随筆

【随筆】何でもできるっていけないこと? 万能人間の憂鬱

更新日:

自分が書きたいことだけを思うがままに書く、随筆シリーズ第二弾!
50代派遣社員E、思い返してみれば若かりし頃からいろいろなことに挑戦して、たいていのことはそこそこのレベルまで成し遂げることができてきました。
いわゆる万能型の人間なのでは、と自己評価しています。
が、万能であるが故の悩みというものもあり…

前回は思索のままに書き連ねてかなりの長文になりましたが、今回はどうなるのでしょう?

前回の記事です。

万能型の人生

まずもって、よくも自分のことを恥ずかしげもなく「万能型人間」などと言えるよな、という意見も多いことでしょう。

はい、普通ならEもそんなことは話題にしません。
自分の能力を自慢げにひけらかしたら嫌われるだろうし、逆にEも他人の卓越した能力を見せつけられれば、妬みも嫉妬もします。
果ては、自分の妬みや嫉妬をまるでないかのように封じ込めて、その人の揚げ足を取って攻撃したり、現在の地位から引きずり降ろしてやりたくなったりするかもしれません。

昨今のネットでの著名人への誹謗中傷問題の多くがそのような心理作用、「妬み嫉妬」に起因しています。
このことに多くの人は心当たりがありませんよね。
世の誹謗中傷はたいてい、自分は正義と思い込み、悪者を叩き、現在の地位から引きずり下ろすことで快感を得るために行われます。
それも、

妬みや嫉妬を自覚をすることなしに。

今回は【随筆】です。
Eは思うままに何でも書けるわけです。
それに、例え誰かがこれを読んで「自慢ばかりしていやがる」と叩きたくなっったとしても、

Eは派遣社員です。

一般的に底辺の職業と言われている地位なら、これ以上引きずり降ろされる心配もなし。
これを読む人も叩きたくなったら、Eが派遣社員であることを思い出してください。
大丈夫、底辺ですから!

にほんブログ村 就職バイトブログ 派遣社員へ
にほんブログ村

Eが成し遂げた、乗り越えたこと

それではEがこれまでの人生で成し遂げてきたことを思いつくがままに挙げてみます。
生来持っている能力も含みます。

英語の日常会話ができる
中国語の日常会話ができる(英語より上手い)
社会保険労務士資格者
が上手い
ギターがそこそこ弾ける(上手くはない)
文章を書くのが上手い
日商簿記二級、かつ会計実務もできる
⑧無敵のメンタルを持つ
自己肯定感が世界最高レベルに高い
トーク力、コミュ力が高い
外見にコンプレックスがない
IQが高く、地頭がいい
⑬数々の職場でのスキル、作業の速さ、段取りのよさ等々

ざっとこんな感じ。
この中の多くは、はじめは全然ダメだった底辺レベルから努力で成し遂げたものです。
ま、「歌が上手い」などはあくまでも自己評価なので異論もあるのは承知です。

語学の習得

まずは①の英語
Eは現在では外国人の妻を持ち、娘は英語と日本語のバイリンガルで日常的に英語で会話をしています。
が、英語は大学受験の時には偏差値70越えもあったものの、30歳手前までは全く外国に興味もなく、こと「英会話」に関してはゼロ
30歳手前で急激に外国に興味が湧き、英会話学校の「NOVA」に入った時のレベルチェックで最低レベルのクラスとなりショックを受けます。

中学時代から洋楽を歌っていたことや、その後の長期の海外放浪旅行、転職活動のためのTOEIC試験の勉強などでいつの間にかそこそこの英会話能力が身についていました。

英会話学習についての過去記事です。



②の中国語。
Eは放浪旅行当時、外国での仕事を求めて旅をして、台湾での日本語教師の仕事にありつきました。
「せっかく英語が話せるようになったのに中国語の国か~」との思いもあったものの、逆に中国語を学ぶ絶好のチャンス、と一念発起で台湾に移住後、日本語教師をする一方で中国語会話の学校にも通います。

その結果わかったのが、漢字の意味がわかる日本人にとって最も学びやすい言語。
中国語は文法も超簡単、ただ発音の習得にはやや時間がかかる、ということ。
結果、3年の台湾生活プラスαで、日常会話ならほとんどよどみなく話せるまでに上達しました。
ついでに中国語検定2級という資格も取りました。

中国語学習についての過去記事です。



と、この調子で解説していくととんでもない長文になるので、かいつまんで紹介します。

比較的難関といわれる国家資格の「社会保険労務士」資格。
Eは2011年に2回目の挑戦で合格し、その後会計事務所に就職して正式に社会保険労務士登録をして実務も経験します。

この難関試験突破も二年間の猛勉強と、練りに練った試験対策によって成し遂げた成果でした。
社労士試験についても過去記事で多数語っています。
社労士試験勉強中の人はぜひどうぞ。

音楽(歌とギター)について

④の歌と⑤のギター。
歌については小学校の歌と⑤のギター。歌については小学校の合唱部での経験が生きていることは間違いないといえます。そもそも歌の発声は、しゃべりの発声と根本的に違うということ、どう発声すれば「声」を「楽器」として使えるのか、を理解できたことが大きな成果でした。

とはいえ、ピアノ伴奏の「合唱」の歌とバンド演奏で歌うロックやポップスなどの「歌」もまた別物です。
ロックやポップスではほとんどの場合「独唱」で、ビブラートや「しゃくり」「裏声」などのテクニックを使うことで「声」をより魅力的に響かせることができます。

Eは小学生の頃から合唱曲だけでなく、多くの歌を聴き、長い期間を継続的に訓練することで歌唱力をかなりのレベルまで上げることができました。
これは自己評価だけでなく、これまでカラオケに同席した人たちやYouTube動画で披露しているEの歌を聴いた身内などの評価も得た上で言っています。

イチオシYouTube動画、サザンの最高傑作『切ない胸に風が吹いてた』を歌っています。



ところがギターは、弾き語りの伴奏くらいはギリギリできる程度の底辺
生来の楽器の才能のなさのせいで、高校生の時に始めたギターがどんなに練習してもにっちもさっちもいかず、コードすら満足に弾けずに数年を費やす有様。
それにもかかわらず数十年の間、細く長く地道に練習を続けた結果、歌の伴奏を簡略化した形で演奏することならできるようになったのでした。

楽器の才能がない原因として、まずもって「絶対音階がない」こと、そして 「指が思うように動かない」の二つだと思っています。

そもそも絶対音階があれば「この音はこの位置」と楽器上でイメージ通りの音が自在に出せるわけです。が、これは幼い頃の環境と天分がなければ初めから無理な話。

とはいえ。これだけの歌を歌えているわけだから、Eに音楽センスがないとは考えにくい。
頭の中の音のイメージを、声帯や口を動かして声という形で再現することはできるのに、指を動かして楽器の音として奏でることは困難、といった感じなのではないかと。
なるほどEは昔から、シューティングゲームのような反射神経系のテレビゲームが人並外れてできなかったことも、楽器ができないことと同じ現象なのではないかと。

文章を書く

Eは大学も文系の日本大学商学部で、小学校から学校で成績のいい科目と言えば国語でした。
文学小説なども小学生の頃から読み始め、高校生くらいから創作の文章を書くようになり、大学では文学サークルに入って小説を書いては、同人誌で発表したり。

当ブログを読んだ人はご存じの通り、まあ長文の記事がほとんど。
文学でなく、比喩や修飾の必要がないこういった散文的な文章ならほとんど指が動く速度で文章を書けます(後で何かと修正はします)。

浪人時代に、受験する大学の受験科目にはなかったけど試しに受けてみた小論文の模擬試験で、いきなり偏差値67が取れたことがあるし、ある会社のボスがやたらと従業員にビジネス書の感想文を書かせるんですが、Eは本を読む時間を含めても(ほぼ読まずに書きます)10~20分で書き終わっていました。

この過去記事中で【ビジネス書の感想文を10分で書くコツ】を紹介しています。



と、すでにだいぶ長文になってきたので以下は省略します。
たいていは過去記事ですでに語ったことばかりです。

が、ひとつだけ「⑪外見にコンプレックスがない」については言及しておきます。

外見にコンプレックスなしの真相

これもまた「底辺レベルから努力で成し遂げた成果」のひとつです。
⑨の「自己肯定感が世界最高レベルに高い」にも関連しています。
決して、自分がイケメンだと勘違いしていやがるわけではありません。

そりゃあEも外見コンプレックスは数々ありました、それも重度の。
ただし20代の始め頃までは、です。

視力が悪く、分厚いレンズの眼鏡のせいでひ弱そうに見えたり。
生まれつき毛量が少なくて、中学時代から「ハゲるぞ」と言われたり。
身長が日本人の平均よりやや下くらいにしか伸びなかったり。
顔が吉川晃司(当時イケメンの代名詞)に似ていなかったり。
当時は真剣に悩んでいました。


では、なぜ20代の早い時期にコンプレックスを克服できたのか。
このことを理解できるようになったからです。

そう、つまり自己肯定感が低いと幸福度が下がる、という誰でもわかっていることを実行できたからです。
Eもわかっています、自己肯定感は自力で上げるのは難しいということを。
それに、外見のコンプレックスってブサイクであろうが美男美女であろうがほぼ同等に持っているものである節がありますよね。
Eも外見のポテンシャルは低くはないものの、分厚いレンズの眼鏡や、特に「薄毛がばれるかも」という恐怖が先だってコンプレックスにさいなまれていた時期がありました(結局40代後半までなんとかハゲとまではいかず、持ちこたえました)。
ちなみに、Eはまるで動物のようにになると毛髪が少なくなり、秋冬になると復活するというサイクルがありました。。
秋冬春にはハゲといわれることはない代わりに、夏になると「あ、薄くなった!」と指摘されていました。

大学生Eのメガネ時代、冬なので毛量は多めのようです。ひ弱そうな…



美男美女でも、顔の一部が気になって自信を持てず、結果異性にモテない人もいれば、ブサイクでもそんなの一切気にせずに自信をもって振る舞い、しっかり異性にモテている人もいます。
バブル期の大学生Eの周りにもいました「モテるブサイク」
そういう人って決まって自己肯定感が高く、それゆえにコミュ力も上がるので異性にモテます。
Eは彼らを見習って「ハゲてもモテる」ようになっておこうと決意したのでした。

まず、意志の力でコンプレックスはないこととみなします。
「ブサイクでもモテる」というサンプルが身近にあるわけですから、彼らから学べばいいだけです。
自信なさげな言動は捨てて、彼らのやることなすことをトレースします。

ここで「あんなヤツらに学ぶなんて」と低く見るのは禁物です。彼らはコンプレックスから抜け出せない人たちの遥か先をいっています。
昨今、YouTubeなどで売れっ子ホストのモテ講座などの動画があったりしますが、控え目に言ってかなり参考になるはずです。
もちろん、現在の既婚者Eには一切必要ないことですが。

次に、眼鏡をやめてコンタクトレンズに
それだけでもだいぶ外見コンプレックスが軽減されました。
実際、ほぼ女性に相手にされなかった眼鏡時代と打って変わって、女性がEの話を聞いてくれます。
バイト先の女子を食事に誘って、Eが何かを話しかけても一言二言の生返事しか返ってこなかったあの地獄が終わったのです。

そしてトーク力を鍛えます。
それまでコンプレックスのせいで女性と話すことに壁があったEでしたが、それさえなければ本来は話好きのE。
女子と話すハードルが低くなれば自然とトーク力も上がります。
後は「トーク力アップ → 自己肯定感上昇」のループです。

大学を卒業するころには本来持っていた自己肯定感が回復し、夏になって薄毛を指摘されてもなんとも思わなくなりました。
そう、「ブサイクでもモテる」を努力で達成したのでした。

意志の力でコンプレックスを克服する。
難しいとされるこのタスク、これはできる人(ブサイクでもモテる人)の模倣によって意外と達成できるものです。
もちろん、その努力の過程では何度も打たれ、傷ついたものでした。

努力しても越えられなかった壁

そんなわけで、Eは努力といくらかの素養によって数々のスキルを達成してきました。
が、努力してもできなかったことも数多くありました。
一見何でもできて万能に見える人間にも、どうにも克服できないことって結構あります。
これです。

楽器がとにかくできない
高校以上の数学が絶望的に理解できない
ストレス耐性がない
④一定以上のスキルが身に着くと飽きる
⑤20代後半まで勉強の習慣が身につかなかった
⑥30代後半までとにかく朝が苦手ロングスリーパー
⑦どれだけ筋トレしても一定以上の筋力がつかない

などです。
中でも数学のできなさは異常なほどで、脳の欠陥を疑うレベルでした。

これらも過去記事で触れてきた内容がほとんどなので、深掘りは省きます。
豊富な過去記事のストックのおかげで、長文記事がさらに長文にならずに済んでいる、かな?

Eがいかに数学ができなかったかについての過去記事です。



Eは過去に長期間の外国放浪をしたり、台湾に移住したり、現在派遣社員をやっているのも、社会的地位や経済的成功などの欲望は捨て(元々あまりなかった)、とにかくノーストレスで肉体的苦痛のない人生に振り切った結果でもあります。

Eはホントにストレス耐性がなく、職場で高圧的な人間がいたりすると黙って従っていることができません。
対人メンタルの強さが災いして、たいていぶつかって揉め事に発展します。しかも、たいていEが最終的に勝ちます。
前の派遣先でもそうでしたが、Eと同等以上の正当性と論破力がないと、そうそうEには勝てないことは実証済みです。

唯一、過去に働いていたブラック会計事務所ではEをはるかに凌ぐ切れ者の税理士がいて、さすがにその税理士のパワハラには抗えず、社会保険労務士の資格を生かしきれずに2年ほどで退職したということがありました。

まあ、あの会計事務所のブラック振りは地元でも有名で、Eと同じポストに入った新人がことごとく半年と持たなかったわけだから、よく耐えた方だとは思いますが。
これについても過去記事で語っています。

と、思うがままに書き連ねてまたもや超長文になってきたこの随筆、そろそろ収拾をつけていこうかと思います。

万能型人間の憂鬱

努力と天分によって様々なスキル、特技、特性を身に着けてきたE。
しかも、自己肯定感が世界最高レベルに高いわけです。
そうなると、冒頭にも述べましたが、妬みや嫉妬を受けて、嫌われます。

この記事をここまで読んだ人も、十中八九Eが嫌いになったのではないでしょうか。
Eは大学を卒業するとレストランチェーンの会社に就職しました。

始めはウエイターとして、やがて店長となって接客の仕事をしていました。
当時のEはというと、見るからに溌溂として自信満々で怖いもの知らずで、ややチャラく見えたことでしょう。
すると、なにかと男性客からの扱いが悪いように感じるわけです。

妬み・嫉妬対策

もちろん全てEの勘違いかもしれません。
が、100%妬み嫉妬系ではないということも考えられません。

だってE自身、当時のEのような外見もそう悪くなく(自己評価です)、自信に満ち溢れた雰囲気の若い店員であれば、どんなに礼を失することのない丁寧な接客であろうと妬みや嫉妬を感じるはずだからです。
しかも、自己肯定感が落ち込みがちだったメガネ大学生時代のE、自分が妬みや嫉妬を感じる人物に対して何かしら横柄な態度を取ったりしがちだったという心当たりもあるからです。

そう、Eは「自分より優れた(優れていそうな)者に対する妬み、嫉妬」を持つ側の気持ちも理解できるのです。って、人間が普通に持つ感情なんだから誰でも理解できるはずですけどね。
ただ人は自己肯定感が高いと、自分より優れたものに対して妬みや嫉妬を感じるのではなく客観的な評価をできるようになります。
つまり「すごいね~」「イケメンだね~」と自分との比較でなく絶対値で評価をするわけです。
だから、「自分の価値を相対的に上げんがために相手を貶める」といった昨今ネットの世界でよく見る行為をする必要がありません。

が、Eは新卒で就職した時分からつい最近まで、常にそういった人々の悪意にさらされてきました。
一流と言われる会社でそれなりの地位を得ているものの満たされず、レストラン店員に理不尽なクレーム電話を入れるサラリーマン
極めて優秀でありながら外国語などの自分にはないスキルを持つ部下に、ことあるごとに長時間の、常軌を逸した叱責を浴びせるベテラン税理士
業務の一部を引き継ぐや自分がやっていたより遥かに短時間で完璧にこなす派遣社員に、業務をスムーズにさせないよう目に見えないような(実ははっきり見えている)細かな嫌がらせをする出世が到底見込めない正社員

そんな時Eはどうするのか?

同情をしてあげます。
そして自己肯定感最高の万能人間Eが人々の妬みや嫉妬を受け止めてあげます。
つまり、優れた人間から満たされない人間への施しを与えてあげるわけです。

表向きEは、悪意を受けて困った、傷ついたというフリをしてあげます。
一方、心の中では憐れみを与えるのです。
そして、そう考えるのが悪意への抵抗になるからです。相手への「蔑み」の一形態とも言えます。
一介の店員に、社会的に最下層の派遣社員に、憐れみの目で見られている。もしそれを知った人はどれほどプライドが傷つくことか、そう思いながら勝ち誇るわけです。

だからある時から、

嫉妬や妬みはEへの劣等感の表れ

と解釈するようになったのでした。

Eの全くの勘違いで、それらは妬みでも嫉妬でも何でもないのかもしれません。
それでもEは他人から悪意を受けると「妬み、嫉妬」と勝手に解釈します。
そうすることでストレスや苦痛から解放されるからです。

なにしろEはストレスや苦痛を回避することに振り切った人生を送ってきたわけです。
回避できないストレスを受けた場合も、こうした心理的防御によって心の安定を図るわけです。

これ、大衆からの誹謗中傷を受けやすい著名な人たちにとっては心を守る有効な対抗策となり得ます。
逆に、普段からSNSなどで誹謗中傷を繰り返す人たちは、憐れみの目をもって蔑みを受けているかもしれませんよね。

まとめ

やっぱり、今回の随筆も超長文になってしまいました~
何で今回この話題で書こうと思ったのかというと、ブログ記事を書いていると自分のスキルに触れる機会が多く、その度に「これって自慢と受け取られないかな?」と考えたりするのでした。

それでもどうしても触れなければならない場合、「自慢するわけじゃないけど…」などと書いても結局は自慢と聞こえてしまう人もいるわけで。
それならいっそ「これ自慢です」と始めから断言しちゃえ、などと考えるわけです。
今回の随筆も書いている最中やや迷走して、収拾をつけようと当初思ってもいないような締めとなったのでした。
いや楽しかった。

今後も思ったままを書くだけの随筆、続けていきます。
次回をお楽しみに!





-随筆

Copyright© 負けない派遣社員 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.