Eの20年前の人生を変えたアジア放浪旅行シリーズ。
マレーシア南下編の続きです!
前回タイからマレー鉄道でバタワースに到着し、フェリーでペナン島に渡ったEでした。
マレーシアの北の入口、ペナン島とはどんなところなんでしょうか。
ペナン島の第一印象は、
とにかく海の色がエメラルドグリーン、きれい!
とにかく猛暑、暑い!
でした。
そしてそれまで滞在していたタイに比べても南国の雰囲気がより濃くなっていきます。
なにしろペナン島、南国の海に囲まれていますから。
では、ペナン島の旅について語ります。
前回の記事です。
ペナン島初日
バタワースから一日に何往復もしているフェリーでエメラルドグリーンの海を渡りペナン島に到着。
これまでのタイの放浪旅行では常に最安クラスの宿に泊まってきたE。
このペナン島では、やはり最安の宿を探すのでした。
『地球の歩き方』によると到着したフェリーの船着き場があるペナン島中心部をジョージタウンといい、そこから徒歩で行けるチュリア通りに安宿が集まっているとのこと。
さっそく重いバックパックを背負ってチュリア通りに行ってみる。
フェリーの上から見たペナン島 撮影:E
右のひときわ高いビルが「コムタ」です。
安宿を探す
大小のホテルや店が並んでいて、旅人が集まる街の雰囲気が。
『地球の歩き方』に載っている安宿には漢字の名前が多く乗っていました。
2、3件回ってひと部屋に何人かが宿泊するドミトリーが一番安いゲストハウスにチェックイン。
マレーシアの民族構成はマレー系65%、中華系24%、インド系8%なのだそうですが、ペナン島に関しては中華系が55%と一番多いようです。
そしてペナン島は、タイに比べるとやや物価が高い。
最安の宿でもタイの1.5倍くらいの値段でした。もちろん日本よりはずっと安かったんですが、きっとあれからだいぶ物価は上がっていることでしょう。
日本は当時から物価が上がっていませんからアジアの国々はどんどん日本に追いついてきていますよね。
その宿は「青島」とかそういった名前だったと思うんですが、現存してはいないようです。
現在どれくらいの相場かとネットで調べると、なるほどチュリア通り付近に安宿がありました。
この「レッド イン コート(鴻運客桟)」というゲストハウスは1泊2,000円以内で泊れるようです。しかも2021年9月現在covid19による渡航制限のせいか、どの部屋も割引があって、ドミトリーなら1,000円以下のようです。
って、ぜひ泊まってみたいけど渡航できないなら意味ないですよね…
⇒ レッド イン コート(鴻運客桟) についての トリップアドバイザー情報はこちら
さて、チェックインすると腹ごしらえに食べ物を探しにチュリア通りを散策。
と、路上でバンコクで滞在していた時に常宿のしていたゲストハウスMama's Guest House(既に廃業)で見かけたことのある顔に出会う。
その時はお互い結構長いこと滞在していたので何度か言葉を交わしたことがあった、タカノさんでした。
マレーシアのカレーとの出会い
チュリア通りで偶然再会したタカノさん。
見たところ当時のEより10歳は年上に見える推定40代、バンコクでの印象は寡黙でやや影がありそうな人。Eが声をかけると「おお」と。
タカノさんもEのことは覚えていたよう。
タカノさんEより2、3日早くペナンに着いたばかり。食事の場所を探してチュリア通りをうろついているとのこと。
とりあえずマレーシアといえばカレー?
というわけでチュリア通りのカレーショップに。
タイでカレーといえばグリーン、イエロー、レッドの三色。どれもタイ独特の味でしたが、ペナン島のその店は本格的インドカレーの店。
なにより店の前を通る時のカレーの香りに誘われて店に入りました。
たくさんの料理写真が載っているメニューから赤っぽい見るからに辛そうなチキンカレーを注文。
運ばれてきたのはタイカレーと同じように汁が多め、写真の通り真っ赤で辛そう。
ところが食べてみると意外とマイルド。
しかもココナツミルクが効いていておいしい~
と、Eはペナン島初日からマレーシアのカレーの虜になるのでした。
ところで、ネタバレをしていまいますがEはこの放浪旅行で後に北インドを訪れます。そしてインドで食べたカレーは、ホントにおいしくなかったんです。
でも日本でインド人のコックさんがいるインドカレー店のカレーっておいしいですよね。
これは外国でも同じで、タイでもマレーシアでもインド人が作るカレーは本国とは全く別で、スパイスを最大限に生かした極上のカレーが味わえます。
なぜ本国インドのカレーはおいしくないのか?
インドに長期滞在してかなり食に困った経験を持つEの分析は。
各国の料理って基本の味、調味料っていうものがありますよね。日本料理なら昆布だしやかつおだし。中華なら鶏がらスープ、といったように。
インドにもそれがあるようでインドでカレー以外の料理、例えば日本料理のかつ丼を食べてみると(日本のかつ丼とは似ても似つかないでしたが)インドのおいしくないカレーを食べた時と同じように変な後味がします。
要するに味のバックボーン、基本の調味料からしておいしくないんじゃないか。
と、この基本の味、調味料のせいでおいしくないせいというのがインド本国のカレーがおいしくないEなりの分析でした。
ともあれ、Eはペナン島で出会ったココナツミルクを効かせたマイルドなインドカレーが大好きで、日本でも時々スパイスからインド風カレーを作ったりしますが必ずココナツミルクを加えます。
日本のカレールーで作る時もココナツミルクを入れると味に厚みが増しますよね。
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最近はネットで簡単においしいインドカレーが手に入りますよね。
バックパッカーとの再会
さてペナン島のチュリア通りで再会し、一緒にカレーを食べたタカノさん。
Eと同じようにバンコクを起点にマレー半島を南下、シンガポールを目指しているとのこと。
バンコクではこのマレー半島ルートを予定している、または逆にマレー半島ルートを北上してバンコクにたどり着いたというバックパッカーも多くいました。
タカノさんはあまり自分について語らない人で、どんな成り行きで日本を離れて長旅をしているのかはわからずじまいでした。
行先未定、期限なしのEと違いタカノさんはタイ起点~マレーシア~シンガポール終点の旅のようで、タイもあちこち回りかなり長く滞在していたようでした。
せっかくマレーシアの地で知った顔に出えたと思ったんですが、タカノさんはあまり他の旅人とつるみたくないようで食事をしたのも一度きり。
ただ、Eと行動パターンが似ていたようでその後二度ほど偶然顔を合わせます。
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ペナン島観光① 摩天楼コムタ
ペナン島二日目からさっそくジョージタウン周辺を徒歩で散策。
ジョージタウンでとにかく気になるのは街のどこからでも見えるひときわ高いビル、コムタ。
この高さ232mの摩天楼、現在は「レインボースカイウォーク」という展望台、というか屋上があるようです。
当時展望台があったら絶対登ったんですけどね~
ちなみにEが登ったことがある最も高い展望台は台北101。
509mの台北101の展望台も屋上に登れて景色はそれはそれは壮観なんですが、コムタの展望台の場合は海の景色が見渡せるからきっとものすごくきれいでしょうね~
⇒ペナン島、コムタについてのトリップアドバイザーの情報はこちら
コムタの中にはショッピングモールもあるんですが、地元の人々でにぎわっていました。
下から見上げるコムタ
引用:wikipedia(英語版)https://en.wikipedia.org/wiki/Komtar
コムタでTシャツ購入
Eは1枚のTシャツを買いました。
旅の最中、衣類は100%手洗い。洗剤は日本から空のペットボトルに入れて持ってきた粉末洗剤。
手が荒れるしすすぎが面倒なんで洗剤は最小限しか使わなくなります。
すると白いTシャツなんかはだんだんと汚れが落ちなくなってひと月もすると着れないくらい汚れてきたりします。
ちょうどその頃Tシャツが不足していたんでコムタの中でも庶民的な店で格安のTシャツを購入。
もちろん汚れが目立つ白は避け、エンジ色のものを。
と、これが失敗でした。
最初に着た後に洗濯する時、洗面台の水が真っ赤に染まって、まるで鮮血のよう。
ひどく色落ちして一緒に洗っていた他の衣類にも色が移り大変なことに。
しかも洗った後の縮み方が半端じゃない。
これは20年も前の話ですが、アジアで安い衣類を買うのはやめておきましょう。
ただ六年前、2015年にラオスで買った格安Tシャツは(懲りない…)縮みはしたものの色落ちはしませんでした。
コムタのスーパーマーケット
確かコムタの地下にはスーパーマーケットがあって、Eは外国のスーパーマーケットが大好き。
覚えているのが、コムタでは入り口で持っていたバッグの口に結束バンドをされたこと。
結束バンドは万引き防止のためなんですが、タイではなかったことだったので少し驚きでした。
そういえば台湾に住んでいた時も台中市の量販店、家樂福(カルフール)ではカバンをロッカーに閉まってからでないと入れてもらえませんでした。
放浪旅行中のEがスーパーマーケットで買うものといえば、まずフルーツ。
フルーツ丸ごと買うと皮むきとかが面倒なんでカットしてあるフルーツ。
それにビール。
タイではシンハーにチャンビア。タイ独特の風味があって最高、しかも安い!
タイではどちらかというとチャーンビールの方がタイ風味が強めで好きです。
※詳細は画像をクリックしてください。
マレーシアのビールといえば、
タイガービール!
マレーシアの猛暑の中で飲むと最高です。
※詳細は画像をクリックしてください。
実はタイガービールはお隣のシンガポール製のビールなんですがマレーシアのスーパーマーケットやコンビニで安く変えて多く売られているのはタイガービールでした。
タイガーも灼熱のマレーシアで飲むとめちゃめちゃおいしいですが、やや味薄でスカッと感が足りない気がしました。
そして朝に飲む缶コーヒー。
旅先だと自分でお湯を沸かしてコーヒーを入れることができないので、たいてい朝は缶コーヒー。
なんですが、外国の缶コーヒーは微糖という概念がなくとにかく甘い。
マレーシアの缶コーヒーもやっぱり甘い。
でもEはコーヒーは欠かせないんですよね。
と、いろいろと見ているとまたタカノさんに出くわす。
バックパッカーの行動パターンってみんな似ているんでしょうか?
こんな風に出会った旅人と別の国で再会、ということはこの後も何度か起こります。
タカノさんはいつもの通りそっけなく、「あっ」「おっ」だけで終了。タカノさんは人の群れに消えていく。
と、ペナン島の始まりはこんな感じでした。
この後Eはいよいよ、この放浪旅行で初のバイクデビューします。
いよいよレンタルバイクで島を巡ります。
次回をお楽しみに!