元開業社労士、負けない派遣社員Eの社労士試験勉強法シリーズ、新たにスタートです。
Eは今から15年前の2011年、2回目の挑戦で社労士試験に合格した実績があります。
この時期、問題を解く度に「全然覚えられない」と絶望していませんか?
Eも社労士試験の1年目、常にそう感じていました。
そう、「勉強してもすぐに忘れてしまう」のです。
Eは日々フルタイムで働き勉強時間が限られる中で考え抜いた結果、社労士試験は、
「理解ゲーム」ではなく、
「試験日まで記憶を維持するゲーム」だと気づきました。
つまり社労士試験は「忘れるのが当たり前」なのです。
心配ご無用。
自分で思っているより、今あなたはずっと順調です。
社労士試験の本質は「記憶力テスト」
社会保険労務士試験は毎年8月の第4日曜日。5月中旬の現在、試験まであと3か月の時間があります。みなさん準備は着々と進んでいます、よね?
ところで社労士試験の勉強をしていると思いませんか?
「時間が足りない」と。
それは当然、誰でも思うはずです。
だって、あんなに膨大な範囲を勉強しなければならないわけですから。
社会保険労務士試験はほぼ「記憶力テスト」といってもいい面があります。
範囲は膨大ですが、年金科目を除けば理解が難しい内容は少ないはず。
例え理解していたとしても、細部を記憶しておかなければ太刀打ちできない試験です。
5月のこの時期、もうひとつ思うことがあるのでは?
「この前覚えたはずなのにもう忘れている…」と。
ついつい自分の記憶力に疑問を抱いてしまいますよね。
でも大丈夫。
社労士試験に合格するには決して「突出した記憶力の持ち主」である必要はありません。
Eがそれを証明しています。
そりゃ中には天才的な記憶力をいかんなく発揮して楽々合格する人もいることでしょう。
が、そういった天才はきっとすでに社会でエリートとして活躍していて「ついでに社労士試験も受けてみた」といったけしからん受験生のはず(Eの想像です)。
だから安心してください。
社労士試験合格者のほとんどは、Eと同じ「凡人」です。
あなたが戦う相手は天才ではありません。
すぐに忘れる凡人です。
社会保険労務士ランキング
「すぐ忘れる」と感じた時の対処法は?
社労士試験では、受験生も合格者も、ほとんどが「ごく普通の記憶力」の持ち主です。
劇的に記憶力を上げる方法も、基本的にはありません。
「すぐ忘れる」と感じた時は、まずその事実を思い出してください。
だからこそ重要なのは、人間の記憶の特性を理解し、味方につけることです。
合格する人と、そうでない人。
その差はどこにあるのか?
Eは2年目の受験に当たって、「限られた時間で、どうすれば最大の効果を得られるのか?」を考え抜きました。
そしてたどり着いた結論が、
「試験開始時間に、最大量の記憶を持ち込む」
という考え方でした。
社労士試験は合格後に社労士として働けるかどうかを試すものであると同時に、試験開始時間までにいかに記憶を維持するかのゲームでもあることに気づきました。
では、そのためにどうすればいいのか?
極端に言えば、
忘れる前に試験を受ければいい
のです。
「固定記憶」と「短期記憶」を意識する
「忘却曲線」だとか、脳科学の専門用語はいったん置いておきます。
社労士試験の勉強とは、極論を言えば次の2つを行う作業です。
①固定記憶をできるだけたくさん蓄積する
②試験開始時間に最大の短期記憶を維持する
固定記憶とは、長期間忘れにくくなった記憶。
短期記憶とは、勉強しても比較的すぐ忘れる記憶。
どちらもEが勝手に呼んでいた造語です。
社労士試験の膨大な範囲も、例えば5年も勉強し続ければ、多くは固定記憶化できるでしょう。
しかし実際には、社労士試験には「どう頑張っても短期間では定着しにくい細かい論点」が大量にあります。
そして、試験ではその細かい記憶が勝負を分けます。
5年計画で勉強を続けるなら話は別かもしれません。
でもあなたの合格予定って、5年後ですか?

魚のDHAは記憶力アップに効果があります。
「理解」か「効率」か?
Eは社労士試験の合格を目指した時「1年か2年で合格しよう」と考えていました。
たぶん多くの受験生も同じではないでしょうか?
基本書を一読すればわかりますが、試験範囲を全部覚えるのは無理ですよね。
もし、5月現在の段階でまだ「社労士になって困らないように全部覚えよう」と思っているなら今この瞬間から考えを改めましょう。
もう一度言いますが、無理だし無駄です。
「試験開始時間に最大の記憶量を維持する」ことに徹すればいいわけです。
これは「試験終了後に忘れてしまっても構わない」ということも意味します。
なぜか?
仕事をしながら勉強している人間には勉強時間が限られているからです。
勉強の効率を確実に上げる方法のひとつが「固定記憶」と「短期記憶」を意識して勉強することです。
では、実際にEが二年目に取り入れた勉強法について解説します。
社労士合格者Eの勉強法
多くの受験生は「基本書の回転」という方法で勉強していることでしょう。Eもそうでした。
広い試験範囲をまんべんなく記憶の網でさらっていくために基本書の通読を繰り返すことは不可欠な勉強方法です。
これは試験が近づくにつれて、ある目的が加わります。
それは、
「記憶の持続時間を把握する」
ことです。
基本書の回転の目的は、学習初期や試験までまだ時間がある5月頃までは「固定記憶の蓄積」です。
5月頃からは、試験範囲の項目ごとの「記憶の維持可能時間を把握する」ことを意識します。
この時期、すぐ忘れる項目の記憶の持続時間は体感で把握できていることでしょう。
それを通読しながら基本書にメモしていきます。
その方法は、例えば忘れやすさを「ABC」の三段階で記しておきます。
Eの場合、中にはそもそも完全な記憶維持が不可能な項目もあったので、それは例えば「S」などとメモします。
Eは確かこんな感じで分けていました。
もちろんつけ方は人それぞれで構いません。
A ……1週間で忘れる項目
B ……3日で忘れる項目
C ……1日で忘れる項 目
S …… 記憶維持困難な項目
「すぐ忘れる項目」を洗い出して記憶の維持可能時間を把握、
試験前1週間から直前戦略、一夜漬けならぬ「七夜漬け」をします。
その際、1週間で忘れる「A」の印をつけた項目から順番に、試験開始時間から逆算して確認していきます。
一週間で忘れる項目は試験1週間前から復習します。1日で忘れる項目は試験前日。
そして記憶維持不可能な項目は試験当日、試験開始時間ギリギリまで復習、確認を続けます。
どのタイミングでどこを確認するかはある程度の計画を立てて決めておきます。
そして、
忘れる前に試験を受ける
というわけです。
この「試験開始時間逆算勉強スケジュール」については過去記事で詳細を解説しているのでそちらもどうぞ。
2020年6月の過去記事です。
試験当日は最重要!
Eが練りに練って考案した「試験開始時間逆算勉強スケジュール」。
これは「試験開始時間」からの逆算であるからには、スケジュールは試験開始直前ギリギリまで続きます。
Eは実際に試験当日の朝、起床から朝食、電車移動、試験会場への徒歩移動、試験会場で試験官が「机のものをしまってください」と告げる瞬間まで、直前に確認すると決めておいた本のページから目を離すことなく最終確認を続けました。
Eの周りに、試験会場まで歩きながら本を開いている受験生などいませんでしたし、世の中には「試験当日にじたばたしているようではダメだ」などという人もいますが、ほぼ記憶力テストである社労士試験を前にしてそんな言葉はEの眼中にはありませんでした。
それどころか、Eは全国の受験生に対して「本など開かずのんびりしていてくれ~」と願っていました。
試験当日朝から試験開始時間直前にかけての時間が、試験開始時間にフレッシュな記憶を持ち込むための最善の時間だということに気付いていない受験生があまりにも多いことに驚きましたが、「しめしめ」でした。
実際に、Eは試験開始時間前の最後の最後に確認した何度やってもすぐ忘れ、記憶の維持がほぼ不可能な項目。択一式の雇用保険の「基本手当の所定給付日数」の問題で見事1点をもぎ取りました。
もちろんこれだけではなく、超直前確認によって確実にもぎ取れた点が2,3点ありました。
試験時間逆算勉強スケジュールの効果
Eが見事、択一式で1点ゲットに成功した雇用保険の「基本手当の所定給付日数」。
この規則性がありそうでない、超絶覚えにくい数字、それでいて試験に出る重要項目。
当然Eも何度も覚えようとしました。

※画像はハローワークインターネットサービスより引用
https://www.hellowork.mhlw.go.jp/insurance/insurance_benefitdays.html
でも当然、何度勉強してもすぐ忘れます。
思い返せば、この表の数字を完全に正確に記憶できたことは1分たりともなかったと言えます。
社労士の試験範囲にはこういった記憶困難な項目がいくつもあります。
そこで2回目の受験勉強は自ら考案した「試験時間逆算勉強スケジュール」に全てをかけることにしました。
5月以降どうせ勉強してもすぐに忘れる項目は、基本書の回転の際に触れるだけで一切深入りしないことに。
これによってそれまで、すぐ忘れるのになんとか覚えようと何度も取り組んできた膨大な(ムダな!)時間を全部省くことができます。
まさに限られた勉強時間の効率化です。
すぐ忘れる項目に傾注していた労力を他のことに注ぐのです。
つまり、
Eがこの勉強法によってゲットできた得点は直前確認で得られた2,3点だけでなく、
間接的に取れていた得点も相当あったはず
なのです。
そしてEは近年の出題傾向を調べた上で「この項目は今年問われる可能性が高い」と判断しました。
前もって決めていた通り試験開始前の最後の最後に数字を確認し、完全な記憶ではなかったものの正解の選択肢にたどり着き、見事1点をもぎ取ったのでした。
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まとめ
今、勉強や記憶力に不安を抱えているあなた。
「勉強してもすぐ忘れる」と思った時はこう考えましょう。
「受験生全員がすぐ忘れる」という事実を逆に利用して、自分だけいいとこ取りをする!
「みんながすぐに忘れる」、その事実は今日からあなたの最強の武器になります。
社労士試験は「記憶維持ゲーム」です。
試験開始時間にいかに最大量の記憶を持ち込めるかが勝負を決めます。
働きながら、子育てや家事をしながら勉強している人は多くいるかと思います。
限られた時間で効率よく勉強するための、勉強スケジュールの組み方も試験の結果を左右します。
「試験時間逆算勉強スケジュール」をぜひ参考にしてください。
今後も社労士受験生に有益な情報をお届けしていきます。
次回をお楽しみに!



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