今回の新春セブ旅行で利用したチェジュ航空。
韓国は釜山経由で往復二回、釜山金海国際空港に立ち寄りました。
前回記事ではセブ行きにチェジュ航空を選択した経緯と、韓国、フィリピンの入国要件について語りました。
今回はチェジュ航空での実際の渡航体験をレポートします!
前回の記事です。
成田空港でチェックイン
さて2022年の年の瀬、Eは成田空港第三ターミナルにいました。
今回の成田空港⇔セブの往路の航程はこうです。
【往路】
14:05 成田空港発
16:45 釜山金海国際空港着
待ち時間 4時間45分
21:30 釜山金海国際空港発
01:00 マクタン国際空港着
まずは成田空港発14時05分の便。
実は成田空港に到着したのは朝7時台でした。
前夜に高速バスに乗って東京に着いたのが朝5時。
日暮里から京成線に乗って成田空港に着いたのが7時台というわけです。
第三ターミナルの書店でヒマつぶしの文庫本を買い、フードコートでひたすらチェックインの時間を待って、というかチェックインが始まりそうな出発3時間以上前から、チェジュ航空のチェックインカウンターに一番で並びました。
成田空港第三ターミナル チェジュ航空チェックインカウンター 撮影:E
さてチェックイン開始。
ここでわかったのが、予約サイト「Trip.com」によると「スルーバゲージ不可」となっていたけど、カウンターの職員の人によると、預け荷物はセブまで直接届けてくれるとのこと。
それなら韓国入国せずにトランジットが可能。
釜山の空港で預け荷物の受取りが必要かと思い、韓国入国の準備をしていたEでした。
待ち時間に釜山空港を出て韓国料理を食べに行くのもいいかなと思っていた矢先、トランジットという選択肢が新たに増えたわけです。
と、カウンターの女性が「韓国入国しますか、トランジットしますか?」と選択を迫ります。
たった今判明した事実から数秒で決定を下すのは困難。しかし職員の女性はあからさまに「こっちは忙しいんだよ」という雰囲気満々で圧力が伝わってきました。
Eが出した結論は一転、「トランジット」でした。
約3秒で下した選択は、一応トランジットにしておいて気が変わってやっぱり韓国入国、とすることはその逆よりも簡単かも、という判断からでした。
もうひとつは、前夜ほとんど寝ていなくてこの時刻、午前11時頃にはすでにかなり疲労していたんで、この後釜山に着いた時に韓国入出国の手続きをする気力が果たしてあるのか、という気持ちもありました(実際ありませんでした)。
ともあれ、トランジットということで発行されたチケットの裏にこのようなシールが貼られました。
※画像は一部加工されています
成田空港で6時間ほどを過ごし、ようやく機内へ!
と、多くのLCCの例に洩れず、チェジュ航空の座席はかなり狭いです。
釜山行きでは窓側の席を選びました。
足が短めのEですがひざが前の座席に着きそう。そして隣の席には大柄の韓国人男性が。
ほとんど身動き取れず…
とはいえほんの1時間40分の辛抱。
富士山に別れを告げつつ。
雲から顔を出す富士山 撮影:E
釜山空港でトランジット
さて釜山に到着。
飛行機を降りて通路を歩きます。
と、途中でチェジュ航空の職員の女性がトランジットの乗客を集めていました。
イミグレーションに向かう通路の途中。職員の女性は何やら名簿のようなものを持っています。
Eはトランジット客として名簿の中に自分の名前があることを確認しました。
イミグレーションへ向かう乗客が通り過ぎていきます。 撮影:E
トランジットの名簿にある乗客が全て揃うまで、その場で立って待つことになりました。
ここでひとつ目の注意点を。
注意1:チェジュ航空で釜山空港乗換え(トランジット)をする場合はどうせ全員が集まるまで立って待つことになるので、急がずゆっくり飛行機から降りましょう。
※仁川空港乗換えについては不明
Eは割と前の方の席だったので、普通に早めに降りて待っていました。
さて、トランジット客が全員集まると一行は職員の女性にどこかに案内されていきます。その人数、約20人ほどだったでしょうか。
案内された先で待ち受けていたのは手荷物検査です。
手荷物検査
日本を発つときに成田空港で手荷物は検査を受けていますが、ここでもう一度荷物の検査を受けます。
Eはここであるものを没収されました。
ペットボトルです。
成田空港での手荷物検査の後に買ったペットボトルが半分近く残っていたんですが、ここで没収となりました。
このタイミングでの手荷物検査は予測してなかったんですよね。この後は韓国に入国することなくセブ行きの飛行機に乗るわけですから、そのための手荷物検査となるわけですね。
ここでふたつ目の注意点。
注意2:成田空港の手荷物検査から釜山空港の手荷物検査の間、機内に持ち込めない物は買わない。または消費してしまいましょう。
さて、手荷物検査も完了。
この後、トランジットの乗客はふたつに区別されます。
それは、次に乗る便のチケットを持っているかどうかです。
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チケットの発行待ち
手荷物検査の後の行動はこうなります。
①次の便のチケットを持っている
↓↓↓
手続終了
②まだチケットを受け取っていない
↓↓↓
チケットの発行を待つ
手続が終われば、後は次の便の搭乗時間を待つだけ。
手荷物検査場のすぐ横を抜けるとそこは出発ロビーです。
が、Eを含む4~5人はまだ次のセブ行きのチケットを受け取っていませんでした。
なぜ成田空港のチェックインの際にセブ行きチケットを発行してくれなかったのか?
そもそもチケットを受け取った人とそうでない人との違いは何なのか、はいまだにわかっていません。
ともあれ、チェジュ航空の韓国人の職員の女性が「チケットを用意してくるから、近くで待っているように」と指示されました。
Eはようやく釜山空港の出発ロビーに抜け、椅子に座ってチケットを待つこととなりました。
釜山金海国際空港の出発ロビー 撮影:E
と、30分間ほどかかったでしょうか。
ここまでトランジット客を案内してくれた職員の女性は、まだこの仕事に慣れていないのか徐々に心配そうな顔になってきてました。ようやく発行されたチケットをEに手渡す時、安堵の表情を浮かべていました。
なんか、心配してくれてありがとうという感じです。
渡されたチケット、セブ行きの便の席は通路側。窓と隣の乗客の両側に挟まれるよりはいくらかマシでした。
さて、この時点で午後6時近く。
日本と韓国は時差なし。
韓国入国はせずにトランジットを選択したわけですが、正解でした。
前夜に自宅を出たのが午後11時30分頃。
夜行バスに揺られ、早朝の京成線で着いた成田空港でさんざん時間を潰してようやくたどり着いた釜山空港。
イミグレーションを抜けて空港を出て辺りを見て回ったりする気力など、かけらも残っていませんでした。
トランジットを選択しておいて、ホントによかったです!
乗換えの待ち時間
さて、これで自由!
出発ロビーの中を歩き回れます。
疲れ果てていたとはいえ、久しぶりの韓国、初めての釜山空港。
長細い建物に出発ゲートが並ぶ広いロビーに店舗や飲食店がそう多いとは言えませんが、レストラン1件、カフェ1件を発見。
そしてこの時間、残念ながら唯一のコンビニはすでに閉まっているとのことでした。
⇒ 釜山金海国際空港の公式HPはこちら
出発ロビーのほぼ真ん中から見た釜山空港出発ロビー① 撮影:E
出発ロビーのほぼ真ん中から見た釜山空港出発ロビー(反対側)② 撮影:E
釜山空港グルメ旅
行動範囲がこの縦に数百メートルあろうかという長細いエリアに限られる以上、唯一のレストランで食事とします。
ここです。
釜山空港出発ロビー唯一のレストラン 撮影:E
入口に自動販売機があって、タッチパネルで注文するシステムのようです。
これ、ほぼハングルのみなんですよね。英語切り替えボタンもなさそう。
日本でも日本語のみのメニューや看板ってかなり多いけど、きっと日本語を読めない外国人客を逃しまくっているんだろうな、と。
が、失敗を恐れないEは推理力を振り絞って、券売機の作り手がこの料理を注文させようとしたらどこに「料理選択」から「個数」「注文」「支払」の ボタンを設置するか?という視点でボタンを押して行ったら一発で食券の入手に成功しました!
ま、普通にこのあたりかな?で買えると思います。
ちなみに会計もクレジットカードのスキャンでOK。
そう、ここでは一切韓国ウォンへの両替は必要ありません。
Eが注文したのはこれ「Spicy Donkatsu Kimchi Nabe」。
キムチカツ丼 12,000ウォン 撮影:E
このネーミングからして明らかに日本のかつ丼にヒントを得て開発されたと思われるメニュー、絶品でした。
疲れた体に生ビール(6,500ウォン)も沁みました(10ウォン≠1円)。
やっぱり韓国経由にしてよかったー、とようやく思えた瞬間でした!
釜山空港のレストランのメニュー。金額は(千ウォン)。
食後のヒマつぶし
と、満腹になったらめちゃめちゃ眠くなるわけなんですが、さすがに椅子の上ではゆっくり眠れません。次の便までの待ち時間は成田空港で買った文庫本を呼んでいました。
今回のヒマつぶし本は、村上春樹の『スプートニクの恋人』。
この本は以前読んだことはあるんですが、もう10年以上前なのとすごく面白かったという印象が残っていたのでこの機会に買いました。
ちなみに村上春樹は高校時代、『ノルウェイの森』で大ブレイクする前からの長年のファンで、小説はほとんど全て読んでいます。
村上氏の小説の魅力は何といっても、あのジャズのリズムを奏でるかのような美しい文章それ自体。
などと、只今ビルエヴァンスの名盤『ポートレートインジャズ』の超名曲『Autamn Leaves』の悪魔的に美しく切ないピアノのメロディを聴きながらこの記事を書いています。
なぜか結局いつも空港で文庫本を買っています。
価格:748円 |
ビズエヴァンスの『Autamn Leaves』はこちらのアルバムに収録。
【輸入盤】Portrait In Jazz - Keepnews Collection (24bit) [ Bill Evans (piano) ] 価格:1,518円 |
そんなわけで無事セブ行きの飛行機に搭乗したEでした。
セブでの年末年始の過ごし方については別シリーズでお届けしています。
帰路、再び釜山空港へ!
約10日後、家族との楽しい時間を過ごしセブを発ったEは、戻ってきました釜山空港。
マクタン島のビーチリゾートで遊んで、そのまま夜11時頃にマクタン島の国際空港でチェックイン。
帰りのチェジュ航空、セブ発、釜山経由、成田空港行き。
もちろん復路もトランジットを選択しました。
【復路】
2:00 マクタン国際空港発
7:20 釜山金海国際空港着
待ち時間 3時間45分
11:05 釜山金海国際空港発
13:10 成田空港着
早朝に釜山に到着。
セブからここまでの機内ではぐっすり寝ていました。
今回は唯一のコンビニが開いていました。
出発のピーク時間なのか、レジには行列が。
釜山空港出発ロビーのコンビニ 撮影:E
コンビニに入って商品を見ると、なにやら美味しそうなものがたくさん。
空港コンビニの品揃え 撮影:E
帰りも『ティファニーで朝食を』ならぬ、前回キムチカツ丼を食べたレストランで朝食を、と思っていたEですが、コンビニに立ち寄ったら最後、食べてみたいものが目白押し!
復路の食事はコンビニグルメに決まり!
釜山空港コンビニグルメ
迷った末にいくつかのアイテムを購入。コンビニもクレジットカードOKで両替不要でした。
購入した商品はこれです。
①トッポギ
②栗アンパン
③二色おにぎり
④コーヒー
このうち①トッポギはその場で、コンビニ前、空港の出発ロビーで食べました。
作り方はこんな感じ。
ハングルオンリーでさっぱり読めませんが、イラストがあるから簡単に理解できます。
コンビニトッポギの作り方
①容器を開けるとこんな感じ。
②この餅のようなものがトッポギだと初めて知りました。
二種類の調味料をかけます。赤いのはコチュジャンと思われます。
③コンビニ横の電子レンジでチンしてかき混ぜます。
ちなみに具は一切なしです。
一口食べて「甘辛くておいしい!」と思ったのも束の間、一切具のない甘辛い餅は食べていると飽きてきます。しかも量は結構ある。
そこまで辛いわけではないんですが、大量に食べていると舌にダメージを負ってきます。
途中で一度挫折しかけましたが何とか完食!
このコンビニトッポギ、できれば持ち帰ってお肉や野菜と一緒にオリーブオイルで炒めてパスタのようにして食べたいものです。
黄色いミニペットのコーヒーはよくわかりませんでした。
というのは、ミルクの味だけでコーヒーテイストが舌のどこにも見つからないというもの。
が、おにぎりと栗アンパンは成田空港行きの機内や日本の帰宅の電車の中でおいしくいただきました。
韓国コンビニグルメ、もっといろいろと試してみたいです。
まとめ
初めて行く外国の街って興奮しますよね。
今回は空港、それも出発ロビーの中だけだったわけですが、韓国料理に韓国コンビニと楽しめました。
今後もセブには何度も通うことになりますが、第三国の経由地としてあり得るのはシンガポール、台湾、香港など。
家族と一緒のフライトであれば、それこそ観光込みでストップオーバーすれば、セブに直行便があるあらゆる都市が候補地です。
今後もEと家族の渡航の様子をお届けします。
次回をお楽しみに!
楽天モバイル、セブでも釜山でも通信速度は遅いものの使えていました!