約1か月のセブ滞在から帰国して1週間。
ようやく自主待機期間が終了です。
2022年4月上旬、新規感染者数の1週間の平均が300人台とほぼコロナ収束の様相を呈するフィリピンですが、フィリピンから日本に入国する際にはいまだ陰性の検査証明書が必要となります。
私EもセブでPCR検査を受けて陰性の検査証明を手に入れて帰国したわけです
はい、思いましたよ。
外国でPCR検査、どこで?いくらかかるの?
不安になりますよね。
そして多くの人はネットで情報を集めることでしょう。
結論を言うと、Eはネットで見つけたあるセブの大病院でPCR検査を受けました。
UNIVERSITY OF CEBU MEDICAL CENTER(ユニバーシティー オブ セブ メディカルセンター)というセブ市街にほど近い、マンダウェー市にある病院です。
略称を「UCMed」といいます。
今回は、Eがセブで受けたPCR検査の様子をレポートします。
UCMedのPCR検査を選んだ理由
まず、Eが日本帰国のためのPCR検査を受けるに至るまでの状況を説明します。
3月初めに羽田空港発マニラ着のフィリピン空港PR421便でフィリピンに入国。
乗り継ぎ便でセブに渡り、セブ市街から車で1時間以上の家族が住む田舎に約1か月間滞在。3月末に行き同様にマニラ経由フィリピン航空で日本帰国。
Eの帰国時点、そして2022年4月上旬の現在も続く日本帰国の空港検疫のレギュレーションがこれです。
引用:厚生労働省HP「検査証明書の提出についてについて」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00248.html
例えコロナ収束のフィリピンからであろうと「全ての入国者」は現在、検査証明書が不可欠。
ネットでセブのPCR検査機関を検索したところ、UNIVERSITY OF CEBU MEDICAL CENTER(以下、UCMed)の存在を知ったのでした。
Eがこのネットでたまたま目にしたこの病院に決めた理由はこれです。
①検索で見つけたとあるウェブサイトのUCMedのPCR検査についての記事がわかりやすかった
②場所がわかりやすかった
(4歳の娘のかかりつけの"CHONG HUA HOSPITAL - MANDAUE CITY"の近く)
③PCR検査の料金が明確だった(病院のウェブサイトに記載)
④しかもフィリピン航空の乗客に割引があった
⑤日本入国用の所定のフォーマットの検査証明書が確実に入手できそうだった
ネット検索によってたまたまUCMedの存在を知ったE。
ネット記事にはみなさんが現在読んでいる当ブログの当記事のようにUCMedでのPCR検査受診の体験談が載っていました。
そこである程度の予備知識を得たEは妻に病院に直接電話してもらい、いくつかの質問事項を現地ビザヤ語で問い合わせてもらいました。その結果によりUCMedでPCR検査を受診することを決めました。
ちなみにEが見たネット記事は、恐らく現在セブのPCR検査機関を検索すれば比較的簡単に見つかる記事ですが、Eの実際の体験と若干異なる部分があったので今回最新情報をアップデートします。
PCR検査機関を選ぶのに重要な要素は、①信頼性 ②料金 ③簡便さ、だと思いますが、①の信頼性、つまり確実に日本に入国できる検査証明書が発行されるかどうかに関してはネット記事を見る限り問題ありませんでした。
記事内に、実際に発行された日本入国用の所定のフォーマットの写真が掲載されていました。
信頼性が確保されたとなれば次の重要事項は料金です。
検査証明書は所詮単なる通行手形。料金は低いに越したことはありません。
さっそく他の検査機関の料金を調べまくり、、などということはしませんでした。
なにしろセブでのたった1か月の滞在。2年振りに会った家族との日々を思い切り楽しんでいる最中でした。時は金なり、PCR検査など時間のムダ以外の何物でもない。
UCMedのPCR検査の基本料金は3,360ペソ。フィリピン航空の乗客の割引料金が3,100ペソ(2022年4月上旬時点1ペソ=約2.40円)。
早い話が、相場はよくわからんけど調べる時間がもったいないからこの病院のこの料金でよしとしました。
残るは利便性。
とりあえずUCMed、交通の便はいい。SMシティやアヤラモールも車で10分くらい。
ここに決定!
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UCMedでPCR検査を受ける手順
というわけでUCMedでPCR検査を受け、日本入国用の所定のフォーマットに記載された陰性の「検査証明書」を手に入れる手順を説明します。
おおまかな流れは、
ウェブサイトで登録 、QRコードが発行される
↓
病院でPCR検査を受ける
↓
検査結果(病院の書式)がメールで届く
↓
病院で日本入国用フォーマットの検査証明書を受け取る
となります。
では、具体的に解説します。
①UCMedのウェブサイトから登録
妻に電話してもらってわかった基本的な情報ですが、病院に出向いてPCR検査を受けるに当たって、事前にウェブサイト上で、個人情報やコロナの感染歴やワクチン接種歴などの情報を登録する必要があります。
この作業は登録であって予約ではありません。登録すれば検査実施時間ならいつでも受け付けてもらえます。
登録するとQRコードが発行されるのでそれを持って病院に行けば、すぐに検査が受けられるという具合です。
まず、UCMedのHPのPCR検査のページを開きます。
ページを下にスクロールすると次の画面が表示されます。
日本入国用のPCR検査を受ける場合は下記の項目の「→Book Now!」クリックします。
・フィリピン航空で帰国する人 ⇒ [PCR for PAL Passenger: Php 3,100.00]
・その他の人 ⇒ [PCR Walk-In: Php 3,360.00]
※PAL = フィリピン航空
すると次の画面が表示されます。
ここでひとつやっておいた方がいいことがあります。
かなり英語が堪能という人以外は、表示される文章を英語から日本語に換えた方がいいでしょう。
英語が堪能というにはほど遠いEは(一応TOEICで740点取ったことあり)妻にアドバイスをもらいながらなんとか英語のまま作業を続けましたが、この先は既往症やコロナウイルスの感染歴、ワクチン接種歴など多くの質問を見たことがないような専門的な英単語で聞かれることになります。
日本語の翻訳なら時々おかしな部分もありますがほぼ問題なく理解できます。
上の画像のように右上にポップアップが出たら[日本語]をクリックします。
ポップアップが出ない場合はウェブページのどこかで右クリックをすると[日本語に翻訳]との表示が出るのでクリックします。
するとこのように日本語に変換されます。
このページを下にスクロールすると次の画面が表示されます。
[利用規約とプライバシーに同意します]にチェックを入れて[同意して続行する]をクリックします。すると次の画面が表示されます。
病院で受ける場合、[ウォークイン]を選択し次に進み、この後続く質問に回答していきます。
中にはどう答えたらいいかわからないような質問もあるかもしれませんが、回答にそこまでこだわる必要はないかと思われます。
結局のところ、PCR検査を受けるための情報入力にすぎないので、検査が受けられさえすればいいわけです。例えコロナの感染歴がないのに間違えて「感染したことあり」との回答をしたとしても検査が受けられなくなるわけでも、偽申告でとがめられるわけでもありません。
実際、Eも妻も意味がわからないような質問は深く考えずに無難と思われる回答をしました。
最後まで回答を終えるとこのようにQRコードが発行されます。
※画像はかなり加工されています。
このQRコードは、この後病院でPCR検査を受ける時に提示することになるのでスクリーンショットを取るなり印刷するなりしておきます。
ちなみにEは両方しておきました。特に空港検疫などの重要な場面では両方用意するようにしています。紙はなくすかもしれないしスマホは電池が切れるかも知れません。Eの自宅から病院までは車で1時間以上かかります。
②UCMedで検査を受ける
さて病院で検査です。
これを忘れないようにしましょう。
・登録して受け取ったQRコード
・パスポート
UCMedはかなり広い敷地にあり、正面入口からも裏からも車で入れます。駐車場は裏口の近く、Eが受けた時は検査場は裏口近くの屋内駐車場のような場所にありました。
UCMedの正面入口 撮影:E
PCR検査場、なるほど換気は良好 撮影:E
到着したらまず上の写真左にある "CASHER" で会計を済ませ領収証を受け取ります。
次に受付です。
若いドクターが三人並んで座っている机に呼ばれたら、持参したQRコードを提示し、いくつかの質問に答えます。身分証明書としてパスポートも確認されます。
採取検体をどれにするか聞かれましたが、厚生労働省のHPにあった検査証明書のサンプルと同じもの[鼻咽頭ぬぐい液]を指定しました。が、フォーマットの選択肢にあるものならどれでもいいはずです。
ここで行っているのはRT-PCR検査なので検査方法は聞かれるまでもなく[RT-PCR法]です。
検査証明書のサンプル
重要事項です。
その時、日本入国のためにPCR検査受けることを伝えます。
これを忘れると指定されたフォーマットの検査証明書がもらえなくなる可能性があります。
この受付のドクターは日本入国者が指定のフォーマットを必要としていることは承知していて、メールで送られる病院の検査結果フォーマットの他に、日本入国用の紙の検査証明書も料金内で発行してもらえます。
Eは念のため白紙のフォーマットをダウンロードして持参しましたが、必要はありませんでした。
PCR検査受付 撮影:E
受付が終わったら左の検査ブースに呼ばれるのを待ちます。
呼ばれたら防護服に身を包んだ検査員に鼻の奥に綿棒を差し込まれます。
Eが検査を受けたこの時点、マニラで帰国便に乗る3日前の午前11時。帰国便は変更がなければ3日後の午前8時25分。
出発69時間35分前の検体採取となりました。
PCR検査ブース 撮影:E
検査(というか検体採取)はこれで終わりです。
早くて11時間後くらいにメールで結果を通知すると言われていましたが、その日の午後7時頃にメールが届きました。8時間後でした。
結果は、陰性!
ただ、メールでの結果通知は検査証明書ではないので、翌日受け取りに行きました。
③検査証明書を受け取る
車で1時間以上かけてまたまた来ました、UCMedに。
受取りは正面入口から入ります。入るとエントランスの左にある受付で領収証を見せてPCR検査の受取りであることを伝えます。
UCMedのエントランス 撮影:E
するとエレベーターで2階に上がり"LABORATORY"に行くように言われます。
LABORATORYはエレベーターで上がるとすぐのところにあり、検査証明書を無事受け取りました。
2階のLABORATORY 撮影:E
ところでなんですが、Eはフィリピン航空の乗客ということで割引料金で検査を受けたんですが、登録から検査証明書の受取りに至るまで、なぜかフィリピン航空の帰国便を予約済みであることは一度も確認を受けませんでした。
Eはこの後、日本帰国のために必要となるスマホアプリ【My SOS】の入国前WEB手続き【ファストトラック】の登録の仕上げに、その場で検査証明書の写真を撮ってアプリに添付して審査を受けるために送信しました。
この後家族全員でSМシティに遊びに行ったんですが、1時間くらいで審査完了の通知とQRコードが届きました。
【My SOS】や【ファストトラック】については前回の記事で詳しく述べています。
紙で受け取った検査証明書はこの後、セブの空港でチェックインする際に見せることになります。羽田空港到着後は【ファストトラック】のQRコードを見せるだけで紙の検査証明書は一度も出す必要はありませんでした。
前回の記事です。
まとめ
以上が、Eがセブで受けた日本帰国のためのPCR検査レポートです。
ほぼコロナ収束のフィリピンからの帰国になぜPCR検査?
と思うかもしれませんが、なにしろ日本。
しかも指定されたフォーマットでなければ入国できない。そのせいで病院に2回足を運ばなければならなかったし。
いろいろと言いたいことはありますがどうにもなりません。
UCMedで受けた感想としては、とりあえず安心、簡便。
ただ、ウェブサイトでの事前の登録は質問事項が多すぎでやや面倒。鼻に差し込まれる綿棒の深さは日本でPCR検査を受けた時より浅くて助かった。
といったところです。
UCMedでPCR検査を受けようと考えている人、他の検査機関と比較したいという人の参考になれば幸いです!
この後もEのセブ滞在記は続きます。
次回をお楽しみに!