派遣の心得

新人派遣社員の心得3か条 派遣はストレスフリーが基本です

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昨今コロナウイルスで企業活動が大きく影響を受けているとはいえ、新年度が始まって職場に様々な変化があったんではないでしょうか。
人が辞めたり入ったり異動したりと何かしら動きがあるのがこの時期ですよね。

今週、Eの職場にも新人派遣社員が入ってきました。
生産量が落ちている僕のいるセクションに新人が入ってくるのは実に10か月振りでした。
早速教育係の役目が回ってきてここ数日新人にあれやこれやと教えながら自分が新人として入った頃のことを思い出していました。

当時Eが心がけていた「新人派遣社員の心得3か条」がこれです。

自信のなさを見せてはいけない
なんでもやります的姿勢を見せてはいけない
③職場でそれなりの位置を確保しても常に次のステージに備える

これらについて解説します。

自信のなさを見せてはいけない

これは派遣社員でなくて新人にとってとにかく大事です。
Eの職場に入ってくる新人派遣社員の大半が、声が小さく、おどおどして周りの様子をうかがうような態度をしていたり、いかにも自信がなさそうにしています。
時にはコミュ障かというくらい仕事上必要なことさえ人と話そうとしない新人さえいます。

それでは周りになめられます
仕事ができないという先入観を与え、仕事を覚える上での必要な情報をもらえなかったり、仕事のやり方などの意見を聞く時に蚊帳の外に置かれたり、要するに非常に居心地の悪い思いをさせられます。

新人だとしても堂々として態度は大きめの方がいいです。
仕事の力量が同じなら、自信のなさのせいでなめられて居心地が悪くなるより大きめの態度で居心地のいいポジションを確保したほうがいいですよね。
これはEが実証済みです。

と、いうのもEにはこれについて失敗の経験があります。
超ブラックな会計事務所に入社した時のことでした。
実は面接に呼ばれて朝の早めの時間に事務所の扉を開けた瞬間から、職員たちのただならぬ雰囲気を感じました。
スーツを着た人達が何かに急き立てられるかのように事務所の中をあわただしく動き回り、僕の訪問にもそれどころじゃないと言わんげの対応でした(客かもしれないというのに)。

後からわかったんですが、その朝の時間はボスである税理士大先生への報告の時間で、その日の予定とそれぞれが何かしらのプロジェクトを課されているのでその進捗状況の報告を、顧客企業への訪問前に大慌てで準備している時間でした。

通常の会社なら、何かしらの大問題が発生して大慌てで時間までに対応しなければならない、かのように見えなくもないくらいのパニックの光景ですが、これがこの事務所のごく当たり前の日常の情景だったわけです。

採用が決まる前からそんな様子を見せられていたEは初出勤の前から猛烈にビビっていました。正直採用を辞退しようかと本気で悩んでいたくらいです。

ただ、
せっかく2年猛勉強して社労士の試験に合格し、アラフォーの未経験社労士を雇ってくれたのはここだけだった、という思いがあったのでなんとか気持ちを奮い立たせて入社したものの、案の定職員たちからはド素人に何ができる、的な対応をされました。
それはそれはオドオドした態度満点だったはずです。

その後のEが、いかにその事務所でもみくちゃにされてへとへとに疲弊して辞めたかは後日改めて語ろうと思います。

その反省から、今の派遣先では初日から余裕しゃくしゃくの態度で出勤しました。あの会計事務所に比べれば派遣の仕事なんて超余裕だ、という気持ちと職場の平和そうな雰囲気のおかげで実際全くもって余裕でした。

この新人のうちにオドオドした不安な態度をして自信のなさを見透かされるか、堂々として気持ちに余裕がある態度を見せるかは、その後の職場生活に大きく影響します。

なんでもやります的姿勢を見せてはいけない

派遣って、
見方を変えればエージェントを通じて仕事を請け負うプロの個人事業主の人達と働き方がよく似ていますよね。
例えば、芸能人、有名な建築家、果てはプロスポーツ選手などがそうです。
エージェントに派遣会社、個人事業主に派遣社員を当てはめればほとんど変わりないですよね。
どちらも雇い主はその人の労働力、パフォーマンスと引き換えに報酬を払います

僕は派遣社員になった当初からそういった個人事業主になったつもりで働いています。
ただ、上記のような花形職業の人達と比べて報酬は比べ物にならないくらい低いし、いいパフォーマンスをすることで次に更なる高報酬の仕事がもらえる、というわけでは全くないんで報酬以上の労働力は提供しないというだけのことです。

Eのエピソードをふたつ紹介します。

Eは派遣先で主にある機器を使って同じ動作を繰り返す手作業をしていますが、比較的手順が多い作業なんで、この順番なら一連の作業が一回1秒短縮できるとか、これをここに一発で正確に置ければ一回0.5秒省ける、などのこれまでの改善の積み重ねでその機器を使う作業では誰も追随を許さない圧倒的な生産スピードを誇っています。

今は普段からゆったりと流して作業しているけど、それでもかなりの生産数が稼げているのでトップスピードで作業するということは まず しません。
それをするとはるかに時給以上の労働力を提供してしまうことになるからです。

その他にもこういうことがありました。

ひと月ほど前ある中堅社員から、ある製品の製造条件ごとのデータの数値をまとめたエクセルの表を見せられ、データを元に見やすくまとめたグラフを作れないかと相談されました。
かなり複雑なデータだったけどEはそこそこ高度なエクセル機能を使いこなせるんで、フィルター、関数、テーブル、グラフ、マクロなどの機能を使ってこんな風にすればボタンひとつでできます、とざっと示した上で、
「これ以上は派遣の給料ではできないんで、完成させたいなら僕に外注するように言ってください」とグラフを作る作業を止めました。
そこまで作ったエクセルデータも保存しないで消しました。

その社員は話が分かる人で、もっともだと納得してそのデータをグラフにするのは無理だったと上司に伝えたようです。

このエクセルの例はレアなケースだと思いますが、例えば残業を頼まれる度に常に断らず引き受けたり人に評価してもらえたからといって喜んで引き受けたりしていると、いつの間にか便利な人になっていたり、もらっている時給以上の仕事をさせられていたりしますよね。
僕は残業を頼まれたときは2回に1回はいったん渋ってから引き受けます。常に快諾するんではなくとりあえず貸しの形にしておきます。
ただ、毎回だと頼まれなくなるかもなんで2回に1回くらいがちょうどいいかと思っています。

こういった話をすると、
お前は仕事を人並み以上にこなせる能力と高いスキルがあるから職場でストレスのない居心地のいい位置を確保できているんだろう、新人で堂々としていられたのもそのおかげだろう、と言われるかもしれません。

まあ確かにそれはその通りです。
Eはそれまでの職場に疲れ果てて今の派遣社員という働き方に行きついたわけで、自分の能力の60~70%も出せば充分やっていけそうな仕事をあえて選んだわけです。
自分が楽に働けて、職場でそこそこの地位を確保できる仕事を選ぶということが大切です。自分に合った難易度の仕事を選ぶことが肝心です

その結果給料が下がるかもしれませんが、自分の能力に合わない、またはどう考えても難易度が高すぎるを要求するような職場で働き続けることは難しいし、働いていても楽しくないですよね。

時々、派遣社員の募集で際立って時給のいい募集広告を見たりしますが、人に噂を聞くとたいてい入ってもついていけなくてほとんどの人がすぐ辞めてしまう職場だったりします。
きっと即戦力を求めるあまり新人のうちから難易度が極端に高い仕事をさせて、どんどん辞めていくから時給を上げてでも人を集めるしかないという状態なんでしょうね。
本来仕事内容自体を見直す必要があるのに
Eが2年で辞めた超ブラック会計事務所も明らかにそういう傾向がありました。
もし間違ってそういう職場に入ってしまったら1日でも早く辞めましょう。例えスキルを身に着けるためだったとしてもそれまで持ちません。
結局大きな時間のムダに終わってしまいます。

入社退職のハードルが低いことが派遣社員の大きなメリットです。無理そうな職場は早めに変えましょう。

派遣先企業はその時々の業績や経営方針によっていとも簡単に契約打ち切りを告げてきます。自分が辞めることで職場に迷惑がかかる、などとはかけらも思い悩む必要はありません。

職場でそれなりの位置を確保しても常に次のステージに備える

派遣は常に不安定、派遣先企業は自分の都合ひとつでいとも簡単に契約終了を告げてきます。

次のステージへの準備は新人として新しい職場についたその日から始まります
少しでも収入を上げられるようにスキルを身に着けるもよし、Eのように疲れ果てて派遣社員に行きついた人は英気を養うために一時の安寧の日々を過ごすのもいいでしょう。

派遣は不安定、この当たり前のことだけは常に頭の隅に置いておきましょう。

まとめ

派遣社員だろうが正社員だろうが、職場で認められてそこそこの地位を築けるか、使えないとみなされて窓際へ追いやられるか、または便利な人間として利用され面倒な仕事が積み上がるかは、毎日を幸せに暮らせるかどうかに大きく影響してきます。
新人のうちからなめられないことなんでも引き受けないことを心がけ、ストレスのない派遣生活を送りましょう。

また、派遣先でそこそこの地位を得ると、安住の日々がずっと続くと錯覚することはありがちです。それはあくまでも錯覚です。
現にリーマンショックから10年以上が経ち、忘れかけていた経済危機がコロナによってもたらされ、ここ1、2か月で契約を打ち切られた派遣社員は少なくないはずです。

今契約を打ち切られたら次にどうするか。
常に次のステージへの準備をしておくことも忘れてはいけません。
Eは久しぶりに入ってきた新人派遣社員を見て、改めて心に停めておきたいと思います。
ではまた!

仕事は健康があってこそ。そろえていますか?

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