今月2023年12月の初めに家族が住むセブを訪れたE。
5泊6日の短い弾丸旅行。
前回はセブ市街のショッピングモールで映画館に行った様子について語りました。
今回は一転してセブのど田舎にある娘の小学校の参観の模様について紹介します。
現在、セブの小学校(Elementary schoo)1年生の娘。
その学校生活とは?日本と何が違う?
結論を言うと何から何まで日本と違います。
では、始まり!
前回の記事です。
セブの小学生の実際
まずもって、日本でもそうですが学校に入学しようとすると「私立」、「公立」などの選択をすることになります。
といってもEが現在一人暮らしをしている日本の地方では「私立」の小学校など存在しないから、学区にある「公立」か、地元国立大学の付属小学校、という二つの選択肢しかありません。
が、セブは実に数多くの選択肢があります。
セブの小学校の選択肢
セブで小学校を選ぼうとするとこういった選択肢があります。
①Public School(公立小学校)
②Private School(私立小学校)
③International School
と「公立」「私立」の他に「インターナショナル」も。
さらに言えば、①のフィリピンの公立小学校に「学区」の概念がありません。
もっと言えばフィリピンには住民票に当たるものもないから、日本のように個々の学区内に住んでいる生徒はこの小学校に通う、という制度自体がありません。
つまり通学可能範囲の全ての学校が選択肢、となるのでした。
インターナショナルスクールは始めから選択肢に入ってはいませんでした。
が、娘をセブ市街にあるプライベートスクールに通うわせるという選択もありました。
ちなみに、二人の高校生のお兄ちゃんはシニア(日本の高校2、3年生)からセブ市街のプライベートスクールに通わせています。
娘もお兄ちゃんと同じ学校に通わせるという選択肢もなくはなかったですが、困難な事情があります。
セブの小学校は事実上送り迎えが必須だからです。
日本のように集団登校が行われ、通学路でで父兄が安全確認をする、といった風習がないフィリピンで子供だけで通学させるなどということはできるわけがないので、少なくとも大人が付き添わなければならない。
つまり妻が毎日娘を送り迎えする必要があります。
セブ市街の学校に通うなら、自宅があるのに妻も含めて一家全員で街に住むことに。
当然却下です。
そんなわけで、娘はセブ島のど田舎にある自宅から一番近いパブリックスクールに通っています♪
現在の学校の状況
Eは今年の8月にセブを訪れた時に、現在娘が通う小学校に実際に行ってみました。
入学前の、入校届(Enrollment)をするために妻と娘と三人で訪れました。
お兄ちゃん二人もジュニアハイスクールまでは同じ学校に通っていました。下のお兄ちゃんとは入れ替わりになります。
その日は入校受付最終日で多くの人が集まっていて、教室で使う机や椅子を小さなグランドに集めてペンキの塗り直しをするなどの光景も見られ、活気に包まれていました。
娘は幼稚園は別の学校に通っていました。
というのも、昨年の幼稚園の入校届の時期に妻と娘は日本にいて、帰国するや受付終了となっていたため、自宅から二番目に近い学校に通うことになったからです。
といってもどちらも車で10~20分ほどで、学校の環境もほぼ変わりません。
今の方がグランドが狭い、くらいの違い。
そもそも体育の授業は存在しません。
とはいえ、送り迎えをする妻の便利も考えてこの際、自宅から一番近い学校に通わせることにしました。
8月に入校届を出した時に担任の先生にも会ったんですが、その時先生は見るからに臨月かというくらいのお腹、妊娠中。
当然、新学期が始まってしばらくして先生は産前産後休暇に入りました。
そもそもが教師不足のセブ、しかもど田舎。
教師ひとり分、週5日の授業を賄えるはずもなく、10月以降の授業は週2日だけです。
ちなみに育休中の先生は来年2024年1月から復帰するそうです。
3か月で育休復帰、早いですよね。
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セブの小学校のルーティーン
授業開始が午前8時30分。
妻は7時に起きてシャワー、そして朝食とお弁当作り。
Eが日本にいる時は出勤前に妻にコールして目覚まし時計代わりをやってます。
娘を7時半頃に起こします。
もちろん簡単には起きません。この日はパパがベッドに起こしに行きました。
みんなで朝食を食べて、いよいよ登校!
車で10分、近くに停めて歩いて学校へ。
学校では授業の合間にスナックタイムがあるのでお菓子も持参です。
このスナックタイム、日本ではなぜないんでしょうか?
登校中の妻と娘 撮影」E
この日は学校に早めの7時55分頃に到着。
あちこちで子供たちの遊ぶ声がしています。
セブの学校は幼稚園から高校までの一貫校なので、上から下まで生徒の年齢差は10歳以上あります。
さて娘の教室に到着。
8月に鮮やかな水色にペンり塗り直しをしていた机と椅子が並んでいます。
その教室は何と小学1年生からジュニアハイスクールの3年生、6歳から16歳までの生徒が一緒に授業を受けています。
そんなんで成り立つの?
一人の先生で全員を見れるの?
と思うでしょうが、恐らく成り立ってはいないと思います、日本人から見れば。
ともかくフィリピン政府やフィリピン人にとって、日本人ほど学校教育は重視していないようなので、外国人がどんなに気を揉もうとどうにもなりません。
教師が産前産後休暇で授業が週2日になってしまうあたりも然り。
お兄ちゃんたちが通うプライベートスクールにしても授業は午後からで授業時間は日本の5~6割程度です。
フィリピンの学校に通わせている以上、Eもいちいち気を揉んだりはしません。
1年生の娘はクラスで最年少。
クラスメイトには年上のお友だちや従姉妹もいて娘はすっかり馴染んでいます。
この日は初めてパパと一緒に登校したので、クラスメイトに対してちょっとはにかんでいる感じも。
かわいい…
Eと妻は授業が始まるまでしばらく教室の様子を参観。
と、生徒たちが登校してくる中、教室の入口で泣いている男子生徒が。
泣いているというかもう号泣していて、なにやらEの方を見ています。
妻が慌てて男子生徒のところに行って教室に入るように促します。
男子生徒は教室の一番後ろの自分の席に着きますがなかなか泣き止みません。
妻に聞くと、その男子生徒は「例の」娘をいじめていた生徒だとのこと。
いじめ問題
実はそれ以前、娘はちょっとしたいじめに遭っていました。
その男子生徒は娘より4歳年上。
そのいじめっ子がその当時は娘の後ろの席で、「お前、パパいないんだろう」とやたらと娘に絡んできていたそうです。
娘はそういうのをすぐママに報告する方で、妻が担任に相談するとそのいじめっ子の席を教室の一番後ろに離してくれた、という次第です。
なるほど、Eを見て号泣するわけです。
Eにとっちめられるとでも思ったんでしょうか。
ただ、「いないだろ」と思われていたパパEの姿を目の当たりにしたことで今後そういう嫌がらせはなくなるはず。
そもそも、こうして授業前に父兄が教室に入ってこれること自体、日本ではないですよね。
先生が来て授業開始。
と、幼稚園の時と違って教室の手前でつきっきりで見ている父兄も他にいなかったので、とりあえず学校を後にしました。
すると、二人っきりになった妻とE。
デートしました~♪
午後のルーティーン
セブ島の山中には素敵な山岳カフェやレストランが多数あることはこれまでもお伝えしてきました。
今回も妻とイタリア料理店でランチ。
セブのイタリア料理はなかなかの味。
妻の好物のカルボナーラもGood♪
セブでは運転は専ら妻なのでランチビールもいただきました。
妻は普段、娘のお昼休み時間にも学校に様子を見に行きます。
もちろんこの日はEも同行。
途中、綿アメを売っていたのでお土産(?)に購入。
少し遅れて行ったら娘はお弁当を食べているところでした。
お昼休みは1時間ですが、その間モニターでYouTubeか何かのアニメを流しています。
上の写真は娘がお土産の綿アメを抱きしめながらお弁当を食べてアニメを見ているところです。
あ、はい。犬もいます。
ちなみに娘は綿アメをそこにいるクラスメイト全員に分けてあげていました。
いい子♪
小学校での授業で先生は普段英語で授業をしています。
が、小学1年生の時点で普通のセブの子供たちは英語でなく現地ビザヤ語を話しています。
娘は逆で、生まれた時からパパと会話ができるように家では妻もお兄ちゃんも英語で話しています。
幼稚園に入学した時の娘はほとんどビザヤ語が話せませんでした。
唯一英語で会話できるお友だち一人とだけ仲良くしていたんですが、今や普通にビザヤ語も話せるようになり、妻との会話も50%くらいビザヤ語になっています。
さすがの幼児の言語吸収力です。
そうなると自然と友達も増えるようで、すっかり教室中の女子と仲良くなっていました。
ちなみに男子は嫌いだそうです。
よし!
と、娘もお友だちと過ごしたいことでしょうから、パパママは再び学校を後に。
自宅に帰って、早起きしたから昼寝してました。
学校の終わる時間は午後3時30分。
またまた5分ほど遅れて行くと、校門のところで娘が待っていました。
パパEが「楽しかった?」と聞くと「うん!」と。
娘の学校での一日を垣間見れてパパ安心しました。
まとめ
念願の娘の小学校を参観できました。
肝心のお勉強の方がちゃんとできているのかどうか?
正直、よくわかりません。
小学1年生の成績ってその子の成長度合いにもよるし、大人になれば誰でもできるようになる内容ばかりなので、今現在の娘のお勉強の出来具合はそんなに重要視していません。
お友だちとの付き合い方、いじめっ子がいた場合の対処法。
家では学べない、コミュニケーション、世の中の渡り方、といった方面をできるだけ多く経験してもらいたいです。
あと、英語もできるだけ馴染んでおいて。
現在娘はとにかく学校が楽しいらしくて、先週から冬休みに入っていますが、早くまた学校に通いたいと言っています。
冬休み前のクリスマス会 撮影:妻J
セブの小学校の日本の小学校との違い、色々あるでしょうが生徒がこれほどまでに行きたくなるような学校である、というだけで最高なんじゃないでしょうか。
Eのセブ師走旅行、この後家族でプールに出掛けます。
次回をお楽しみに!
今回のプール付きホテルはAgodaで予約しました♪