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人生を変えたアジア放浪旅行 なぜここに来た?バリ島編② バリ島一周孤独なバイク旅 前編

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今から約20年前海外移住のきっかけを求めてアジア放浪旅行中。
なぜかサーファー、パリピの集まるバリ島へ紛れ込んでしまったE。
どう考えても場違いなクタビーチ周辺地区。

Eはこの時、逃げるようにバイクの旅に出かけるのでした。
NOVAの英会話教師ブライアンから「最高!」と聞いていたバリ島一周の旅。
実際は結構過酷でした。

何が?
道路がボコボコ?バリ人の運転が荒い?
いや、とにかく孤独が…

今回はそんな20年前のバリ島でのバイク旅についてお伝えします!

前回の記事です。

サーファーの聖地クタを脱出!

ここまでの情報を整理します。

海外移住を目指して放浪の旅に出発
②タイ→マレーシア→シンガポールと南下
③シンガポールで現地在住の日本人と出会う
④なぜか台湾での日本語教師の仕事を紹介してもらえることになる。
⑤バンコクで知り合った日本人女性がいるバリ島に来てしまう

そんなわけで、バンコクで出会った謎の美女みあちゃんからの「今バリにいる」の連絡に、すぐさまかけつけたものの、そこはサーファーやパリピの聖地
完全に場違いな場所だとすぐ気づいたものの、シンガポールからの往復チケットにより10日間のバリ滞在を余儀なくされたEでした。

パリピたち

さて、二日目です。
朝、ロスメン(バリでは安宿をこう呼ぶらしい)で朝食を食べていると、同じロスメンに宿泊しているみあちゃんに遭遇。いつものまぶしい笑顔。

みあちゃんは、サーファー男子達とも一緒。
みあちゃんと特に仲良しのサーファーが二人、ツトム君マサル君を紹介される。二人も同じロスメンに宿泊中とのこと。

ツトム君は育ちがよさそうな小動物系
一方、マサル君はややいかつい体育会系
二人とも20代前半と30代に入ったEより一回り年下
え~、どう接すればいいの?

男子二人は「これが日本人の肌か」と思えるほど黒く日焼けしていてチャラい恰好。どう見てもEとは別世界の人々。
と、みやちゃんが少しEと二人で話そう、と。
ロスメンの外に出て、向かったのはすぐ近所のインターネットカフェ

今では考えられないでしょうが、スマホがなかった2000年代初頭。特に観光地にはデスクトップパソコンを数台備えたインターネットカフェが数多く存在していました。
そこで紹介されたのはみあちゃんの彼氏、バリ人です。

その彼がまた、日本のパリピに負けず劣らずチャラそうで。
これまた接し方に困るEでした。

ただこの頃のE、放浪旅行を始めてから1回も散髪をしていなくて髪が長め
南国を旅してだいぶ日焼けもしていて、しかもバンコクのカオサンロードで買ったサーファーが好むブランドのニセモノTシャツを着ていたりしていました。
一見パリピのサーファーっぽく見えないこともなかったかもです。もちろん中身は全然パリピではなく、どちらかというとオタク系ですが。

この写真、ペプシコーラのCM俳優風にも見えるかも?
見えないか…

バリ旅前後(いつ撮ったか忘れた)にシンガポールにて 撮影:シンガポール在住日本人ノリさん

バリでの予定

みあちゃんに、この後のバリでの予定を聞かれます。
というのも、みあちゃんたちは日中は常に波の上。
荒波を求めてクタビーチではなく別の場所まで行ってサーフィンです。

Eはバリ到着まで計画は全くの白紙でしたが、その時すでに決めていました。
次の日からバリ島一周のバイク旅に出ます。
なぜなら、このパリピの街を一刻も早く出たいからでした~

みあちゃんは「クタのあたりから出たことがないから、帰ったらどんなだったか教えてね」と。
Eはさっそくロスメンのスタッフにレンタルバイクを5日間はど借りたいと伝えます。

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バリ島一周のバイク旅

翌朝、ロスメンが手配したレンタルバイクを借りて、余分な荷物はロスメンに預けて小さめのバックパックを荷台に載せて出発!

バリ島を、横長で少し無理があるものの、時計に例えてデンバザール空港やクタビーチ、観光地のウブドなどがある中心部あたりを6時とすると、時計の針の方向に向かいます。
つまり、まずは西を目指します

マレーシアのペナン島以来のバイク旅。
カブの独特のクラッチにはだいぶ慣れていたE。当時のバリの道は車に比べてバイクがかなりの割合を占めていました。

しばらく雑踏の街を走っていると気づくのは、バリでは車もバイクもやたらとクラクションを鳴らします。
別に危なくもなく、合図を送るようなシチュエーションでなくてもクラクションが聞こえてくるし、Eも鳴らされたりします。
これって何かの挨拶?と思うほどでした。

Eが借りたカブ、パタンバイの港にて 撮影:E



バイクはただ走っているだけでも楽しめるE。
時々見えるバリの海岸線などを横目に意気揚々と走ります。交通量は街から離れれば離れるほど少なくなっていきます。
あまりにも海の風景がきれいだと、バイクを停めてしばし眺めたりなど。

荒波のバリ島の海 撮影:E



サーフィンをするには適度に波が荒い方がいいようで、なるほどクタを出るとバリの海はなかなかの荒波が見られます。

バリ島はそこまで大きな島ではありませんが、一周しようと思うと1日では無理。観光なしだとしても2日はかかります。
ちなみに他にも国内外の島を巡ってきたEの経験では、ペナン島は1日で充分回れます。
その他、淡路島佐渡ヶ島も一日で充分。
セブ島はかなり長細くて、一周したことはありませんが西海岸のモアルボアルまで車で行った経験による体感では3日はかかります。

ものすごい田舎!

さて、島を西北に進むと島の西端で折り返し、次は島の北側を東に進みます。
正午を過ぎると空腹に。どこかで何か食べようかな、と。
しかし、道を進めば進むほど

何もなくなります!

本物の田舎道になってきてレストランなど皆無。
民家が営んでいる雑貨やスナック菓子などを売っている小さな商店が時々あるくらい。


この日、結局夕方近くまで飲食店を探して走りますが、食事ににありつけませんでした。
しょうがなく、小さな商店で売っているコッペパンのような味のないパンを買って、何もつけずにかじっていました。

それに加えて、バイクでの走行自体が過酷になります。
なにしろ、

道路が古くて舗装がボロボロ!

走っているとバイクが謎のバウンドをし始めて、何かと思ったら道路が穴だらけ。
バリ島を時計に例えて9時から12時にかけての道、とにかく過疎地なせいか道路の舗装がボロボロ。
状況は次第にひどくなってきて、迂闊にスピードを出せなくなります。
ちなみにインドネシアは日本と同じ左側通行

バリ島の田舎道 撮影:E



夕方も近くなってきて、その日はとりあえず街らしい場所を見つけて宿を探さねば
「地球の歩き方」を見るとバリ島を時計に例えると11時あたりに「ロビナ」というビーチリゾートがあるとのこと。
Eはあたりが暗くなり始める中、ロビナを目指します。

当時使っていた旅行ガイド本が現存していました!
シンガポールの紀伊國屋書店で買ったものです

ガス欠の危機!

と、ここで新たな問題が発生。

ガソリンがなくなりそう!

朝レンタルバイクを借りた時に燃料計が半分くらいで、出発してすぐに近くのスタンドで給油したものの、何しろ小型のカブ。
そのバイクの燃料タンクの容量が何リットルかは不明ですが、かつて50~100㏄のバイクにも載っていたEの経験だと小型のバイクは2~5リットルくらいしか入りません。

車に比べれば圧倒的に燃費はいいものの一日走っているとなくなりますよね。
ガス欠が気になり始めたEですが、思い返せば街を出て以来、ガソリンスタンドを一件も見なかったような。
改めて気にしながら走ってみても、全くありません。

いよいよ燃料警告ランプが点ります。
こんな何もない場所で動けなくなれば最悪。一応はバリ島の外周沿いの幹線道路のはずなのになぜガソリンスタンドの一件もないのか?

と、そこまで走ってきて気になることがひとつありました。
田舎道に点在する小さな商店の店先に、ペットボトルに入った琥珀色の液体が売られているのでした。
アルコール飲料の色にも似ていますが、それにしてはペットボトル自体が汚れていて飲み物とは思えない。
もしや、あれはガソリン?

今ある状況から考えると、あれはガソリンとしか思えない。
次に行き当たった店で聞いてみました。アジアの田舎で英語が通じないのは承知の上ですがペットボトルを指さして「Gasolene?」と。
店のおばさんがうなずく。

心底ホッとしました。
何リットル入りかわからないけど500mlくらいのペットボトル1本を給油

あれほどまでにガソリンを渇望したことはありませんでした。



ペットボトルにガソリンなんて危ないじゃないか、と思うでしょう。
Eも実にそう思いますが、アジアの田舎では普通の事のようです。

実際にEの家族が住む現代のセブの田舎でもよくあることで、コロナ禍期に妻が自宅でサリサリストアを営んでいた頃、ある日妻に「ガソリンを売ってもいい?」と聞かれたことがありました。

妻はよく客の需要があると見るとEに相談してくるんですが、とんでもない危険物を全く安全ではない保管方法で家の中に置いておくなど考えられない。
さすがにガソリンにはNGを出しました、「絶対ダメ」と。

現地のみなさん、ぜひ事故なくガソリンを販売してくださいね。

コロナ禍期に営業していたサリサリストアについての過去記事です。

ロビナに到着!

給油を済ませて安心したE。
改めてロビナを目指します。
やがて久しぶりに見る「街」が。

ロビナに到着。もう辺りはだいぶ暗くなっていました。
「地球の歩き方」を参考に安宿にチェックイン
このときは暗くてよくわかりませんでしたが、簡素な宿。
が、まさに海岸の上に建っていて部屋から波の音が聞こえんばかり。

日が沈むとほぼ街灯がなく、完全に真っ暗になるロビナの街。
Eはバイクで走り疲れてぐっすりと眠るのでした。

まとめ

英会話教師から「最高だった!」と聞かされていたバリ一周バイク旅。
もちろんバイクは楽しいし、南国の風景はきれいでした。が、初日からやや過酷な面を見せるバリ島の田舎道でした。

とはいえロビナに到着。ここはビーチリゾート
孤独な一人旅ですが、南国を味わい、本来の旅の目的である「海外移住」の新たなきっかけがつかめるかも、などと胸を躍らせるEでした。

翌日はこのロビナビーチで一日を過ごします。
田舎のビーチリゾートならではの体験「ボートで魚釣り」などもします。
次回をお楽しみに!


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