セブから帰ってきました、帰国しました。
先月、2022年3月にセブに渡航。2年振りに会った家族と約1か月を過ごしてきました~
最高の旅でした~
と、それはいいとして。
世界的に水際対策が緩和される中、日本もワクチン三回接種者は滞在国によっては自主待機がないなど、ここ数か月でだいぶ緩和されてきています。
そんな中、ワクチン二回接種者のEはセブを発ち、マニラを経由して羽田空港に降り立ちました。
つまり出国はマニラのニノイ・アキノ国際空港、入国は羽田空港ということになります。
今回は日本入国に必要なものや入国時の空港検疫のレポートをお伝えします!
出国に必要なもの、条件
今回、日本に入国するにあたって必要なもの、そしてやっておいた方がいいことがこれでした。
〈必須〉
①出国前72時間以内に検体を採取した検査証明書の提出(もちろん陰性のもの)
②スマホの携行、必要なアプリの登録
〈やっておいた方がいいこと〉
スマホアプリ【My SOS】での検疫手続きの事前登録【ファストトラック】
では、解説します。
前提条件
まず、日本帰国に当たってのEの状況を説明します。
ワクチン接種は昨年7月と8月に二回接種済み。
二回接種者はフィリピン入国時にはワクチン完全接種者(Vaccinated2doses)として扱われ、ホテルでの強制隔離が免除ましたが、現在の日本入国の際にはワクチン三回接種者以外は「未接種者」として扱われます。
というのも、この後説明する検疫手続きの事前登録【ファストトラック】の中で、ワクチンの接種履歴を三回分入力しないと「接種済」として扱われないからです。
ただ、ワクチンの接種回数は入国後の自主待機期間などに影響がありますが、入国時の手続き自体はなんら変わりがありません。
そして基本中の基本ですが、検査結果が「陰性」でなくては日本入国はできません。
ここ数日、一日の新規感染者数が300人台と、ほぼパンデミック収束の様相を呈しているフィリピンですが、滞在中は何よりも感染防止が肝心です。
マニラ-羽田間のチケットはセブの空港でのチェックインの際に受取済み。預けた荷物もマニラで受け取る必要がなく羽田まで運んでくれる。
では、必須事項について説明します。
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①検査証明書
フィリピン出国前の72時間以内にPCRテストを受けて陰性の検査証明書を入手しておくことが必須となります。
陰性証明書はワクチン三回接種者であろうと必要で、これがないと入国はおろか空港でチェックインすることもできません。
気をつけなくてはならないのが、日本政府指定の用紙に記載されていなければならないことです。
病院などの検査機関の独自の用紙では認められません。
Eはセブ市内の University of Cebu Medical Ceterという病院でPCRテストを受けました。
病院の検査結果フォーマット(陰性です)がメールに添付されて送られてきましたが、日本入国用の用紙に記載されたものを受け取るために病院を2回訪れなければなりませんでした。
費用は3,200ペソで、なぜかフィリピン航空の便の予約者は割引がありました。
セブの病院で、Eが出国70時間ほど前にPCRテストを受けた際のレポートは後日記事にする予定です。
日本政府指定の用紙に記載された検査証明書は紙で空港に持参してもいいんですが、この後説明するファストトラックを利用してアプリ経由で提出し審査で承認されれば、その後紙の用紙を取り出す必要は一切ありませんでした(代わりにアプリ内のQRコードを提示します)。
詳しくはこちら ↓↓↓
②スマホの携行、必要なアプリの登録
入国にはスマホの携行が必要、そしてスマホの位置情報の機能が使えることも必須です。
というのも、入国後の自主待機などで「現在地報告」や「健康状態報告」をするのにスマホアプリの「My SOS」を利用することになるからです。
スマホ、位置情報機能、アプリのインストールについて空港検疫で確認を受けることになります。
アプリのインストールはこちらのHPからできます↓↓↓
この中に必須アプリとして【接触確認アプリ(COCOA)】が記載されていますが、出入国から今に至るまで陰性のEは確認もなければ一度も使用する機会もありません。
が、もし自分がPCR検査で陽性者になったり、機内で濃厚接触者になった場合に通知が来るなど必要になるかと思われるのでインストールと登録はお忘れなく。
これが必要とされる三つのアプリです。
②の「位置情報設定・保存」ついては通常のスマホに標準搭載されているので、何かを新たにインストールする必要はなく、位置情報の機能が使えていればOKということになります。
画像引用:厚生労働省HP
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00250.html
【ファストトラック】利用のすすめ
さてこの登録必須のスマホアプリのひとつ【My SOS】ですが、入国後の自主待機の状況確認以外の機能も備えています。
それが入国前WEB手続き【ファストトラック】です。
次の検疫手続きの一部を事前にアプリ経由で行うことができます。
・質問票
・誓約書
・ワクチン接種証明書
・検査証明書
これらをアプリ上で提出するとアプリ内で「審査中」の黄土色の表示が出て、問題がなければ1時間ほどで「審査完了」の緑色の表示に代わります。画面にはQRコードがついているので、空港検疫の際にこの画面を見せれば紙の書類を提出する必要がなくなります。
※画像はかなり加工されています。
【ファストトラック】の機能の最大のメリットがこの三つです。特に三つ目。
①機内で書類を記入する手間が省ける
②空港検疫での紙の書類のやり取りが不要になる
③安心して空港に行ける
実際、空港検疫の際に【ファストトラック】のQRコード画面は何度か見せる機会がありました。
例えば12歳以下のお子さんの同行者がいる場合でも親の【My SOS】のアカウントから手続できるので、ワクチン接種証明書やPCRテストの検査証明書など書類の束を何度も出しては見せるという作業が省けます。
ただ、アプリの登録の作業もそこそこの手間がかかるので、むしろ外国旅行中が忙しいという人は事前の作業をやらずに機内や空港で時間を割いて作業をするのもいいかもしれません。
特に、帰国後に自宅待機となることが確定している人はしばらくは何もすることがなかったりするでしょうから。
これらがフィリピンからの帰国前にやっておくべきこと、やっておいた方がいいことです。
それでは羽田空港到着後は何が行われるんでしょうか。
Eの体験談をレポートします。
羽田空港検疫レポート
マニラ発の機内
Eは三月末のある日、8時25分 マニラ発、フィリピン航空PR422便に搭乗。座席は最後列の73列目。空席率は3割ほど。
朝日がまぶしいマニラの空港を発ち、予定の13時40分より20分ほど早く、13時10分頃に羽田空港に到着しました。
天気はやや曇り、気温は20度を超える日でした。体調は乗換え便を待つため、前夜マニラの空港でほとんど眠れず夜を明かしたので睡眠不足で疲れ気味。
機体が降下を始めると、窓の外に東京湾に浮かぶ「アクアブリッジ」や「風の塔」が見え始め、やがて着陸。
1か月ぶりの日本の地を踏むのでした。
アクアブリッジ 撮影:E
風の塔 撮影:E
羽田行きの機内で渡されたのは税関カードと質問票と誓約書。
Eはこのうち税関カードをCAさんに返して、質問票と誓約書を記入し、この後に空港検疫で提出したのでした。
はい、この二つはファストトラックで審査完了なら提出不要なのに…
出国の5日も前に登録を済ませたファストトラック。飛行機の座席に座ると襲ってきた睡魔の中で、この二つの書類が登録済みかどうか、確認する気力はありませんでした。
「わからんけどとにかく提出すりゃいいんだろ」と殴り書きにも近い字で記入したのでした。
羽田空港第3ターミナルに到着すると、機内アナウンスで日本入国する乗客は指示があるまで機内に残っているように、と。
ほとんどの人が飛行機を降りて残ったのは30人ほど。しかもほとんどの人が飛行機の後方の列に。
なるほど、だから座席指定していなかったEはセブの空港で到着の半日以上前にチェックインした時に最後列が割り当てられたわけか、と納得。
それにしても8割もの乗客が日本に入国せずに乗換えで外国に発つとは。
羽田空港第3ターミナル到着
機内に残った日本入国をする乗客が呼ばれ、いよいよ羽田空港の空港検疫に。
と、空港はたいていそうですがここからかなりの距離を歩きます。最後列のEは飛行機を出るのも最後。一番後ろで時折空港内の写真を取ったりしながらゆっくり歩いてたどり着いたのはここ。
ファストトラックの「審査完了」画面のチェック、または検査証明書の確認。
この写真に残された記録によると、この時点で13時32分。飛行機が着陸してから20分ほど経過していました。
Eはここでスマホに用意しておいた「審査完了」画面のスクリーンショットをドヤ顔で提示するのでした。
ここではこのような紙を渡されます。
次に待っていたのが到着後のPCR検査。
実はE、PCR検査のことはこの時の睡眠不足の頭からはすっかり抜け落ちていました。
フィリピン入国の時と同じように、書類さえ不備がなければ空港を出られる、と勘違い。
しかし、ここ日本ではそうは問屋が卸してはくれません。
PCR検査
フィリピン出国前に続いてまたまたPCR検査です。3日前にも受けたのに。
ここで陽性になるとしたら出国前の検査より数日前に感染していて検査をスルーしたケースくらい。
最長で3日の空白のためにかなり無駄じゃないかと思うけど、それが日本。
右側の係員の人から検査キッドを受け取り、左側のブースで唾液を採取。
簡単に仕切られたブースで容器に唾を垂らす。口の中は結構乾いていて既定の量まではなかなか出ない。
こんなに必死で唾を垂らしたのは生まれて初めてでした~
容器にしっかりフタをして、採取した検体(唾)を係員に。検査結果が出るまでは早くて1時間と告げられます。この時、13時40分頃。
そしてエレベーターを昇るように言われます。
羽田空港のPCR検査会場。右に見えるテントは何をする場所?
エレベーターを昇るとそこは待合用のシートがたくさんある、本来は出国ロビーと思われる階。
ここでPCR検査の結果を待ちます。
このモニターに自分の番号が出たら検査結果を受け取ります。
この待合には飲み物や軽食の自動販売機がありました。
Eはセブの自宅のサリサリストアから持ってきたパンと機内でもらった水で空腹をしのぎました。
セブの自宅のサリサリストアで販売しているパン。
滞在中は毎朝これを食べていました。
陰性結果、空港検疫終了
スマホで妻に到着の報告をしたり久しぶりの日本のトイレに行ったりして戻って来ると、すでに自分の番号が表示されていました。
この時、14時20分くらい。ゆっくりトイレに行っている間に番号が出ていたから待ち時間は推定30分くらい。
早くて1時間と言われていたから早く感じました。
結果は、陰性!
これで空港検疫は全て終わり。次は出国審査に。
と、このPCR検査の結果待ちの会場から出国審査までが遠かったこと。
一部、来た長い通路をまた戻らなければならない箇所も。
出国審査は無人の機械にパスポートを読み取らせるだけ。
一応、窓口でスタンプをもらいます。
預けた荷物を受け取り税関へ。
今回、税関を通過するにあたって【税関申告アプリ】なるものを使いました。
いわば【My SOS】の税関版です。
機内で配られる税関申告カードを記入して提出する代わりにアプリ内で申告内容を登録できます。
ファストトラックのように登録するとこのQRコードが表示されます。
※画像はかなり加工されています。
あとは税関にある電子申告端末にパスポートの顔写真ページやアプリのQRコードを読み込ませるだけ。とはいえ、Eのような何ひとつ申告するものがない旅行者の場合、そこまで手間が省けるというアプリでもないかもしれません。
と、これが今回の帰国後の羽田空港での空港検疫、出国の全容です。
飛行機を降りてから空港を出るまでの所要時間、約1時間半でした。
コロナ前に比べれば長いとも言えますし、数か月前までの指定ホテルでの14日間の強制隔離があった頃に比べれば天国とも言えます。
とにかく、いつになるかはわかりませんが次のセブ渡航→帰国の頃までには全世界が水際対策などなかったコロナ前の状態に戻ってもらいたいものです。
次回は、Eが帰国のためにセブで受けたPCR検査のレポートです。
乞うご期待!