さて、起業宣言をして1か月と少しが経ちました。
起業のきっかけは起業のハードルを劇的に下げてくれたこの一冊の本でした。
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日本にいながらにして、セブの田舎に住む妻が Sari Sariストアを開店するというリモート&スロー起業がスタート。
前回の記事では「近日中にタピオカミルクティー、販売します!」とお伝えしましたが、いまだ販売していません。
なにしろ今回の起業は、実行者の妻の意向次第なもので。
そんなわけで今回は、開店1か月のSari Sariストアの現状と売上状況を紹介します。
前回の記事です。
Sari Sariストア紹介
セブシティの業務スーパー " La Nueva Supermart " でスナック菓子や食品、雑貨を仕入れ、自宅の空きスペースに若干の手直しをして開店したSari Sariストア。
スーパーで買った商品に3ペソ(約6円)程度を上乗せして売るだけで、利益率から言ってビジネスとしてはほとんど意味をなさないので、妻にはSari Sariストア、プラスアルファの商品・サービスを提供するようにと伝えていました。
セブの自宅の、通りに面したこのスペースを店舗に利用しました。
前回の記事でも触れましたが、昨年コインWi-Fiの機械を導入していて、いくらか近所の人たちがWi-Fiを利用しに集まっていました。
すでに若干の集客力があったわけです。
といっても過疎地域でのささやかなものに過ぎませんが。
Sari Sariストア、プラスEのそもそもの発案だったリサイクル品販売として娘が赤ちゃんの頃に使っていた服や道具を店に並べました。
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タピオカドリンクの行方
プラスアルファの商品として、セブでも人気のタピオカドリンクの販売を計画。
開店初期から材料も仕入れて試作までしていたんですが、現在も準備中となっています。
理由は、
なぜか今のシーズン、寒くて売れそうにない
からです。
タピオカミルクティー材料の卸売価格
え、セブなのに寒い?
と思うかもしれませんが、Eのセブの自宅はそこそこ標高の高いところにあって普段からエアコンが必要ないくらい過ごしやすい場所にあります。
その上、最近毎日寒いらしいです。
妻も娘も2月の上旬に風邪をひいたりしていました。
これはEが台湾に住んでいた時も思っていたんですが、日本が寒いと台湾もフィリピンも寒いんですよね。
日本も台湾もフィリピンも、経度は大してかわらないから、北から降りてくる寒気の影響とかリンクしているのかなと。
今年は日本も大雪が降ったりと寒かったですから。
控えめな品揃え
人気商品のBBQ
タピオカドリンクの代わりに妻が販売を始めたのは、BBQ。
セブでBBQと呼んでいるのは日本でいう焼き鳥のような串焼きです。
セブでは鶏肉と豚肉、そして内蔵系の串焼きが多いようです。
セブのBBQレストランにて 撮影:E
夕方に仕込み(材料を切って串に刺す)をして、店先で炭火で焼きます。
通りかかりや近所の人が買って行って、売ればほぼ完売のようでした。
実はこのBBQ販売は、以前もやったことがありました。
家族の晩ごはんにBBQという日は、家の中で焼いたら煙で大変なことになるんで、夕方に家の外で炭火焼きをします。
すると、別に売っているつもりはないのに近所の人が買っていくのだそうです。
これより少しだけ仕込みの数を増やしたというだけです。
これこそ、「しょぼい起業」の神髄、「まず自分が消費して、多めに作って余りを売る」です。
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この本を教科書に起業しました。
新商品、焼売も好調
それと、たまたまなんですが売れ行きのいい商品が生まれました。
" Siomai (焼売)" です。
セブの田舎にはよく軽トラの行商がきます。
ある日行商が通りかかって冷凍の、見た目まるで業務用の焼売が妻の目に留まりました。
さっそく買って蒸して、店で販売してみたところ売れ行きがよかったようです。
行商はそれっきり来ないので、ネットで探して追加で仕入れました。
ただ、これも小売価格に数ペソ上乗せで売っているだけです。
現状、唯一そこそこ利益率がいい商品がBBQのようです。
スローな低空飛行の現在
妻は気分にむらがあるというか、少し前にいつもより寒い天気のせいで、妻と娘がそろって軽い風邪を引いたんですが、それからしばらくBBQの販売を休んでいました。
もう風邪は治ったんですが、その後BBQ販売は休止状態です。
Eが大学一年生の頃、朝一の英語の授業を梅雨の季節に雨のせいで休んで以来、一度も出席しなかった、ということがありました。
なんとなく、その時のことを思い出しました。
そんなわけで、現在は「買ってきたものを少しだけ手を加えて売る」的な商品だけを販売しています。
店を出す前は、ただコインを入れる機械を設置しておくだけで、利用客も立ったままWi-Fiを使っている状態でした。
が、ベンチを置いたり店の外観を少し整備したおかげで、コインWi-Fiの利用客は確実に増えました。
写真中央にあるのがコインWi-Fiの機械
この30分以上は滞在するWi-Fiの利用客に、もっと利益の上がる商品を売りたいところなんですが、ぐっとがまんして妻のペースに任せることにしています。
Eが商売っ気を出して、あれしろこれしろと指示を出したりすると、
機嫌を損ねて「もうやめる!」となるからです。
こんな感じですから売上もホントにしょぼいです。
1日の売上が、100~300ペソ。日本円で210~630円。
利益率は5~10%といったところです。
BBQを販売すれば売上、利益率ともに少しマシです。
最近ようやく、少ないとはいえお金が入ってくる分「何もしないよりマシ」と割り切れるようになってきました。
暑い気候になってきたら、頃合いを見てタピオカドリンクの販売を促してみようかな、といったところです。
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まとめ
リモートで妻主導の起業をした理由のひとつには、Eが10年後に完全リタイアしても妻が経済的に自立してやっていけるように、との思いもあります。
妻も、さすがにセブの地で生れ育った地元っ子。
妻が売る商品はどれもそこそこ売れ行きがいいです。
この先E主導のタピオカドリンクがコケたらもう、一切なにも口出ししません。
というか本当は、
早く移住して自分も一緒に商売したいです。
いろいろ試してみたいです。
というわけで、このまま低空飛行が続きそうですが、変化があったらまたお伝えします。
次回をお楽しみに!