社労士 音楽

社労士受験生時代の夏 2011 孤独な試験勉強はジャズと共に

更新日:

9年前の2011年、社労士受験の最後の夏を過ごしていました。
その当時の、もう閉鎖されたSNSに投稿した日記のテキストが残っていたので恥ずかしながら紹介します。

閉鎖する前に投稿済みのテキストを保存しておいたんですが、久しぶりに読み返してみると行間から当時の苦しみがにじみ出ているのを懐かしく感じました。

ちなみにEは当時、社労士試験を目指していることは職場である司法書士兼土地家屋調査士の事務所の先生と、先生の奥さん(従業員は他にEが1人だけ)にしか知らせていませんでした。

理由は、
落ちて挫折した場合、知り合いに知られると恥ずかしいから。

当然、知り合いも読むSNSにも社労士受験のことは一切触れませんでした。
そもそも普段は結構頻繁に投稿していたのに、この年の7-8月は確かこの日記しか投稿していなかったと記憶しています。

それでは、どうぞ!

9年前の日記です(原文のまま)

タイトル:Sidewinder
投稿日時:2011年08月07日(日) 20:39

頭がおかしくなりそうなんで気分転換に日記書きます!

今日蔦谷の中にある喫茶店でいつものことやってた。
俺はそれをやる時はいつも携帯音楽プレイヤーで音楽を聴きながらやる。
音楽聴きながらだと集中できないんじゃないかといわれそうだが俺にはどうしても必要だ。
苦痛を少しでも和らげながらでないとやっていられないからだ。もちろん意識を周囲と隔絶させるためでもある。

普段は歌ありの、ベンジーの曲なども聴くのだが、今日のように集中して問題に取り組む時には歌のないジャズやクラシックを聴く。
俺の携帯音楽プレイヤーは16Gしかないからハードディスクの中のその数倍の曲の中なら充電するときに気分に合わせてアルバムを取捨選択する。

昨日、充電するときに最近聴いてなかったLee Morganのベストアルバムを同期した。このアルバムは確か社会人になったばかりの頃に買ったものだった。
始めのうちはモーツァルトの弦楽曲などを流していたがもの足りなくなってLee Morganを。
いつもシャッフルさせて聴いているんだけど彼の代名詞ともいえる曲 "Sidewinder" がなかなか流れてこない。他の曲も全部素晴らしいんだけどしびれを切らしてホイールを動かし目的の曲を出す。
イントロの軽快なリズムに乗りながら本に顔をうずめていると外の世界からなにやら同じ曲が時間差で流れてきている。

その喫茶店はいつもBGMに俺の好みのジャズの曲を流しているのだが、なんと偶然にもかなり近い時間差で同じ曲を流していたのだった。

何がいいたいかというと、
Lee Morganはいいよ!
(完)

日記解説です

9年前は今と少し文体が違いますね。

この日記が描かれた当時の時代背景を解説すると(そんなに昔でもないけど)、
「16Gしかない」携帯音楽プレーヤーというのはiPodのことです。
今や音楽聴くのもスマホですよね。

「ベンジー」というのはEの世代でもそれほどメジャーではないけど、浅井健一というロックミュージシャンです。1990年代前半に "Blankey Jet City" というバンドでデビューして今も現役なんですが、Eはその人の曲を30年近く聞き続けています。
今日も車のCDプレーヤーには彼のCDが入っています。

Eは大学時代にジャズに目覚めて(演奏はできませーん)1950~60年代の古いジャズを聴きあさっていました。
大学が東京だったので(日大です)時々、あちこちのジャズライブの店にも行ってました。
トランぺッターのLee Morgan は、同じくトランぺッターの Clifford Brown や、Miles Davis と並ぶEのお気に入りの一人です。

この2011年8月7日という社労士試験の超直前期の週末、自宅では勉強に集中できない体質のEはとにかく朝から図書館、喫茶店、ファミレスとはしごして外で勉強していました。
夜家に帰ると集中できないとはいえ、さすがにこの時期なんでテレビもパソコンもベッドもなく、ついでにクーラーもない部屋で鬼集中して勉強していました。

こんな生活、マジで頭がおかしくなりそうになりますよね。

Eのおすすめジャズアルバム

Eはとにかく1950‐60年代頃のジャズアルバムが大好きです。レトロ趣味と言ってもいいです。
同じジャズでも現代のジャズアルバムは当たり前ですが最新の技術によるステレオ録音で、音がリアルで立体的に聴こえます。

一方、60年近い昔に録音された音源は今聴くとすごくレトロです。
Eはその感じがたまらなく好きです。

3~5人編成が多い当時のジャズって大きく分けると次の三つタイプがあると思っています。

①朝、軽快に聴く気持ちが上がるジャス
②深夜にグラスを片手にのめりこんで聴く内省的ジャス
③好きな人のことを考えながら聞くロマンティックジャズ

①の「朝、軽快に聴くジャズ」の代表曲が、Eの9年前の日記でも取り上げた Lee Morgan "Sidewinder" (1963年)ではないでしょうか。

Lee Morgan の"Sidewinder" ※詳細は画像をクリックしてください

②のタイプ、「内省的ジャス」はEは一番好きなんですが、とにかく「渋い!」のがテナーサックス奏者、Sonny Rollins の 名盤 "Saxophone Colossus " (1956年)。

おすすめ曲は、ひとたび聴けばたちまち己の内面の奥底を探る旅へと導かれてしまう "You Don't Know What Love Is "
Eはこのアルバムのレコード盤を今でも持っています、レコードプレーヤーは持っていないのに。

Sonny Rollins の 名盤 "Saxophone Colossus " ※詳細は画像をクリックしてください


③のロマンティックジャズの最高峰はJoe Hendersonのアルバム " Page One "(1963年)。おすすめ曲は " Blue Bossa " です。

甘く切ないイントロが狂おしい恋の心の揺らめきを思い起こさせてくれます。この曲では作曲者であるトランぺッターのKenny Dorhamも参加していて、実はこの人の演奏は他にはあまり知らないんですが、この曲の中ではかなり特殊な奏法を駆使していて、苦しい恋に震える心を(Eの勝手な解釈)見事に表現しています。

Joe Hendersonの " Page One "  ※詳しくは画像をクリックしてください。

しかしどのアルバムもジャケットがかっこいいですよね。

まとめ

勉強には最高の環境が必要です。
Eにとってはそのための重要ツールのひとつがジャズでした。

人それぞれ、勉強の苦痛を少しでも和らげる癒しツールを持っていることでしょう。
試験直前の最も苦しい時期こそ癒しツールを活用しながら頑張りましょう!
これからもジャズをはじめ、おすすめの音楽を紹介していきます。
次回をお楽しみに!

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