台湾移住2003 海外旅行 自己紹介

台湾移住2003 人生中最美好的時光⑤ 春節の台湾南部旅行 恭嬉發財!

更新日:

ご無沙汰してます、Eの2003年の台湾移住体験記、第5弾です!
移住した台湾で日本語教師の仕事を始めたE。
台中市でアパート探しを済ませ、中国語の勉強も始め、その後の生活は順調だったんでしょうか。

結論を言うと、3年余りの台湾生活で順調でなかったことがほとんどなかったといってもいい、それがEの台湾移住体験でした。
今回は、移住したての頃のEの台湾生活、アクティビティについて語ります。

生徒たちからのお誘い

これまでの記事で、日本語学校での授業が始まり、生徒さん達からのお誘いが増えていったということを語りました。

生徒の中にも仲良しグループが存在します。
始めのうちはそんな仲良しグループから授業の後のお茶や食事に誘われるようになりました。
やがて、授業がない休日にも生徒たちから様々なアクティビティに誘われるようになります。

近場で食事をしたり、車で量販店での買い物を手伝ってもらったりということもありましたが、イベント的なアクティビティにもよく誘ってもらいました。

台湾の収穫祭「炕窯」

例えば、台湾の農村で行われる「炕窯」(台湾語、発音は「コンヨウ」みたいな感じ)。
台湾の風習で秋の収穫を祝って、畑で土で窯を作ってその窯の中で鶏の丸焼きをして親戚やご近所のみんなで食べるという、ほのぼのとしたイベントなんですが、なにしろ移住したての頃なので誘ってくれた中年男性の生徒さん以外に日本語ができる人が一人もいなくて、ほとんど一人でそこらを見て回って料理が出来たらいただく、というだけでした。

引用元:炕窯 - 中文維基百科、自由的百科全書 
https://zh.wikipedia.org/wiki/%E7%82%95%E7%AA%AF
(Wikipedia の台湾版)


常に台中市やその近郊も含めて3~4か所の分校で教えていたので様々な学生たちと遊びに行っていました。お誘いを受けた仲良しグループの年齢層も様々でした。
中年以上のグループもあれば、若いサラリーマン・OL層、大学生や専門学校生のグループも多かったです。

往々にしてあるのが、誘ってもらった学生さんもEだけを相手にしているわけにはいかないので、言語の孤独に陥る場面があります。
だからこそ、早くみんなと会話できるようになりたい、と中国語の勉強のモチベーションにもなったわけなんですが、実際は話し相手がろくにいない中で一日を過ごすのは結構きついものがありました。

初めての春節

やがて台湾にも冬が訪れます。
台湾の冬は意外と寒くて、寒波が訪れると気温は10℃を下回ります。
Eのアパートには暖房設備がなく、寒さをしのぐには部屋の中で服を着こむか布団に潜り込むしかありませんでした。
年に数日必要というだけで暖房器具を買う気にもなれず、毎年暖房なしで我慢していました。

冬が来ればお正月が来ます。
台湾の正月は言わずと知れた中国正月旧暦の1月1日が正月なので毎年、1月から2月の間で日にちは変わります。
ちなみに日本では「旧暦」と呼んでいますが、台湾では「農暦」という呼び方が一般的です。

台湾の年末、忘年会

春節から少し遡って、年末。年末といえば忘年会
台湾にも忘年会があって「尾牙」とか「尾牙晩會」などと呼んでいます。

会社勤めの人は会社主催の尾牙に参加します。
日本と同じように食事や酒がふるまわれ、ビンゴで景品が配られるのも定番のようです。
残念ながらEが働く語学学校「地球村」は学校のスタッフだけが尾牙に呼ばれるものの、教師たちは呼んでもらえず…。

その代わりに、学生の仲良しグループの尾牙に呼んでもらえました。

ところで、大晦日のことを台湾では「除夕」といいますが、除夕の日は毎年孤独に過ごしました。
なぜかというと、ほとんどすべての台湾人は除夕の日は家族で過ごします
日本語学校の教師がその日どんなに孤独だろうと、台湾人は絶対に家で家族と過ごします。

しかも、
ほとんどすべての店、夜市、屋台が夕方には閉まります。完全に閉まります
始めの年はそんなこととは知らず、近くの中華夜市が軒並み閉店。唯一開いていた閉店ギリギリの屋台で「鱔魚炒麺」(鱔=うみへび)とやらの食感がやや気持ち悪い食事にありつくしかありませんでした。

そんなわけで毎年、除夕の夜は一人ひっそりと過ごすのでした。


放浪記ランキング

春節の台湾南部旅行

かねてからよく一緒に遊びに出かけていた、地球村三民校の仲良しグループから春節旅行のお誘いがありました。
当時のEと同年代くらいの4~5人の男女グループでした。

その中のひとりの男性学校教師の鄧さんが南部の都市、高雄の出身。
OLの柯さんが同じく南部の屏東の出身。
二人の帰省につき合って明けて春節の初一(元旦)の早朝に台中駅へ
既に帰省している二人を追って台中が実家の薬剤師の林さんと台中駅から特急列車「自強號」に乗って台南へ!

台南歴史散歩

台南駅に着くと学校教師の鄧さんが待ち受けていました。
駅から徒歩で、台湾の代表的な観光名所「赤嵌楼」へ。

と、その前にちょうど昼ごはんの時間。
赤嵌楼の周辺にたくさん店のある「台南担仔麺」
これ、結構日本でも有名な台湾料理ですよね。
東京でも同じ名前の台湾料理のチェーン店があって、Eも何度か行ったことがあります。

そう、あの台南担仔麺です。
小ぶりのお椀にシンプルな麺。

シンプルでおいしい、台南担仔麺 撮影:E
※ここからの写真は2008年頃撮影のものです。



腹ごしらえの後は観光、赤嵌楼へ!
庭がきれいな昔の中国風の建物です。
もちろん春節休みなので、観光客でいっぱいでした。

台南の観光名所、赤嵌楼 撮影:E



この春節旅行、生徒さんたちの計らいで台湾初心者のE向けに定番観光スポットに絞って案内してくれました。
となると、台南で次の有名観光スポットといえば「安平古堡」

赤嵌楼からはちょっと遠いんでみんなでタクシー。
かつてオランダ人が築き、鄭成功が奪還した城、安平古堡。

安平古堡、鄭成功の像 撮影:E



と、ここも観光客でいっぱい。
一通り見て回ると、もう空腹!

ここから大砲の弾が海に向けて発射されるわけですね。 撮影:E



安平古堡のすぐ近くには「安平老街」という昔風の商店街があって、ここがまた春節にはすごい人。
そして、台南の名物料理がここで味わえるわけです。

台南の名物小吃といえば、蝦捲棺材板

台南名物、蝦捲(エビ巻き) 撮影:E



「棺材板」とは



「棺材板」という小吃は、上の写真からわかる(?)通り、トーストを棺桶のようにくりぬいてクリームシチューを入れてフタをする、というトーストの形からついたジョーク名称です。
けど、言うほど棺桶には似ていないですよね。  

弾丸旅行の台南観光はここで終わり。再び台湾鉄道に乗って次は高雄へ!

港街、高雄に到着

高雄に着くと、高雄からほど近い実家の屏東から来たOLの柯さんと合流。この日は柯さんの妹さんも一緒。
最初に行くのは高雄市から船で10分ほどのところにある旗津という半島へ。

当時はまだMRT(地下鉄)がありませんでしたが、今ならMRTで西子湾駅に行くと「鼓山輪渡站」というフェリーターミナルがあります。そう、半島ですが目的の場所へは海を渡ります
フェリーで約10分で旗津へ!

旗鼓一號、写真は2008年頃のもの 撮影:E


このフェリーは自転車やバイクでも乗り込み可能です。
フェリーの上の階からは高雄港が見渡せます。

フェリーから見渡す高雄港 撮影:E


旗津に到着~

接岸。撮影:E



着いたら一路海岸へ!

店やお寺が立ち並んでいます。 撮影:E



10分ほど歩くと視界が開けて、海が見えてきます!

旗津の海辺の公園 撮影:E



旗津の海岸は台湾では数少ない砂浜、ビーチ!
1月の寒風が吹きすさぶとはいえ、Eは久しぶりに見る海の風景を目に焼き付けるのでした。

旗津の砂浜 撮影:E



夜も更けてきた頃、一行は高雄最大の夜市「六合夜市」へ。

六合夜市の賑わい 撮影:E



やはり春節で賑わっている六合夜市の中でも、地元っ子の鄧さんのおすすめが「薬膳排骨」
要するに薬膳スープです。
マレーシアの「肉骨茶(パクテー)」に似ています。スープの味はほぼ同じです。

ちょうどその日はその冬一番の冷え込みで、夜になると特に寒さがこたえました。
そんな日にはこの「薬膳排骨」を飲むと体が温まるのだとか。


この夜は、林さんと柯さんの女性陣は屏東の柯さんの実家に泊まり、Eと鄧さんは高雄駅近くのホテルに宿泊。

屏東の台湾家庭を訪問

翌朝、ゆっくり寝てから再び、4人は高雄駅に集合。
一行は客家料理のレストランで昼ご飯を食べると、鄧さんは用事で離脱。みんなそれぞれ春節は忙しい。

三人で台湾鉄道で屏東駅に移動して、柯さんの実家に招かれました。
そこで柯さんのお母さんから春節料理「年菜」を振舞ってもらいました。
その日初めて食べる台湾料理もいろいろありました。

・台湾の春節料理の代表「年糕」。日本のお餅に似ています。場所によるかもだけど少し甘い。
・同じくお餅の一種で、いわゆる大根餅、「蘿蔔糕」
・台湾風のおこわ「油飯」
・お釈迦様の頭に似た形で、種がやたらと多くて甘いフルーツ「釈迦頭」

それぞれ、台湾独特の味わいで、正直日本人がその味に慣れるのには年月が必要かもしれません。

夜は、屏東駅近くのバーに行ってお酒なども。
夜遅くの夜行バスで台中に帰還

そんなわけで、Eの台湾最初の春節、1泊2日の台湾南部弾丸旅行が幕を閉じるのでした。

まとめ

親切な4人の生徒のおかげで、初めての異国での新年を楽しく過ごすことができました。
この時だけでなく、ホントに多くの台湾人からの好意をいただいて、最高の3年を過ごすことができました。

今後も、苗栗県三義での春の油桐花鑑賞、真夏の宜蘭の童玩節・冷泉、など台湾で経験したアクティビティを紹介していきます。
次回をお楽しみに!


-台湾移住2003, 海外旅行, 自己紹介

Copyright© 負けない派遣社員 , 2024 All Rights Reserved Powered by STINGER.