今年の社会保険労務士試験もあと1か月後ですね。
雨が続くし、このあと猛暑の夏もやってくる。
試験日はお盆休みの直後という、嫌な時期に試験日が設定されていますよね。
今日のテーマは勉強法というよりはコンデションを最善に持っていくために今やっておくべきことについて解説します。
試験1か月前にやるべきこと5箇條
この社労士試験直前1か月の時期にやらなければならないことがこれです。
①脳を活性化させる食事を摂る
②試験日直前の有給を申請する
③安全運転をする
④試験前日のホテルを予約する
⑤試験が終わった後にやりたいことをメモしておく
この5箇條について解説します。
今回は社労士試験だけでなくあらゆる試験に共通した内容です。
今すぐにでも始めましょう。
①脳を活性化させる食事を摂る
脳を活性化させてくれる食物を摂ることは、日々の勉強にも当日のコンデションにも効果を発揮します。
特に当日の「選択式」試験です。
あの80分間は、毎年必ず出される見たこともないような難問奇問に、これまで勉強した知識、洞察力、推理力、勘を駆使し、脳のあらゆる部分を総動員して解答を選択しなければなりません。
この場面で人生でやったことがないくらい脳をフル回転させて試験終了時間ギリギリまで考え抜いた結果、Eは受けた試験で2回とも選択式をクリアすることができていました。
では、どういった食物が脳の働きをよくするんでしょうか。
詳しくはこういった本に書いてあります。
※詳細は画像をクリックしてください。
食べ物なんで結局は好みの問題でもありますが、Eが社労士受験当時直前期に気にして食べるようにしていたものはこれです。
魚肉ソーセージ
カカオが多く含まれたチョコレート
ま、これくらいでした。
魚に含まれるDHAが脳の活性化にいいことは広く知られていますね。
カカオにはBDNF(脳由来神経栄養因子)という神経細胞の動きを活発化させる栄養素があるそうです。
どちらも普段はあまり食べないけど、おいしく食べられる食物だったんで、試験直前に多く食べるようにしていました。
効果は、
たぶんありました。気分的にありました。
それも大事ですよね。
カカオ90%以上のチョコレートはにがすぎて食べる気にならないんで、70%くらいのものを食べていたと思います。
※詳細は画像をクリックしてください。
それにしても「脳由来神経栄養因子」とは、チョコレートってすごい食べ物だったんですね。
ありがたや~
②試験日直前の有給を申請する
仕事をしながら社労士を目指している人、8月23日(日)の試験2日前の21日(金)までフルに働く気ですか?
月から金まで働いて何の疲労もなくケロッとしていられる人もいるでしょうが、少なくともEは今やっているようなデスクワークだとしても金曜には結構疲労が溜まっています。
ましてやEは当時、司法書士兼土地家屋調査士事務所で働いていました。
夏は土地家屋調査士の方の測量作業で連日炎天下(二年ともひどい猛暑の年でした)、日陰のない見通しのいい場所に測量機器を設置して一日中作業をしていました。
それプラス、社労士試験の勉強で週末にはへとへと。その週末も一日勉強と壮絶な疲労との闘いの日々でした。
個人事務所でお盆休みも一日だけ、と疲労回復の時間が限られる。
もし試験前の週に月から金まで働いたら土曜は疲労回復に費やされ、試験当日にも疲労が残ったままで臨まなければならないことが目に見えていました。
本当は試験前の木金と休みたいところでしたが測量図面を添付する登記申請が集中する繁忙期なので、(EはCADで製図もしていました)金曜日だけ有給をもらうことにしました。
おかげで有給を取った金曜日はゆっくり寝てから勉強、土曜に試験会場近くのホテルに移動して勉強。
試験日は疲労を残すことなく、直前の勉強時間も確保でき、最善のコンデションで試験に臨めました。
試験直前の有給をとるならそろそろ会社に申請しなければならない時期ですよね。可能なら金曜だけでなく木曜、水曜と休めればそれだけ大事な直前勉強の時間を確保できます。
社労士受験生なら知っていますよね。
有給休暇は理由を問わず請求すればもらえます。
もし会社が時季変更権を言ってきたら木曜でも水曜でも、直前週のもらえる日にもらって身体を休めて勉強しましょう。
社会保険労務士ランキング
③安全運転をする
社会保険労務士試験は年に一回です。
これって当たり前ですけど、大きな意味を持っていますよね。
この試験に失敗すると再挑戦の機会は1年後までない、ということです。
毎月のようにどこかしらで実施されるTOEICだとか、年4回ある日商簿記試験のように次に受ければいいさ、というレベルの期間ではありません。
しかもほぼ記憶力テストといってもいい社労士試験は試験に向けて数カ月前から記憶を蓄積して準備していかなければならない、つまりまたイチからやり直さなければならないわけです。
社労士試験に実力で落ちるのは仕方ありません。
やむを得ないコンディション不良もまあ諦めるしかありません。
が、
不注意による事故、病気、ケガでここまで積み上げてきたものをパアにしたら。
また来年の試験のために勉強を続けたり、はたまた社労士資格をもう諦める、などということになれば人生の貴重な時間を大きくロスすることになります。
現在猛勉強をしている受験生の人なら、今のこの努力が不注意のせいですべてが水の泡になった時にどれほどのショックを受けるか想像できるでしょう。
Eはこの時期、意識して安全運転をしていました。
測量作業で遠くへ、時には曲がりくねった山道を通って現場に向かうときにはスピードを控えたり、黄色信号はいつもより早めに止まったり。
そもそも車で出かける機会を最小限に控えました。
また、風邪を引けば試験日のコンディションに影響したり、勉強時間を削られたりします。
Eは猛暑でしたがクーラーの温度も控えめにしていました。
それに今ならコロナウイルスの感染にも気を付けなければなりません。
感染すれば試験会場に入ることさえできなくなります。
外出するということは試験を受けるうえでの様々なリスクがつきまとうというわけですから。
ちなみにEは海外旅行の1か月前も同じ行動をします。
リスクは最小限、を心がけましょう。
④試験前日のホテルを予約する
試験前日は自分が最も勉強に集中できる環境に置くことが重要です。
Eの地元は当時(今もかな?)試験会場がなかったので、隣の県で試験を受けました。
地元に試験会場があったとしても、家から30分以上かかるなら前日は近くのホテルに泊まってホテルから試験会場に向かったほうがいいと思います。
前回の記事にも書きましたが、試験当日の朝の最終確認は非常に重要です。
当日朝に移動のために貴重な最終確認の時間を奪われないためにもアクセスは最短にとどめたいですよね。
電車に10分ほど乗って試験会場まで計30分ほどのロケーションのホテルを今頃の時期に予約しました。
移動にもリスクがつきまとうので(電車が止まるかも)電車での移動距離は最小限にしておいた方がいいと思います。
Eは自宅での勉強はなかなか集中できません。
テレビもパソコンもベッドもすぐそばにある環境では気が散りまくるタイプでした。
カフェで他の客の話し声が気にならないようにイヤホンで歌のないジャズやクラシックを聴きながらの勉強が一番だということを把握していました。
二年目に泊まったホテルはフリーラウンジがあってコーヒー付きで客も少なく、それまでいろいろな場所で社労士の勉強をした中でも最高の環境で最後の確認をできました。
実は一年目は失敗をしています。
いつものように現地のカフェで勉強しようとしましたが、何しろ試験前日は夏休みの土曜日。
そこそこにぎわっている駅前だったのでカフェもにぎわっていて落ち着けるカフェを見つけられずいつものような集中度で勉強ができませんでした。
一年目は択一式が2点足りずに不合格でしたが、そのうち1点は前日勉強の集中不足が原因だったと思っています。
ちなみにもう1点は、その年(2010年)のサッカーワールドカップで日本代表が予選突破する活躍をして盛り上がったせいです。
どんな環境がベストかは人によって違うので、その人に合った最善の環境で直前の一日を過ごすことを心がけましょう。
⑤試験が終わった後にやりたいことをメモしておく
本気で受かりたいと思ったらこれからの1か月、さらに過酷な勉強の日々が待っています。
モチベーションを保つために、「試験が終わったらやりたいこと」をメモしておきましょう。
そしてメモした内容は今は我慢します。
逆に言えば「今やりたいけど我慢すること」をメモするわけですが、これが意外と勉強のモチベーションになりました。
ちなみにEが当時メモしたことは、
台湾旅行(台湾に住んでいた頃の友達に会う)
台湾ドラマのDVDを見る(外国ドラマは長いんで)
中国語の勉強をする
当時、台湾から帰国して間もない頃だったので台湾が恋しくて仕方ありませんでした。
実際、試験が終わった後に台湾旅行に行きました。
ただ、
試験に落ちたらどうするかを考えるのはやめておきましょう。
それについては合格発表までの2か月以上、嫌というほど考える時間があります。
本当に長くて嫌な時間です。
試験に受かったら、もまだ早いです。
実務経験のない人は合格してから翌年夏の事務指定講習まで、その手に掴んだ資格をどう活用するのか、たっぷり考える時間があります。
今はできるだけ楽しいことを考えながら勉強することを心がけましょう。
この2009年の台湾ドラマ、めちゃめちゃ面白くて止まらなくなります。
Eは2回目の試験の後はまりました。超ハラドキです。
まとめ
資格マニアでいろいろと資格勉強をしてきた、という人は別でしょうが「今年の社労士試験に人生の逆転をかけている」という人にとってこれからの1か月はそうそうできない貴重な経験になることでしょう。
Eにとってはそうでした。
合格して社労士として就職した超ブラックな会計事務所でもあの時の猛勉強を無駄にしたくないという思いで頑張りましたし。
仕事で困難に直面しても勉強さえすれば何とかなる、という自信を持つことができています。
残り1か月、悔いのない最善の準備をして試験に臨みましょう!
ではまた!