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【どうでもいい話】空港に降り立っただけの国を渡航歴にカウントするべきか問題

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どうでもいいことなんですが、飛行機のトランジットや乗継便などで空港に降りただけの国って渡航歴にカウントしますか?という問題。

「今まで何か国に行ったことがある?」が話題なることってあるし、SNSのプロフィールなどに「海外渡航歴〇か国」など表記する人いたりしますよね。
入国手続きをしてパスポートにスタンプを押されて入国した国なら堂々たる渡航歴ですが、例えば乗継便でたまたま空港に立ち寄っただけのケースはどうなんでしょう?

実はEにはまさに空港に、というか飛行場の地面に足をつけただけ、という国がひとつあります。
今回はそんなどうでもいい話をします。

渡航歴のカウント

Eは一般の日本人の平均からすると、外国への渡航歴は多い方ではないでしょうか。
とはいえ、20年ほど前に約1年間のアジア放浪旅行をしたり、海外移住したりしてきた割には多くないと言えるかもしれません。
ちなみに数えてみたら、Eの渡航歴は「15~18か国」となりました。

幅があるのには理由があって、そのひとつは「香港」「マカオ」「中華人民共和国」に含めるかどうかの問題。
これにはそもそも「渡航歴」=「渡航国」なのかどうかの問題もありますよね。それにかつては香港もマカオも入境する時にはパスポートを見せてそれぞれ独自のスタンプを押されていました(2013年に入境時のスタンプは廃止)。
とはいえ渡航歴は「〇か国」と数えることが多いからやっぱり「国」だけをカウントすべきかなと。

ふたつ目が「空港に降り立っただけの国」を渡航歴としてカウントするべきかどうか、という問題です。
ちなみにかつて住んでいたこともある「台湾」「国」という認識でカウントしました。

では「空港に降り立っただけの国」とは?
つまり入国手続きをしていなくてパスポートにスタンプも押されていないけど、その国に「降り立った」という事実がある、という場合です。
これって一般的にフライトの乗り継ぎ、トランジットをした場合などに発生しますよね。

台湾移住についての過去記事です。

トランジット・乗継は旅の醍醐味

海外渡航をしたことのある人の多くが、着陸したけど入国手続きをせずに空港内を移動して(またはい移動もしないで)次の目的地に向かう、というトランジット・乗換便の経験があるんじゃないでしょうか?
ところで「トランジット」って何でしょうか?
Eもあいまいに使っていた言葉だったので改めて調べてみました。

トランジットとは

「トランジット」の定義についてとあるウェブサイトにこうありました。

トランジットとは、目的地に直行するのではなく、乗り継ぎや飛行機の燃料補給のために途中の空港に着陸することを指します。

引用元:三菱UFJニコスHP「トランジットとは?トランスファーとの違いや乗り継ぎ時間の過ごし方を解説」

なるほど、「目的地」があってその途中で別の空港に「着陸」することを言うわけですね。
燃料補給のために途中で着陸することがあることは今回初めて知りました。

また、今回参考にした三菱UFJカードさんのHPによると広義の「トランジット」には3つの種類があるとのこと。

【トランジットの3つの種類】
トランジット:目的地までの補給のために降りること
トランスファー:目的地までに飛行機を乗り換えること
ストップオーバー:乗り換え地での「途中降機」

引用元:三菱UFJニコスHP「トランジットとは?トランスファーとの違いや乗り継ぎ時間の過ごし方を解説」

なるほど、狭義の「トランジット」とは同じ飛行機で「目的地までに必要な燃料や機内食などの補給のために、途中の空港に立ち寄ること」をいうようです。

一方、「トランスファー」や「トランジット」は飛行機を乗り換えます。「ストップオーバー」とは乗り換え地で24時間以上滞在することを意味する言葉だそうです。

なるほど、これらの言葉も今まであいまいに使っていたことがわかります。
ストップオーバーなら空港から出れない事情でもない限り、入国手続をしてその国に宿泊なりをするでしょうから堂々と渡航歴にカウントされますよね。

言葉の定義はともあれ、広義のトランジットでいうとEはこれまでに何度も経験があります。

Eのトランジット歴

当ブログの「人生を変えたアジア放浪旅行」シリーズでは現在のところ20年前のEがバリ島に滞在中ですが、この時はシンガポールからガルーダインドネシア航空でジャカルタで乗り継ぎをしてバリのデンバザール国際空港に着きました。

また、20年前のEが初めて台湾を訪れた時には、チャイナエアラインでバンコク発で台北経由、成田空港着とう「ストップオーバー」を利用して台北に1週間ほど滞在しました。

これまで何度も転職してきたEは、仕事を辞めて次の職に就く前に1か月ほど海外旅行することがよくありました。そういう時はどうせ行くなら2か国以上回れるからと、ストップオーバーを利用します。

8年ほど前にも失業中に渡航、ストップオーバーを利用しました。
その時は職業訓練校に6か月通ったこともあり2回渡航しています。

・キャセイパシフィック航空:成田発-香港経由-バンコク行き
・キャセイパシフィック航空:成田発-香港経由-台北行き

目的地のタイ、台湾の他にストップオーバー香港(中国?)にも滞在。
その他にもタイから陸路でラオスの首都ビエンチャン、香港からすぐ隣の広州に足を延ばしたりと多くの街を訪れました。
これこそストップオーバーの醍醐味ですよね、


直近では今年(2023年)のお正月に、チェジュ航空で韓国は釜山を経由して家族が住むセブを訪問。数時間滞在した釜山の空港で韓国料理を食べたりコンビニ飯を味わったりできました。

「空港に降り立っただけの国」とは?

さて、空港に降り立っただけの国とはどこなのか?
答えは、

「バングラディッシュ」

です。

また、やや「人生を変えたアジア放浪旅行」シリーズののネタバレになりますが(本編がなかなか進まなくてすいません)、20年前のEは、カオサン通りの旅行代理店でエアインディアバンコク発、カルカッタ行きのチケットを購入。インドを目指しましたのでした。

バングラディッシュに降り立つ!

バンコク、ドンムアン空港からエアインディアの飛行機に乗り込みました。
乗客は半分弱くらい。乗ってすぐに「やけに機体が古いな」という印象を受けました。
スチュワーデス(当時はCAをそう呼んでいました)はやや太めの中年女性。機内食が配られた時に飲み物を聞かれてビールを注文するや、インド製の缶ビール3本を座席の前のテーブルにドンと置いていくという。
これがインドか~、と到着前にすでにインドの洗礼を受けていました。

夕方に出発。カルカッタ到着は夜遅い時間。
Eは機内食を食べてビールを飲むと強い眠気が。
実はこの時、Eはある病気にかかっていました。

インド渡航の前に滞在したフィリピンで赤痢に罹って(この時点で病名は知らなかった)回復に向かってはいたもののかなり体調が悪かったのでした。それなのにビールを3本も。
すぐに熟睡です。


と、飛行機が着陸する音と振動で目を覚まします。
カルカッタに着いた?
と思いきや乗客がほとんど降りません。
カルカッタはインドでも大都市、降りる客がこんなに少ないことはないはず。熟睡していてアナウンスなどは全く聞いていなかったため、今どこにいるのかわかりません。
Eは考えました。

ということはここはカルカッタではない?
恐らくトランジットのために着陸した。
Eのチケットはカルカッタへの直行便のはず。つまり乗換える必要はない。
ただ、ここがカルカッタである可能性はゼロではない。
例えば、この後ニューデリーに行く便で乗客はほとんど次で降りる、とか。
(などと考えている間に5分ほど経過
こうしている間にも飛行機が出るかも知れない。
もしここがカルカッタで、この後ビザがなくては入国できない国(例えばイラクとか)に行ってしまったら大変なことになる。

ややパニック状態のE、ここで取った行動は

とりあえず飛行機を降りてみる

でした。

預け手荷物はなし。大きめのバックパックを担いでタラップを降りました
辺りは完全に真っ暗
階段の下には空港職員か、2人が待機していました。
「どこに行くんだ?」と聞かれて「カルカッタ」と答えるE。
ここはダッカだ、戻れ」と。

「あ、なるほどね~」と安心して自分の席に戻りました。
眠りこけていたせいかバングラディッシュの首都ダッカでトランジットがあることなど全く知らされていなかったE。
予約確認書にもチケットにも何も書いてない。ま、普通チケットなどには出発地と到着地しか記載されないから当然と言えば当然。

その次に着陸したのはカルカッタ。ちゃんとアナウンスで確認。というか終点(?)です。
Eの混迷のインド旅はこうして始まったのでした。

ダッカの街はこんな感じらしいです

バングラディシュ渡航歴?

思い返してみれば、
真っ暗で辺りは何も見えなかったし、ほんの数十秒の間でしたがEは、

バングラディシュの地に両足を着けていたのでした!

そう、Eはバングラディッシュに渡航経験があるわけです。
それを言うならその国の上空を飛んだだけでも渡航経験があると言えてしまうんじゃないか?、という意見もあるかと思います。
しかし、Eは確かにこの足でバングラディシュの飛行場の地面を踏みしめ、バングラディシュの空気をしっかりと肺に吸い込んだのでした~

と、これがEのバングラディシュ渡航のいきさつです。
もちろん、入国手続もなにもしていないし、空港職員と少し会話しただけで暗くて何も見えなかったし、何も見ようとさえしなかったし、「ここはダッカ」と言われて「あ、カルカッタじゃなかったのか」と思っただけで、自分がバングラディシュにいるという自覚すらなかったわけで。

だから、普通に考えて、

渡航経験にカウントするべきではない

ですよね。はい、当たり前です

という、どうでもいい話でした。

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まとめ

当時、20年前にはネット上で航空券を予約するということは一般的ではなく、少なくともEには旅行代理店で予約して予約確認書を渡される、というのが普通でした。
予約確認書には当然、出発地と到着しか記載されていません。
昨今、ウェブサイトで予約すれば航程の詳細使用される航空機まで知ることができます。

とはいえ、これまで何十回も飛行機に乗ってきて、同じ飛行機が途中で着陸して、乗客が乗り降りしてまた離陸、というケースは後にも先にもあのエアインディアの便だけでした。
今回の話は、後に何人かに話したことがありますが、誰もが「カルカッタ行きが途中でダッカに降りるなんてことある?」とEの話自体を疑いました。
が、赤痢で、しかもビールを3本も飲んだせいで機内で眠りこけている間に見た夢を現実と錯覚したわけでもなんでもなく、間違いなくEが身を持って体験した事実です。

今思えば、スチュワーデスに今どこにいるか聞くだけでよかったのに、なぜわざわざ降りたのか?
やはり赤痢で朦朧としていたせいかなと。
そんなわけで、Eの渡航歴は「15か国」が妥当かなと。
少なっ。

これからもEの渡航経験などを語っていきます。
次回をお楽しみに!

渡航時にはフライト内容を充分確認しましょう!

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