派遣社員歴5年目のEです。
地方で一人暮らししていますが、家族は妻と三人の子供がセブ島の田舎に住んでいます。
派遣先は去年2回変えました。
山あり谷ありで今はコロナ禍の影響もあって収入は少なめです。
家族五人を派遣社員の収入で支えています。
それでもそこそこ不自由なく暮らしていけています。
車は日本とセブで1台ずつ所有しているし、一昨年に建てたセブの自宅はもちろん豪邸ではありませんが、近所でも目立つ整った家です。
なぜ派遣社員の収入でそれが可能なのか。
理由はEが長年のミニマリストで生活にお金がかからないからです。
どうしてミニマルな生活習慣がついたのか。
そこに至った理由を解説します。
ミニマリストってなに?
ところで「ミニマリスト(minimalist)」とか「ミニマル(minimal)」という言葉を聞くようになったのってほんの最近だと思います(よね?)。
Eは最初「ミニマム(minimam)」の言い間違えかと思っていました。
この「ミニマリスト」という言葉は単なる倹約家というだけではなく、「最小限のモノで洗練された生活をする人」という意味で使われているようです。
なんかいい感じの言葉なので、これからEも使うようにしようと思います!
さてこれからの時代、人口減少の日本経済は衰退が予想されます。非正規労働者などの低所得者(Eもその一人)の割合は今より増えていくことでしょう。
思い返すと、2008年のリーマンショックのあたりを境に日本人の消費の減退が著しいように感じます。
ちょうどその頃転職活動をしたEもなかなか職に就けず、ようやく見つけた仕事も低収入と、不景気のあおりを受けていました。
が、当時すでにベテランのミニマリストとして最小限の生活を送る習慣を身に着けていたEにとってその影響もやはり最小限にとどまりました。
ミニマルに生きることができる能力は、例え高収入を得ていたとしても人生を生きる上で備えとなり、大きな武器になります。
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Eのミニマルな生活
現在のEの生活は、家族をセブに残しての一人暮らし&コロナ禍ということもあり、まあ質素です。
どれくらい質素かというと、こんな感じです。
・コンビニで買い物しない。スーパーではまずお惣菜のディスカウント品からカゴに入れる。
・ポイント目的で基本クレカ(楽天カードがメイン)や電子決済で買い物。
・ビールは発泡酒での第三のビールでもなくプライベートブランド(1缶100円未満)。
・外食はほとんどしない。最近では正月休みにバーミヤンラーメンを食べた1回のみ。
クーポン利用でドリンクバー無料。
・ここ2年ほど下着と仕事用の服以外のプライベートな服の購入ゼロ。
・20年以上美容院・理容院に行っていない。100%自分でカットしている。
・運転は燃費を最重視。赤信号が見えたらアクセルを踏まない。
・買いたいものはまず100円ショップ、次に楽天市場で中古。
など、思いつくまま書いてみました。
Eはこのレベルの節約生活をかれこれ20年続けています。
単に収入がない、または少ないから節約していた、という時期もありました。
独身でそこそこの収入を得ていた時期もありましたが、ミニマルな生活レベルは変わりませんでした。
だからこそ、今から4年前にストレスと疲労度の高い正社員の職を辞めて派遣社員になり、現在ほぼノーストレスで肉体的な負荷も少ない生活を送れています。
では、なぜEはこのミニマルに、最小限度の出費で生活できるようになったのでしょうか。
それには二つの理由があります。
①驕奢な浪費生活を経験してみる
②長期の貧乏旅行をしてみる(最低でも1か月)
これだけです。
順番はこの通り①の後に②をやります。
これだけで、一生のミニマリストになれます。
二十代の浪費生活
今でこそ節約が身についたミニマリストのEですが、かなり浪費家だった時期もありました。
なにしろバブル時代に大学生だった人間ですから、20代まではお金は向こうからやってくる、くらいに考えていました。
新卒で入社した東京のレストランチェーンの会社は、中途退社が多いせいか、新卒~若手世代の給与水準が世の平均より高めでした。
4年目に名古屋に転勤で店長となりますが、忙しい上に1人暮らしでは使いきれないほどの収入となれば、遊びに出かけた時には盛大に使ってしまいます。
まさに独身貴族で、当時は衣食住のすべてに値段を一切気にせずほしいものを買い、食べたいものを食べる生活でした。
もちろん本物のセレブの豪遊とは比べ物にならないものの、当時のEの浪費ぶりがこれです。
・東京時代、住んでいたアパートが駅からやや遠く週に1~2回は出勤時に自宅から駅までタクシー
平均出費:約700円/回
・本業の勉強も兼ねる部分もあり、あちこちの高級中華料理店に頻繁に訪れる。
平均出費:約1万円/人
・名古屋時代、休みの前の日は必ず行きつけのバンドのライブのある店で閉店まで飲んで踊る。
平均出費:約8千円
・バイクが趣味で2~3年で乗り換える。
平均出費:四十万円/台
と、こんな調子でした。
今はどうかというと、
・駅周辺で飲んで帰る時は、悪天候時以外はタクシーを使わず約1時間歩いて帰る。ここ3年は一度も外で飲んでいない。
・そもそも地方に住んでいて物価自体が安く、一人一万円もするようなレストランがほとんどない。中華料理は一番高くてバーミヤン。
・仕事が終わったら家に直行で家族と過ごす。現在家族はセブに住んでいるため帰ったらすぐにビデオ通話。最近は自分で演奏して歌っているから、バンドを見に行く必要なし。
・今の軽自動車はもう12年乗っている。いまだに調子いいし壊れるまで乗るつもり。
と、このような変わり様。
なぜ、浪費家だったEがかくも変わったのか。
それは、ある日突然でした。
約1年間のアジア放浪旅行
20年ほど前のこと。
「外国に住んでみたい」と思い立ってレストランの会社を退職した翌日でした。
さっそく英会話の勉強に通い始め、駅前留学NOVAでの初めての授業の帰りのことでした。
Eは晩御飯にラーメン屋に寄り、いつものようにラーメンと餃子とビールを注文。
食べ終えてお会計が二千円ほど。
店を出て思いました。
「あ~、もうこんな生活できないんだった」
と。
まずは翌日から食生活が一変しました。
基本が自炊です。
それまでは、店の賄いか、休みの日の外食のみで、自炊なんて月に一回もしなかったEがです。
それまで滅多に行くことのなかったスーパーと100円ショップに。
するとそこは驚きの世界でした。
そこには節約のアイテムが満載でした。
3袋100円のインスタントラーメン、同じく3パック100円の納豆、これだけで1食済ませることができます。
そして夜8時以降のお惣菜のディスカウントタイム。
節約生活に入ってからというもの、日々の買い物が楽しいのなんの。
といっても、これはほんの入り口に過ぎませんでした。
最小限の生活、究極の節約生活は、この後のアジア放浪旅行で本格的に始まったのでした。。
放浪旅行の日常
タイはバンコクに始まり、マレーシア、シンガポール、インドネシア、台湾、ベトナム、インド、ネパール、パキスタンなどを歴訪した旅は荷物はバックパックひとつのバックパッカー旅でした。
南国は着るものが少なくて済みますが、インド周辺を秋に訪れた時は厚めの上着が必要で衣類だけでバックパックのかなりの部分を占めます。
携帯していた娯楽品といえばコンパクトCDプレーヤーと数冊の文庫本。
その本も読み終わると、売ったりあげたりして次の古本を手に入れる、という循環型。
その他、こんな最小限の旅を続けていました。
・普段の食事はその地域の最安レベル。
タイのスープヌードル(25バーツ=約80円)、台湾のビーフン(25元=約95円)インドのターリー(22ルピー=約50円)など。
※Eの記憶による当時の値段
・移動は長距離列車か長距離バス。たいていは夜行。
・宿泊は最安のゲストハウス。相部屋のドミトリーが基本で、当然エアコンなし。
・土産物は一切買わない(荷物になるし)
と、こんな調子でしたが、食事だけは目的がある場合はそこそこの値段のレストランで食べる場合もありました。
各国のおいしいものを知る、というのも旅の目的の一部でしたから。
例えば、
・タイ、バンコク中華街のフカヒレの姿煮
・タイ、ホアヒンの海鮮料理
・シンガポールの高級中華料理やホテルバイキング
・インド、カルカッタの(まともな)地元カレーレストラン
今思い返してもよだれが止まらなくなる料理の数々でした。特にシンガポールの中華料理とカレーは最高!
言ってみれば、こうしたスポット的な贅沢のためにも普段から節約するわけです。
それは今でも同じで、日本で一人での生活は実に質素ですが、お互いに行き来して家族と過ごせる時間は、セブのビーチリゾートに泊まりに行くなど、そこそこの贅沢をしています。
それもコロナ禍で家族に会えず、かれこれ1年以上実現できずにいますが(涙)
アジア放浪当時のE シンガポールにて
そんな旅が一年ほどで終わりを迎えます。
さて、帰国後のEの生活はどうなったのでしょうか?
放浪旅行の後
そうです、旅を終えても常に最小限の生活が続いたのでした。
アジア放浪の後、しばらくして三年の台湾移住、そして帰国して今に至りますが驕奢な生活に戻ることは一度もありませんでした。
ミニマルな生活を持続できている原因は、収入自体が高くないこともありますが、自己分析すると心理的な部分が影響していると思われます。
・節約生活をしてみると、驕奢な生活をしていた自分がアホらしく思えた。
・アジア放浪で見た、明らかに日本よりモノや娯楽が少ない中で暮らす人々をみると、一時の享楽に耽っていた生活がアホらしく思えた。
・必要以上の贅沢をすることに罪悪感を感じるようになった。
・わざわざ値段の高いもの(例えば車とか)を買ったとしても、値段相応の満足感を感じられなくなった。
・単純に節約することが技術的にも楽しい。
などです。
要するに、浪費をしなくても充分楽しく暮らせることがわかったのでした。
そう考えられるようになったのはやはり、
①二十代の驕奢な生活
↓
②アジア放浪旅行での究極の節約生活
の両方の経験があったからであって、どちらが欠けていても為し得なかったことでした。
もう一度いいますが、順番は ① → ② がベストです。
あれから時が過ぎ、今では家の小さい庭で枝豆や野菜を栽培したり、セブに住む妻が小さな商店を開いたりと、細かな節約術も次々に会得してきています。
まとめ
Eの「負けない」派遣社員としての生活は、このミニマルな生活があってこそ成り立っています。
最小限のモノ、最小限の出費で生きることができるからこそ、ストレスがなく肉体的な負荷も少ない派遣社員として働き続けることができています。
そして、家族が物価の安いセブ島の田舎に住み、同じようにミニマルな生活をしていることもそれを後押ししています。
未来の日本を生きる人たちにはぜひ人生の早いうちに、【驕奢な生活】→【究極の節約生活】の体験をしてみませんか。
これからも派遣社員をはじめ、非正規労働者のみなさんのための「負けない」生き方を紹介していきます。
次回をお楽しみに!
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