を練習して新学期にテストがあります。
それなりに練習しますが、全然指が動きません。
ホントに吹けません、できません。
あれ?
他の子はできているのにどうして自分だけできないの?
と思いつつも、当時はまだまだ音楽に興味がなく、子どもだから自分の興味のないことが上手くできなかったところでそう気にするでもなく、といったところでした。
では、その後自分から習いたくて通い始めたピアノはどうだったんでしょう
ピアノも弾けないんです!
さて、普通は3歳や4歳の子供が習う教材「バイエル」からレッスンが始まりました。
先生が短いフレーズを弾いて、それを弾いてみて(もちろんできない)家で練習して次の週にレッスンで弾いてみる、という繰り返し。
始めの頃は課題も簡単で家のオルガンで弾いて教室で弾くとまずまず進歩していたんですが、すぐに壁が出現します。
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レベルが上がり何回やっても弾けない、指が動かない、楽譜を追うのも大変。
それだけでなく、ピアノの鍵盤はオルガンよりずっと重くて、家のオルガンで練習しても教室の実際のピアノを弾くとめちゃくちゃ。
左手で弾く和音の意味がわからず、その場その場で楽譜通り弾くだけ、応用効かず。
課題のフレーズもEが好きな音楽とはほど遠いからやる気も起きず。
発表会ではミス連発…
という有様ですから上手くなるわけもなく、でも中学1年まで続けていました。
中学になれば部活など他のことで忙しくなり、周りの子もやめていく。3年ほど経過した時点で終了。
はっきり言ってしまえば、なんの成果もない3年間でした。
ついにギター購入!
中学生の頃はサザンにハマったりもしたんですが、本格的に洋楽を聴くようになります。
高校生の頃になると洋楽ロックが中心になってそれなりに英語の歌詞も歌えるようになり、歌の方はレパートリーも増えていきます。
そうやって洋楽を聴いているうちに、ギターの奏でるサウンドにも興味を持ち始めます。
当時のスター、ヴァンヘレン やBon Jovi のギタリストのリッチーサンボラなど超メジャーなギタリストから、AC/DCのアンガスヤングや、スティーブヴァイなどのべヴィーメタルのギタリストも聞くようになります。
Bon Jovi の『 Livin' On A Prayer』
確かこれと同じ映像をVHSで録画して何十回も繰り返し見てました。
そこまで音楽にのめりこむと、自然と自分でも演奏したくなるもの。
そんなわけでお小遣いを貯めて高校生の時にギターを購入!
エレキギター、初心者向け7点セットでした。
黒のストラトキャスターで、小さいアンプとコード、ピック、教本、音叉(!)などがついていました。
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ちょうどこんな感じでした。
さっそく教本に従って弾いてみる。
と、最初につまづいたのがチューニング。正しい音の高さが出るように弦のテンションを調節。
教本にあった説明をざっくり要約すると、「音叉がA(ラの音)の音だから、まず音叉を鳴らして聞きながら5弦をAの音に合わせて、5弦に合わせて他の弦も調整する」とのこと。
これ、理解してできるまでまる1日かかります。
絶対音階なんてないから音叉を聴いても正しいAの音が出ているかもわかりません。Eほどのモチベーションがない人だとこの段階で挫折するかもです。
ま、今ならスマホで正確にチューニングできますが、ギターを買ったばかりの高校生にチューニングメーターを買うお金などなし。
教本に「ドレミファソラシド」の押さえる位置が載っていたから弾いてみてとりあえず合ってそうな感じになるまでひたすらチューニング。
音ひとつ出すにもフレット(左指で押さえる位置)のすぐ手前を結構力を入れて押さえないと音がきれいに出ない。
手がつりそうになりながらなんとか「ドレミファソラシド」を弾いてみる。
教本には、「ドレミファソラシド」にもいろいろある、と書いてあります。
ド素人のEが知っていた「ドレミファソラシド」とはCメジャーの音階で、たくさんある「スケール(音階)」のひとつに過ぎず、ロックでは「ペンタトニックスケール」とか「ブルーノートスケール」などを使う、などと説明がありました。
今思うと、「そりゃスケールを使ってアドリブでソロを弾けるようになれば必要な知識だろうけど、初心者向けの教本の冒頭に載せるべき?」という内容ですが、当時のEもとりあえずその通り弾いてみて、ああなるほどよくわからん、とスルー。
それと、ピアノの先生なぜこういうの教えてくれなかった?
ともあれ、当時Eの周りにギターを弾ける友達もいなくて教本の内容どころかギターにぶら下がっているアーム(アームを動かすことによって音を揺らしたりビブラートをつけられる)の使い方もわからない。
中学時代の同級生で他の高校に行っている友達がバンドをやっていたんで、ハガキでいろいろ質問したりしてました。
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初心者の壁
いきなりソロは無理。
ということで教本を進めると、コードが登場!
でました。ギターと言えばコード。
それくらいはEも知っていました。
ロックのギタリストもソロを弾いていない時はボーカルの横で軽やかにジャラーンとコードをかき鳴らしています。
Eもやりたかった、あれ。
さてここでスケールの知識が少し役立ちます。
まずは「ドレミファソラシド」を使ったCメジャーコード、五本の指でCの位置のフレットを押さえて一気に全部、または一部の弦をジャラーンと弾きます。
すると小学校の時になんとなく習った「ドミソ」の和音が響きます。
同じCでも悲しげな和音、Cマイナーコードになると半音を使って押える、といった理論がなんとなく見えてきます。
が、当時のEはとりあえず弾きたい曲が弾ければいいんで教本にあるコードの押さえ方を実践しています。
まずは「CDEFGAB」のメジャーコードから。
これはギターを始めたほとんどすべての人がぶつかる壁ですが、押さえられないコードが出てきます。
多くはこの段階で挫折します。
実際Eの周りにもたくさんいるし、Eの妻もCのコードを教えただけで二度とギターに触ろうとしません。
まず、Fメジャー。
これを弾くには人差し指で全ての弦を押さえるという「セーハ」をしなければなりません。かつ他の指で他の弦も押さえなければならないという。
始めは全ての弦がしっかり押さえられずきれいに音が鳴りません。しかもかなり手が疲れます(Eは今でもセーハを多用する曲は疲れて押さえが利かなくなります)。
ま、Fメジャーは最初はきれいに音が鳴らなくても、ひたすら練習すれば慣れてきます。しかもセーハしない別の方法でも弾くことができます。
問題はBメジャー。
これは人差し指でセーハしながら薬指で3本の弦を押さえるという離れ業。
これ、Eはできませんでした。物理的にEの薬指で3本の弦だけを押さえることが不可能です。
というわけで、あきらめました。
でもEは現在Bコードを押さえられています。
どうやっているのか、
薬指の代わりに小指を使っています。
たまたまですが、Eの小指の第一関節までが3本の弦を押さえるのにちょうどいい感じに曲がること発見しました。
この邪道ともいえる方法でこれまでずっと弾いてきましたが、Eのレベルでは別に困ることはありません。
ひとつだけ難点があって、小指を使うためあまり力が入らずすぐ疲れるというところです。
『I Can't Take My Eyes Off of You』
この曲はカポタスト(俗称、カポ)を使ってローポジションのコードだけで弾いています。
教本は進み、Eがよく知る大好きなサザンの曲『いとしのエリー』の初心者向けのコードだけの楽譜が載っていました。
もちろん練習、しかし難しい。
まだ、このコードの押さえ方はこれ、とすぐ押さえられるまでにはなっていないからコードチェンジごとに押さえ方を確認。
スムーズに弾けずこの曲は一通りやってみたところで一旦挫折。
やはりロックバンドでギタリストが弾いている通りに弾いてみたい。
というわけで早々に教本は卒業。書店で初心者向けの別の楽譜を探しました。
と、あるギター雑誌の別冊が初心者向けの解説付きでいくつかの曲のTAB譜(ギターの弦の押さえる位置を示したギター用の楽譜)を載せていました。
その中に当時Eが弾きたいと思っていた曲がありました、それも3曲
・サザンの『ボディスペシャルⅡ』
・Bon Jobi の『You Give Love a Bad Name』
・Deep Purple の『Smoke on the Water』
(古い!)
どれもレコードも持っているくらい好きな曲。二つの英語曲も歌は歌えるようになっていたし。
当然その教本を購入。
その日からこの三つの曲への取り組みが始まりました。
なかなか親切な教本で、難しいフレーズに解説が載っていてかなり参考になりました。
TAB譜も若干原曲より簡略化されていました。
とにかく原曲を何度も聴いて、TAB譜を忠実にトレースする、という中学時代に英語の曲を覚える時にやっていたようなことを、時間をかけて何度も何度も練習しました。
そして1か月後、
全然弾けません!
サザンの初期のかなり本格的なロック曲『ボディスペシャルⅡ』はかっこいいイントロのギターリフがあるんですが、まー難しい。指が動かない、右手と左手も合わない。
バッキング(伴奏)の部分はなんとなくできそう、でもちゃんと弦を押さえられない、コードチェンジがスムーズにできない。
Bon Joviの初期のヒット曲『You Give Love a Bad Name』、これはイントロはそう難しくなく、初心者でもそれらしく弾けます。
でも一番弾きたいギターソロ、これムリです。ほとんどどの部分も弾けません。
この曲は1か月経過した頃には挫折。
伝説的ハードロックバンドDeep Purple の、もはや全てのロックを愛する者のバイブルといってもいい『Smoke on the Water』。
イントロの重厚なギターリフ、これ簡単です。
誰でも弾けます。初めてギターを手に取った人に教えてもすぐ弾けます。
バッキングも難しいことをやろうとしなければ簡単。
いい感じじゃん、と思って伝説のギタリスト、リッチーブラックモアが奏でるソロに挑戦。
実はこのソロ、そこまで難しくありません。
なにしろ曲自体がスローテンポ。
この時点では10回に1回くらい成功するようになっていました。
それでも、なんとしても弾けるようになりたいEは挫折したBon Jovi 以外の二曲を来る日も来る日も練習しました。
そして2か月後、
曲として成り立たない!
とりあえず押さえる弦の位置は把握した。
サザンの『ボディスペシャルⅡ』、イントロは押さえ方も結構複雑で相変わらず弾けない。ほとんど一度も成功したことなし。その他のパートは、間奏のソロも簡単でビブラートが上手くつけられない以外はまあできる。
でも、この曲のギターが一番かっこいいのはイントロ。
一番肝心なイントロがダメ。
Deep Purple の『Smoke on the Water』のソロ、あれからほんの少しだけ進歩あり。
10回弾いて2回か3回成功する…
ここまでくると、いよいよ認めたくないことを認めなければならなくなってきました。
楽器の才能がなさすぎる…
ということを。
ちなみに当時必死で練習した3曲、今でも弾けません。
当時とレベルは変わっていません。
ある一定以上のレベル(たいしたレベルではないですが)のフレーズはどんなに練習しても指が動かない、という限界があるようです。もうEの生物学的な限界といってもいいです。
どんなに「あきらめるな、がんばれ」と言われたとしても限界は限界、不可能なことはあります。一生100mを9秒台で走れないことと同じです。
ちなみにEric Claptonの『いとしのレイラ』の超有名なイントロのリフは原曲のスピードでは一回たりとも成功したことがありません。
指、動きません…
これまでEの中で最も、かろうじて原曲に近づけたといえる曲は、吉川と布袋が組んだバント、COMPLEXの『1990』という曲でした。最も練習に期間と熱意を注いだ曲もこの曲です。
この曲は当時ホントに大好きだったんで、書店でバンドスコアを買ってきて半年くらいあきらめることなく練習し続けました。
布袋のソロも、一度バイト先の仲間に弾いて見せたところ絶賛されました。
ただ、通して弾くとミスだらけでバンドの演奏しては成り立たないレベルではありました。
COMPLEXの『1990』
これもアコギの簡単アレンジ、布袋のかっこいいソロもなしで弾いています。
さらに大人になると、Eの人生に影響を与えたバンド、BLANKY JET CITY(2000年解散)のベンジーこと浅井健一ばかり聴くようになります。
ブランキーの『Punky Bad Hip』という名曲もかなり練習しましたが、ベンジーのギターは独特で難しく、ほとんど弾けずに挫折しました。
楽器は細く長く、その後の歩み
大学を卒業、就職。
ギターに取り組める時間は少なくなりましたが、常にギターは手元にありました。
フェルナンデス社のアンプ内蔵ギター「ぞうさん」が発売されると、さっそく購入。
これで家でも手軽にエレキギターが弾けます。
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鼻の長いゾウの形を模しています。
初のバンド演奏
就職した高級中華料理レストランの会社でクリスマスにディナーイベントを催すんですが、大勢のお客さんを呼んだディナーの場でベテランバイトの先輩が中心となりバンドを組んでオールディーズの古い曲を演奏しました。
忘年会シーズンでもあり毎日忙しい中、仕事終わりに先輩とE、もう一人ドラム(初心者)で集まって夜な夜な練習。
これまで完全独学で他人に聞かせることもありませんでしたが、この時初めて先輩に教えてもらい、人前で演奏することで、飛躍的に進歩しました。
ピッキング(弦を弾くこと)のタッチとか、チョーキングの音のつけ方とか、バンド間でのチューニングのやり方とか、いろいろ。
そして何より、人前で演奏するということがめちゃめちゃ楽しいことだと知りました。
客層が年配者が多いせいか、オールディーズの曲、ポールアンカの『Diana』を演奏すると、席を立って踊りだすお客さんも。
先輩がリードボーカル&リードギターで、Eは1曲だけBen E.kingの『Stand By Me』を歌いました。
このクリスマスディナーでの演奏を2年連続でやりましたが店を異動になり、その後バンドを組んで人前で演奏することはありませんでした。
アコギとの出会い
初めてアコースティックギターを入手したのは台湾で日本語教師をしていた頃でした。
同僚の先生が日本に帰国する時にEにタダでくれました。
ピックを使わない指引きはその頃から始めました。
それを機にアコースティックばかり弾くようになりました。
というのも既にソロフレーズを弾くのは限界だと悟り、ギターを弾くのは歌いながらの弾き語りのみ。
となるとほとんどコードを弾くだけですからアコギの方が便利です。
それだけ長年弾いていれば、さすがに最低限必要なコードは弾けるようになっています。
そしてアコギの場合、ピックで一気にジャラーンと弾くだけでなく、アルペジオ(右手の指を3~4本使ってバラバラ(?)に弾く)によって美しい和音を鳴らすことができます。
アコギを弾くなら弾きたかった曲がイーグルスの『Hotel California』でした。
ライブハウスでプロのバンドが弾いているイントロのアルペジオを聴いて、いつか弾けたらと思っていた曲。ギターをくれた先生がコードを知っていたのでさっそくアルペジオの練習。
これがまた難しい、新たな壁。
ではどうしたか。
ひたすら、細く長く練習を続ける。
そして、自分なりに簡略化する。
才能がなさすぎで、生物学的限界もあるEにはこれしかありません。
ひたすら弾き続けて1年もすると、イントロはなんとかフィーリングでオリジナルっぽいアルペジオが弾けるようになりました。
歌いながらのアルペジオは、これまた生物学的に不可能。
歌の部分は普通にオルタネイトピッキング(ジャンジャラ、ジャラーン)で。
『Hotel California』の練習を通してようやく、生物学的に不可能な完コピは捨て、自分のできる技術の範囲内でとりあえず曲として成立させる、ということができるようになりました。
そして、今に至っています。
アラフィフのEは、現在も毎日のようにギターを弾いています。
いつもハードオフで買ったアコースティックギターを弾きますが、時々2ndストリートで買ったエレキギターも弾きます。
才能がない人のギターの作法
とまあ、Eの楽器の才能がなさすぎるエピソードばかりですが、今では毎晩セブに住む3歳の娘の子守唄にギターの弾き語りをしています。
Eがギターを弾き始めると、元気でなかなか寝なかった娘も聴き入り2、3曲歌うと眠りにつきます。
安眠効果抜群です。
これも何十年も、細く長く弾き続けてきたおかげです。
「大好きだけど致命的に才能がない」を乗り越える方法はこれです。
①とにかく細く長くやり続ける
②簡略化してできる範囲、活かせる範囲でアレンジする
③人に教えてもらう
④人前でやってみる
全てのことに当てはまるわけではありませんが、この方法で何とかなることも多くあるはずです。
ちなみにギター初心者にはアコギでなくエレキを勧めます。
アコギはエレキよりネックの幅も広く弦高も高いからエレキより1.5倍くらい押さえにくいです。
逆にアコギに慣れているとエレキが子供用かと思うくらい小さく感じます。
Michael Jackson の『Beat It』
これはエレキギターで、やはりカポを使った簡単アレンジで弾いています。
オリジナルはエドワードヴァンヘレンがスーパーテクニックでかっこいいソロを披露しています!
まとめ
楽器はEの人生の挫折のひとつですが、王道を捨て、できることの範囲で模索することで大好きな音楽、ギターを続けてきました。
上手くできなくても大好きなことをやり続けることで、自分も周りもハッピーになれます。
才能がなかったことシリーズ、次のテーマは職業にも関係のあること、「簿記・会計」です。
次回をお楽しみに!