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台湾移住2003

台湾移住2003 人生中最美好的時光⑧ 日本では体験できない台湾の風習3選

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ついに来ました、Eの台湾移住体験記第8弾です!
今回は、日本では体験できない台湾の風習についてお伝えします。

日本国内でも土地が変われば風習に違いがあるくらいですから、外国となるとそれはもう数々の文化の違いがあります。

台湾は日本統治時代もあり、宗教も日本と近いため、他の外国と比べると驚くほどの風習の違いはそう多くないと言えます。
そのおかげで多くの日本人にとって移住しやすい国でもあります。

とはいえ、せっかく外国に住むんだからカルチャーショックのひとつやふたつなければ面白味がない。
もちろん台湾にもあります。
日本にはない、体験できない風習の数々。

では、紹介していきます。

日本にはない台湾の風習3選

さっそく紹介します。
この3つです。

①台風が来ると台風休暇(颱風假)がある
②中秋節にBBQをする
③年に一回、防空演習がある

では解説します。

① 台風が来ると台風休暇(颱風假)がある

折しも現在、台風シーズン
当時Eも何度も経験しましたが、台湾は台風の通り道です。

近年の気候変動のせいで日本でも特に九州など西の方ではかなり猛烈な台風が来ます。
それでも日本に到着する台風は発生からだいぶ時間が経っていて、やや勢力が衰えています。ものによっては日本に着いた頃には熱帯低気圧に変わっていたりします。

が、Eがかつて住んでいた台湾や、Eの家族が住むフィリピンは日本より圧倒的に台風の発生地から近く、通過する台風は発生して間もない新鮮な台風です。
ということは、それはそれは猛烈な暴雨風が吹き荒れます。

台湾接近となると台湾の人々にはある関心事が起こります。
それが「颱風假」と呼ばれる、台風休暇です。

いよいよ明日台風上陸、となると政府からこのような発表があります。

台北市 停班停課

これは台北市の公共機関と学校が休みになる、という意味です。
これにともなって該当する地域のほとんどの会社も休みになります。
この日はEが働いていた外国語学校「地球村」も休み、通っていた中国語の学校の授業も休みでした。
台湾では台風が来るたびに台風休暇を心待ちにしている人も多くいます。

ただし、この台風休暇が決まっていざ台風が上陸、みんな家にこもって嵐が過ぎるのを待つ、のかというとそうとは限りません。
台風の予想進路が外れてちょっと雨と風が強いだけ、となるケースもありました。
Eが住んでいた台中市は高い山に囲まれた盆地で、かなり正確に直撃しない限りとんでもない暴風雨になることは少なかったです。

この台風休暇、当時のEはよくわかってなかったんですが、あくまでも政府の公共機関が休みであって民間企業は強制ではないようです。

確かに会社は休み、夜市や屋台は休みになりますがデパートや量販店は営業していました。
当時Eが台風休暇の日に何をするかといえば、台中市のそごうや大魯閣新時代(当時の名前は徳安百貨)などのデパートに友人と映画を見に行ったりしていました。

台中駅裏の大魯閣新時代から見た台中市(2012年頃)



これが結構、デパートも映画館も混んでいて。
まあ別に外出禁止ではないですからよほどの暴風雨でもなければ自己責任で外出は自由です。
とはいえ、マジでものすごい台風が来襲すると外はとんでもないことになります。

窓から見える風景は、まるで車内から見る洗車中の車か回っている最中の洗濯機です。
風速40mの台風が通過した翌日は看板が散乱街路樹がバタバタと倒れていました。

実はEは猛烈台風の前日、学校からスクーターで帰ってくるとアパートの前の駐輪場に停める時に風で隣のバイクが倒れかかってくるのを避けようと街路樹の隣に停めました
翌日見ると到底倒れるとは思っていなかった結構太い街路樹が倒れてEのスクーターのカウルの前部が破壊されていました。

台風休暇の風習、日本にもあると台風の日に交通機関が厳しいから休もうかどうかと悩むこともなくなりますよね。


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※2015年8月、巨大台風のせいで曲がってしまったポスト「歪腰郵箱」がなんとも愛嬌があると話題になりました。偶然にもこの数日後、Eはお盆休みに台湾を訪れていました。

引用:自由時報HP、2015年のニュースより
https://news.ltn.com.tw/news/life/breakingnews/1407095

②中秋節にBBQをする

台湾でみんなが楽しみにしている祝日のひとつが中秋節です。
毎年旧暦の8月15日が中秋節ですが、今年(2021年)は9月21日、もうすぐです。
年によっては10月になることもあります。

『中秋節』といえば日本では「お月見」「中秋の名月」「月見だんご」「月餅」などが知られていますが、台湾で中秋節のメインイベントは別にあります。

夜みんなでBBQ(烤肉)をします。

Eも生徒さん宅の中秋節BBQにお招きいただいたことがあります。
台湾のBBQでは肉を焼くのはもちろんですが、日本ではあまり見ない具材も焼かれます。
例えば、マシュマロ牡蠣、タケノコに似た風味のマコモダケ(茭白筍)など。
どれも意外とおいしいです。

中秋節の夜はあちこちの路上でBBQが始まります。



このBBQの風習のおかげで、中秋節は台湾では春節に次ぐ国民が楽しみにしている行事となっています。

Eは帰国後もときどき台湾の中秋節を思い出してはBBQでもやろうかと思うことがありますが、実現したことはありません。
日本では中秋節という日をほとんど意識することなく過ごしていますが、みなさんぜひ今度の中秋節に家の前の道でBBQをやってみてはいかがでしょうか。

もし近所の人に「こんなところでいきなりなにを始めるているんですか」と言われたらこう教えてあげましょう。
「台湾ではみんなやってるよ」と。

③年に一回、防空演習がある

台湾は台湾海峡を挟んで大陸にある国と常に緊張状態にあり、徴兵制もあります。
そして一般市民も関係することとして毎年一回、防空演習も行われます。

これは「萬安演習」と呼ばれていて、主に対岸の国が保有しているミサイルによる攻撃を想定しているらしいです。今年は9月15日、もうすぐ行われるようです。

3年ほど台湾に住んでいたEも3回の防空演習を経験しました。
といっても、一般市民にとっては何が行われているのかよくわかりません。
きっと台湾全体、主に軍部では様々な演習が行われてはいるんでしょう。

平日の午後、Eはなぜか毎回台中駅前の地球村の分校に出勤していました。
ある時は授業中、ある時は授業の合間の時間に駅前をぶらぶらしていたりしました。

市民レベルの目線ではこんなことが起こります。

①突然(毎回Eは防空演習がある日時を把握していない)空襲警報が街じゅうに鳴り始める。
②気が付くとあたりに警官が何人もいる一方、車や人がいなくなっている。
③わけも分からず外をうろうろしていると警官にどこかに隠れろ、と注意される。
④モスグリーンのの軍の車両なども見える。
⑤10分かそこらで解除されて元の日常に戻る

台中駅前をぶらぶらしている時に演習が始まった年は、とりあえず駅の地下道に入ってじっとしていました。
街の様子が見える位置にいても別に注意されなかったんで何が行われるのか、楽しみに見ていました。

が、特に何も起きず
正直もっと緊迫した感じのものが見れるかと期待していたんですが、拍子抜けです。
ま、実際に有事となれば我先へと地下道や頑丈な建物に逃げ込むんでしょうけど。

もちろん、そういうことがこれからも起こらないに越したことはないですよね。
そして、このような防空演習や徴兵制の必要がない日本は平和でいいですよね。

台中駅前 2006年頃

まとめ

お隣の親日国、台湾ではこのような日本にはない風習がありました。
ちなみに今回日本にも上陸の可能性がある台風14号、台湾では「璨樹」というニックネームで呼ばれていますが、本日台湾に上陸するようです。

台風についての東森新聞の YouTubeニュースです。
ニュースキャスターやレポーターがやたらと美女なのも台湾の風習のひとつかも知れません。

ニュースによると今日、日曜日は台北市の停班停課が決まり仕事が休みになって喜んでいる民衆の声が報道されています。
嵐の前の土曜日は店は通常営業するも売上はいつもよりよくない模様。雨風が強くなる前に人々が街に繰り出している様子も映し出されています。

ちなみに今回の「璨樹」、5年に一度の大型台風だそうで台湾の東岸に接近していますが、台湾中央に連なる4000m級の山脈を越えることはないようで、台湾西岸の桃園市から高雄市にかけては「上班上課」で台風休暇はないとのこと。
そんなわけで今回取り上げた3つですが、台湾にいれば今日から10日ほどで全部が見れることになりそうです。

どうでしょう。
このように日本と似ているようで異なる台湾
住んでみたくなりませんか?
住めばきっと数々の素晴らしい体験ができることでしょう。

ところで今回の記事、やたらとタイムリーな話題ばかりだと思うかもしれませんが、単なる偶然です。
次回をお楽しみに!

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