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派遣社員の起業

【派遣社員の起業】 セブで空き家を購入 子育て施設の開業計画開始

更新日:

今年、2021年に入り南国セブでのリモート&スロー起業に踏み切りました。
セブに住む妻がSari Sariストアを始めて軌道に乗ったところで、先日ある話が舞い込みました。

セブの自宅近所の空き家を買い取らないかとのこと。
正直、ボロ屋(小屋?)といってもいい物件なんですが、あまりにも安かったんで即答で買い取りました。

というわけで買い取った物件をどう活用しようかと思案していたんですが、妻と話し合ってある計画を立てました。
今回はこの物件のビジネス活用計画について語ります。



これまでのリモート&スロー起業のいきさつについての過去記事です。

物件購入の打診

セブにある、Eの自宅兼店舗のごく近所にここ半年ほど空き家になっている家がありました。
空き家といっても日本の住宅を想像しないでください。セブの自宅はかなりの田舎にあって、Eの家はそこそこしっかり建築したんですが、ほとんどの現地住民はトタン板などで作った簡素な家に住んでいます。

その空き家の住人から家を買い取らないかという話を持ち掛けられた、と妻から連絡が入りました。
Eもコロナ前にその家を見たこともあるし、家の中にお邪魔したこともあって、子供の多い家庭でうちの現在3歳の娘ともよく遊んでもらっていたりして、よく知っている家でした。

それがその家族、子供たちの学校がコロナで学校がリモートになっていることもあり、ここ半年以上は奥地にある自分の農場近くに住み着いてその家は空き家状態
セブはコロナ禍にあってかれこれ1年学校での対面授業が行われていません。うちの中学生の男子二人もずっと家にいて学校から配られる教材で勉強しています(ごくたまに…)。

そこでうちの妻に、家を買い取らないかと。
値段を聞いたら、あくまでも日本人のEの感覚ですが、安い!
2万ペソ(約4万5千円)とのこと。

https://twitter.com/workerE2/status/1387580059188305924

2万ペソが現地の物価で高いか安いかはわからず、妻に聞いてもわからないとの答え。
まあ、もしこの2万ペソがフィリピン価格でぼったくりの高値だったとしても、元住民の家族は子だくさんで(10人くらい)貧しい家庭。
かつてフィリピンで、貧しい子供たちのためのボランティア団体の活動に参加したこともあるEとしては、ここは言い値で買うことに。

ちなみに2万ペソという値段に土地代は入っていません。
こういったセブの田舎でお金を出して土地を購入する人は誰もいません
Eの自宅もそうですが、家を建てたらそこが自分が占有する土地です。
基本は政府の土地(らしい)で、もし政府が道路を作るから立ち退く、ということになったら政府が別の場所に住宅を用意してくれるそうです。ま、妻の話ですが。

さて、この小高い場所にあるボロ屋をどう活用したものか。
Eと妻はあれこれ考えを巡らせていたのでした。

妻から画像資料を送ってもらうと、やはりかなり質素な作り。

   これ、キッチンです。



かなり大がかりなリフォームが必要なことは明らか。
ですが、まずは掃除から。
妻ががんばってきれいにしてくれています。

家の周りも草木や竹が生い茂っているので、伐採するなり何とかしなければ。
と、この先体裁を整えたとしてどう活用していいやら思案に暮れていました。

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空き家の活用法

妻は始めからあるアイディアがありました。
妻が言うには「Tourist Distination」、つまり観光スポットにできないか、と。

確かにセブの田舎、特に山間部には自然の風景に囲まれたカフェや農園が、セブシティなどの都会の人々の観光地になっていたりします。
こんな感じの。

カフェ「Top of Cebe」
引用元:Sugbo.ph
https://sugbo.ph/2020/mountain-top-restaurants-busay/

もちろんこんな写真のようなカフェがあったら、それは街からお客さんが集まるとは思います。
が、Eの起業はこの本『しょぼい起業でいきていく』をもとにしたスロー起業。
設備投資は最小限、生活の資本化が基本です。

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この小さなボロ屋で街から観光客を呼ぶにはどれほどの設備投資が必要か?
宣伝広告費もかかるだろうし、駐車場もないし、できる?
と検討した結果、妻自身も無理があることには納得したようでした。

振出しに戻って、二人でいい活用法はないかと考えることに。
その条件、そして制約はというと、

小高い場所にあって平地の面積が限られる
・現状、駐車スペースなし。路肩に1、2台なら停められる
自然の景観は抜群
・家(小屋?)は電気は通っているけど、水道なし、トイレなし。
 Eの自宅の地下水をくみ上げるポンプから水の供給はできそう
・家(小屋?)の面積は、変形だけど8畳二間くらい

なかなかいいアイディアが浮かばなかったんですが、考えること一週間、Eが仕事中(いつも仕事は5割の力でやってます)にふとひらめいたことがあって、それを妻に話してみました。

新アイディア、子育て施設

セブに住む3歳半の娘は、セブシティで生まれて、ラプ‐ラプ市、そして現在のセブ島の田舎で育ちました。
日本でいうとそろそろ保育園に通う年齢。
セブには1、2歳から通えるプライベートスクールもあるから、普通ならそういった学校に通って同じくらいの年齢のお友達と毎日遊んだりケンカしたりしているはず。

ところが現在のセブの自宅はかなりの過疎地
半径1キロに家が数件しかないような場所にあり、保育園や幼稚園自体が存在しません

娘はコロナ前は日本に何度も来て、数カ月滞在したりしていました。
短期滞在だったし、保育園に通う年齢でもなく、同世代の子供たちと遊ぶ機会がなくてかわいそうだと思い、地元の自治体が運営している育児施設によく連れて行っていました。

そこに行けば無料でおもちゃや遊具、絵本が無料で利用できるし、他の子どもたちと遊ぶことも可能と言えば可能です(実際はみんな人見知りで一緒に遊ぶことは稀ですが)。

  Eの地元の公共の育児施設で遊ぶ娘K、当時1歳半



ところがセブの自宅、のみならずセブにはこういった育児施設もありません。
近隣では有料無料にかかわらず、皆無です

そこでEが考えついたのが、今回購入した家(小屋?)をリフォームして、子育て施設、キッズプレイルームを提供してはどうか?ということでした。
もちろん有料で、入場料いをいただきます。
さて、妻の反応は

今年1月に起業の話を妻に持ちかけてからここまで、リサイクルショップやタピオカドリンクなど、Eの提案するアイディアはことごとく却下され、妻がほぼ独自路線でSari Sariストアを開店、店舗の設営から仕入まで99%妻の判断で運営し軌道に乗せてきました。

が、

子育て施設の案には初めて妻も大賛成!

さっそく具体的な開業計画を話し合いました。

キッズプレイルームの開業計画

妻はSari Sariストアの時もそうだったし、Eもかつてはそうだったんですが、起業となるとどうしても「完璧な形」で開業しようとします。

Eが妻に子育て施設のアイディアを語った時も、娘と三人で訪れた「完璧に設備が整った」公共の育児施設を例に挙げたせいか、開業に当たって、おもちゃやすべり台に始まりあれもこれも揃えなければ、と購入した家(小屋?)ではとても入りきれないほどの設備を提案してきます。

Eはその度に「※まずはミニマムスタートで、ニーズを見ながら少しずつ広げていこう」と制します。まだ提案して2日も経っていないんですが※印を何度リピートしたことか。

そんなこんなで、初期も初期の計画ですがこんな方向性で行くことになりそうです。

①5月末まに開業目標
②顧客のターゲットは子育て施設が不足している地元住民
入場料は50ペソほど。子供と保護者にスナックや飲み物を提供。
 子供服、おもちゃ売り場も併設
④入場は必ず保護者同伴で
⑤購入した家を子供が遊べるようにリフォーム。安全を最重視
 【具体的には】
 ・床にタイルを張ってその上にクッション性のあるマットを敷く。その他危険箇所にはすべて保護具
 ・室内用のすべり台、トランポリン、その他おもちゃ、絵本などを基本新品で揃える。
 ・道路に面した外壁に子供が喜ぶキャラクターなどをペイントする
 ・トイレを作る
⑥定期的に誕生会や読み聞かせなどのイベントを開催して集客。内容によってはEの自宅・店舗スペースも利用

  床材はこんなイメージですね。
  ※詳細は画像をクリックしてください。



遊具は中古品をできるだけ安価で揃えたいと思っていましたが、妻の母親目線だと新品の方がいい、と。
Sari Sariストアも経営している中、この子育て施設に要するスタッフはどうするか。
まず、現在コロナで学校がリモート授業で通学していないお兄ちゃん二人、そして現在お手伝さん代わりに家に住み着いている妻のいとこの中学生(女子)

お手伝いの中学生女子は、給料を払って家に住まわせて3歳の娘の面倒を見たりSari Sariストアを手伝ったりしてもらっているんですが、なかなかの働き者だとのこと。
他にも過去に同じくらいの年頃の妻の親族を雇ったこともあるんですが、必要によっては同じような形で従業員を増やすかも。

  すべり台とブランコの一体型もいいですね。
  ※詳細は画像をクリックしてください。

まとめ

Sari Sariストアの起業当初も計画は進んでいくうちにどんどん変化していったから、この通りになるかどうかはわかりませんが、Eの提案からほぼ即決で計画がスタートしました。

Eが気をつけるべきは、おおまかな方向性は出しても細部の判断は妻に委ねること。
Sari Sariストアのときも、妻が現地のニーズを的確に把握して取り入れる、という能力を発揮してくれています。
あと、Eがイメージしている出費より多くなることも覚悟すること…

そしてこの計画の最大のメリットは、三歳の娘の遊び場ができること!

この「リモート&スロー起業」の発展編はこの先どうっていくのでしょうか。
次回をお楽しみに!

習い事も子供にとってはコミュニケーションの場ですよね。



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