50代派遣社員Eの少年時代シリーズ、再開です!
中学時代を過ごしたやく1980年代の第二弾、今回はEが当時聴いていた音楽についてです。
音楽は小学生時代の合唱部に始まり、聴くのも歌うのも、自分で演奏するのも大好き。近年ではYouTubeに自分の演奏をBGMにした動画をアップしたりもしているんですが、「本当の音楽好き」を自認するEの音楽人生の最初の大きな分岐点が中学時代にありました。
それは、中学時代から聴く音楽のほとんどが洋楽、英語の曲になったことでした。
では1980年代前半に中学生Eがどんな音楽を聴いていたのでしょうか?
Eの音楽ルーツを紹介します!
小学生時代の音楽との出会いについての記事です。
あ、長文です。
「本当の音楽好き」は『Let It Be』を歌う
音楽を職業としているわけでも、ミュージシャンでもないくせに、何を「音楽ルーツ」だの「本当の音楽好き」などと語っているんだ、と思うかもですがそれについてはするー。
とにかく自分が最高に楽しめる音楽、曲、ジャンルを探し求めて、自分の(乏しい)才能の範囲内で可能な限りの最高の音楽の楽しみ方を探し求めた、それがEです。
過去記事で詳しく述べていますが、Eは小学生時代からゴダイゴやサザンオールスターズなどのロックに衝撃を受け、さらに1980年代に入るとある映画のエンディングで流れていたThe Beatles の『Let It Be』という曲に人生最大の衝撃を受けます。
そして『Let It Be』のレコードを買ってくるや、毎日毎日何度も聴きまくっていたのでした。
ここまでは音楽好きなら誰でも当然だと思います。「趣味は音楽鑑賞」という人たちがこれです。
「本当の音楽好き」Eはここからが違います。
『Let It Be』の歌詞を全部ノートに書き出して、初級者向けのカタカナ発音が載っている英和辞典で全単語の発音を書き込み、一曲完全に歌えるようになるまで何百回も聴き続けたのでした。
本当に好きな曲は歌ってみたい
Eは英語ネイティブでもなんでもなく、普通に中学1年生になってABCから学び始めたわけですが、当然『Let It Be』の歌詞の単語は90%わかりません。
想像に難くないと思いますが、中学生Eが「一曲完全に歌えるようになる」のは途方もない作業でした。
もちろん当時は単語を正しく発音することなどできず、ほとんどは耳から入ってきた音声のまんまコピーです。
まあなんとか歌として成立するかな、となるまでに数か月、厳しく見るなら数年かかりました。
ちなみにこの作業をすると、始めに付けたカタカナの発音はすぐに意味がなくなります。
Paul McCartneyが歌の中で発する英単語は、なぜかカタカナで表記した発音と違っています。
それはいいにしても、カタカナ発音で歌を歌うと結局「なんか違う、ダサい」となります。
典型的な例を挙げればまさに『Let It Be』です。
邦題とされている「レット・イット・ビー」というカタカナを、アホみたいにそのまま歌おうものなら「気持ち悪ぃ、どっか行け」となりますよね。
YouTube動画、『Let It Be』のパロディ曲です。
娘Kの1歳当時の映像と共にどうぞ!
やがて『Let It Be』を歌詞を見なくてもそれなりに歌えるようになると、英語曲を歌うという作業は続々と続きます。
中学時代にEが歌えるようになった曲で代表的なものはこれです。
The Beatles 『Yesterday』『Hey Jude』
Michael Jackson 『Beat It』
David Bowie 『Let’s Dance』『Blue Jean』
The Police 『Every Breath You Take』
他にアルバムに入っていてシングルカットされていない無名の曲なども含めると、3年間で十数曲は歌えるようになっていました。
Eが当時大好きだった洋楽アーティストも概ね上記の4組です。
The Beatles とMichael Jackson については言うまでもなく、現代に至るまで誰もが知っている説明不要の世界的大スターですよね。
この二組はどちらかというと、Eにとって洋楽黎明期に入門編として通り過ぎたアーティストでした。
それ以外の二組、David Bowie とThe Policeは中学生以降も長くファンとして聴き続けていました(The Policeについては解散後のStingを)。
ではこの二組がどんなミュージシャン・バンドだったか簡単に解説します。
David Bowie について
Eが中高生の頃に最も熱心に聴いていたのがDavid Bowie というイギリス人の当時大人気のシンガーでした。
David Bowie は全盛期からして70年代から80年代までと長く、2000年代に入っても長く音楽活動が続いたんですが、残念ながら2016年に69歳で亡くなりました。
Eが彼の存在を知ったのもやはりFMラジオからでした。
David Bowie の代表作品といえば名曲『Starman』が収録された初期のアルバム『ジギー・スターダスト』(英題はめっちゃ長い)や、Eがリアルタイムで聴いていた『Let's Dance』などです。
David Bowie 『Let's Dance』1983年
このアルバムのA面を擦り切れるほど聴いていました。
※詳細は画像をクリックしてください
彼の特徴はなんといっても歌声です。
神か?悪魔か?はたまた宇宙から来た生物か?と思うような狂気を含んだノーブルで神秘的な声。彼が歌う曲は自然と、退廃やアングラといった怪しげな雰囲気を纏うこととなります。
アルバム『Let's Dance』の一曲目『Modern Love』も最高です!
またDavid Bowie は『戦場のメリークリスマス』という日本映画に俳優として出演していて、坂本隆一やビートたけしと共演したことで彼を知った人も多いことでしょう。
The Policeについて
The Polieはやはりイギリスの三人組のバンドで、リーダーはドラムのStewart Copeland ですが、スターはなんといってもボーカル兼ベースのSting です。
ただ、Stewart Copelandは、後にサザンのドラムの松田弘氏が影響を受けたと発言しているように、ドラマーの世界では各方面に影響を与えたレジェンドのようです。
中学生Eが好きだったのは、ボーカルを担当していてほとんどの曲を書いていたStingで、やはりリアルタイムで聴いていた『Synchronicity』というアルバムに収録された世界的大ヒット曲『Every Breath You Take』を歌えるようになるまで何度も聴いたのでした。
実はこの曲、スローテンポなせいか比較的簡単に覚えられました。
The Police 『Synchronicity』1983年
名曲『Every Breath You Take』を聴いたことがない人はいないはず。
※詳細は画像をクリックしてください
The Police は1986年に解散して三人はそれぞれソロ活動に入るんですが、Stingの音楽はその後ジャズ色を強くしていきます。
そしてEは今に至るまでStingのファンであり続けています。
The Police 『Every Breath You Take』、この何とも優しいメロディ~♪
Eはこの曲もカバーしてYouTubeショートに収録してます。
大好きな曲は自分でも歌いたい。歌詞が英語だろうが何としても歌えるようになる。
と、「本当の音楽好き」であるEは中学時代にこんな風に音楽と向き合っていました。
そして中学生Eはあることに気づきました。
どうも洋楽は、日本の音楽と比べると質が高い
と。
本当に聴きたい音楽を探し求める
そう、Eにとって英語圏の音楽を聴いている方が心地よい。
なぜか?と突き詰めると、洋楽の方が質が高いからということに行き着きます。
洋楽の方が「質が高い」と言うと、様々な反論が返ってくるかもですよね。
諸説あるでしょうが一般的な評価としても、1980年代の邦楽は2020年代現在の邦楽と比べればはるかにレベルが高かったと言えども、さすがに世界中に影響を与えてきた英米を中心とした洋楽のレベルに達していなかった、というのは確かでしょう。
当時、中学生Eの音楽の情報ソースはFMラジオと音楽雑誌、そして数人の洋楽好きのクラスメイトくらいしかありませんでした。
音源の入手経路も「レコードを買う」「FMラジオ放送を録音する」の二択だけ。
中学生のお小遣いで、聴きたいだけ「レコードを買う」というのは不可能です。
残る選択肢は「FMラジオを録音する」。
もちろん手当たり次第にFMラジオで洋楽をチェックして録音しました。
その多くの洋楽曲の中でもどうしても雑音なしでクリアに聴きたい(録音しているのはごく普通のラジカセ)、そして自分で歌うために歌詞を手に入れたい、そういう場合はもうひとつの選択肢です。
コツコツと貯めたお小遣いでレコードを買うのでした。
1980年代後半になると、レンタルレコード店やレンタルCD店が登場します。
それまでよりはるかに安価にオリジナルの音源が手に入るようになると、EはFMラジオから流れてくる流行の洋楽曲だけでなく、ヘヴィメタやジャズ、R&Bなど様々なジャンルの音楽を聴くようになります。
が、それは高校生以降のことになります。
さらに、高校生Eは念願のエレキギターを手に入れて、大好きな音楽を自分で演奏するということも始めるんですが、それについては過去記事でも語っています。
こ、これも長文かな…
Eが考えるに「本当の音楽好き」というのはきっとこういう行動を取るのではないでしょうか?
・自分が心地よいと感じる音楽を能動的に探し求める
・好きな音楽を(才能の範囲内で)自ら再現しようと努力する
中学生Eは誰に言われるでもなく、普段自分の周りに流れてくる音楽だけでなく、可能な限りの方法で「もっと心地よい音楽」を探し求めました。
そして英語歌詞という高いハードルをひたすら何度も練習する、という地道な方法で実現しました。
それがEが考える「本当の音楽好き」なのです。
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洋楽を歌えるメリット
Eは現在では100曲を超える洋楽曲を歌えるようになっています。
ちなみにかつて台湾に住んでいたこともあり中国語も話せるEは、中国語の歌も何曲か歌えます。
さて、苦労して歌えるようになった外国語の曲をどこで披露するのか?何のメリットがあるのか?
実体験に基づけばこれです。
①カラオケで歌いたい曲を他の人にとられない
②外国人との交流のきっかけになる
③YouTubeで披露して自己満足する
そもそもが大好きで趣味だからやってきたことなんで、メリットがどうとかいう話ではないんですが、ともあれ外国語で歌を歌えてよかったと感じた場面がこの三つでした。
特に最近ではYouTubeに国内外のカバー曲を娘の成長記録的な動画に載せてアップロードしています。
最近アップしたYouTube動画、妻とデュエットしてます。
Shane Filan、またはWestlifeの『Beautiful in White』
外国ではよくウエディングソングに使われている曲です。
まとめ
これが約40年前の中学生Eの音楽体験でした。
「本当の音楽好き」だったからこそ洋楽を聴くだけでなく、自分でも再現するという楽しみ方ができたわけです。
英語歌詞を歌うということは、もちろん最初はかなり大変な試みですが、10曲もすると英語の発音のコツがつかめてきます。それだけ歌っていると歌も上達します。
しかもそれは英会話の発音にも生かせます。
Eは少年時代に英語の歌を歌っていたおかげで、大人になってから英語の発音で困ることがほとんどありませんでした(大人になってから妻に矯正された発音などもありますが)。
ところで、「ほとんど洋楽しか聞かなかった」と語りましたが中学時代の後半に、友人の影響でサザンに、そして当時デビューして大ブレイクした吉川晃司にハマります。
YouTube動画で彼らの曲もカバーしています。
これからも50代派遣社員Eの少年時代について語っていきます。
次回をお楽しみに!