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アニメ『進撃の巨人』最終話放送直前 現在残された謎を派遣社員が徹底検証!【前編】

更新日:

あと1日!
2023年11月5日0時、つまり明日の夜、深夜0時に遂にアニメ『進撃の巨人』の最終話『The Final Season完結編(後編)』が放送されます。
『進撃の巨人』の熱狂的ファンの私、派遣社員E。それはもう楽しみにしています。

さて、前回記事ではEの『進撃の巨人』への想いを思いのたけ語ったわけですが、今回は予告通り「まずアニメで楽しむ」という最終話の内容を知らないアニメ派にとって「今なお残された謎の数々」の検証を行います。
なにしろ「謎の解明」こそ、この作品の最大の魅力。Eの仮説ともにどうぞ!

前回の記事です。

残された謎

前回記事で、Eの『進撃の巨人』とのこれまでの関わりと想いについて述べましたが、最終話を見る前にどうしても語っておきたかったのが、現時点までに残された謎
そして、各謎に対するEの仮説です。

ちなみに今回の記事、土曜深夜放送の最終話に関するネタバレははありません。E自身が最終話部分の原作を読んでいないため内容を知らないからです。
が、現在『進撃の巨人』を読み中、または観ている途中という人には多くのネタバレを含みますのでご注意を。
また、記事中では作品の細かい状況説明は省いてあります。

改めて、Eが最終話を前にして現在までに持っている情報はこうです。

アニメ版は過去放送分をスピンオフも含めて全て観た
漫画原作をここ数週間で二回通読
最終話のPV、SNS情報等は網羅
④メディアで流される予告動画やYouTubeのおすすめ動画欄などで最終話の内容を一部知ってしまっている

画像引用:X 「アニメ「進撃の巨人」公式アカウント」より



さて、恐らくはEと同様の状況に置かれている、世の中の「まずアニメで楽しむ」派が現在抱える「残された謎」とは。
まずはこの謎です。

謎①:なぜ始祖ユミルは「地鳴らし」を発動したのか?

ジークに命じられて「座標」においていったんは人類安楽死計画を実行しようとする始祖ユミルをエレンが説得し、地鳴らしが発動。
ここで二つの謎が浮かび上がります。

①なぜエレンの説得によって王家の血を引くジークの命令に背いて地鳴らしを発動させたのか?
②なぜエレンが具体的に命じたわけでもないのに「地鳴らし」を発動させたのか?

始祖の巨人を持つエレンと王家の血を引く巨人であるジークの二人が接触すれば始祖の巨人の力が使える。
ただしユミルに命令できるのは始祖の巨人を持つエレン、であったはずがあっさり反故に。

ジークの命令で動き出したかと思いきや、エレンの「待っていたんだろ、ずっと二千年前から、誰かを」の呼びかけで一転、始祖ユミルは涙を溜めた目を見開き地鳴らし発動!

エレンの「パラディ島のエルディア人の未来のため外の人類を駆逐する」というモチベーションはわかる(それがエレンの本当の目的かどうかも現在の謎のひとつ)。
なぜユミルは人類を滅ぼす「地鳴らし」を発動した?

二千年前にユミルが巨人となって他民族を蹂躙したのは元々フリッツ王への奴隷意識が染みついていたためと思われ、ユミルに外の人類を滅ぼすモチベはないはず。
エレンは明確に「地鳴らしをやれ」と言ったわけではなく「俺が世界を終わらせてやる、俺に力を貸せ」と言った。
そしてユミルを動かす決め手となったこの言葉。
「決めるのはお前だ、お前が選べ。永久にここにいるのか、終わらせるかだ」
ユミルは奴隷の立場を「終わらせる」ための手段としてなぜ人類を滅亡させる地鳴らしを発動?

この謎を完全に満足させる答えには至らないものの、こういう仮説が考えられるかなと。

ユミルが座標で巨人を作り続けていたのは奴隷意識によるもので本意ではない。
 ↓
二千年の間「誰か」を待っていて、自分を解放してほしかった。
 ↓
「誰か」であるエレンが現れ、ユミルとエレンは一体化した。
 ↓
エレンの望みである「世界を終わらせる=地鳴らし」をエレンと一体化した意識下で実行した。

というものです。
この仮説に基けば、ユミルはもう座標にいたくなかった、エレンの望みに乗ることで人類ごと終わらせたかった、ということになります。
この仮説はこの後の謎の鍵にもなり得ると考えています。

最新にして最後のPVです。

謎②:エレンが超超大型の骨状の巨人になったのはなぜか?

地鳴らし発動と同時に、これまでの巨人のスケール感をはるかに凌駕するデカさの巨人に化けたエレン。
エレンには元々「進撃の巨人」「始祖の巨人」「戦槌の巨人」の力が備わっていましたがあれはいったい何?
なぜ他の巨人を食ったわけでもないのに変化した?という謎が浮かび上がります。

この超超大型巨人、作中には出てきていませんが「終尾の巨人」と呼ぶらしいです。
そのサイズは「山」だとか「湖」だとかと肩を並べる「地形」クラス。全長でいうとキロメートル単位ではないかと思われるほど。
では形状はというと、なんと頭部以外は骨だけ

思えば始祖ユミルの巨人にはあばらのあたりに恐竜の骨格標本のような骨が邪魔くさそうに飛び出ていました。
さらに遡れば、そもそもユミルが巨人の力を得るきっかけとなった、謎の生物(の起源?)との接触。
巨木の中の池(?)の底にいた例の謎の生物の姿も、エレンの骨々巨人を匂わせる形状。

これ、前述の仮説を裏付けるものとも考えられます。
始祖の巨人を持つエレンと始祖ユミルが一体化
その結果、最大級の巨人に生まれ変わったというもの。ただなぜか骨だけ誇張し過ぎ

考えてみれば現在のエレンの始祖の巨人は、二千年前の始祖ユミルの巨人の直系子孫です。つまり遥か先祖と、その遥か子孫であって同一のもの。
それが時を超えて一体化したとなると、何かしらとんでもないものが生まれるのも不思議ではないのかと。

『進撃の巨人』の世界はなにかしらの法則に基づいて話が進められていますが、前例のない出来事が起これば作者によって全てが可能となるわけです。
こればかりは「なるほどそういうもの」と納得するしかありませんよね。

ただこの超超大型巨人、戦闘となると人や一般的巨人サイズを相手に戦うには不向き?
個別に攻撃する手段を持たなそうで、本体が巨大な体のどこかに潜んで籠城戦に特化するしかなさそうな。ただ硬質化で自由に細工できる戦槌の巨人を使うのかな?

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謎③:なぜジークは「不戦の契り」を無力化できたのか?

とにかく「座標」のシーンには多くの謎があるし、ジークがエレンを父グリシャの記憶に導いたことによってさらに事態が複雑化しています。
100年ほど前に145代フリッツ王が「不戦の契り」を交わし、巨人の力で一般人類を、例えエルディア人を全滅させようとしてきても反撃することさえできなくなっていました。
それをエレンより(体感では何年も)先に座標にたどり着いたジークは、人類安楽死計画を拒否したエレンに対して「不戦の契りの無力化に成功した」と豪語しました。

そもそも「不戦の契り」によって何ができなくなるのか?
エレンの進撃の巨人の先々代の「フクロウ」ことエレン・クルーガーでさえ「不戦の契りが何なのかわからないが…」と語っています。
始祖の巨人の力が制限されることを表していると思われますが、その趣旨はエルディア人の残虐な歴史への贖罪、完全戦争放棄です。
作中でわかっていることでは王家の血筋が持つ始祖の巨人が本来持っている力、「地鳴らし」の発動ができなくなっています。地鳴らしは抑止力の効果を利用するだけで使うことはない、と考えられています。

その他に何ができて何ができないのか、については確かによくわかっていません。
ただ、過去に継承者が始祖の巨人になって他者と戦うケースは、ウーリ・レイスが中央第一憲兵団のケニーを握りつぶそうとするなど複数回登場します。

そこで仮説ですが、始祖の巨人は単体であっても外の人類からの攻撃を物理的な力をもって阻止することもできないのではないでしょうか。
当然、始祖ユミルに外の人類の攻撃につながる命令一切をすることもできなくなるはず。

エレンの先々代の始祖の巨人のフリーダグリシャの進撃の巨人に抗うべく巨人になって戦いましたが、これはグリシャの不戦の契りを破る意図を阻止するため
不戦の契りを守るための行為であったと言えます。

逆に「全てのユミルの民から生殖能力を奪え」というジークの人類安楽死計画は不戦の契りの趣旨には反しないとも考えられます。
となると「人類安楽死計画の実行には不戦の契りの無効化が必要? 」との疑問も派生します。

例えば、不戦の契りに縛られた始祖の巨人が無垢の巨人に「エルディア人以外の外の人類だけを食え」と命令したとしても実行されないはずでしょうが(そもそもそんな命令自体しなくなるようですが)。
現状それは不明だし話の流れ上、証明されることもないでしょう。

『進撃の巨人』の世界観は現代の社会にも通じるテーマを多分に含んでいます。



ともかく代々の始祖の巨人の継承者の中には、巨人継承前に不戦の契りを破る意図を持っていた者がいたにも関わらず、継承後は打って変わって、地鳴らしなどで外の人類に力を示すことさえ実行する意思を持たなくなります。
王家の身内が壁内人類を守るためにどんなに説得してもムダ。
なのに、なぜジークだけが「気の遠くなる始祖と過ごす中で」不戦の契りの無力化ができたのか?

ここでそもそもジークは本当に無力化できていたのかという疑問も生まれます。エレンに対するはったりに過ぎなかったのではないか、と。
過去には常に「始祖の巨人=王家の血筋」だったわけで、始祖の巨人のエレンと王家の血筋のジークの別人格の接触による始祖の力の発動は、歴史上唯一の例外です。
よって作者はどんな例外的な状況も作り出そうと思えば可能。

事前の設定ではこのケース、王家の血筋のジークはに過ぎず、力を行使できるのはエレンとされていました。
でもフタを開けてみれば、始祖ユミルはジークの命令で動き出した。
なるほどジークは気の遠くなるような時間ユミルと対話して、ユミルを手なずけていた。
「どんな例外的な状況も可能」である以上、視聴者は「そういうもの」として受け入れるしかなさそうですよね。

Eの仮説、というか結論は「ジークははったりではなく、本当に不戦の契りを無力化していた」しかも「エレンでなくジークが本当に対話によってユミルに命令できる立場を得た」つまりジークの発言のまんま、です。
とはいえ、エレンの説得によってユミルが目覚めるまでの短い間のことでしたが。

果たして最終話に不戦の契りとは何だったのかの答えはあるのでしょうか?

謎④:エレンが持つ始祖の巨人の次の継承者は誰か?

「進撃の巨人を持つ者は未来の継承者の記憶も見れる」となっています。
実際、先代のグリシャも、先々代のエレン・クルーガーも未来の記憶を垣間見ています。
見れるといっても完全にではないようです。
ジークによると現在の継承者のエレンがグリシャを操るために、自分に都合のいい記憶だけを見せていた可能性もあるようです。

では、エレンは「未来の継承者」の記憶を見たのか?
「未来の継承者」とは誰?という疑問が生まれます。最終話の展開によってはエレンが最終の継承者となる可能性もあります。

ここまで作中にエレンが未来の継承者の記憶について言及するシーンはありません。
もしエレンの後に継承者がいないとすると、エレンが見る「未来の記憶」とは自分自身がこれから体験する未来の記憶で、それが最終ということになります。

ただ、エレンが自分の継承者問題について発言する場面はありました。
第104期の仲間たちに対して「そろそろ決めなきゃいけない、オレの巨人の継承者を」と言い出し、結局は「オレはお前らに継承させるつもりはない」と言っています。
巨人を継承すると寿命が最長13年になってそまうので「お前らが大事だからだ」と顔を赤らめながらつぶやいています。

巨人の継承の問題は地鳴らしの発動、ひいては一般人類との未来とも繋がる重要な問題なのでエレンがビジョンを描いていないはずがありません。
ユミルと一体化して万能となったからには最終話で何かしらの方向性が明かされるはずです。

そもそもエレンは寿命を13年に縮めて子が親を食う「家畜みてぇ」な継承の連鎖を受け入れるとは思えません。
このことから導かれる仮説。
何かしらの手段で始祖の巨人の継承なしで一般人類との争いの歴史を終わらせる算段をしているのではないでしょうか?

ただ、Eの推察ではエレンの目的は最終話で果されることはなく、それを未来の記憶を見れるエレンもわかっているのではないでしょうか?
というのも現在までの情報を元に考えれば、エレンの地鳴らしを止めようとしている「反エレン勢」エレンの「息の根を止める」可能性が高いとしか思えません。

Xでの公式サイトによるカウントダウンのポストにほっこりでした♪
平和が訪れてエレンとミカサがハッピーエンド、という結末は見れないのでしょうか~? 



反エレン勢はというと「超大型」に「鎧」「顎」がそろい踏み。
手負いとはいえ人類最強のリヴァイミカサ、ジャン、コニーと巨人を殺すプロ、調査兵団の歴戦の猛者たち
おまけに顎の巨人を継承したばかりのファルコは空を飛べる?
となると「顎」「女型」も参戦可能です。

一方、エレン側にはまず始祖ユミルがついています。あとは、恐らく全てのエルディア人を自由に操ることのできるため獣の巨人を駒として使えます。そして幾千万の地鳴らしの巨人たち
ただ、不確定要素としてミカサとアルミンもエレン側につく可能性がありますよね。

反エレン勢に対抗するに当たって、始祖ユミルの力は未知数ですが、ジークの獣の巨人は投げられる岩もなさそうな状況ではほぼ無力。というか実績から言って岩投げをやったとしてもリヴァイひとりいればイチコロです。

幾千万の地鳴らし巨人は、見た感じ踏みつぶし以外に攻撃手段なし
身体から発するも武器にはなりますが、スケール的にちょこまか動き回る敵に対応するには鈍重すぎ
となると、エレン勢は負けの公算が強い。
え、主人公のエレンが負けて終わり?
しかしEは、物語の最終的な結末としてある仮説を持っています。

最終的な結末、というのは巨人化の能力を持つエルディア人とエルディア人の殲滅を目指す一般人類との未来永劫続くであろう争いの連鎖の歴史への解決策についてです。
一般人類の完全な絶滅以外に解決策があるとすれば、

地鳴らしによって全人類を駆逐しようとした「いちエルディア人の暴走」を同じエルディア人がそやつを命がけで殺すことで残りの人類を救った

というストーリーを後世に残す。
それをエレンが意図的に画策していたのでは。
というのがEの最終話大予想なのでした。

それまで悪魔として恐れていたエルディア人が命を賭して人類を救ってくれた。
それは、これまで壁外のエルディア人が自分たちが「無害」であることを証明しようとしてきたどんな努力よりも説得力を持ちます。反エレン勢は新たな人類の英雄と化します。
Eはこれ結構あり得るんじゃないかと思っています。

ところでそもそも論ですが、アニメ最終話は原作漫画と違う部分があるらしい、とはいえ結末の大筋が原作漫画で判明している上で、Eはいくつかの仮説を展開したわけです。

まず、Eの推論が当たっているケース。
「本当は読んでわかっているんじゃないの?」と思う人がいるかもですよね。
ホントに最終話部分は読んでません。
33巻で未放送部分が出てきたところで読むのをストップしています。
アニメ以上の内容を読まないアニメ派の楽しみはこういった考察推論を立てることにもあるからです。

そしてEの推論が荒唐無稽で、全く当たっていないケース。
結末を知っている人からすると「たわごと」としか思えない、ですよね。
その場合は、笑い草として受け流してもらえれば幸いです。

まとめ

というわけで、謎は尽きません!
たった4つの謎の検証だけでかなりの長文になってしまいました。

ので、本日(11月3日)はここまで!
今回の記事を急遽【前編】としました。

時間が許す限り、放送直前まで謎の検証を続けます。
【後編】は明日11月4日にアップする予定です。
次回をお楽しみに!

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