今年も50代派遣社員Eの2025年の定期健康診断の結果が出ました!
ここ何年も診断結果には常に問題があったE。
近年の懸念事項として挙げられるのが、悪玉コレステロールに尿酸値、体重に腹囲など。
そして、恒例となりつつあった胸部X線検査による「腫瘤影」なる所見。
これらの懸念事項は今どうなったのか?
今回はこれらに改善があったのかどうかについてお伝えします!
昨年2024年の定期健康診断結果についての記事はこちら
定期健康診断は労働者の権利
今回も始めに言っておきます。
労働安全衛生法によれば事業者は「常時使用する労働者」には「雇い入れ時」と「1年以内毎に1回」の、定期健康診断を受けさせなければなりません。
これは使用者の義務で、労働者の権利です。
もしあなたの会社が実施していなかったなら違法です!
これ幸いとばかりに労働基準監督署に訴えましょう。
さて今回の定期健康診断、派遣先工場にて7月に実施されました。昨年は派遣先変更の関係で11月だったので8か月振りです。
昨年の検査結果の数値は、LDLコレステロール値が非常に悪く、ついでに尿酸値も基準値を少しオーバー、体重と腹囲も増加傾向でこれらは一生改善はムリなのでは、と疑いを持ち始める事態となっていました。
結論を言うと、長年基準値を上回り続けたLDLコレステロール値が改善されました。
そして、尿酸値やクレアチニンなどの採血によってわかるはずの数値、今回は検査対象外でした。

豆腐や納豆などの大豆食品は悪玉コレステロールに効果があるそうです。
定期健康診断の法定11項目
というのも、定期健康診断には法定項目が11個あって、尿酸値だとかクレアチニンだとかは法定項目ではありません。
Eの昨年までの定期健康診断などは、バリウムを飲んでの胃のX線検査などもあったんですが、初めて受ける今の派遣先では最小限の検査のみのようです。
ちなみに労働者安全衛生法による、定期健康診断の法定項目がこれです。
年齢により省略される項目もあるため、全ての労働者にこれら11項目すべてが必須というわけではありません。
1.肝機能検査(GOT、GPT、γ-GT既往歴及び業務歴の調査
2.自覚症状及び他覚症状の有無の検査
3.身長、体重、腹囲、視力及び聴力の検査
4.胸部エックス線検査および喀痰(かくたん)検査
5.血圧の測定
6.貧血検査(血色素量及び赤血球数)
7.肝機能検査(GOT、GPT、γ-GTP)
8.血中脂質検査(LDLコレステロール、HDLコレステロール、血清トリグリセライド)
9.血糖検査
10.尿検査(尿中の糖及び蛋白の有無の検査)
11.心電図検査
なるほど、現在Eが気にしている腎機能に関するクレアチニンなどの項目は入っていません。
昨年まで検査結果が表示されていたのは、過去の派遣先や派遣会社の恩恵的な措置だったわけです。
でもせっかく採血したんだから、調べられるものは調べればいいものを二流派遣先企業が、って失礼…

とはいえ、肝機能に関する数値は後に語る理由により、ほぼ同時期に別の医療機関で検査を受けて正常だったので、今回に関しては問題なし。
⇒ 健康診断についての厚生労働省のPDFはこちら
ちなみに現派遣先での定期健康診断は、「社員・契約社員」と「派遣社員」とでは別日に実施されたため、派遣社員の検査項目が減らされていて、会社が負担する費用の削減がされている疑いが残ります。
となると、社員と非正規雇用の不合理な待遇差を禁止する「同一労働同一賃金」の原則に反していることになります。
だとすればこれ、通報案件ですよね。

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2025年の定期健康診断結果
それでは2025年の定期健康診断結果です。
今回特筆すべき項目は少なめですが、まずはこれです。
①体重、腹囲
一昨年は改善があったものの昨年は「体重」「腹囲」ともに増加。
「腹囲」に関しては基準値を上回る結果でしたが、今年はこうでした。
基準値 | 一昨年 (2023.9) | 昨年 (2024.11) | 今年 (2025.7) | |
体重(kg) | - | 65.4 | 67.8 | 65.8 |
腹囲(cm) | 84.9cm以下 | 84.6 | 88.7 | 85.8 |
肥満度 | ‐16~+13% | +5 | 8.7 | 6.5 |
BMI | 18.5~24.9 | 23.1 | 23.9 | 23.4 |
判定 | - | A 異常なし | B | B |
と、ほぼ一昨年と同じ水準。
「腹囲」の「85.8 cm」がわずか0.8 cm基準値をオーバーとなりました。
0.8 cmっていう数値測る人のさじ加減で幅があるはずだし、Eも一切お腹を引っ込めずに測ってもらったので、誤差の範囲内で限りなく基準内と言ってもいいですよね?
だって、たいていの人は腹囲を測ってもらう時は多少お腹を引っ込めるでしょ?
②LDLコレステロール値
さて次はもう何年も基準値を上回り続けている、悪玉コレステロールことLDLコレステロール値です。
そう、これが今回大幅に改善されました!
基準値 | 一昨年 (2023.9) | 昨年 (2024.11) | 今年 (2025.7) | |
LDLコレステロール | 60~119 mg/dL | 138 | 147 | 107 |
正直びっくりしました。
昨年の「147」からなんと「107」。悪玉コレステロールの劇的改善!
LDLコレステロールは増えすぎると血管を傷つけたり、血管の内側を狭める原因となるらしいです。
昨年までのEの血管はさぞかし狭くなっていたことでしょうが、今や余裕の基準値内。
動脈硬化や狭心症、心筋梗塞、脳梗塞などの病気の懸念が軽減されたわけです。

画像引用:血管健康くらぶHP 「3分でわかるコレステロールとは?」
なぜこれほどの改善に至ったのか?
どんな食生活の改善をしたのか?
正直、食生活は昨年までと大して変わっていません。
思えばこの「派遣の健康」シリーズの初回記事、4年前の2021年健康診断結果についての記事の頃からLDLコレステロールは常に基準値を超え、毎回のように食生活の改善についても言及してきました。
やれることはできるだけやる、という姿勢で大豆製品や魚を多く摂るようにしたり、肉はできるだけ豚や牛でなく鶏肉を摂るようにしてきました。
2021年の定期健康診断結果についての記事です。
とはいえ、現在自宅の食卓に並ぶのはフィリピン出身の妻の料理。
和食と比べるとどうしても油を多く使う料理が多く、そこまで健康的な食生活をしていたわけではありません。
だから、今回のLDLコレステロールの大改善の原因は謎なんですよね。
強いて挙げるなら、昨年派遣先工場が変わって運動量が多くなったこと。
以前の職場では勤務日の一日の平均歩数(上記の過去記事内にデータあり)は約10,000歩でしたが、最近では約13,000歩と、単純に移動量だけでも30%以上の増加。

Eのスマホの万歩計によるデータ
なるほど、一日の歩数30%増なら悪玉コレステロールの改善につながるのはわかる「けどなぜ体重や腹囲は減らない?」という疑問が残ります。
となると検査結果の数値自体が間違っていないのか、と疑いたくなってくるんですよね。
ともあれ、来年も基準値を超えないように食生活には引き続き気をつけていきます。
③胸部X線検査
この「胸部X線検査」については5年ほど前から所見がつくようになり、悩みのタネとなっていました。
その所見というのが、右肺に「腫瘤影」ありというもの。
「え、悪性の腫瘍だったらヤバい!」と驚いたE。

2021年当時の胸部X線検査結果
すぐに呼吸器内科のクリニックに行き、大病院を紹介されてMRIだかCTだかの機械に入って肺の断面映像を撮り、肺の影の正体を診てもらったのでした。
最初のクリニックの呼吸器内科医によると「あ~、この影は骨ですね~」とのこと。
胸を撫で下ろしたE。
ところが翌年の診断結果にも同じ所見が。
当時、他の症状についてまた同じ呼吸器内科医に診てもらった時に、その健康診断結果を見せると「じゃX線撮ろう」と、クリニック内で再びX選を撮って診てもらうと「やっぱり骨だな」と。
ま、昨年より大きくなっているとかでないなら、少なくとも腫瘍の類ではないはずだし。
Eは来年以降同じ診断結果があっても無視してもいいか、と聞いてみると「いい」とのこと。
実際あの時の影が悪性の腫瘍かなんかだったとしたら今頃生きていないだろうし。
それ以来、定期健康診断の胸部X線検査を受ける時には、検査する技師に当時の事情を伝えておくようにして、そのおかげでずっと所見をもらっていませんでした。
そして今回も、いつものようにX線の技師に毎回肺に影があるとの所見をもらうこと、医師から骨ではないかとの診断を受けていること、などの旨を伝えておきました。
そして診断結果。
今回はこのような所見をもらいました~。

今回、2025年の胸部X線検査結果
なるほど、事前に伝えておいたせいか「腫瘤影」ではなく「右 肋骨 硬化性陰影」との所見でした。
とにかくEの右肺のあたりには普通の人にはない硬いものの影があるわけね。
それがいったい何なのか、わかるものなら知りたいものですが、まあ知らなくてもいいかな。
いつかEが死んで灰になったら、あっと驚くような変なものが出てくるのかも。
まとめ
そんなわけで、今回の定期健康診断ではもう何年も、下手をするとここ10年なかったくらいの問題のない結果となりました。
とはいえ、昨年の定期健康診断の追加で受けた腹部エコー検査で「腎石灰化」や「腎嚢胞」の診断があったり、今回の定期健康診断のほんの少し前に「尿路結石」を発症するなど、腎臓周辺に異変が起きているE。
健康に問題は大アリです。
「腎臓については詳しく調べないの?」と思うことでしょう。
実はすでにE、動いていました。
5月頃に昨年の腎臓の診断結果を握りしめて腎臓専門の医師がいるクリニックを訪れたのが始まりです。
ちなみに、これは腎臓だけにとどまらず、Eの長年の懸案であった脳動脈瘤の有無、脳卒中の可能性という問題にまで発展したのでした。
と、これについては後日追って詳細を語る予定です。
次回をお楽しみに!
先日、尿路結石を発症した時の過去記事です ↑↑