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人生を変えたアジア放浪旅行 マレーシア南下編④ 首都クアラルンプール散歩

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さて、20年前の旅紀行、人生を変えたアジア放浪旅行シリーズ,、続きです!
前回はマレーシアはペナン島でのバイク旅の様子をお伝えしました。
今回はさらにマレー半島を南下。首都クアラルンプールにたどり着きます。

この頃、アジア放浪旅行を初めて二か月ほどが経っていました。とはいえ約1年に及んだ放浪旅行のまだほんの始まり。
この東南アジア屈指の大都会はどんな街だったのでしょうか。

前回の記事です。

さらばペナン島、再びマレー鉄道に!

とにかく暑い、灼熱のペナン島を後にします。
次の街は首都クアラルンプール
今回の交通手段は、またもマレー鉄道
予約したクアラルンプール行きは早朝の便。まだ暗いうちにゲストハウスをチェックアウト。
というか玄関のロビーで従業員が扇風機を最強にしてソファーで寝ているので、ドミトリーの鍵をチェックアウト用の箱に入れてそっと宿を出る。
夜明け前なのにうだるような暑さ。ペナン島、ホントに暑い島でした。

白み始めた空の中をフェリーターミナルへ。
始発の次くらいのフェリーでペナン島に別れを告げ、対岸のマレー半島に。バタワース駅でバンコクから来た時以来のマレー鉄道の車両に乗り込みました。

ほぼ満席の乗客を乗せた列車は一路クアラルンプール(KL)に。
その車窓の風景はバンコク~バタワース間とは全く違う世界が広がっていました。

前回のバンコク~バタワース間はどちらかというと荒野。時折見える街や農地と広い大地が見渡せました。
一方、クアラルンプールまでの風景はジャングル!
時には密林の草木の中をくぐり抜けるかのように列車が突っ切る。
南国独特の植物の大きな葉っぱが列車の窓に触れそうなくらいに接近。

クアラルンプールまでは4時間ほどの道のり。
やがて街に、そしてビル群や街の雑踏が見え始める。
クアラルンプール駅に到着。

マレー鉄道についてのTripadviserのHPはこちら 

レトロな雰囲気のバンコクのファランポーン駅や、南国の田舎駅のバタワース駅と違って、まさに大都会の近代的な駅。街にはMRTも走っています。

20年前のクアラルンプールのMRT 撮影:E



そう、ここKL(クアラルンプール)は東南アジアでも屈指の洗練された大都会なのでした。
とはいここはマレー人や中華系、インド系などの人種の交差点。街を行きかう人々の顔だちも様々。

さて、その日の宿。
Eはペナン島のゲストハウスに置いてあった地球の歩き方で調べておいた安宿へ直行。
クアラルンプールではチャイナタウンエリアにある最安クラス、「バックパッカーズ トラベラーズイン」という2022年の今も現存しているゲストハウスに滞在しました。

ここでもドミトリー(雑居部屋)を取りました。
もちろんエアコンなし、シャワー&トイレは共用。
場所はチャイナタウン。当時すでにかなりのオンボロのビルでしたが、あれから20年が経っていますから現在は相当な古さになっているんじゃないでしょうか。
チャイナタウン周辺には多くの安宿が点在しています。

バックパッカーズ トラベラーズインのagotaのサイトはこちら

この階段、覚えています。懐かしい。
階段を上がったところにフロントがあります。むしろ当時よりきれいになっているかな。
ただ現在、agotaやその他のホテル予約サイトでも満室表示ばかりで、現在宿泊可能なのか、一泊の料金がいくらなのか、詳細が不明です。
サイトの写真やGoogle Mapによれば今もドミトリーは存在していることは確かなようです。

このオンボロ宿、ある日真っ昼間に断水したことがあって、ちょっと大変でした。
何が大変って、シャワーできない、トイレで大ができない。
ちょっと疲れていて宿でまったり過ごそうと思っていた日でした。飲み水は外で買えば手に入りますが、シャワーとトイレはそうもいきません。

去年の12月にEの家族が住むセブが超巨大台風22号の被害で数週間も断水が続いた地域もありました。やや標高が高いところに住むEの家族は川の水を汲んで、飲み水は自宅で営んでいる店の在庫でしのぎました。
猛暑のクアラルンプールで数時間水が止まっただけでも不自由だったのに、何週間も断水が続いてそれは大変だったことでしょう。

ゲストハウス付近を散策

ペナン島も暑かったんですが、クアラルンプールも見事なほど暑かったです
暑さの質は少し違います。
周囲の雰囲気がそう感じさせているのかも知れないんですが、ペナン島はカラッとした、しかしオーブンで焼かれるような直接的な暑さ。
クアラルンプールは湿気が多く蒸し暑く、じとっとした暑さといった印象が残っています。
蒸し暑いものの、ここまでの2月のマレーシア滞在で一度も雨に降られていなかったと記憶しています。

さっそく近くの中華街で腹ごしらえに。
現在どうなっているか全く不明なんですが、当時はバンコクのパッポン通りや香港の廟街のように、ひとつの通りをさまざまな雑貨を売る屋台が埋め尽くしていました。
そして、安い中華料理店も点在。
そのひとつ、中華鍋を振る音が外まで鳴り響いている店に。

ラーメン好きの日本人としては中華とくれば、まずはスープ麺を。
什錦麺(五目ラーメン)を注文。
この旅で初めての中華麺でしたが、それまで日本でも中国でも食べたことのないような食感の麺でした。

香港にもあるタイプで、細くて硬めの麺
これが結構おいしい。
値段は忘れましたがもちろん安い
とはいえ、全体的にマレーシアの物価はタイの3割増しくらい。

これは香港の細麺の雲呑麺 撮影:E



首都クアラルンプール初日は近くを歩いただけ。
翌日から本格的に観光を始めるのでした。

首都クアラルンプール観光

観光、といってもここはいわゆる大都会
目指すは、首都の空にひときわ映えるあのビル。そう、ツインタワー(正式名称:ペトロナスツインタワー)。

Eが実際に訪れる数年前、1998年に建てられたばかりの452mの2つの尖塔からなる高層ビル。2004年に台湾で完成した台北101(509.2m)に抜かれるまでは世界一の高さを誇っていました。

もちろん撮りました、定番の角度から、写真を!

真下から見上げるKLツインタワー 撮影:E



オフィス&商業ビルで、下層階は多くのテナントが入っていました。
久しぶりの都会を満喫するE。
ビルには紀伊国屋書店もありました。
バンコクの伊勢丹(現在のセントラルワールド)と同じで日本の本が割高で売られています。

旅先では常に時間が余っていたのでたくさんの本を読みましたが、常に旅行者用の古本屋で文庫本を買ったり、ゲストハウスに過去の旅行者が置いていった本を読んだりしていました。
いずれにしても選び放題というにはほど遠く、手に入る中で面白そうな本を選ぶ、という環境でした。
久しぶりにたくさんの本を目にしてほしい本があれもこれもとありましたが、我慢しました

ホントに読みたい本は帰国してから読めばいいし、第一そう大きくないバックパックにこれ以上本の入る余地なし。
そんなわけで、この頃読んだ本で特に面白かったのがサスペンス小説の巨匠、フレデリック・フォーサイスの処女作にして代表作『ジャッカルの日』でした。

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感想(12件)

1960年代のフランスで首相ドゴールの暗殺をもくろむコードネーム「ジャッカル」と呼ばれるスナイパーと、それを阻止しようとする警察官の息をもつかせぬせめぎあい。
『ゴルゴ13』を彷彿とさせるスナイパー小説ですが、もちろんゴルゴよりジャッカルの方が時代は早いです。

完全にこの作品の虜となったEは、こののちもフォーサイス氏の著書を『オデッサファイル』『戦争の犬たち』『アヴェンジャー』など数多く読み漁るのでした。


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旅の目的に立ち返る

大型商業施設ツインタワーに入ったものの、紀伊国屋書店以外にそれほど興味なし。
気づいたのは日本人、それも旅人ではなく現地在住と思われる日本人客の多さでした。

バンコクの紀伊国屋書店ではどちらかというと旅人風の若者を多く見ましたが(たまたまかもですが)KLでは明らかに家族連れなどの、そこに在住しているとわかる日本人であふれていました。

ツインタワーを出ると、実はそれほど行きたいところがないのでした。
都会ではあるけどそれほど観光する場所がない。ビーチもない
結果、KLでの滞在日数はそう多くありませんでした。
要するに、

すぐに飽きました。

どうもクアラルンプールという街は、Eが旅の前にイメージしていたアジアとはかけ離れていました。
確かに複数の人種がひしめき合い、アラブ風の建築物やインド寺院なども混じった街並みではありましたが、Eが思い描いていたアジア情緒とは別物なのでした。

もちろん、移住して長く住もうと思ったら日本人にとって極めて住み心地がいい街だと思います。気候は暑くてもビルの中は涼しすぎるほど。
日本食のレストランも多いです。
実際Eはその二日目の夜、これまた久しぶりに寿司屋に入り一番安いセットを注文して日本人の板前さんが作る日本と同じ味のお寿司を味わいました。

そもそもこの旅の目的は何だったのか?
Eは時々忘れそうになる原点に立ち返りました。

20代を終えたばかりのEが、日本の仕事や人とのかかわり方に疑問を持ち、もっと自分に合う国があるんじゃないか、一度どこかの外国で働いて生活してみるべきなんじゃないか、それも日本よりゆるい国で、というのが結果的に約一年に及ぶことになる旅へと飛び出した目的でした。

Eが思い描いていたいわゆるアジアな風景、2015年のラオスのメコン川べり 



そこに住んでみて、日本とは全く違う文化や風習、価値観のシャワーを浴びてみる。それが可能な場所を見つけ出して住んでみる。そのための足がかりを求める旅でした。
そういう意味ではクアラルンプールはあまり興味をそそられない街なのでした。

二日目にしてほぼそれを悟ったEは数日で次の街へと旅立ちます。
次の街は大航海時代以来、多くの国の支配を受け、東西交易の要衝として栄えた街、マラッカです。

まとめ 絶品インドカレー

と、正直この放浪の旅の中でも印象に残っていることがあまり多くないクアラルンプールでしたが、やはりマレー半島のインドカレーの美味しさについては語っておくべきでしょう。

短い滞在だったKL市内のバスターミナルには当時、KLを発着する旅客のための安レストランが多く立ち並んでいました。
その中のひとつ、マラッカ行きのチケットを買った時に立ち寄ったインド料理店のココナツチキンカレー絶品でした。

この後、マラッカ~シンガポールの旅の間中、インドカレーを食べまくることになります。
マレー半島ならではの屋台カレー「ローティー・プラッター」にもこの後出会うことになります。

今思うと、あのおいしいインドカレーが激安で食べれるというだけでもクアラルンプールは住む価値のある街だったような気がします。

この後、マラッカ~シンガポールの旅の間中、インドカレーを食べまくることになります。
マレー半島ならではの屋台カレー「ローティー・プラッター」にもこの後出会うことになります。

今思うと、あのおいしいインドカレーが激安で食べれるというだけでもクアラルンプールは住む価値のある街だったような気がします。

次の街、マラッカではある日本人青年との出会いがあります。
次回をお楽しみに!


Eは当時,、NOVAで3か月みっちり英会話のレッスンを受けてから旅立ちました!

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