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【職歴紹介】司法書士兼土地家屋調査士の「補助者」のお仕事① リーマンショック期の就職

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さて、職歴紹介シリーズの新章です。
今回からは司法書士兼土地家屋調査士の「補助者」のお仕事です。

ところで、「司法書士」や「土地家屋調査士」ってどんなものか知っていますか?
Eもそうでしたが「普段かかわることがないからよく知らない」という人が多いんではないでしょうか。
どちらも国家試験に合格した人だけがなれる国家資格です。

「土地家屋調査士」に至っては初めて聞いた、という人も多いでしょうし、一生関わることがない人もかなりの割合いることでしょう(家を建てたり壊したり増築した場合、直接会わずとも間接的に関わっています)。
そんな「司法書士」兼「土地家屋調査士」の事務所にEは3年ほど勤めていたことがあります。

今回からはこの「司法書士」や「土地家屋調査士」の仕事とEが「補助者」としてどんな業務をしていたのかを解説します。

事務所に就職した経緯

話はすこし遠回りして、Eが司法書士兼土地家屋調査士の事務所(長いので以下「司法書士事務所」)に就職することになった経緯から始まります。

Eは2011年に社会保険労務士の資格を取り、2012年に社会保険労務士として会計事務所に就職、2013年に社労士登録をしました。
そのあたりは過去の記事で詳しく述べています。

社労士の資格試験の勉強は司法書士事務所の在籍中にしていました。
社労士に合格して事務指定講習を受けて社労士の実務を行える資格を得ると、司法書士事務所を退職し転職しました。

社労士を目指すきっかけになったのはこの国家資格を持つ先生の事務所で働いたことが影響していました。

過去の記事です。

ポリテクセンターに入所

遡ること2009年、いろいろあってEはポリテクセンターで失業手当をもらいながら職業訓練を受けていました。
ポリテクセンターに通うことになったいきさつもまた、過去の記事で述べています。
最大の理由は、前年の2008年に起こったリーマンショック
そしてその後の超就職難でした。

Eはその時期にたまたま転職活動をしていて、地元にまともな就職先がどこにもなく、ポリテクセンターの6か月の職業訓練や就職支援に活路を見出したのでした。
ポリテクセンターについての過去記事はこちら

ポリテクセンターでは機械加工や製図を教えるクラスに在籍、受けた職業訓練の内容はこのようなものでした。

・汎用旋盤、フライス、NC機器の取扱いなど金属加工の実習
・Auto CAD(2次元CAD)、SOLIDWORKS(3次元CAD)の操作方法、機械図面作製の実習

金属加工機器の操作はまさにさわりだけでしたがCAD、特に機械製図で広く使われているコンピューターソフトAutoCADの使い方は多くの時間を割いて教えてもらいました。

CADを使った製図は意外と楽しいです。



在籍中は授業を受ける傍ら、中国語検定TOEICを受けるなど来るべき転職活動に向けて力を蓄えていました。
ポリテクセンターのカリキュラムは6か月間でしたが、4か月目からは就職活動解禁となります。しかしリーマンショックの不況の影響は1年近くたっても根強く、平時では考えられないほど低賃金の求人でも募集が殺到しました。

それに加えて、当時のEのスペックはあまりにも貧弱でした。
それまでのEの職歴は、新卒でチェーンの中華料理店(店長など)、台湾での日本語教師食品工場(ただの作業員)。
この程度では歴史的就職難の時期にまともな就職先はありません。

ポリテク中に中国語検定2級TOEIC740点を取るという成果もありましたが、Eの地元に語学(だけ)を生かせるような仕事なんて、特にリーマンショック期にはありません。
他のスキルにプラスアルファで語学ができることによって初めてメリットが発揮される、というものでした。
Eには肝心な元になるスキルがありませんでした。

リーマンショックの波紋

そんなわけでEは、ポリテクの6か月を修了しても就職先が決まっていませんでした
ちなみに同じクラスに15人ほどいましたが、6か月時点で就職先が決まっていたのは2人だけ。

応募する求人もどんどん、給与水準が落ちていき、ほぼ最低賃金という求人にも応募しました。
あまりにも不採用、書類選考だけで不採用、ハローワークの人が電話した瞬間不採用(!)、が続くと何でもいいから成果がほしくなります。
そんな時「もう、人に雇われ続けるのは嫌だ」と真剣に思う出来事がありました。

面接官はその小さな会社の社長。
正直何をやっているのかよくわからない会社。他の会社がISO認証の取得を支援するのだとか。
当時のEはISOが何のことかもわからない。

そもそも最低賃金に近い給料の会社を受けるのにやる気などなし
応募したものの落としてくれた方がいい、そんな気持ちで受けに行くと面接で社長に聞かれたのが、
「うちの会社に入ったらなにをしたいのかね?」

は?
それって、大企業の面接官就活の大学生に聞くことですよね。
間違っても最低賃金で雇おうという人間に聞くことじゃないですよね。

だって、

何もやりたくないですから。

入りたくもない会社でも、社長と二人、個室で顔を合わせている状況で「あ、もういいです」と帰るのもなんなんで何かしらそれらしきことを答えておきましたが、内容は一切覚えていません。
と、その後も「仕事する上で大事にしていることは何?」など次々と大学時代の就活を彷彿させる質問が続く。
早く時間が過ぎ去れ~

ちなみに後に「仕事する上で大事にしていること」についてのEの結論は出ています。今に至るまで変わらないそれは、

できるだけ疲れないこと」

です。
理由は、仕事以外の時間を最大限充実させるためです。
そして人生において「仕事」の最大の意義は「ヒマ潰し」です。

で、結果は当然不採用
あの勘違い社長の面接を受けた経験は、Eに強い印象を残しました。
独立開業を目指して社会保険労務士の試験に合格できたのは、「もう人に雇われたくない」と一念発起したあの時の負のモチベーションがあったからに他なりません。


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土地家屋調査士事務所の求人

そんな苦難の転職活動の中、少しだけましな給料の求人が出ました。
ポリテクを修了して1か月が経とうとしていた頃でした。

ハローワークのその求人には「土地家屋調査士」の事務所となっていました。
確かに今思うとそこでの業務の大半は土地家屋調査士の測量や製図、登記申請書作成でした。
求人の中身で印象に残っているのが「外での作業があるので運動になると思います」という記述でした。
文章を完全に正確には覚えていませんが、こんな感じで書かれていてここの経営者は一体どんな素朴な人なんだろう、と思ったことを覚えています。。

面接に行くと、事務所はある測量会社の敷地の隅にありました。
プレハブ、に近い簡素な事務所を入ると、だいぶ高齢の司法書士兼土地家屋調査士の先生が。なるほど素朴な人
もう一人同じくらいの年齢の女性、先生の奥さんがいた。

まず、CADができるかと聞かれる。
できます、と。
事務所で使っているのは測量専用のCADでしたが、2次元CADはひとつのソフトが使いこなせれば大抵応用が利きます。

じゃ、この図面作れるか?
と先生にある図面を見せられる。
見るとそれは、初めて見る測量図面
機械図面に比べると一見単純。

測量の知識を必要とするためその後苦労することになるんですが、とりあえず「できそうです」と。
じゃ、さっそくやってみてくれ、と。
「選考」「結果通知」というプロセスをすっ飛ばしていきなり仕事開始

測量の勉強が必要となりました。

面接当日に初仕事

事務所には、当時のEと同じくらいの年代の前任者がいて、その人がCADをはじめすべての測量機器を扱っていたようです。
が、その人が急病で辞めることになって急遽代わりを募集していたとのこと。

しかも、先生の奥さんによると求人に応募が殺到したが「まともな人がいなかった」そうです。
ともかくEは「まともな人」との評価をもらいようやく就職が実現
約1年ぶりに働くことになりました。

資格者である先生は年齢も手伝って現代テクノロジーに完全についていけてなくてパソコンすらまともに使ず、直近20年に新たに登場した機械は一切使えない機械音痴
前任者が不在の間に業務がかなり溜まっていたようでした。

それはいいとして、面接&就職の当日に測量用のCADをいじってみると、機械図面のCADとは決定的に違うことがあることに気付きました。
それは、機械図面なら全く何もない白紙の画面で書き始めますが、測量CADは図面上にどうにも動かせない点がいくつも存在している、ということでした。

それは後に現場で「光波測距儀」という測量機器で現場を測量した時の測量成果だとわかるんですが、その時点では当然何のことかさっぱり。
これはまずい、測量の勉強をしなければ、面倒なことになった、と就職が決まったにも関わらず、少し重い気分で帰ったのでした。

まとめ

さしあたってCAD図面を作るためには測量の知識が必要、だったんですが、実はそれだけではありませんでした。
測量作業自体の知識、民法、動産登記法、登記申請の電子申請のやり方、など各種の専門知識の勉強が必要だったのでした。

ちなみにEの前任者は、土地家屋調査士の資格を取得済み、司法書士試験に挑戦中という人物。
まさに将来その道で独立開業を目指している人でした。
そんな半分資格者、ほとんどプロ、の人の後釜?

さて、なんとか就職はできたEでしたがこの司法書士兼土地家屋調査士の事務所で無事にやっていけるのでしょうか?
次回をお楽しみに!

あの時エンジニアを目指していたら、と今でも時々思います。

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