派遣社員の家族

【祝入学】日本語がほとんど話せない6歳児は無事に日本の小学校に入学できたのか!?

更新日:

桜咲く季節、も終わりですね。
2月中旬に日本に移住した妻と、6歳の娘。
これまでほとんどの時間をセブで過ごした娘は、当然ながら日本語がほとんど話せませんでした。
そんな娘もこのほど、2024年4月、パパEの地元の公立小学校で入学式を迎えました~

学校が始まって数日が経ちましたが、親の心配もよそに毎日張り切って通っています。
さて来日して入学式までの日々、そして学校生活の始まり、と駆け抜けた2か月間
果たしてここまでの道のりは順調だったのでしょうか?

今回は娘の小学校入学と入学後数日の様子について語ります。

前回の記事です。

日本語の勉強をする!

前回記事では来日した直後の娘の日本語学習について語りました。
簡単に振り返ると、去年の日本短期滞在の時に通っていたKUMONにまた通い始めたこと、教育委員会に面談に行ったこと、ランドセルを買ったこと、などでした。

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小学校訪問

3月に入ったある日、娘が入学する小学校に呼び出されてEと妻と娘の三人で訪問。
教育委員会の担当者と、やたらと笑顔がさわやかな教頭先生が応対してくれました。

封筒に入った資料を渡され、Eがそのうちの何枚か、入学届などに名前や住所を記入。
入学までに用意するもの、購入するものなどの説明を受けました。
そのあと娘の言語状況を聞かれたり、実際にどれくらい話せるかの確認をされたりと。

この日をもってようやく「日本の小学校に入学できる」という実感を持てたE家族でした。

日本語会話の練習

娘は2月に来日してすぐにKUMONに通い始めたわけなんですが、KUMONのいわゆる国語の授業は、本来外国人に日本語を教えるためのものではないわけです。
ということはKUMONに通う生徒は「日本語の会話」ができることが前提になっていて、授業や教材は「日本語の会話」ができる生徒が「ひらがなの読み書き」ができるようになるためのものばかりです。

外国語、特に英会話を勉強したことがある人はわかるかと思いますが、英語を例にとると日本人が中学校から学んだ「英語の読み書き」と実際の「英会話」は全く別物です。

かつて受験英語では模試で偏差値70超えしたこともあったEですが、大人になってから初めて英会話学校ネイティブの授業を受けたときは全く相手の話が聞き取れないし、初めて人と人が顔を合わせた時の挨拶さえ、どう返したらいいかわからないという有様。

娘もそれに近い状況で、ひらがなは(むしろ普段話している英語より)読み書きができる。日本語単語もたくさん知っている。
でも日本語の会話はほとんどできない。

大人は外国語会話を勉強するのに多くの場合、文字を介して勉強・練習するわけですが、英語のスペルさえまだまだで、日本語もひらがなしかできない6歳児は、ほぼ音声のみで会話を学ばなければなりません。
もちろん6歳児は大人よりはるかに音声による言語のインプット能力が高いわけですが、そのインプットの機会がなかったわけです。
要するに、

日本人のお友達がいない、

わけなんです。

「パパEが日本語で話せばいいだろ」と思うかもですが、同じく日本語の習得を必要としている妻も同様ですが、Eの日本語が通じないと結局すぐに英語での会話に戻ってしまいます。
Eも英語や中国語での勉強で体験していますが言語の習得には「日本語を話すしかない」という状況を作る必要があります。

そのために利用したのが公的機関が運営している、地域に在住する外国人のための「ボランティア日本語教室」でした。
この際、妻も娘と一緒に参加しました。

Eの地元は地域に住む外国人のための施設があって、生活の情報を英語、中国語、ポルトガル語などに翻訳して配っていたり、娘や妻が参加したような日本語教室を開いたり国際交流イベントを開いたりしています。

無料で受けられるボランティア教師による日本語のレッスンがあり、それに参加しました。
ボランティアの先生は、ボランティアだけにほとんどが素人です。
同じく素人ながら台湾で3年の日本語教師の経験があるEにはすぐわかります。
それなりに日本語教師の経験があれば、授業では自然に普段より大きめの声でゆっくり話すことが身に付きます。

が、初めて参加した日はこうでした。

妻の先生:おそらく仕事をリタイアしたと思われる60代くらいの男性
娘の先生:60代後半か70代の女性

そう、ボランティアの先生はほとんどが高齢の方々
そのせいか声が小さくて聞き取りずらいし、スピードも速い。
特に妻の先生は、少し離れて見守っているEにはほとんど聞こえないくらいの声とスピード。
もちろん妻はほとんど理解できず。

ちなみに妻は、以前日本で働いていたことがあるのでゆっくり話せばそこそこ日本語を理解できます。
娘の先生も、6歳児に日本語を教えた経験はそうそうないようで、何を教えていいか何を話していいかわからない様子。
とりあえず「あいうえお」のカードを持ってきて娘に読ませたりなど。


そんなこんなで初日はあまり成果なし
ですが、二回目以降は日本語教師経験のある中年女性や、大学生の女子二人組などの先生がついてくれて、声もそこそこ聞き取りやすい。
そう、かつて英語と中国語を勉強したことのあるEも感じていましたが、外国人の発音って男性より女性の方が聞き取りやすいという傾向があります。

Eもそうですが、男性って比較的滑舌がよくない上に話すのも早いですよね。
女性はその逆です。
もちろん人によって違いはありますが、台湾時代のEは女性なら大体の人は普通に中国語で会話できましたが、男性(特に若者)は聞き取りずらく、ほとんど全く聞き取れないという人も多くいました。

二週目以降は娘も楽しんでレッスンを受けていたし、妻も女子大生と話が弾んでいたりなど。
この日本語教室はこれからも続けていく予定です。

さて娘。
日本語会話力が上がったかというと、そうでもありませんでした。
結局6歳児にとって相手が大人だと、そうそう会話が成立しません。確かに自分が6歳の頃を思い返せば、家族以外の面識もない大人と普通に会話なんてできるものではないですよね。

とこんな感じで、少なくとも娘に関してはほとんど日本語で会話する機会もないまま4月に入り、とうとう入学式を迎えたのでした。

入学式の朝を迎えた娘 撮影:E

いざ入学式へ!

うちの娘、フィリピン育ちのせいか、はたまた末っ子でみんなに愛されて育って自己肯定感がやたらと高いせいか、ほとんど日本語ができずに小学校入学という、普通なら気後れして「行きたくない」となりそうなところを、入学の日を今か今かと待ち続け、その日が近づくにつれて、

わくわくと期待に胸をふくらませていたのでした!

いや、すごい。
パパは心配8割なのに。

さて入学式当日
娘は学校に行くのが楽しみで興奮状態
妻もまるでこの日に合わせたかのように咲いた桜のように晴れ晴れとした顔。

ここまでくるとパパEも娘のサバイバル能力に賭けるしかないと腹をくくって、というかここに至るまでの長い道のりを想い、ようやくここにたどり着けたという達成感とともに、意気揚々と小学校にむかったのでした。

クラス分けはあらかじめ名簿が配られていたのでまずは教室へ
入学式前にいったん教室に入って持ち物を机や棚に置きます。パパママは児童を教室に残して入学式会場の体育館へ
この時点で娘は初めて顔を合わせたクラスメートと特に話すでもなく。
おそらく教室では「これから入学式です、並んで歩いてください」的なレクチャが行われていた模様。
しばらくして新一年生の入場!

生徒の列に娘を見つけると、いつも家で一緒にいるはずなのになぜか喜ぶパパE。
同じく、名前を呼ばれて起立して「はい!」と答える娘にも感動!

校歌斉唱で卒業式が終わり、児童が退場。後からパパとママも教室へ。
すると娘、隣の席や前の席の女子となにやら話しています。
特に前の席の女子はやたらとフレンドリーで、お帰りの時も娘のところに駆け寄ってきてバイバイ、とハイタッチ

正直その子になにやら話しかけられても、あまり理解できていない様子の娘ですが、お互いお気に入りのよう。
パパ、

安心しました~

日本語ができない娘に友達ができなかったらどうしようという不安がさーっと引いていきました。
なにより娘が一切ものおじすることなく、新しく経験することの全てを楽しんでいる様子に感動、というかむしろ尊敬の念さえ覚えるのでした。

今年も家族で桜が見れました。 撮影:E

入学後は?

入学式翌日からは、セブの学校と違って親は学校の中には入れません。
が、Eと妻は娘が近所の子供たちと集団登校をする集合場所までついていきます。

始めのうち学校は午前中でお帰り、給食なし
3日目からは国語や算数、体育、図工などの授業も始まる。
という状況。
娘の様子について、娘本人の話と妻が先生から聞いた娘の話などで得た情報がこうです。
まずはお友達について

・娘はとにかく学校が楽しい
・これまでに10人お友達ができた、らしい
・登校が一緒の別クラスの1年生ともお友達になった
・一番仲のいい子と次の日同じ色の服を着る約束をした(そのやり取りを日本語でできた!)
・お友達は全員女子
・クラスの男子に手を引っかかれたとき(状況の詳細不明)お友達が守ってくれた、らしい

と、日本語でのコミュニケーションが完全ではないはずなのに、人間関係は至って良好
パパEはこれが一番安心。
一番仲のいいお友達からは英語で書かれたお手紙をもらったのでパパE指導の下、日本語でお返事を書いて渡したようです。
娘があまり日本語が理解できないことは周知されているようで、そのあたりだいぶ気を使ってもらっているようで、ありがたき。

娘は幼児の頃から基本、同世代の女子とは誰とでもお話したり遊んだりしたがる方でした。
公園などで見かける待ったく面識のない子に対してはさすがにはにかんでなかなか話しかけたりできませんが(パパEが促すと話しかけたりします)、同級生ができたとなれば解き放たれたかのようにお友達作りに邁進しているようです。

では学校生活の様子はというと、

・水筒の水を飲むときに手を挙げて大きな声で「せんせい、おみずのむ」と何度も伝えて「もう言わなくていいよ」と言われた、らしい
・授業も今のところも問題ない、らしい
・体育の時間、男女とも教室でお着替えのところ、娘はひとり「せんせい、といれいく」といってトイレで着替えた、らしい
・教室でいつもセブの学校でやっていたように、ダンスを披露

なるほど娘らしいエピソード。
というか、要するにこれまでのセブの小学校でやっていたことをそのまま日本でもやっているようです。

セブでの娘、二年連続でミューズ(ミスコン代表みたいなもの)に選ばれるなどスクールカーストの上位に君臨していたせいか、学校でも家でもかなり自由に振舞っていました。
学園ドラマでよくあるような、カースト上位者が他の子をいじめる的な傾向はこれまで全くなく、パパEも絶対にいじめはするな、いじめに加担もするな、と言いつけているけど、そこはこれからも要注意かもです。

そもそもセブの土地柄からして、人見知りしない、陽気、歌とダンスが大好き、パーティー大好きという、日本とは真逆
いいか悪いかは別として、日本で育っていたらそうそう身につくものではなく。

まさにパパEがこうなってほしいと思い描いていたプリンセスキャラに育ててくれて、

ママと家族、セブのみなさんに感謝

です。
パパE、感無量です!

まとめ

ここ1、2年ほどでしょうか。
娘を何とか「日本の小学校に無事に入学させる」というのがE家族の最重要課題でした。
パパママの尋常ではない不安を、自らの才覚で吹き飛ばしてくれた娘。

これからの小学校生活を大いに楽しんでほしいものです。
が、もちろん人生は順風だけではない、困難に打ち勝つ力も身に着けていってもらわねば。
パパママ、いつでもサポートしていくつもりです。
って、親バカで過保護気味のパパEの現在の心境でした。

これからもE家族の日本での挑戦ぶりをお伝えしていきます。
次回をお楽しみに!

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