現在50代半ばの派遣社員E、これまでの人生でさんざん海外旅行をしてきました。
今から30代の初めに約1年のアジア放浪旅行をしたり、3年ほど台湾に移住したり。現在妻と娘が外国人で度々地元のセブ島を訪れたりしています。
そんな時に気になるのが、外国での病気やケガですよね。
確かに海外旅行保険に入っておけば費用は安心。日本では3割負担ですが海外旅行保険なら全額補償してくれます。
が、海外旅行保険は掛け捨てなので何事もなければ保険料は無に帰します。
そこで今回はEが過去に海外で医療機関にお世話になった実際のケースと、海外旅行保険は加入すべきか否かの件について語ります。
海外旅行保険とは
さて海外旅行保険とは?
これまで加入したことのない人のために簡単に(AIが)説明します。
これです。
海外旅行保険とは、海外旅行中の病気やケガ、盗難、損害賠償などのリスクをカバーするための保険です。
日本の公的医療保険(健康保険)は海外の病院では使えず、現地の医療費が非常に高額になるケース(例:米国の盲腸手術で数百万円など)があるため、多くの旅行者が備えとして加入しています。
とのこと。
海外旅行保険の補償の内容がこれです。
主な補償内容
その他: 飛行機の遅延や欠航、ロストバゲージに伴う諸費用の補償。
自分への補償: ケガ・病気の治療費、死亡・後遺障害、救援者費用(家族が現地へ駆けつける費用)。
持ち物への補償: 携行品の盗難や破損(カメラ、スーツケースなど)。
他人への補償: 賠償責任(ホテルの備品を壊した、他人にケガをさせたなど)。
といったもの。
なるほど、病気やケガ以外の補償もあって加入しておくと安心ですよね。
海外での医療費に健康保険は適用される?
ちなみに、日本の健康保険は海外では適用されないんでしょうか?
実は、適用されます。
日本の健康保険には「海外療養費」(協会けんぽ)という制度があって、海外での医療費支払い後に申請書や領収書、領収書の日本語訳などを提出することで「実費 - 自己負担率」を受け取ることができます。
この「実費」は現地で払った額そのままではなく制度上の「基準額」、つまり日本の医療費基準が適用される場合があります。
だから、アメリカのように医療費が桁違いに高い国で手術や入院をしようものなら現地で何百万円も支払ったのに、後で健康保険で数十万円しか返ってこなかった、というケースも考えられるわけです。
⇒ 海外療養費(協会けんぽ)について詳細はこちら
しかも、この手続きは実際に受けた海外の医療機関からの診断書や領収書、日本語訳などが必要と、かなり煩雑です。
そういう意味でも、海外旅行保険で全額補償を受けた方が圧倒的に楽なわけです。
しかもEの経験上、加入した海外旅行保険会社のサポートデスクに連絡を取れば日本語の受付の人が病院を紹介してくれ、保険会社から直接医療費が支払われるため、キャッシュレスで医療サービスを受けられ現地では何も支払う必要がありません。
二重取りは違法
と、これを聞いて「なら旅行保険と健康保険の両方もらえるじゃん!」と喜んだ人もいることでしょう。
が、海外旅行保険と健康保険での医療費の二重取りは違法です。
例えば保険で医療費が全額負担されれば、日本の健康保険の補償はされません。
健康保険の海外療養費を申請するには、「他の保険から支払われた金額」を申告する義務があるとのこと。
不正受給や詐欺罪に問われるし、そういった情報は共有されているようなので、バレます。
実際の海外医療体験
では、Eが過去に実際に海外で疾病にかかり、医療機関を受診や入院をし、海外旅行保険の補償を利用した3つのケースを紹介します。
ケース1 シンガポール
2002年 シンガポール
症状:結膜炎(と思われるが「結膜炎」の英語がわからないため症状からの推測)
状況:無期限放浪旅行の3か月目に発症。成田空港にてとりあえずAIU損保の90日間で最安のプランに加入してあった。
受診医療機関;Tanjong Pagar駅の近くのビル内の眼科クリニック(記憶曖昧)
受診内容;当時コンタクトレンズを常時使用していたE。2週間で交換すべきのところ、長旅で忘れ返って2か月以上使用していたため、目が痛み赤く充血。眼科を受診し目薬を処方された。

この時、人生初の海外旅行保険を利用することになりました。
当ブログの人気シリーズ「アジア放浪2002」シリーズのシンガポール編記事内では語っていない出来事ですが、実はあのシンガポール滞在中に結膜炎と思われる症状にかかって病院を受診していたのでした。
シンガポールの旅についての過去記事です。
この時、AIU損保のサービスデスクがシンガポールにあり、電話をして症状を伝えました。もちろん日本語でOK。
すると電話の女性が病院を手配し、場所と病院名を伝えられMRTのTanjong Pagar駅近くの眼科医までタクシーで行った記憶があります。
もちろん費用は保険会社からの支払いで、1シンガポールドルも支払う必要はありませんでした。
病院までのタクシー代も後で請求すれば支払われるようでしたが、面倒なのでしませんでした。
90日間の保険で、確か保険料は当時2万円以上したので(このあたり全般的に記憶曖昧)、結膜炎の治療費としては割に合わないですが、当時のEの英語力と後で自分で健康保険に請求する煩雑さを考えたら、まあ加入しておいてよかったかなと。
なにしろ受診時は患部を見せただけでほとんどしゃべらず、サービスデスクでは日本語だけで事足りましたから。
ケース2 インド カルカッタ
2002年 インド、カルカッタ
症状:赤痢(かなり濃厚な推測)。フィリピンでボランティア関係の活動中に集団で発熱。治りかけにインドはカルカッタに渡航するがクリニックを受診したところ、大病院に移され1週間ほど入院した。帰国したボランティアメンバーたちの病名が赤痢だと聞かされた。
状況:結果約1年に及んだ上記アジア放浪旅行の後半。一時帰国時にAIU損保の海外旅行保険に90日間で入り直す。
入院医療機関;カルカッタ中心部のBelle Vue Clinic
受診内容;カレー屋で知り合った青年におじさんの診療所を紹介され(中略)診察した医師がAIUのデスクに電話してくれてBelle Vue Clinicを紹介され1週間ほど入院。赤痢菌が完全に排出された後に退院

これも2002年のアジア放浪で起こった出来事なんですが、当ブログではまだそこまで追いついていません。
事のいきさつを語ろうと思うと、超長文になってしまうので今後の記事をお楽しみに。
あの悪夢のようであり、夢のようでもあったインド旅の記憶が蘇ります。
この時の入院費を含む医療費全額は、なんと日本円で26万円ほどでした。
インドにしてはかなり設備の整った病院だったから結構な額で、あの時海外旅行保険に入っていなかったらと想像するとぞっとします。
この時も保険会社の直接支払いで1ルピーも支払っていませんが、なぜ医療費額がわかったのか。
当時別に加入していた生命保険の入院補償を請求するために、AIU損保に請求して入院時のカルテや費用明細を郵送してもらったことから判明したのでした。
その後保険会社に入院補償を請求し、1日1万円の保険金が振り込まれました。
そう、医療費がタダだっただけでなく入院補償によって逆に儲かってしまったのでした。
これって二重取りにならないのかな、と今になって思いますがとりあえず両方もらえてラッキーでした。
ケース3 香港
2009年 香港
症状:虫刺され(南京虫)。足を約100か所刺され、激しいかゆみと何となく体のだるさもあり。
状況:台湾・香港・マカオ・深圳の約1か月半の旅。香港で伝説の日本人安宿「ラッキーハウス」という超オンボロ宿に宿泊。足を指されないようにと靴下を履いて寝たら、逆に靴下の中に入り込まれて足の甲を無数に刺され、尋常でないかゆみに襲われる。
受診医療機関;尖沙咀の重慶大廈近くのビル内のクリニック(たぶん「さくらクリニック」記憶曖昧)
受診内容;AIU損保のサービスデスクに電話して紹介される。診療所には日本語を話せる女性スタッフがいた。医師の診察により塗り薬と内服薬を処方される。これまで同様に医療費は保険会社支払い。

アジア各地をさんざん旅行してきたE。
しかも安宿ばかり利用していたからには南京虫に刺された経験はそれまで何度もありました。
が、この時の香港、今は亡き伝説の「ラッキーハウス」のドミトリーのベッドはヤバかった。重症でした。
これまた伝説となった日本人宿「ゴダイゴゲストハウス」のオーナーは、ラッキーハウスに宿泊歴のある客は断っていたくらいですから。
さすがに体調にも影響してきたようで病院を受診しました。せっかく海外旅行保険に入っているからには元を取った方がいいし。
この時も45日間くらいのプランに成田空港で加入しておきました。
確かこの「さくらクリニック」だった気が。
海外旅行保険に入るべき?
海外旅行保険に加入するべきか否か?
これは結構難しい問題です。
何度も海外旅行をしたEですが、ケースバイケース、しかもその時の気分にもよります。
が、このような場合は基本的に加入していました。
①1か月を超えるような長期旅行の場合
②衛生環境に懸念がある国の場合
③コロナ禍のようなパンデミック状況下にある場合
2002年の結果的に1年に及んだ旅では、最初に90日間、一時帰国時にさらに90日間加入して出発して、見事にどちらも医療機関を利用することとなりました。
2009年の香港のケースも約1か月半の旅ということで加入しておいて正解でした。
とはいえ、海外旅行保険に加入したけど病気ケガがなかったケースも多数あります。
逆に海外旅行保険に加入しなかったのに病気ケガをした、というケースは実はないと言ってもいいくらいなんですよね。
唯一、2015年にタイ・ラオス・香港・広州を保険加入せずに1か月ほど旅した時のこと。
ラオスで、恐らく屋台で食べた飯のせいで翌日腹痛と発熱があったんですが、正露丸を飲んだらほんの数時間で完全回復。
胃痛や下痢には正露丸が超絶効きます。
後に、フィリピンはセブに住んでいた家族にも必ず正露丸の大ビンを常備させておきました。親族や近所でも好評だったし。
価格:1248円 |
海外旅行には必須の正露丸
そして2022年。
Eはコロナ禍の終わりかけに1か月間セブの家族を訪れたんですが、当然海外旅行保険に加入しました。なにしろ入国に必須だったし。
それに補償内容にはコロナウイルスに感染した場合の医療全般が含まれていました。
コロナ禍でのセブ渡航についての過去記事です。
あの時はエイチ・エス損保のコロナ保険30日間で1万円くらいだったかと。
結果、病気もケガもコロナ感染もなく1か月元気に過ごしたのでした。
⇒ エイチ・エス損保の海外旅行保険についてはこちら
クレジットカードの付帯保険は使える?
各社クレジットカードにも海外旅行保険が付帯されていることがありますよね。
海外旅行保険に加入してなくても、いざとなればクレジットカードでOKと思っていたりしますが、よく調べておかないと危険です。
Eが愛用している楽天カード。
以前は、旅行の際の交通機関やホテル予約などを楽天カードを利用して支払いをすれば海外旅行保険が適用可となっていましたが、現在は不可。
改悪です。
楽天カードHPによると
保険が有効となるには、日本を出国する以前に 『募集型企画旅行の料金』 に該当する代金を 利用条件のある楽天カード で支払っていることが条件になります。航空券のみのご購入は含まれません。
引用:楽天カードHP「クレジットカード付帯の海外旅行傷害保険」
要するに旅行会社のツアー旅行を出発前に楽天カードで支払った場合でないと不可。
かなり適用範囲が狭くなっていて、Eの場合はほぼ適用することはなさそう。
海外旅行保険に加入する条件
と、ここまでを総合すると海外旅行保険に加入する条件としてEの結論はこうです。
①少なくとも1か月以上の旅
②フィリピン、インドと同等かそれ以上に衛生状態が悪い国
③ネパールの山岳バスなど危険な交通機関を利用する
④パンデミックなどにより加入が強制
などですね。
今後も家族の地元セブを訪れる場合、利用するのか?
前述しましたが、Eが赤痢にかかった時に入院したのはインドでしたが罹患したのはフィリピンです。
フィリピンは結核もある国で、娘は日本に移住した後に学校の特別検診で結核検診として肺のレントゲンを撮ったこともありました。
それを考えるとやはり、1か月以上の滞在なら加入するでしょう。
それ以下の滞在日数で海外旅行保険加入なしで医療機関を受診した場合ですが、とりあえず健康保険の海外療養費を申請するための全資料を入手することも、妻や家族のサポートで可能。
そちらで対応ということになりますよね。
将来は長期ビザでのセブ移住も考えていますが、その場合は公的保険制度(PhilHealth)に任意加入できるようです。
ただ、自己負担率は日本の3割負担よりかなり高いようですが。
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まとめ
今回は、海外旅行者を悩ませる海外旅行保険の問題について語りました。
Eはこれまで特に基準があったわけでなく割と気分で決めていましたが、こうして振り返ってみるとなんとなく自分なりの法則があったようです。
現地語に堪能だったり、完全サポートしてくれる家族や知人がいる場合なら加入せずに、全資料を入手して健康保険で7割還付を請求するのもありでしょう。
次回の旅で海外旅行保険に加入するか否か、この記事が判断の一助になれば幸いです。
今後も海外旅行に役立つ情報をお届けしていきます。
次回をお楽しみに!




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