2024年7月末、.人生初の派遣切りに遭い3年9か月働いた派遣先、プライム上場企業の地方工場での派遣労働契約満了。
え、じゃあ8月1日以降はどうなっちゃたの?
となりますよね。
その後のEの身の振り方はどうだったのでしょうか?
別の派遣先?
正社員雇用?
フリーター?
無職?
様々な選択肢がありました。
結論を言うと、Eは9月初めの現在、地元の別の派遣先で働いています。
派遣切り後の身の振り方、経緯をレポートします。
6月下旬に派遣切りを宣告された時の過去記事です。
7月下旬 派遣会社で面談
前回記事でも紹介したように、派遣契約最終月の7月は膨大な量の業務引継ぎに取り組んでいたE。
その7月下旬のある日、派遣会社の担当からメールが来ました。
「来週、7月22日の仕事終了後、事務所で今後の仕事の相談をしましょう」とのこと。
Eは「伺います」と。
Eの派遣会社の事務所はEの自宅から車で5分。
だからこそ、この派遣会社を選んだわけなんですが。
これまた過去記事でも述べましたが、6月の派遣切りの連絡の際、担当が「一回面談しましょう」と言っていた、その「一回面談」が約1か月後にもたれることとなったわけです。
同過去記事の「まとめ」でEはこうも述べていました。
というわけで、Eは8月に職を失います。
今のところすぐに働く気はありません。
子供も夏休みだし、お盆休みがあって転職には向かない時期だし、海に行ったり山に行ったりと、夏を満喫しますから♪
そう、2月に妻と娘が日本移住を果し、娘が小学校に上がって初めての夏休み。
海に山に川にと、家族で行きたいとこ盛りだくさん。
しかもこれから働き始めたとしても、すぐお盆休み。
ここはひとつ、腰を据えて家族と夏を満喫しようというのが、6月下旬から7月中旬頃までのEの考えでした。
そう、7月中旬までは。
次の仕事の計画
ま、お盆まで休むとしてですよ。
いずれは何かしら働かざるを得ないことは確か。
選択肢は無数にありますが、現実的にはこれ。
①同じ派遣会社で新たな派遣先に派遣される
②別の派遣会社で新たな派遣先に派遣される
③正社員等、すべての選択肢を視野にハローワークに行く
④将来のセブ島での起業のためにラーメン屋でバイト
⑤将来のセブ島での起業のために自前でパンを焼いているベーカリーショップでバイト
⑥失業保険を申請してポリテクセンターに通う
あの時点での、Eが進むであろう可能性が高い順に並べてあります。
ま、④以下はどうにも働ける仕事がなかった場合の話です。
⑤⑥のセブ島起業準備的バイトについて。
E家族は、だいぶ先の話ではありますが、最終的にはセブ島で定住するつもりでいて、その際には家族やセブの親族などと小さなビジネスを始めることが考えられるので、何かノウハウを身に着けておきたいとは、日頃思っているところです。
とはいえ現実味は薄。とりあえず今現在そこそこの収入は必要。
⑦の失業保険をもらいながら職業訓練ができるポリテクセンターに通うという選択肢。
Eは過去2回、計12か月通ったことがあるんですが、どうにも就職先がない場合にはありがたい制度。
が、ポリテクセンターの入所時期ってEの地元に限っていえば、1月、4月、7月、10月の年4回。
これでは7月末に契約終了するEにとってはタイミングが悪い。
よって、ポリテクに通うという可能性はまずないかなと。
よって①②の、引き続き派遣社員をやる、がどう考えても濃厚。
特に①の同じ派遣会社での派遣契約継続は大きなメリットが。
それがこれ。
同じ派遣会社の派遣社員として働くメリット
①現派遣会社がブラックでないことがわかっている
②派遣会社側がEの家族状況を理解している
③有給休暇の取得日数が更新される
これらは、まさに変化リスクの回避につながるメリットですよね。
派遣会社はもとより、働く環境を変えることはそもそもリスク。新しい職場がブラックであったり、今より働きにくくなる可能性は、現在の派遣会社で何の問題もなく働けている以上、ないとは言えません。
それにEは、現在の派遣会社で働いてもうすぐ8年半を超えます。
ということは有給休暇取得日数の上限20日を取得できるようになります。
別の派遣会社や、別の会社に移ればリセットされて、いったん有給休暇はゼロになり、半年後にようやく10日だけが取得できます。
有給取得予定満載のEとしては、現派遣会社で別のできるだけ時給が高くて、できるだけ家から近い派遣先を紹介してもらうに越したことはありません。
派遣会社での面談
7月22日、派遣契約終了まであと1週間と少し。
仕事終了後に派遣会社に直行。
現在の担当者は、巡り巡って7年前にEがここに入った時の最初の担当者に戻っています。
当時は派遣社員として働き始めて2か月後にいきなり妊娠中の妻がセブに帰るのに付き添って2週間も休んだりと。
Eからすると別に当然のことですが、担当者からすると派遣先からの風当たりもあったらしく、結果的に迷惑をかけたりしていました。
ということはつまり、外国人の妻をもち、度々セブに渡航したりするEに振り回されることに慣れているわけです。
しかもE、この10月にもセブに1週間の渡航を予定しています。
現派遣会社のサポートなしに、全く新しい環境の職場でいきなり1週間の休み、はさすがのEも気が引けます。
それに、50代半ばのEは年齢的にも派遣先が限られます。
前回の派遣先変更の際も、年齢を理由に働けない職場はありました。
そんなわけで、今回の面談で提案された職場はかなりの妥協をしてでも受けるつもりで臨みました。
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派遣会社からの提案
普段はメールか電話のやり取りのみで、他の一部派遣会社のように定期的な面談があるわけでもなく、会うことの少ない担当者。
直接会うのは、妻が日本に移住して健康保険の扶養&厚生年金保険の3号被保険者の手続の書類を届けに行った2月以来だったような。
この担当はEの他にも、同じ派遣先で派遣契約が終了となった派遣切り仲間たちにも同じように面談をし。次の職場を紹介している只中であるわけです。
ちなみに、Eはすでにメールで担当に「いいところがなかったら、しばらく働かなくてもいいですよ」と、お盆過ぎくらいまで働きたくないことを遠回しに匂わせてはあります。
Eは余計な前置きは抜きで「今どんな仕事があります?」と単刀直入に聞きます。
担当「いや~、少ないんですよね~」と。
それは想定内。なにしろ7月末にある会社が大量に派遣切りをすることが決まっているわけで。
「市外でもいいですか?」と担当。
E、「いや、ちょっとムリです」
そう、通勤時間は車で25~30分の(積雪があれば1時間近くかかる)現在の派遣先が限度。
通勤時間って、認識している人は少ないけど本質は「完全無給の拘束時間」です。
次に担当が「夜勤って平気ですか?」と。
「あ~、今はちょっと」
この派遣会社での最初の派遣先は2交代の夜勤ありでした。が、妻と娘と暮らしている現在、夜勤はしたくないです。
「Eさん事務系得意だと思うけど、女性希望の派遣先が多いんですよね~」
それも知ってます。
そもそも事務系は一つの会社で多人数の派遣事務員を雇い入れるケースは稀でしょう。
例え派遣先が「女性の派遣社員」と特定して希望していなくても、多数発生した派遣切り仲間には女性も多数いるわけで、派遣会社がそれらをうまく振り分けようと思ったら、とりあえず女性に事務系を、男性に比較的体力勝負の製造業を紹介するというのが妥当で、その逆は考えにくいですよね。
実はE、事務系の仕事は経験豊富で得意ですが、あまりやりたくありません。
かつて社会保険労務士として会計事務所で働いていた頃、日がな一日事務所のイスか車のイスに座りっぱなしで動かないでいたら、今からは考えられないくらい太って、体重80キロ、ウエスト90センチ超えをする結果になりました。
よって、健康のためにもそこそこ動き回る製造業などの仕事を希望しています。
担当、「そうなるとこの会社しかないんですよね」
と、ある派遣先の概要を書いた紙を提示。
そこにあるのは、
製造業の工場。
製造ラインでの作業。
時給は地元の製造業の平均的な金額。
労働時間は1日8時間、休憩1時間の日勤のみ。
場所はそれまでの派遣先の近く(同じ工業団地)。
当然ですが、入社後に自ら交渉して200円アップした現派遣先と同水準の時給は望めません。
平均的な水準の時給ならよしとします。
場所はそれまでと同じ工業団地にあってやや近くなります。
ま、派遣会社を変えるリスクと比べれば最善の派遣先かな、と。
そこでEのかねてよりの希望を。
「いつからになります?すぐ働かなくてもいいんですけど」と。
「先方はすぐにでも働いてほしいようなんです」と担当。
「え、いつからですか?」
「来週からでどうですか?」
はあ?
来週ってまだ現派遣先の仕事が残っています。それに担当者提案の今より時給が安い派遣先で働くより、現派遣先を全うした方が収入が多いし。
「え、急すぎません?」とE。
「あ、じゃあ見学いつにします?」
とにかくすぐにでもEを働かせたい様子の担当。
なるほど、その派遣先の空席を他の派遣会社の派遣社員に取られたくないのでしょう。
Eのしばらく休みたいという思惑より、そちらの方が優先というわけですよね。
担当も会社員である以上は会社の利益のために動くのは当然です。
ただ、7月末まで現派遣先で働くという線は譲れません。
しかもたった今提案を受けたばかりで、即答しなければならない状況でもない。
とりあえず会社見学には行ってみます、と担当に伝えてその日は帰りました。
この日、紹介された派遣先の会社カレンダーも渡されました。
なるほど、見ると有名プライム上場企業だった現派遣先よりだいぶ休日が少ないです。
上場はしていないものの国内に複数の拠点を持っている中規模の会社。
Eの場合、時給は下がりますが、労働時間が増えるので給料の総額はそう変わらなそう。
派遣先決定!
翌7月23日の仕事終わりの時間、担当からメールが入りました。
内容はこうです。
「〇社の見学は25日9時に決まりました。できれば来週から来てほしいとのこと、電話できるときにもらえますか」
と。
はあ?
なるほど、25日はEが前もって有給休暇を申請してあった日。
娘の小学校の保護者面談や妻と娘の歯医者に付添う予定などがあったものの、面談は朝イチとのことなので問題なし。
が、来週から来てほしい?
無理でしょ。
Eはすぐさま返信。
「見学はうかがいますが、来週ということは8月1日からですか?不可能ではないですが」
と、再び担当からのメール。
「先方は7月29日から就業希望しています。8月からであれば8月5日からになります」
だから、7月はまだ現派遣先の契約中だろ。
早めに辞めるとすればそこは担当がうまく調整するんだろうけど、時給が高い方で最後まで働きたいんだって。
7月29日とか8月5日とか、要するに月曜日。
派遣先としては、派遣社員ひとりひとり入社するごとに手続きやらガイダンスやらするのは面倒だから、週に一回、複数の派遣社員を対象にまとめて済ませたいんだろうな、と察するE。
Eも再度メール。
「7月29日は現実的でないので、8月5日となるかと思われます」と。
そう、これをもって事実上、次の派遣先がほぼ決まったわけです。
そして、Eに与えられた束の間の休暇も8月最初の4日間だけとなってしまいました。
自動的に8月1日と2日は有給消化となります。3日と4日は土日。
経済環境(懐事情)の変動
え、夏を満喫するはずじゃなかったの?
それでいいの?
と思うことでしょう。
はい、事情が変わりました。
事情というのは世界の株式市況です。
今年に入ってからというもの、7月中旬までは特にエヌビディア社を始めとするアメリカのAI関連株が絶好調。
Eはその波にも乗り、派遣切りが決まった6月下旬から7月中旬にかけては証券口座のウェブサイトを開けば、毎日のように1万円以上の資産が増えていく状況でした。
だからこそ「お盆まで夏を満喫」してもいいかな、と考えていました。
それが一変したのが7月中旬。
アメリカの政策金利の動向や、大統領選挙情勢、中東情勢などによると思われる世界的な株式下落が始まったのでした。
そして、これは派遣先変更後に起こったことでしたが、8月上旬に日経平均株価が一日の下落額としては史上最大を記録した株式大暴落。
おまけに円が140円台半ばへと大幅な円高。米国資産の含み益が下がります。
つまり、しばらくは働かなくても資産が増え続けるかと思われた懐事情が大きく変化し、のんびり夏を満喫できる状況でもなくなっていたのでした。
株式暴落前の好調な時期にアップした過去記事です。
まとめ
と、他派遣会社やハローワークなど、他を当たってみることもなく、現派遣先の新たな派遣先に次の働き先が決まりました。
とはいえ、この後に会社見学が控えています。
よほどやばそうな職場でない限り働くつもりでいました。
さて、実際はどうだったんでしょうか。
って、冒頭でも述べましたが、今現在Eはその会社で働いています。
詳細は後日。
次回をお楽しみに!
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