アラフィフが見るアニメ、の続編です。
前回はEがこれまでに見てきた(そんなに多くはないですが)アニメのベスト3までを紹介しました。
懐かしいアニメばかりでしたね~
「少年」「冒険」「成長」。これはいつの時代もアニメの大きなテーマのようです。
今回はいよいよ2位、そして1位の発表です。
発表します!
同時に発表します。
なんとどちらも同じアニメシリーズです。
第1位:銀河鉄道999〜GALAXY EXPRESS 999〜(1979年)
第2位:さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅(1981年)
どちらも『銀河鉄道999』シリーズの映画版でした~!
もう40年も前の作品です。
漫画原作の松本零士氏はこの時代『宇宙戦艦ヤマト』でも大ヒットを飛ばすなど、当時のアニメ界の第一人者。多くの作品を世に出し、手塚治虫後、そして宮崎駿前の過渡期のアニメ界をけん引する存在でした。
当時は、太平洋戦争中の軍艦大和が宇宙で戦いを繰り広げる『宇宙戦艦ヤマト』が先行して人気を博していました。
Eはどちらかというと、古い蒸気機関車が宇宙を旅するというこの『銀河鉄道999』シリーズが大好きでした。
既にアニメ番組がテレビ放送されていましたし、原作の漫画も友達に借りて読んだりしてしました。
映画版はどちらも映画館ではなく、テレビ放送でやや遅れて見ました。
作品紹介
この二作品のあらすじ、そして作品の魅力を紹介します。
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銀河鉄道999〜GALAXY EXPRESS 999〜
時は未来。
地球のみならず宇宙の数々の惑星で永遠の生命を持つと言われる機械化人がこの世界を支配していた。
ある日主人公の少年、星野鉄郎は母を機械伯爵の人間狩りで殺される。
哲郎は復讐を誓い、機械の体を手に入れるため謎の美女メーテルと銀河鉄道999号で宇宙を旅する。
※詳細は画像をクリックしてください。
さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
前作から2年後。
機械化母星を破壊した鉄郎だったが、時代は生身の人間と機械化人との壮絶な戦いの時代へと進む。
激しい戦闘のさなか、メーテルからのメッセージを受け取った鉄郎は再び999に乗り宇宙へと旅立ちメーテルとの再会を果たす。
行く先で機械帝国の全貌が明らかになり鉄郎は最後の戦いに挑む。
※詳細は画像をクリックしてください。
作品の魅力① 15歳の星野鉄郎
劇場版の第一作『銀河鉄道999〜GALAXY EXPRESS 999〜』は、基本的に原作漫画がベースになっています。
テレビ版も同様に原作漫画ベースですがより原作に忠実です。
映画版は決定的に設定が異なる部分があります。
漫画とテレビシリーズでは少年、星野鉄郎は10歳で母を殺され、そのままの流れで物語が展開します。
映画版では10歳で母を殺された鉄郎が15歳になったところから物語が始まります。母のエピソードは回想シーンとして登場します。
この、原作にはない15歳の星野鉄郎という設定が「大人も楽しめるアニメ」としてEがこの作品を高く評価する理由につながっています。
まず大きな要因が、鉄郎が15歳であることによって謎の美女メーテルとの男女の恋愛模様が成立します。
第2作の『さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅』ではさらに2年が経過して17歳。
鉄郎の身長がメーテルよりかなり低いことがやや気になりますが、恋愛ストーリーとして充分通用します。
これが映画の様々なエピソードやセリフをより深いものにしています。
そして、小学生のEはこれから迎えようとしている「青春」と呼ばれている季節への憧れに胸を焦がすのでした。
実際の蒸気機関車はこんな感じ
作品の魅力② 限りある命とは
そして、この作品の大きなテーマでもある「限りある命」。
映画版にはありませんが、永遠の命を手に入れた機械化人が逆に生きがいや生きる意味を失ってしまう、という描写があります。
永遠の命を手に入れることが本当に幸せなのだろうか?
小学生のEには大きすぎるテーマでしたが、アラフィフのEにはいろいろと考えさせられます。
そういう意味でもこの作品は「大人も楽しめるアニメ」です。
少年Eにとっては見知らぬ土地を訪れるスリルと興奮、その気持ちをいつの日か味わってみたいという憧れが深く胸に刻み込まれたのでした。
作品の魅力③ 美女と蒸気機関車
この作品でもやはり、メーテルという美女の絵柄が魅力を増しています。
手折れそうな華奢な細身に美しいロングヘアと長い睫毛。
現実離れした絵柄ですが、絵に書いたような(絵ですが…)遥か遠い憧れの女性像が見るものを惹きつけます。
そして絵柄だけでなく、謎に包まれたミステリアスな女性を描き出しています。。
さらに日本製の蒸気機関車が汽笛とともにレールの上を、そして大宇宙を疾走する迫力の画面。
機関車が宇宙への旅を可能にしてくれる。
これだけでもう大いなるロマンですよね~
少年たちにとっては、いや大人にとっても宇宙自体が憧れの対象ですから。
それに、この作品には松本零士氏の他の作品の人気キャラクター、キャプテンハーロックやクイーン・エメラルダスも登場します。
そこで登場する彼らが「船」と呼ぶ「海賊戦艦アルカディア号」や「クイーン・エメラルダス号」もかっこいいんですよね。
古き海賊の帆船を模したデザインが施されていて、これも少年の心を揺さぶらずにはおきません。
そんなわけで、「銀河鉄道999」シリーズの劇場版二作が1位と2位に輝きました!
まとめ
改めて、【E史上のベストアニメ5選】がこれです。
第1位:銀河鉄道999〜GALAXY EXPRESS 999〜
第2位:さよなら銀河鉄道999 アンドロメダ終着駅
第3位:うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー
第4位:ルパン三世 カリオストロの城
第5位:宝島(テレビシリーズ)
全部Eが小学生から中学生の間に見た作品ばかりです。
こうしてみると、旅や冒険をテーマにした作品が多いですよね。
Eは20代では国産アメリカンバイクで日本中を旅し、30代からは外国へ飛び出しアジアを旅してきました。
人生のどころどころで旅への強い衝動に突き動かされたからです。
こうしてみるとなるほど、少年時代に見たアニメが大きく影響していたことがわかります。
コロナ禍が収束した後には、Eはまた新たな旅立ちを迎えることでしょう。
ではまた!