音楽

【報告】ボブ・マーリーの名曲『OneLove』のカバー動画をYouTubeにアップしました!

更新日:

報告します。
このほど、新たなYouTube動画をアップロードしました!
あのレゲエ界、いや音楽史上のレジェンド、ボブ・マーリーの『One Love』という曲をカバーした動画です。
ぜひ観てやってください!

って、これまでも登録者数ごくわずかのミニマムチャンネルで身内以外の人が見ても大して面白くもない動画を上げてきたじゃないか、と言われるかもです(面白くないこともないと思ってはいますが)。
が、今回はちょっと違います。

その違いとは、あるメッセージが込められていることです。
というよりはボブ・マーリーという偉大なミュージシャンが数十年前に残したメッセージを現代の世界に改めて伝えたかった、と言った方がいいかもしれません。
ボブ・マーリーがいかに偉大なミュージシャンだったのかは後ほどお伝えします。

まずは動画をぜひご覧ください!

Sending ONE LOVE to the World from CEBU Province♡

早速、ご視聴いただきありがとうございます!

Eの家族的YouTubeチャンネル【Kay のファミリールーム ーKay's Family Room】は、セブに住むEの家族のほほえましい映像をお届けしている共に、「人生で一番なりたかった職業はロックスター」というEが自らの夢を歌とギターで実現する、という99%自己満足チャンネルであります。

ご覧のとおり、この動画はEがボブ・マーリーの伝説的名曲『One Love』を演奏
家族が住むフィリピンのセブ島の田舎を舞台に、セブの人々やキッズのダンスあり日常の風景ありの映像と共にお送りしています。

Eがなぜ今、ロシアの大統領がウクライナ戦争を起こし、日本の上空を北朝鮮のミサイルが飛び交うこのご時世に、この曲『One Love』を歌いたいと思ったのか?

そこでまず、ボブ・マーリーというミュージシャンについて改めて紹介します。

レゲエのレジェンド、ボブ・マーリー

ボブ・マーリーはすでに他界しています。
彼は1981年、音楽活動の絶頂期の36歳という若さで脳腫瘍によりこの世を去りました。
1980年にはジョン・レノンが暗殺されるなど、世界はほぼ時を同じくして偉大なミュージシャンを二人も失ったのでした。

ボブは第二次世界大戦終結の年、1945年にジャマイカの複雑な家庭に生まれました。
治安が劣悪と言われるトレンチタウン(街の名前は『No Woman No Cry』という曲にも登場します)で過ごした少年時代、ボブは友人たちと『The Wailers』という名のバンドを組み(バンド名には変遷あり)、曲をバンバン作りまくって一躍スターになり活躍します。
ボブはこのバンドでリードボーカルを務めるようになります。

やがて1977年に音楽史に残る名曲『One Love/People Get Ready』が納められた『Exodus』というアルバムが世界的にヒットするなど、レゲエという音楽ジャンルの地位を確固たるものにするほど世界で人気を博します。
ボブは当然ジャマイカでは、現在でも国民的なスターです。

しかし、ボブの偉大さは彼の残した音源だけではありません。

ジャマイカの車

ボブの偉業① 1976年 Smile Jamaica Concert

ボブの36年の人生、世界は混迷の時代でした。
東西冷戦、そして強い人種差別が残る時代。
彼が生れ育ったジャマイカ。2大政党が激しい争いを繰り広げ、国民も二つに分かれてギャングの抗争さながらに政治家を含めて多くの国民が命を落とす、という時代だったそうです。

スマイル・ジャマイカ・コンサートは1976年、ボブが混迷のジャマイカにスマイルを、と開いた8万人を動員したコンサートでした。

しかし、コンサートの開催前からどこからともなくボブに警告や脅迫があったそうです。
そしてコンサートの二日前、ボブは自宅で銃撃を受けます。
左の脇腹と腕に銃弾を受けたものの命に別状はなく、二日後のコンサートでジャマイカの平和のために90分間のパフォーマンスを見せたのでした。

さすがにボブはこの後、ロンドンに亡命して音楽活動を続けるんですが、ボブの偉業はさらに続きます。

ボブの偉業② 1978年 One Love Peace Concert

1978年、ボブはジャマイカのキングストンで開かれた伝説のコンサート、ワン・ラブ・ピース・コンサートに出演します。このローリングストーンズのミック・ジャガーも参加した注目のコンサートはジャマイカ最大のギャングによって計画されたものだとのこと。
ロンドン亡命以来のジャマイカに戻りステージに上がったボブ。

そこで人々は驚きの光景を目にします!

いつものようにステージの上で狂ったように踊りながら『Jammin』を熱唱するボブ。
やがてボブはコンサートに居合わせていた対立する二大政党の党首をステージに上げ、なんと会場中、いや世界が見守る中、二人を握手させるのでした。

会場にいた全ての人が熱狂しています。
その様子を納めたYouTube動画がありました。
これです。

4:20 あたりで二人の党首が握手をしています。



手を掲げて握手をする二人の党首の前でボブは祈るように「Love... Prosperity... Be with us all, Jah...(愛、繁栄、我々と共に、神よ)」とつぶやきます。
骨肉の争いを繰り広げる二つの陣営のリーダーですが、この熱狂の中で歴史的な握手を交わして何かしら心を動かされるものがなかったはずがありません
それは、この光景を見た二つに分かれて憎しみあっていたジャマイカの国民も同じだったことでしょう。

少し前に政治的な理由での銃撃を受けているボブ。
このコンサート会場にしてもどこから銃撃を受けてもおかしくない状況だったことでしょう。
つまりボブは自らの命を懸けてジャマイカの平和のために、この世紀の握手を実現させたのでした。

これは現代でいえばまさにロシアとウクライナの大統領を、南北朝鮮のリーダーを、はたまた千葉県と埼玉県の知事を握手させるような危険な行為だったはずです。
こんな人物がジャマイカの、いや世界の英雄でないわけがありません。

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『One Love』という曲

ボブ・マーリーの代表曲のひとつでもある『One Love/People Get Ready』という2分51秒の曲。
曲名に「/People Get Ready」という実際のレコードに収められた曲の歌詞とは関連なさげなフレーズがくっついているいきさつについては長くなるので省略します。
興味のある人は、Wikipediaなどでぜひ調べてみてください。
この後、『One Love』と呼ばせてもらいます。

現在知られる『One Love』は『Exodus』というアルバムの最後の曲として収められたものですが、ボブが音楽活動を始めた初期の1965年頃に既に作られていたようです。

4ビートの2拍と4拍でギターのカッティングを入れる、というレゲエの典型的なリズムの演奏。
ボブの牧歌的な曲調のボーカルが印象的です。

歌詞は、というと「Lord(主)」「Father of Creation(創造の父)」などの単語が使われていて、一見クリスチャン?と思うかもですが、ボブ・マーリーは「ラスタファリ」というジャマイカの独特の宗教思想を信仰していました。
同じくボブの代表曲『Is This Love』などにも出てくる「Jah(ジャー、ヤハ、神)」といった歌詞にもそのあたりがうかがえます。
思想や宗教について浅い知識で語るのはよくないと思うので、ラスタファリについてここでは言及しません。興味のある人はネットなどで調べてください。

『One Love』の歌詞の中に今年2022年の初め、そうロシアがウクライナに侵攻を始めた頃、Eには気になって仕方のないあるフレーズがあったのでした。

Eと『One Love』の出会い

Eがボブ・マーリーの音楽と出会ったのは結構遅くて2000年代初め、30代の初め頃にアジア放浪旅行でたどり着いたインドででした。

ヒンズー教の聖地、ガンジス川のほとりの街バラナシ
Eは日本人が経営する久美子ハウスというオンボロゲストハウスに結構な日数滞在。
1年に及ぶ長旅に疲れていたこともあり、Eはそこで何をするでもなくガンジス川を眺めたりチャイを飲んだりして過ごしていました。

久美子ハウスでは夜な夜な旅人たちが屋上に集まっては、音楽を聴きながらあることをしていました。
Eも毎晩のようにその集まりに加わっていたんですが、インド楽器を学ぶために久美子ハウスに数か月滞在しているというトモさんが、持っている大量のCDの中からあるCDをかけてくれました。

それがどのアルバムでどの曲だったかは全く覚えていないんですが「ボブ・マーリー」のCDだと。
超がつく音楽ファンだったEはもちろんボブ・マーリーの名前と有名な曲名は知っていましたが、ちゃんと聴くのはそれが初めて。

夜も更けたガンジス川のほとりで、あることをしながら聴くボブ・マーリーの曲がなんとも穏やかで、心地よく、心を癒してくれるのでした。
1年の旅を終えて帰国するとさっそく、旅で強く心に刻まれたボブ・マーリーのCDを買いました。
ボブの名曲ぞろいのベストアルバム『Legend』です。

Bob Marley and the Wailers のベスト盤【Legend】
※詳細は画像をクリックしてください。



あれから20年。
このアルバムを何度繰り返し聴いたことでしょうか。
なぜか毎年夏になるとこのアルバム『Legend』を聴きたくなります。車のCDプレーヤーに入れっぱなしにして数週間も聞き続けるんで(今年もです)通算1000回は超えているかと思います。
まあただ、50年も毎日音楽を聴き続けていると再生回数1000を超えるような曲やアルバムは結構あったりします。

『Legend』の中でも好きな曲は『Is This Love』『No Woman No Cry』そして『One Love』といったところです。
定番ばかりじゃないか、と思うかもですが逆に「定番」とはこうして作られるものです。

『Is This Love』この曲を聴くだけでキマってしまいます。

ウクライナ戦争、そしてYouTube動画の制作

そんなある時、Eは国内外の様々な曲を(古い曲がほとんど)ギターの弾き語りを録音しては動画にしてYouTubeにアップロードするようになりました。
もちろん視聴する人は自分と家族くらいです。

きっかけは派遣社員になったことにあるような気がします。
Eはそれまでの十数年、常に何かしらの勉強をしていて(英語、中国語、社労士試験、その他資格試験など)プライベートの時間はほとんどを勉強に費やしていたんですが、派遣社員としてのんびり暮らしていくことに決めてからはヒマを持て余すようになりました。

テレビばかり見ているのも何なんで、高校生の頃から細々と練習を続けていたギターを再び手に取ります。
娘が生まれてセブで離れて暮らしているのでスマホ越しに子守唄として様々な曲を歌ったりもするようになります。それが高じてYouTubeに手を出し始めました。

その中には大好きなボブ・マーリーの曲も。
実は数年前、ベストアルバム『Legend』の一曲目でもある『Is This Love』という曲を別のYouTubeチャンネルにアップロードしたこともありました。
出来が悪いんでここで紹介はしませんが…

もちろん『One Love』もネットでコードを検索して練習。
いつかは動画をYouTubeにアップしようかという候補のひとつでした。

そして起こったウクライナ戦争
思えば2000年代初めのアフガン戦争以来じゃないでしょうか?世界を揺るがすような戦争が起こったのは。
そのニュースを聞いたEは『One Love』の歌詞の一節が強烈に頭に浮かんできました。
こうです。

Let them all pass all their dirty remarks
There is one question I'd really love to ask
Is there a place for the hopeless sinner
Who has hurt all mankind just to save his own beliefes?

歌詞引用:Bob Marley and the Wailers『One Love/Peopele Get Ready』より

Eなりの翻訳がこれです。

これまでの数々の汚点はまあいいとしよう
俺にはめちゃめちゃ聞きたいことがひとつある
己の信念とやらを守るためだけに
全ての人類を傷つけた救いようのない罪人に
この世に居場所なんてあるのか?

この歌詞の中の『Hopeless Sinner(救いようのない罪人)』とは。
そう、まさに全ての人が頭に思い浮かべるあの大統領

同時に、ボブが争う二人の党首に世紀の握手をさせたというあのエピソードも胸をよぎります。

「今こそ、あの曲を歌うべき時だ」「40年前のボブのメッセージを今に語り継がなければ」という自分の使命を(勝手に)悟ったEは、久しぶりに『One Love』のコード譜を引っ張り出して改めて弾き語りの練習を始めたのでした。

ジャマイカの小屋

全ての始まりは「家族の愛」

その頃のEは、コロナ禍で2年もの間会えずにいた家族が住むセブへの渡航直前でした。
当初は、いつものように家族の日常の動画と一緒にYouTubeにアップしよう、と考えていたE。

3月にセブ渡航が実現、そして約1か月の滞在。
2年ぶりに家族、4歳の娘にもやっと再会できたのでした。

家族に会えない2年間は筆舌に尽くしがたい苦しみを味わいました。
そこでEは思いました。
「そうか、この世を動かす、そして人の幸せの根源こそ家族の愛なんだ」と。
そしてそれは家族同士が支え合うコミュニティがあってこそ。

そう、家族と何気なく過ごす日常のささやかな幸福
2年もの間それさえも得ることができなかったEだからこそ気づいたんです。

人類は「家族とのささやかな幸せ」を守ることにすら莫大な犠牲を払ってきたんだった、

と。


かの大統領が、どんな信念があるんだか、単に英雄になりたいんだか知らないが、自分の都合で人の生命を駒のように消費することなど許されない。
人々の日常のささやかな幸せを犠牲にすることなど決して許されない、許さない
Eは今回の動画にはそういったメッセージを込めることに決めました。

3月のセブ滞在時に始まりEの帰国後も妻に現地での撮影を依頼。
滞在中にも開いた集落でのキッズイベントを再び開いてもらい、今回の動画のための撮影に協力してもらいました。
おかげでE家族とセブのみんなの愛にあふれた映像が残せました(一部日本での映像もあり)。

7月、妻と娘が3年ぶりの来日!
3か月の滞在。
妻がコーラスで歌の練習、そして録音

妻はいくつかの曲では生まれ持っての見事な歌声を披露してくれますが(例えば『I Always Love You』など)ややテクニックに欠けるところもあって、厳しく指導しすぎたかも知れません。ごめんね。
でもおかげで最高の録音が残せました♪

曲の途中に娘の声や娘が立てる物音が入っています。
ママとの録音の時はひとりで遊ばせててごめんね。

そんなわけで、制作期間約半年をかけた動画が完成。
セブの田舎から世界へ「One Love」を送ります!

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