50代派遣社員Eの資産形成シリーズ、続きです。
前回記事では年末恒例の株式投資の投資成果についてお伝えしました。
実現利益と配当で60万円ほどの利益があったものの、投資規模が縮小して来年以降は苦戦しそうです。
ところで今年2025年はビットコインをはじめとする暗号資産に大きな期待をかけた年でした。
果たして結果はどうだったのでしょうか?
大晦日の今回は暗号資産の投資成果について語ります。
※Eは投資も経済も完全素人です。ベテラン投資家の方々の参考になる内容はありません。素人でもこうすれば儲かる、こうすれば失敗するという参考になれば幸いです。
それと投資は徹頭徹尾、完全自己責任でお願いします!
前回の記事です。
2025年の暗号資産
今から1年ちょっと前、2024年11月のことでした。
アメリカ大統領選挙の結果が出ましたよね。そう、トランプ氏が当選した時。
ビットコインをはじめとする暗号資産の価格が急騰しました。ビットコインは2009年の誕生以来、価値の上昇を続けていて何度か「爆上がり」もしてきましたが、その中でもかなりのインパクトのある「爆上がり」でした。

ビットコインの誕生以来の価格推移とトランプ大統領当選後の価格(2024年11月14日)
画像引用:CoinLore HP
このグラフを見ても、トランプ大統領が当選した2024年11月5日以降の値動きはビットコインの歴史上でもそうそうない爆上がりだということがわかります。
それはトランプ氏の当選により、市場があることに期待した結果です。
トランプ氏は選挙運動中に「ビットコインを国家戦略的な準備金に充てる」と発言した
からです。
イーサリアムやソラナなどのアルトコイン(ビットコイン以外の暗号資産)は概ねビットコインの値動きと連動するため、他の多くの暗号資産も同時期に爆上がりしました。
かねてからビットコインをはじめとする暗号資産を気にかけていながら購入を躊躇していたEは、2024年11月17日をもって満を持して暗号資産に参入。株式投資の資産を暗号資産に回したときの経緯の詳細は過去記事で述べています。
今年に入って2025年1月、トランプ大統領が就任。
その後、ビットコインはどうなったのでしょうか?
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トランプ大統領の暗号資産政策
「ビットコインを国家戦略的な準備金に充てる」としたトランプ大統領。
市場もEも、今後アメリカ政府が大量にビットコインを購入して暗号資産全体がさらなる爆上がりをすると期待をかけていたわけです。
トランプ大統領の就任演説では暗号資産について何の言及もなし。
この時点でEは若干の不安を覚えたのでした。
でも多くの予想家は2025年中に爆上がりする、と。
その後、ビットコインをはじめとする暗号資産の価格はどう動いたたのでしょうか。
2025年のビットコイン
ビットコインは今年に入っても何度か過去最高値を更新する場面がありました。
そして3月、ビットコインの準備金に関するニュースが駆け巡ります。
3月「戦略的ビットコイン準備金」発足
そのニュースはこんな内容でした。
①ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、「戦略的ビットコイン準備金」を設立する大統領令に署名した
②「戦略的ビットコイン準備金」は、刑事または民事資産没収手続きの一環として没収されたビットコイン(BTC)で資本化される
出典:新しい経済HP 「トランプ大統領、「戦略的ビットコイン準備金」設立する大統領令に署名」
これ、わかりにくいですよね。
Eも各種情報を調べるまでこのことの意味がよくわからなかったんですが、こういうことのようです。
アメリカ政府はこれまで犯罪などで押収したビットコインを保有していた(定期的に現金化していたらしい)。
押収したビットコインを「戦略的ビットコイン準備金」の名目で資本化、つまり保有する。
要するに、アメリカ政府が元々持っていて、時々売却して現金化していたビットコインの名目を変えただけ。予算を使って新たにビットコインの購入を始めたわけではなかったのでした。
当然このニュースではビットコインは爆上がりしません。
とはいえ「戦略的ビットコイン準備金」とやらが発足したからには、今後アメリカ政府はビットコインを買いまくるんでしょ?
と、なおも期待に胸を膨らませていたE。
8月、ビットコインは追加購入せず
8月のお盆の時期でした。
ビットコインについての続報が出ました。
①ベッセント米財務長官は8月14日に、「わが国は21世紀に入り、ビットコインの戦略備蓄を始めた。購入はしない予定だが、没収した資産を活用して引き続き積み増していく。売却は停止する」と語った
②予算措置を講じて政府が暗号資産を追加で購入することはしないが、刑事・民事事件で押収する暗号資産は今後も増えていく一方、売却は停止する
出典:&ℕ未来創発ラボHP 「トランプ政権は国家備蓄のためにビットコインを追加購入しない」
はい、これで結果が出ました。
アメリカ政府は新たにビットコインを購入しません。
ビットコインを政府が購入するには下落のリスクもあり議会で法案が通らないであろう、というのが理由のようです。
ただし、今後売却はしないから減りはしない。今後も暗号資産を押収することになるだろうから増えることには違いない、というわけ。
昨年末の記事での、Eの「来年はビットコイン爆上がりしてくれ~、すくなくとも倍増を~」との期待は完全に打ち砕かれました。
とはいえ、8月の時点ではまだ高値圏にあったビットコイン。
暗号資産値動きは株式相場など他の金融商品との兼ね合いもあるため、トランプ大統領の貿易戦争やFRBの金利政策などに影響を受けます。
諸々の要因で10月には史上最高値をつけますが、その後は雪崩を打ったように下落。
下落が続いたまま年末を迎えることとなりました。

ビットコインのここ1年ほどの直後の価格推移と2025年12月31日現在の価格
画像引用:CoinLore HP
派遣社員Eの暗号資産の投資成果
このように完全にトランプ大統領に騙された、とは言わないまでも肩すかしを食った暗号資産。
E自身の成果はどうだったのでしょうか。
Eは暗号資産を「GMOビットコイン」という取引所で購入していますが、これまでに150万円を入金。
現在は5つの暗号資産を保有しています。
これです。

このようにビットコインが大部分を占めています。
ビットコイン 1,148,022円
イーサリアム 45,718円
エックスアールピー 22,826円
ドージコイン 3,701円
ソラナ 76,839円
合計 1,297,106円
暗号資産は24時間、全ての瞬間で価格が動いているので一瞬を切り取った概算ですが、現在の保有額は、
1,297,106円
150万円入金した口座の総額がこれ。

1,500,000 - 1,297,154 = 202,846円
というわけで、20万円ほどの含み損が出ています…
こんなことなら暗号資産購入の資金にと、つみたてNISAのS&P500を売却しないでおけばよかった。
とはいえ、10月の史上最高値で暗号資産を全部売却していたなら数十万円の利益が出ていたわけだから、トランプ大統領を責められる立場ではなし。
とりあえずEの暗号資産、塩漬け状態です。

まとめ
ビットコインをはじめとする暗号資産は将来的に確実に価値が上がる。
これは間違いないんですよね。
だからこそ何年も前から「今、上がる」という確率が高いと思われる1年前に購入に踏み切ったのでした。
ビットコインの歴史を見れば株式よりも上昇率が高いことも確かです。あくまでも過去の実績ではありますが。
アメリカの準備金のアテが外れた今、資金の投資先として暗号資産を継続するべきか、他株式などに回すべきかという問題になる訳ですが、答えが出ていません。
今後もEの暗号資産の行方をレポートしていきます。
次回をお楽しみに!
そして、よいお年を!