今年2024年2月にセブから日本に移住した妻と娘。
今後日本の地方、Eの地元の生活していく上で欠かせないのが妻が運転するための車、そして運転免許証です。
そんなわけで妻はフィリピンで取得した運転免許証を日本のものに「切り替える」べく奮闘、前回記事では書類審査に必要な外国の運転免許証の日本語訳の入手方法について解説しました。
今回は次の段階、実際に経験した書類確認の体験をレポートします。
前回の記事です。
日本の運転免許証取得までの道のり
今現在(2024年7月上旬)、妻は無事日本の免許証を取得。
妻の車選びをするかたわら、Eの車で日本の道路に慣れるべく練習中です。
免許取得のための最初のアクションを起こしてから取得まで、所要期間約4か月を要しました。
これがそのプロセスの概要です。
3月末 免許センターに書類審査の予約の電話をする
4月下旬 書類審査を通過する
5月~ 「教習所」で技能確認(技能試験)の練習を始める
6月下旬 免許センターで1回目の適性試験(視力検査)、知識確認(知識試験)、技能確認(技能試験)を受ける → 適性試験を通過、知識確認に合格(技能確認は不合格)
7月上旬 免許センターで2回目の技能確認を受けて合格、日本の運転免許証を交付される
4か月もの時間がかかった理由が、免許センターでの予約がだいぶ先まで取れない。
そして、すべての行動にEが通訳として付き添う必要がある、の2点でした。
もし、外免切替えをしようとするフィリピン人が日本語堪能で、免許センターや教習所の日本人と問題なくコミュニケーションが取れるなら、Eの妻のケースよりはるかに短い期間で免許取得できるでしょう。
何より、前回時期でも解説しましたが、一部の外国の運転免許証(29カ国・地域)以外、通常の免許試験の筆記試験や実技試験にあたる知識確認・技能確認が必要なせいで、時間がかかります。
アメリカ、イギリス、韓国、台湾など29か国の運転免許証なら書類審査と適性試験だけで免許取得できるのですが、フィリピンでは運転免許証が日本と比べて非常に簡単に取得できるのでやむを得ないといえます。
とはいえ、ゼロから免許証を取得する時の試験に比べれば、難易度は数段低いです。
では、免許取得までの道のりの最初のステップ「書類確認」を通過するまでの模様を解説します。
書類確認へ!
3月末、日本に移住したばかりで日本語がほとんど話せない娘の小学校入学準備も落ち着いた頃。
管轄の免許センターに書類確認の予約の電話を入れました。
ちなみに書類確認をする免許センターは、Eの地元の最寄りの支所ではやっていません。
車で1時間以上かかる、地元の都道府県で唯一の本庁に出向く必要があります。
電話をしたところ、当分予約がいっぱいとのことで最短の予約可能日が約1か月後の4月下旬。
やっぱり年度初めの前後は混む?
こればかりは待つしかない。言われた最短の日付で予約を入れました。
いろいろと調べてみたら、佐賀県警はウェブサイト上で「書類審査予約待ち状況」をアナウンスしていました。
佐賀県警の書類審査の待ち時間はなんと、7月1日現在で「約3カ月半待ち(10月中旬以降の予約になります。)」と表示されていました。
これ、免許証を待つ身にすれば永遠にも思える時間ですよね。
しょっぱなから心が折れるな…
⇒ 佐賀県警察の「外国免許から日本免許への切替え手続き」についてのHPはこちら
免許センターに電話してわかったこととしては、やっぱりフィリピンの運転免許証を取得した時のオフィシャルレシートが必要ということ。
同時に妻が来日前に準備していたフィリピンのLOT(Land Transportation Office)発行の運転免許証明書とアポスティーユも必須でした。
1か月の待ち時間の間、見つからなかったオフィシャルレシートを何とかせねば。
セブのお兄ちゃんに自宅を探してもらったけど見つからない。
結局、妻が最近免許の更新をした時のオフィシャルレシートがウェブ上で発行されていたことがわかって、それをダウンロードしてプリントアウトして一件落着。
これで書類も完璧。
ちなみにEの地元の免許センターにフィリピンの運転免許の外免切り替えをする人が書類確認を受ける場合の必要書類はこれです。
別の都道府県、他の国の運転免許証の場合はこれとは異なる場合があります。
詳細は前回記事にて述べています。
・外国の運転免許証
・在留カード
・パスポート
・住民票
・外国の運転免許証の日本語翻訳文
・オフィシャルレシート
・運転免許証明書とアポスティーユ
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免許センターへ
書類確認当日。
Eは有休休暇を取得。
娘は午前中で学校は終わり。妻と車で学校に乗り付けて、娘をピックアップして一路免許センターへ。
予約の時間を待ちます。
娘は免許センターで大はしゃぎ(というか娘はいつでもどこでも大はしゃぎ)。
地方の、平日の、午後の免許センターって結構閑散としています。
通常の免許更新に来ている人達とは別の窓口から妻が名前を呼ばれました。
ダイハツのショールームでも大はしゃぎの娘K
その日、外免切り替えの書類確認に来ていた外国人は妻を含めて2人だけ。
なるほど予約が1か月先まで取れないわけだ。
必要書類を全部渡すと名前を呼ぶまで待つように、と。
30分ほど待つと妻が呼ばれます。
書類は問題なしと。
取得時でなく、書換え時のオフィシャルレシートでも受け付けてもらえました。
その後さらに30分ほどの待ち時間。
再度呼ばれると、書類を返却してもらいます。
すべての必要書類は茶封筒に入れて封がされていました。
次のステップでは地元の免許センターで、封をしたままの茶封筒をそのまま提出するようにとのこと。
特筆すべきは、書類確認を通過した日から6か月以内に運転免許取得を完了しなければならないとのこと。
これは当日初めて知った情報でした。
確かに半年もたてば書類確認を受けた情報も変わっている可能性も高いですよね。
とりあえず日本の運転免許証取得に向けて、一歩前進ということで、地元に帰ったら家族でまねきねこでカラオケをしてお祝いしました。
次のステップ「知識確認」「技能確認」
さて、いよいよ次は地元の免許センターでの「知識確認」と「技能確認」。
これらについての情報が本当に少なくて、この時点で分かっている情報はこれだけ。
①技能確認のコース図を2パターン渡される。2つのコースのうちの指定された方を免許センターのコースで走って合否が決まる。
②技能確認は然るべき場所で教習を受けなければ、まず合格は無理とのこと。
以上です。
逆にわかっていないことは、
①知識確認(筆記試験)ではどんな問題が何問出るのか?
②知識確認、技能確認ともにどれくらいの難易度なのか?
③技能確認の教習とやらはどこで受ければいいのか?
などです。
これからそういった情報を集めていかなければならないわけですが、もちろん徐々に明らかになっていきます。
免許取得への道はまだまだ続く。
まとめ
予約待ちに時間がかかったものの、必要書類もすべて手に入り順調に書類確認を通過できました。
が、この先は山あり谷ありの手探り状態となります。
前述のとおり妻は、「教習所」で技能確認の練習を重ね、試験を受けに行きます。
そして、1回目の技能確認で不合格となり、2回目でようやく免許取得という運びになります。
このあとも、妻が体験した知識確認と技能確認の実際をレポートしていきます。
次回をお楽しみに!