社労士 社労士試験逆説勉強法

社労士試験逆説勉強法その4 試験一か月前 横断整理と語呂合わせ

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社労士試験まであと一か月ですね。
Eもそうでしたが、どうしても受かりたいと思っている人は今頃日常の多くのことを犠牲にしてボロボロになりながら勉強していることでしょう。

これまでの記事では過去問の活用法や、試験開始時間に最大の記憶量を蓄積した状態で臨むための試験開始時間「逆算」勉強スケジュールなど、Eの成功と失敗の経験に基づいた勉強法を紹介してきました。

今回は試験を一か月後に控えた今、やっておかなければならない「横断整理学習」の取り組み方や「語呂合わせ」について語ります。
その他、今回はこれから勉強を始める人が読んでも役に立つ情報もお届けします。

これまでの社労士受験情報はこちら

横断学習はテキストからのノートまとめをしよう

言うまでもないことですが、初学者が社労士試験の勉強に始めて取り組むときって、基本書と言われる本で始める人がほとんどですよね。

通学や通信講座を利用する場合でも出版されている基本書と同種の試験範囲を網羅したテキストが支給されるかと思います。
出版社や学校によっては分厚い基本書に入る前のダイジェスト的な薄い入門用の冊子を出しているところもあります。

Eは2009年8月にフォーサイトという会社の通信講座に申込んで試験勉強を開始しましたが、やはりそのようなダイジェスト版が9月頃に届きました。

Eの経験から初学者は可能な限り早く、試験範囲の全体像をつかんでおくべきなので、内容量は充分ではないですがダイジェスト版に目を通すことは有益だと思います。

とりあえずこういった初学者用ダイジェストもまとめて基本書と呼んでおきます。

ノートにまとめって必要?

この基本書を読み込むときに内容をノートにまとめたりしていませんか?
実はEも初学者用ダイジェストが届いたときにさっそく始めました。新しい大学ノートにテキストにあるのと全く同じようにまとめていく。

結論を言うと、ノートにまとめるという作業は無駄だと判断してすぐにやめました。
理由は簡単で、テキストが既に見事にまとまっているからです。
わざわざそれをノートに自筆のコピーをしたところで、それで理解や記憶が向上することはありません。

基本書をすべての情報の源にしよう

初学者の人が、自分なりに基本書をアレンジしてまとめようと思っているとしたらやめましょう。まだ全容を知らない上に深く読み込んでもいない初学者が初見のテキストを見て上手くまとめられるわけがありません。

出版社が長年蓄積いたノウハウをもとにまとめた基本書の紙面に必要事項を書き込みをすることで、基本書をすべての受験情報の源とします。

そこに自分なりの情報を書き込んでいきます。
Eは基本書への書き込みは鉛筆のみでした。赤ペン青ペン蛍光ペンと基本書をカラフルに彩ることはいちいちペンを持ち替える時間の無駄だし、鉛筆でないといらなくなった書き込みが消せなくなります。

Eが書き込んだ書き込みとは、
・アンダーライン、波線、などで重要箇所を示す
・関連事項にリンクするページのメモ
・自作の語呂合わせ
・記憶を補助するためのイラスト ※主に語呂合わせ関連

※印について補足します。

語呂合わせは自作で作りろう

Eは語呂合わせを自分で作りまくりました。覚えにくい数字や用語はすべて語呂合わせにして覚えました。
その中には、どちらかというとお行儀のよくない語呂合わせが多くありました。

例えば、雇用保険法で日雇労働者の印紙保険料についての次の表があります。

引用:厚生労働省HP
https://jsite.mhlw.go.jp/aichi-roudoukyoku/var/rev0/0119/0672/14syou.pdf

この表はEの自作の語呂合わせを使えば一発で簡単に覚えられます。

「そのババア並みの皺がいいのさ、ハニー♡」
⇒ 88円 73円 48円 / 11,300円 8,200円    

お行儀が悪くて誠に申し訳ありません
でもお行儀の悪い語呂合わせの方がEには覚えやすかったんですよ。

話を戻すと、当然基本書にはこの語呂合わせを書き込みます。
それプラス、記憶に残りやすいように「ババア並みの皺」のハニーのイラストを横に書き込みます。
これでこの項目は完全に長期記憶として残ります

もう一つ例を挙げると、労務管理一般常識に出てくる学者とその学説や実験がたくさん出てきます。誰がどの説かなかなか結び付きにくいですよね。
こんな語呂合わせを作りました。

マクレガーの「XY理論」 
⇒「まくれあがってSEXY♡」

メイヨーの「ホーソン実験」 
⇒「女性はやっぱり細目いいよ~♡」

断っておきますが、Eは決してこういうのが好きなわけではありません。
たまたま数字や用語がはまって、覚えやすかったから使っていただけです。
「♡」も覚えやすくするためにしかたなく使っていただけです。

ただ、このあたりは基本書にイラストを書き込むのはやめた方がいいかもしれません。
誰かに見られるとまずいですよね…

何としても覚える、そのための試行錯誤の結果に過ぎません!

社労士受験用の語呂合わせ本も売っていたりしますが、ここはぜひとも自作しましょう。
他人が作った語呂合わせなんてかえって有害です。
わざわざ覚えなければいけない事項を増やすような行為です。

横断整理はこの時期必須です

ここまで勉強を積み重ねてきた人なら、各科目にまたがる横断整理学習が必須であることはわかっているでしょう。
初学者の人もゆくゆくは必要になるのでどんなものなのか読んでおいてください。

社労士の試験範囲は科目ごとに共通していたり似ていたりする項目が多々あります。

代表的なものは、

・各法律の「目的」
・各法律の「強制適用事業所」「任意適用事業所」等
・各法律の「適用労働者(被保険者)」「適用除外の労働者(被保険者)」
・時効
・不服申し立て
などなど多数。

こういった各法律に共通して存在する項目を横に並べて整理することは(学習した内容を別角度で読み解くことは)、科目ごとの差異が明確になるり記憶の固定化に大きな効果があります。

横断整理については市販のテキストがたくさんありますのでまずは1冊買いましょう。
ウェブサイトにもいろいろとまとめられたものがありますが、ぜひとも印刷して紙の上で整理しましょう。

先ほど、基本書はノートにまとめるな、と述べましたが。
横断整理学習に関しては手を動かしてノートに自分のまとめ方をしたほうがいいと思います。

というのもEの経験から言えば、基本書と違って市販の横断整理テキストはこれさえあれば充分、と思える本がないからです。
これは当然のことで、その人の勉強の進捗度や記憶の定着度によって必要な内容が異なるからです。

とはいえ、一から全部自作すると時間がかかりすぎるのでテキストは必須です。テキストの内容をふくらませる感じで自分なりのまとめを作ります。

ノートやexcel、wordなどで作るのがいいと思いますが、自分にカチッとくるテキストが見つかったらならテキストに書き込む形でもいいと思います。

Eは1年目はフォーサイトの通信講座に全てを託しました。
2年目は勉強のペース作りや情報収集のためにこの雑誌「月刊社労士受験」を毎月購入+別冊を購入していました。
結果は、合格!


もし今年の受験生で今から横断整理を始めるなら時間がありません、テキスト書き込み型にしておきましょう。

横断整理については実を言うとEは始めるのが遅かったです。
1年目は7月に入ってから書店でテキストを買ってきたけど内容がイマイチで慌てて自分のノートにまとめました。
初年度はどうしても基本書の回転だけも精一杯なんでEも横断整理に取り掛かれる段階に達するのにそれくらいかかってしまいました。

2年目はその1年目のノートを改良して直前期にはかなり整理しやすい内容にまとまっていました。

この時期にこんなことを言うのは何ですがもし、万が一今年不合格だったら(実際かなりの割合の人がそうなります。それが現実です)、来年の試験勉強を再開すると同時に直前期のためのMY横断整理をまとめながら勉強していくといいでしょう。

まとめ

猛暑の夏に猛勉強をした2回の夏を、Eは今でもよく思い出します。
特に1年目の2010年の夏は異常な猛暑でした。
炎天下での仕事の後の勉強、へとへとでした。

Eは自宅での勉強はなかなか集中できないので仕事後も週末もカフェに行ってコーヒー一杯で何時間か勉強していました。
それが2011年には東日本大震災で電力危機
どこのカフェに行っても、図書館にいってもエアコンの温度が抑えられていたし、エアコンなしの扇風機だけの店もあったりしました。

最も勉強に集中しにくい環境のなかであれだけの勉強ができたのは人生を何とかしたいという当時の強烈なモチベーションがあったからにほかなりません。

ただ、忘れてはならないことがあります。
合格できたのは結局、幸運以外の何物でもありません。
だいぶ前の記事にも書きましたがどんなに完璧に勉強して準備した人でも最後は選択式の難問奇問というくじ引きで運命が決まります

Eが合格した2011年も「労災」と「労一」でそれまでどんなテキストや問題集でも見たことがない内容が出ました。
考え抜いた結果、どちらも3~4点取れて合格できましたが、最近もう一度やってみたら1~2点しか取れませんでした。

この差は「絶対に合格したい」というモチベーションの違いだと思います。
やはり運を引き寄せるのは日々の猛烈な努力と試験時間中の気力です。

これからの一か月、最高の準備をして最高のコンディションで試験日を迎えようではありませんか。
次回をお楽しみに!


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