アラフィフが見るアニメ、の続編です。
今回はEがこれまでに見てきた(そんなに多くはないですが)アニメのベスト5を発表します。
基本、大人も楽しめるアニメ、で古いです。
誰もが知っている名作もあれば、Eと同世代ならたまらなくなつかしい作品もありますよ。
【発表】E史上のベストアニメ5選
前回の記事でも述べましたが、Eが大人になってから見たアニメはほとんどが次の条件に当てはまったものだけでした。
①超話題作である
②テレビで放送する
③大人も楽しめる
しかし、今回のランキングはEがかつて少年時代に見たものばかりです。
改めてランキングとして並べてみると、どうしてもそうなってしまうのでした。
では、発表しまーす♪
派遣社員ランキング
第5位:『宝島』(テレビシリーズ)
この古いアニメ作品を知っている人は少ないかもしれません。
原作の外国小説があって、この『宝島』のテレビシリーズを見終わってからEも読んでみましたが内容はだいぶ違います。
アニメ版の内容はうろ覚えですが、ジムという少年が1枚の宝島の地図を頼りに大海原に航海に出て、一本足の海賊シルバーらとのバトル、友情を通して成長していくという冒険活劇です。
絵柄からして完全に子供向けのアニメです。
が、大人でも充分楽しめるはずです。
なにしろ少年Eにとってこれほどワクワクする冒険ストーリーはこの『宝島』と最後に発表する第一位の作品を置いて他にありません。
広大な海の向こうという何があるかわからない見たこともない世界への憧れに胸をときめかせたものでした。
Eがこの作品を見たのは小学校高学年の頃、再放送でした。
見たのは後にも先にもこの1回限りです。再々放送もなく、のちにビデオやDVDを見かけることもないままです。
でも大丈夫です。
この作品を見た時の少年Eの心は、今でもそのままの形で残っています。
アラフィフになった今振り返ると、Eのその後の人生に影響を与えています。
旅立ちの高揚感。初めての土地を訪れた時の興奮。
これをその後の人生でEは何度も味わうのでした。
Eは常にこの衝動に突き動かされてきました。
アジア放浪の旅、台湾移住、セブ移住(近い将来)へとEを導いた原動力としてこの『宝島』の冒険スピリットが根底にあったことに間違いはありません。
それはそうと、この作品ではとにかく一本足の海賊、シルバーがかっこいいんです。
シニカルなセリフ、一本足にもかかわらず他の海賊たちも恐れる抜群の強さ、そして酒も強い。
敵役でしたがシルバーは少年Eの憧れでした。
当然、この後しばらくEの将来なりたい職業は「海賊」でした。
そんな訳で、第5位です!
なんと、DVDが販売されているようです。
詳細は画像をクリックしてください。
第4位:『ルパン三世 カリオストロの城』
さあ、でました。
定番中の定番ですがこの作品を一度でも見たことがある限り、ベストアニメのランキングに入れない人など存在しないでしょう。
というか見たことがないという日本人を探す方が難しいんじゃないでしょうか。
Eはこの作品を第一回テレビ放送で初めて見ました。
当時10歳くらいで2時間近くある映画版のアニメをちゃんと見ること自体初めてだったと思います。
それまでアニメといえば30分のテレビ番組、ときにはCMを挟んで30分2話構成のサザエさんパターンという番組も多くありました。
そんな時分にこの最高のアニメ映画に出会うとは。
というか、Eより後に生まれた子供たちもそれくらいの年頃にこの作品に出合っているわけですよね。
ただ、Eが見た時とは状況の違いがあります。
今の子供たちは、ルパン三世は既に日本を代表する大人気アニメとして認知されていて、カリオストロはその中でも最高峰の作品と見る前から知らされているわけですよね。
でも、Eが見た当時はルパン三世というアニメの地位はそこまで確立していませんでした。
カリオストロの前に、クローン人間のマモーが出てくるルパン映画の第一作もありましたが、ご存じのようにイマイチな作品です(ですよね?)。
信じられないかもしれませんが『カリオストロの城』の映画の興行収入はそこまでではなかったらしいですし、Eもそこまで期待して見始めたわけではありませんでした。
が、冒頭のカーチェイスからいきなり引き込まれて大興奮のままラストを迎え、銭形警部の稀代の名セリフで締めくくる、という目くるめく体験。
なんというナイスサプライズ!
改めて自慢します。
Eは『カリオストロの城』を第一回テレビ放送で見ました!
それから40年が経ち、これまでに恐らく30回以上は見ています。
高校生の頃、VHSビデオデッキが家にやって来ると、ほどなくして何度目かのテレビ放送。
もちろん録画、何度繰り返してみたことか。
実物の西洋の城ってこんな感じ?
作品の魅力について。
純粋無垢の悲劇のプリンセス、クラリス。
このヒロインの存在がこの作品への絶大な評価に大きく貢献していることは間違いありません。
まず絵がとにかくかわいくて清楚。そしてルパンとの微妙なロマンス。
これには少年Eもキュンとしましたね~。
みなさんもそうでしょうが、Eはルパン三世という男が大好きです。
あるルパンの行動原理に共感するからです。
それは、所有することより追い求めることを好む、ということです。
そんなルパンを象徴する場面がありましたよね。
胸にすがってきたクラリスをルパンが猛烈な葛藤の末、優しく制止するシーン。
ルパンはまんまとクラリスの心を盗んだわけでしたが、所有することをしませんでした。きっとルパンはこう思ったことでしょう。
「クラリスを自分のものにしてこの地に居ついてしまったら、自分の中の何かを追い求めるという衝動が彼女を不幸にしてしまう」と。
この気持ち、Eにはよくわかります。
Eにも所有しようと試みて失敗した過去がありますから。
ちなみに、Eはルパンと同じ行動原理を持つ男をもうひとり知っています。
彼も偉大な人物でEは大好きです。
「デューク東郷」と呼ばれている男で『ゴルゴ13』という、Eが大人になってからも読んでいるほぼ唯一の漫画に登場します。
そしてこの行動原理は、振り返ればEの人生にも当てはまっていたと言えるのでした。
その後もカリオストロよもう一度、とルパン作品を見てきましたが、いまだカリオストロを超える作品はありません。
とにかく、これほどの傑作をランキングに入れないことなどあり得ません。
第4位です。
第3位:『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
『うる星やつら』と聞くと、ドタバタのラブコメディーというイメージが強いかと思います。
ラム星から来たラムちゃんが女好きの高校生、諸星あたるに惚れ込んで毎回ドタバタを繰り広げるというあの漫画。
ただ、この映画作品はちょっと違います。
監督の押井守氏が自分の世界観をふんだんに織り交ぜた個性的な作品になっています。
Eがこの作品を見たのは中学生の頃でした。
実はこれを見るまでは『うる星やつら』をよく知りませんでした。
映画館に見に行ったのも、Eの地元の映画館では他の映画(忘れました)と同時上映していて、もうひとつの映画が目当てで、ついでに見たに過ぎませんでした。
ところがこの『うる星やつら2』の方が最高に面白い作品だったという。
その後、アニメに漫画と『うる星やつら』にどっぷりハマるんですが、この映画は登場人物こそ『うる星やつら』ですが、原作漫画とほとんど関連のない押井守監督の創作です。
あらすじですが、ぜひ見てほしいんでほんのさわりだけ紹介します。
あたるやラムちゃんやお馴染みのクラスメートたちが友引高校の学園祭前日に学校に泊まり込みで出し物の準備をしていました。
ところが翌朝、学園祭の初日を迎えるはずなのに、なぜかまた学園祭前日がやってきます。
不思議なことにそれを誰もおかしいと思っていません。
それに気づく者が出始め、なにやら学園祭前日を延々と繰り返しているのではないか、という疑問が沸き起こります。
そればかりかいつの間にか友引町から外に出れなくなっている模様。
ここで見ている側はざわざわしてきます。
様々な演出で気が付くと鳥肌が立つような緊張感と恐怖に包まれてしまっています。
物語はこの後、何が起こっているのかが明らかになり、それをきっかけに登場人物たちはなぜかある楽園状態の世界に導かれ、謎は更に深まっていく、
というもの。
この作品には、世界がとんでもないことになってどうなってるんだというスリルと、一体この世界はどうなっているの?誰の意思でこうなっちゃっているの?という謎が解き明かされていく面白さがあります。
もう一つの魅力は、世界がとんでもないことになっているのに、登場人物の高校生たちがとにかく楽しそうなんです。
実際この顔ぶれでこの楽園状態に置かれたらきっと楽しいだろうな~、いつまでも続けばいいのにな~、と思ってしまっています。
それはつまり作者(押井守監督)の思うつぼにハマっていることを意味します。
この、緊張感→楽園→謎、とジェットコースターのように作り手に翻弄されている感もまたこの作品の魔力です。
主人公の諸星あたるは物語のなかでラムちゃんに実は惚れている(と明言しています)のに、いつも他の女子を追いかけてラムちゃんから逃げ回っている理由についてこう言っています。
「好きな人を好きでいるためにその人からは自由でいたいのさ」
引用元:映画『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』
なんとなくかっこいいセリフですよね。Eには常に追い求めることを好むルパン三世を彷彿とさせてくれる、とも思えたりもします。
当時はなるほど~、と納得しちゃっていましたが、冷静に考えるとあまりにも都合のいい身勝手な浮気の言い訳とも取れますよね…
誰でもこの映画の中の高校生たちのように、友達に囲まれて毎日を楽しく過ごした時期ってあると思います。
この作品は大人に、そんな古き良き時を思い起こさせてくれたりもします。
というわけで、第3位です!
名作アニメ目白押しの時代の埋もれた名作です。
詳細は画像をクリックしてください。
第2位、そして第1位は
次回発表します!
ぜひ予想してみてください。
完全にここまでの流れで突き進みます。
キーワードは「少年」「冒険」「成長」。
きっと今の少年たちは竈門炭治郎やエレン・イェーガーの中に、Eがかつて見て胸を熱くしたのと同じものを見ていることでしょう。
どうしても、少年時代に見た作品の方が強く心に残っているんですよね~、不思議ですよね~
次回をお楽しみに!