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iDeCoで金(ゴールド)の投資信託の積立投資を始めました【資産運用】

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2020年初めにiDeCo(確定拠出年金)の資産運用を始めて早16か月が過ぎました。
毎日楽天証券のアカウントを開いては、iDeCoだけでなく、株式投資、つみたてNISAの損益を確認しています。
iDeCoについて言えば、最近は「評価損益」の欄が10万円を行ったり来たりするようになり、60歳の積立て期間終了に向けて着々と利益を積み上げてくれています。

が、所詮は投資ですから、いつ世界恐慌が来て世界中の株価が大暴落、大きな損失を抱えたまま60歳を迎える、というリスクも孕んでいます。

iDeCoで投資をする限り、60歳が近づいたらリスク回避の行動を取る必要があります。
アラフィフにしてiDeCoを始めたEは総積立て期間は約10年。開始2年目にして既にその準備をしておく必要に迫られています。

そこでこの3月から、iDeCoの積立て掛金の一部を金(ゴールド)に充てることにしました。
今回は金(ゴールド)への投資について語ります。
2021年4月末現在のEの損益状況も紹介します。

iDeCoの概要

iDeCoの投資信託投資には、普通の株式投資からは考えられないほどの税制上のメリットがあります。
iDeCoのメリットについては過去記事で解説しているので詳しくはそちらに譲りますが、主な税制メリットがこれです。

①掛金が全額所得控除
 所得税と住民税が安くなります!
②運用益も非課税で再投資
 通常は運用益にかかる税金(約20%)が非課税!
③受け取る時(60歳以降)も大きな控除
 年金として受け取る場合は「公的年金等控除」
 一時金の場合は「退職所得控除」

詳しくは過去の記事をご覧ください。



過去の記事です。

これだけの税制の優遇がある上に、Eの運用する投資信託商品は着実に運用益を出してきました。
今回はまず、2021年5月1日現在のiDeCo開始から16か月経過のEの運用状況から紹介します。

現在のiDeCoの運用状況

株式、国債、iDeCo、NISA(つみたてNISA)と全ての投資を楽天証券の証券口座で運用しています。
iDeCo開始当初から現在まで、月に23,000円の掛金を各投資信託の商品に配分して積み立てています。

これが現時点の運用状況です。

と、「評価損益」が101,205円となっています。
ただこれは掛金から、楽天証券への初期費用、管理費用などが差し引かれた「投資累計額」362,501円と、「時価評価額」463,706円とを比較した数字です。

実際に積み立てた掛金「23,000円 × 16か月 = 368,000円」との比較でいうと「95,706円の含み益」という結果になります。

ともあれ、16か月間何もしないでお金を右から左に移しただけで「95,706円」という利益が出る。
これって投資を何も知らない人からしたら、胡散臭い話ですよね。
もちろん損失を出すリスクも背負っているわけですが、掛金の大半を「インデックス投資」に配分した結果がこの利益額です。

しかも、通常の投資なら受け取り時に約20%もの税金が引かれますが、iDeCoの制度を利用すれば免税
まだiDeCoもNISAも知らなかった、という人はぜひこの制度を知ってほしいです。

次に各投資信託商品ごとの運用状況です。

このように約3分の2を、米国株と先進国株で運用しています。
全世界株と日本株は、iDeCo開始当初はもっと割合が高かったんですが、米国株と先進国株のパフォーマンスが素晴らしいんで掛金割合を増やしています。
ちなみに今年(2021年)1月から始めた「つみたてNISA」では6割を米国株で運用しています。

注目してほしい銘柄が2つあります。
ひとつは、前回記事でも紹介した「国内REIT」のパフォーマンスです。
3月中旬に資産の一部、1万円と少しを国内REITに振替えてひと月半。460円というまずまずの利益を出しています。

ふたつ目が表の一番下、「コモディティ」のカテゴリの『ステートストリート・ゴールドファンド』
これは前回の時期でも、近いうちに金(ゴールド)を試してみると予告していましたが3月から掛金の5%(23,000円 × 5% = 1,150円)の積立てを始めました。

なぜEが、金(ゴールド)の積立てを始めたか、なぜ5%という少額なのか、なぜこのタイミングで踏み切ったのか、改めて解説します。


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金(ゴールド)の投資とは

投資の対象としての金(ゴールド)ってどんなものなんでしょうか。

まず、だれでも知っているように金は昔から稀少価値があり、日本でもかつて大判小判などとして存在したように貨幣として取引にも使われていました。
かつては金本位制として世界のすべてのものの価値の基準にもなっていたくらいですから、普遍的な価値があります。

では、投資の対象としては?
次のような特徴があるようです。

【金(ゴールド)の価値が上昇する主なケース】

①社会不安、有事の時
近年ではコロナショック、リーマンショックなど社会変動の影響で株式相場が暴落する中、金(ゴールド)は逆に価値が上昇しました。企業業績などで価値が上下する株式から信頼度の高い金に資金が流れるのは当然のことと言えます。

②ドル安の時
世界の基軸通貨、米ドルの価値が下がった時も、金の価値が上昇する傾向があります。株式同様に米ドルの下落時はより信頼度の高い金に流れるようです。

③インフレの時
物価が上昇があると当然、相対的に貨幣の価値が下がります。が、因果関係は不明らしいんですが原油価格などが上昇すると金の価値が上昇する傾向にあるようです。

このような特徴から、一般的にも金(ゴールド)は株式投資のリスクヘッジとして活用されています。
そして、ひとつデメリットがあります。

【金(ゴールド)投資のデメリット】
①配当や利子がない
②一般的に投資のリターン(運用益)が低い

ようするにそこまで価値の上昇は期待できない、ということのようです。

と、このような金(ゴールド)の特徴を踏まえて、Eはメリット満載のiDeCoの制度に潜むあるリスクの低減に利用しようと考えました。
そのリスクとは。

メリット満載のiDeCoに潜むリスク

iDeCoの掛金は60歳になるまで積立てが続きます。
一方、積立てた資産は60歳になるまで引き出すことができませんが、60歳以降は一括で受け取ったり分割で受け取ったりできるようになります。

これは前回記事を書いた段階では勉強不足で知らなかったことなんですが、60歳になると積立て資産が全て利益確定してしまうわけではないようです。
最大で70歳まで引き出す時期を遅らせることができます。引き出すまでの間は、掛金の納入はできませんが運用を続けることができるようです。

では、何がリスクなんでしょうか。
Eが心配しているケースがこれです

①60歳以降、投資信託資産の受け取り予定直前に有事によって株式市場が暴落、資産が激減する
②暴落に、投資信託資産の価値がなかなか回復せず、60歳後のある時点の状況によっては回復を待たずに引き出さざるを得ない

と、せっかく積み上げた運用益が一瞬にして吹き飛んでしまい、その時の状況によってはリカバリーの十分な機会がない、という最悪のケースが起こらないとも限りません。

現在50歳を超えているEの、掛金積立て終了の60歳まで残された期間は10年を切っています
このようなリスクへの対応は急務です。

そこでリスクヘッジとして金(ゴールド)の投資信託に注目していました。
前回記事でも述べましたが、去年(2020年)のコロナショックによる歴史的な株式大暴落の際、世界中の株式が暴落する中で金(ゴールド)は異質の値動きを見せました。



【日本株の投資信託の値動き】

楽天証券投資信託、三井住友・DC日本リートインデックスファンド


コロナショックの2020年2~3月頃、世界中の株式がこのように大暴落のカーブを描きました。
一方、金(ゴールド)は、


楽天証券投資信託、ステートストリート・ゴールドファンド

と、株式の暴落と同時期にやや大きめの値動きはあるものの概ね上昇カーブです。


この楽天証券のiDeCo商品『ステートストリート・ゴールドファンド』に投資しない手はない、と以前から考えていました。

ではなぜ、この3月まで積立てに踏み切らなかったのか、なぜ掛金の5%という少額なのか。

掛金配分の割合とタイミング

この3月まで『ステートストリート・ゴールドファンド』の積立てを見送っていた理由はこれです。

①コロナショック以降、金(ゴールド)の高値が続いていた
②他の株式インデックス銘柄のパフォーマンスが好調だった

先に載せた『ステートストリート・ゴールドファンド』のパフォーマンスを見てもらえばわかるように、昨年のコロナショック後の金は高値傾向が続いていました。
それが今年に入ってからは下落傾向。明らかに買い時です。

それに、昨年の株式市場は2,3月の暴落以降は各国の経済政策で大回復、それどころか日経平均が1990年頃のバブル期に迫る高値水準。
おかげでEのiDeCo資産も爆上がりでした。
よってつい最近まで、なかなか掛金配分を金(ゴールド)に移す気にはなれませんでした。

それがここのところ、米国株をはじめ各国の株価上昇も落ち着いてきました。
そこで満を持して金(ゴールド)投資を開始!

では、なぜ5%(1,150円)という少額で始めたのか。

①とはいえ、60歳の積立て終了はまだまだ先
②とはいえ、株式市場も米国株などは着実に伸びている
③国内、海外ともにREITの投資信託も試してみたい

という理由でした。
今後60歳に向けて、ゆるやかに金(ゴールド)の掛金配分の割合を増やしていく予定です。さっそくですが4月からは10%に上げました

「国内外のREITも試してみたい」と述べましたが、4月の積立てからはREITも加えました。『ステートストリート・ゴールドファンド』も10%と。
このように、

ここのところ振るわない全世界株と日本株の割合を減らして、国内、海外のREITに配分。
ここからパフォーマンス次第ではふるい落としていきます。

まとめ

かくいうEも、自分が投資の素人であることは自覚しています。
投資信託への投資はやはり、株式のインデックス投資が基本であることは間違いないようです。無難に利益が伸ばせます。
金(ゴールド)の投資はあくまでもリスクヘッジ

実は、ここ数か月暴騰を見せているビットコインなどの暗号資産への興味もふつふつと湧いてきています。
現在、暗号資産について研究中ですが、当ブログ内で研究成果をお伝えできるかもしれません。

次回をお楽しみに!

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