社労士 社労士試験逆説勉強法

社労士試験逆説勉強法最終章 試験当日にすべきこと5箇條 リスク回避せよ

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いよいよ次の日曜日は社会保険労務士試験ですね。
記憶力試験と言っても過言ではない社労士試験、残りの一週間、そして試験日、試験時間の1分1秒が合否を左右する時間になってきました。

直前期の勉強法、過ごし方はこれまでも解説してきました。
今回は試験当日にすべきこと、主にリスク回避について解説します。

試験当日にすべきこと5箇條

これが試験当日にするべきこと5箇條です。

①当日朝は試験開始直前まで最終確認をせよ
(最後の1、2点の上乗せ可能)
②試験中に1回水を飲むべし
③試験会場までの移動は最短、かつ確実
④スマホは駅のロッカーに預けよ
⑤昼休みは水と板チョコのみ口にせよ

これについて解説します。

①当日朝は試験開始直前まで最終確認をせよ

これについてはこれまでの記事でも述べてきました。
社労士試験は記憶力試験であって(一部くじ引きの要素あり)、試験開始時間により多くのフレッシュな記憶を持ち込めた者が合格をつかめる、という特徴があります。

世間では時々「試験当日にじたばたと教科書を開いているようではダメだ」というたわごとを言う人がいますが、記憶力テストに関してこの言葉は有害でしかありません。

Eは試験官が「机のものを全てしまってください」と言う瞬間までテキストを開いていたし、最後の最後に確認すると決めていた雇用保険の「特定受給資格者及び一部の特定理由離職者の基本手当の所定給付日数」の数字がそのまま出題されて1点を確実にもぎ取ることができました。
その他にも前日、当日の直前確認で1、2点は上乗せできていたと思います。

当日朝に確認する項目は前もって周到に決めてありました。

特定受給資格者及び一部の特定理由離職者の基本手当の所定給付日数

引用元:ハローワークインターネットサービス
詳細はこちら https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_benefitdays.html

Eはこの年にこれが出るとの予想の元に上記の表を最後の確認項目として選んだけど、今年がそうとは全く限りません。
最後の確認項目は自己判断で選んでください。各年の傾向やその人の習得度によって人それぞれです。

Eは試験日朝に少し早めに起床し、朝食の間、移動の電車、駅から試験会場への道中(安全を確認の上で)、試験会場の自分の席で、と常に何かしら本やノートを開いて最終確認をしていました。

行きの電車や道中、小さめだった試験会場の教室にいる受験生の中でここまでしているのはE以外にいませんでした。

歩きながら本をを開いていたり、試験開始前の最後の最後までガツガツと本にかじりついていたEを変人だと思う人もいたかもしれません。

が、よく考えてみてください。
その年合格率は約7%でした。
ということは試験会場の40人くらい収容だったEの教室で合格者は2人か3人。その中に変人Eが入っていたわけです。

この最もフレッシュな記憶によってEは、じたばたせずに電車や道中で悠々と過ごし、試験会場で早めに机のものをしまっていた他の受験生との差をつけて合格することができました。
常識的だったあの教室の他の受験生のみなさんに一言、さようなら

②試験中に1回水を飲むべし

人間の集中力の持続時間。
いろいろ説がありますが長いもので90分と言われています。

社労士試験の時間はというと、選択式が「80分」択一式が「210分」
選択式はともかく、択一式は完全に限界を超えていますよね。

ここ一番、フルに集中力を注ぎ込む社労士試験ではどうしても試験中に全力での思考に限界を感じる場面があるはずです。

社労士試験の試験時間の中で唯一、わずかながらの息抜きができることを知っていますか。
それは、
飲み物を飲むことです。

手を上げて試験官の許可を受ければ、ごく普通のペットボトルに入った飲み物を飲むことができます。
これは活用するべきです。

Eは受けた二回の試験でどちらもあらかじめ予定して、タイミングも決め上で水を二口三口飲みました。

二回目の試験の時なんかは手を上げて水を飲むジャスチャーだけすると、試験官が「どうぞ」とばかりに手を差し出し、ひと言も発されることなく机の横に置いたペットボトルを取りました。
これによって結構なリフレッシュになりました。

飲み物を飲むタイミングは、

選択式なら一通り解答を埋めた後の(Eの場合)約40分ほど経過の時点。難問奇問の答えを再度、徹底的に検討する前
選択式はこの解答の徹底検証の時間こそが本番ですからその前のリフレッシュは効果大のはずです。

択一式は順番に解いていって国民年金に入る前。経験上、ちょうど思考に疲れを感じる時間だと把握していたからです。

水分補給、約30秒の時間をその後の脳の回転を上げ、解答の精度を上げるために利用しましょう。

③試験会場までの移動は最短、かつ確実に

ここからはリスク回避の方法についての解説です。
まずは試験会場までの移動手段

日曜日の朝ということで、電車の遅延や車の渋滞(送り迎えしてもらう人)などはそこまでリスクはないとは思いますが、直前確認作業のことも考えるとできるだけ短時間短距離で済む方法を考えたほうがいいと思います。

Eは自宅からは当日移動不可能な会場だったので最短、かつなじみのある駅前のホテルに泊まりました。
会場の最寄り駅は周りに何もない住宅街で車もほとんどなく、安心して本を開きながら約10分の道のりを無事たどり着くことができました。

よく知らない土地が会場となっている人はできるだけ周辺の情報を集めてリスクを回避しましょう。

④スマホは駅のロッカーに預けよ

過去の記事で、Eは試験2か月くらい前からは車に乗る時も意識して安全運転していたと語りましたが、とにかくあらゆるリスクを回避することを心がけていました。
理由は、

社労士試験は1年に1回しかないからです。

実力で落ちるならまだしも、不注意で一年の努力をパアにしたら悔やんでも悔やみきれません。
しかもこれは記憶力テスト。
来年再挑戦するとなると、試験日に合わせてイチから記憶を作り直して再び真夏に地獄の猛勉強をしなければなりません。

2年目の試験に臨むEは「もうこんな苦しみは今年で終わりにしたい」という尋常ではないモチベーションがありました。
もちろん早く合格して独立開業したいという強烈な思いがベースにありました。

緻密な勉強スケジュール、リスク回避、脳を活性化させる食事、試験日の行動、とあらゆる要素を考え抜き、確実に実行することで合格を手にしました。
忘れてはいけません。みなさんが試験を受ける教室の中の2人か3人だけが合格できるわけです(教室の広さによりますが)。

試験中に万が一にも携帯から音が鳴ったら、一瞬で試験が終わります。
電源を確実に切って100%鳴らないという自信がある人は持ち込んでもいいと思いますが、Eは電源を切り忘れない、切ったとしても絶対に鳴らない、という確信は99%くらいしか得ることができませんでした。

よってEは携帯(当時はスマホの登場前夜)を最寄り駅のコインロッカーに、宿泊に必要だった荷物と一緒に預けました。
だって、次にそこに戻ってくるまで携帯は一切必要ないし、むしろ危険物ですから。

⑤昼休みは水と板チョコのみ口にせよ

次は、試験中のコンデションについてのリスクです。
みなさん、選択式と択一式の間の1時間半をどう過ごす予定ですか。

ここまで読んでわかると思いますが、Eは使える時間をフルに最終確認につぎ込みました。
もちろん昼食も取りました、本を見ながら。
Eは受けた試験二回とも昼食にこれを摂りました。

・板チョコ
・水

これだけです。
お腹がすくだろ~、と思う人がいるかと思います。
はい、お腹はすくでしょうね。それになにか問題でもありますか?
この人生を左右する試験中に空腹が気になりますか?

この空腹を心配する、などという愚行は論外として、何かの食物を胃に入れる時にはこんなリスクが考えられます。

腹痛   眠気   トイレ(尿意・便意)

どれも万が一にも試験中に起これば集中力を大きく削がれ、場合によってはトイレに行く必要が生じ、時間を大きくロスします。
1点を争う試験では致命的です。

「尿意・便意」を引き起こす食べ物って医学的にいろいろわかってはいるかと思いますが、100%完全に把握できていますか?
眠気はたくさん食べて胃に大量の血液が集まることで起きる、と言われていますが、どれくらいなら大丈夫か、100%把握できていますか?

Eはこれらを絶対に起こさないという自信は50%もありませんでした。
午後の択一式は210分、3時間半もありますから。
(Eが合格した2011年は東日本大震災の影響による電力不足対策で、午前が択一式、午後が選択式でした。とはいえ選択式は難問・奇問に立ち向かうための人類の限界を極めるレベルの集中力が必要です。)

よって、
食べ物は衛生的に安全、かつ量的に胃に血液を集めすぎない、かつ脳に栄養(ブドウ糖)を供給できるビターでない充分な糖分のある「板チョコを一枚」

飲み物は、余計な成分のない、水分100%の「水」を飲みすぎない程度、とはいえ真夏なんで「500mlほど」を休憩時間の1時間半をかけて少しずつ飲みました。
同じ理由で、試験中に飲む飲み物も「水」にしました。

実際にその後に空腹を感じたかというと、かけらも感じることはありませんでした。
だって別のことに人生でも最高レベルに集中していましたから。

まとめ

このまでやれば、あとはごく普通の確認項目です。

体調を整え、
時間に余裕をもって、
正確な時計を正確な時間に合わせて、
忘れ物なく(受験票は移動中に何度も確認を)、
自分が最も使いやすい筆記用具を複数揃えて、
できることなら精神的に余裕と少しばかりの自信を持って、
試験会場に乗り込みましょう。

Eはこれらすべてのことを実行した上で、試験会場の教室の中で2、3人という合格者の中にギリギリで、運よく、入ることができました。

当時のEのように、ホントのホントになんとしても合格したい、という強烈で切実なモチベーションを持つ受験生の人は、完璧な準備と行動をして今度の日曜日の試験に臨みましょう。

次回をお楽しみに!


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