現代人は日々職場や学校やコミュニティの中で、人間関係にストレスを抱えていると聞きます。
ホントに大変だと思います。
職場や学校で他の人と違うことをしたり、他の人が忙しくしている時に自分だけ悠々と仕事をしたりと自由にすごしていると、嫌われるかもですからね。
ストレスたまりますよね。
行きたくもない職場の飲み会につき合わされたり、周りの圧力に負けてしたくもない残業したり。
でも、あることをすればそんな苦痛から解放されて自由に生きられます。
それは「嫌われることを恐れない」ということです。
それを普段から実行しているEは、どうして嫌われることが平気になったのか。
解説します。
なぜ人は人を嫌う?
職場や学校で周りの人間に嫌われる。
これつらいですよね~、多くの人にとっては。
嫌われるのには、確かに何かしら原因があるかと思います。
そして、嫌う側にも嫌う理由があることでしょう。
では、人が人を嫌う理由って何があるでしょうか?
①生理的に不快
②妬み、嫉妬
③恐い、うざいなど、相手からの投げかけが不快
④相手の言動や思想を軽蔑している
⑤そもそも相手が自分を嫌っていそう
⑥自分が望んだように行動しない
⑥そもそも興味なし
と、これ以外にも人を嫌う理由は多岐に渡ります。
例えば職場にあからさまに自分を嫌っている様子で、何かと敵対してくる人がいたとします。
が、自分が嫌われている理由を特定するのはかなり困難です。
AさんがBさんを嫌ってい場合、理由はひとつではない場合もあるでしょう。
恐らくAさん自身も自分がBさんを嫌いな理由を聞かれても、はっきりと特定できないかも知れません。下手をすると「なんとなく」としか説明できないということもあり得ます。
嫌われる原因を直すには
ということはですよ。
もしBさんが「とにかくAさんには嫌われたくない、嫌われる原因を直したい」と思っても、Aさんが明確に「Bさんが嫌いな理由はこれ」「これを直せば嫌いではなくなる」と明言できるのでなければ、BさんがAさんに嫌われないようにすることって、
至難の業!
ですよね。
恐らくこれかな、と予想してBさんが言動を変えたとしても見当違いである可能性は大です。
外見は変えようと思っても限界があります。
もしBさんがものすごく美形で家もお金持ちで、嫌われる理由がAさんによる妬みだった場合、どうにもなりません。
それに、もう一度言うと、理由はひとつではないかもしれません。
さらに残念なことにAさんは「何をしようが何をしまいがとにかくBさんが嫌い」なのかもしれません。
たったひとりの人に嫌われないようにするだけでも「至難の業」ですが、もし「誰からも嫌われたくない」場合は?
こうなるともう、そもそも始めから無理ゲー、不可能ですよね。
逆に言うと、
自分のことを嫌いな人は必ずいます。
それなのに、多くの人は「誰からも嫌われたくない」を実現させようとしたりしていますよね。
つまり、完全にムダな努力をしているわけです。
不特定多数の人すべてから嫌われたくない。
その努力を続けることは、常にストレスと隣り合わせの人生を歩むことになります。
なら、「嫌われるのはしかたない」「嫌われてもいい」と腹をくくるというのはどうでしょうか?
嫌われるデメリット
ところで、他人から嫌われるとどんなデメリットがあるんでしょうか。
いったん整理してみましょう。
とりあえず「職場」に限定してデメリットを挙げてみました。
①裏で悪口を言われる
②面と向かって悪口を言われる
③嫌がらせを受ける
なるほど、いろいろとデメリットがありそうでないような。
①裏で悪口を言われる
悪口というのは世の中で非常に頻繁に至る所で行われています。
でもこれ、デメリットと言えますか?
裏で悪口、って自分には聞こえてこないわけで、そもそもあるのかどうかもわからないわけです。
というわけで、気にする必要ゼロです。
②面と向かって悪口を言われる
面と向かって悪口を言われたら?
裏でいわれるより少々面倒ですが、これも問題ありません。
他人に面と向かって悪口を言うような人は、かなり性格が悪く社会性のない人です。
はい、これも気にする必要ゼロ。
③嫌がらせを受ける
これはさすがに実害がありますよね。
業務に影響しない嫌がらせなら完全無視でOKですが、業務に支障をきたす嫌がらせ、それも上司からとなると職場で生きていくのが困難になります。
でも考えてみてください。昨今、パワハラなどハラスメントへの世間の目は厳しくなりました。
これにはEにも経験があります。
もう10年も前になりますが、ある事務所で働いていた時に上司から、明らかに他の職員と比べて厳しい扱いを受けました。
そこでEは、その上司のパワハラの証拠を取っておこうと思って楽天市場で一見USBメモリーに見える録音機を購入。
長時間録音できるので事務所にいる時はずっと録音をONにしていました。
結局パワハラを訴えることはありませんでしたが、その上司の腰巾着的な同僚にEが録音機を買ったことを間接的に伝えたら、なぜかその時期から上司のEにだけ異常に苛烈な叱責がやや収まる、という効果を得ました。
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それに現代なら録音したパワハラの証拠をSNSに流出させる、などという手もあります。
そもそも嫌がらせという行為はその人の「性格の悪さ」の明確な証拠になり、晒されればかなりの痛手になるはず。
現実に、録音機を持っているというだけでもかなりの抑止力になりました。
というわけで、「嫌がらせ」も問題ありません。
上司からの嫌がらせの他にも、同僚や部下から頼みごとをやってもらえない、という嫌がらせを受けるケースも考えられますが、これも全く問題ありません。
必要な業務を拒否するわけですから、完全に業務上の落ち度です。
やってもらえなければ放置でOKです。
それによって「頼んだ業務をやってもらえないせいで業務に支障をきたす」という落ち度が可視化されて困るのは嫌がらせをする方です。
こうしてみると、嫌われるデメリットってほどんどないことがわかりますよね。
次は逆に「嫌われないように振舞う」ことのデメリットを見ていきましょう。
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「嫌われないように振舞う」デメリット
次に不特定多数の人から「嫌われないように振舞う」ことのデメリットを挙げてみました。
①常に他人に合わせるストレス
②都合がいい人の扱いを受ける
③ちょっとしたマイナスで評価が下がる
解説します。
①常に他人に合わせるストレス
不特定多数の人から嫌われないようにすると、どうなるか?
こうなります。
他人から嫌われると想定される全ての言動をしないように常に気を張って生活する。
これ、言うまでもなくストレスに直結ですよね。
Eは「不特定多数の人から嫌われないようにする」の分野は20代後半くらいで完全放棄していますが、このストレスという一点だけをもってしても耐性がなかったからです。
どれくらい耐性がないかというと、当時チェーンレストランの店長をしていましたが、ある時期からは理不尽客の理不尽クレームには、日本でよくある徹頭徹尾低姿勢でとにかく謝罪をする、という対応はしないことに決めていました。20代後半のことです。
明らかに不当なクレームには謝罪も一切しません。
本社に(理不尽)クレームの電話が入って、店長会議で社長から「お客さんとの関係は大丈夫か?」と嫌味を言われたことがありますが「まともなお客様からはいつも好評をいただいてます」と答えておきました。
もちろん理不尽客などごく一部ですし、まともなお客さんへの接客は全然嫌ではありませんでした。
そもそも日本の接客業自体が理不尽客も含めた「不特定多数の人から嫌われないようにする」ことが前提となる職業です。
そんな出来事があったしばらく後に別の理由で退職してからは、サービス業に就くことは二度となかったEでした。
②都合がいい人の扱いを受ける
このケースも日ごろあちこちで目にしますよね。
職場でいうと、なんでも引き受けてしまっていつも仕事が手いっぱいになってしまう人などが典型例です。
いわゆる、頼まれると断れない人です。
当然ストレスがたまる結果になるわけですが、結局「断ると嫌われるかもしれない」という恐れが原因の場合が多いでしょう。
当然Eは派遣契約外のやりたくない仕事を振られそうになったらきっぱり断るし(契約外でもやりたい仕事ならやります)、どうしてもやらざるを得ない場合はそこら中に聞こえるようにめちゃめちゃ文句を言いながら、あからさまに嫌々やります。
そうすると、次回から同様の仕事はEでなく同じ部署の他の派遣社員に振られるようになります(すいません)。
十中八九嫌われていることでしょうが、楽でストレスがなくなります。
③ちょっとしたマイナスで評価が下がる
このケース、芸能人のスキャンダルなどでも思い当たるかと思います。
例えば、同じ男女関係のスキャンダルが発覚したとしても、普段から好感度が売りのタレントの場合だとその後何年も表舞台に立てなかったり、完全に干されたりします。
一方、普段から好感度は低かったり、社会的にそれほど真面目さを求められない芸人さんなどの場合、たいして影響を受けなかったり、普通に活動を継続しているケースさえもありましたよね。
もちろん、全ての人に好かれる、全てのに嫌われない、ということにもきっとメリットはたくさんあることでしょう。
Eには大人になってからは経験がないのでわかりませんが、多くの人はその状態を望んでいますよね。
例えば、誰からも好かれる国民的なアイドルにでもなれば圧倒的にメリットが大きいんでしょうから、払うコストにも見合うのかも。
しかし一度世間に好感を与えると、それを延々と維持し続けるのはかなり大変で大きなストレスになるはずです。
実生活でも同じで、普段みんなに好かれている人や、嫌われていない人に何か落ち度があるとかなり印象が悪くなります。
逆にもともと周囲からの印象が悪い人だと、実際に一緒に仕事をしてみたら真摯に仕事をしているし、仕事上での仲間への対応も誠実で見直した、と逆に好感度急上昇です。
これ実はE自身が実際に何度も経験しているパターンです。
Eは昔から、主に同じ職場の別部署の人から嫌われがちです。
例えばレストランチェーンの時代はよく他の店舗の店長や社員から悪い印象を持たれていたりしました。
前述のように、20代の若手店長Eが社長にも臆しない態度や、過去記事でも語ったことがありますが海外研修に自分一人だけ参加しなかったりなど、自由に生きていたことが原因と思われます。
が、一度一緒に働いてみると実際のEはイメージと全く違っていたようで、実際に「見直したよ」との言葉を本社の人にも言われたくらいでした。
同様のことが50代になって今の派遣先工場でもしばしば起こっています。
というように、「嫌われないように振舞う」ことにデメリットが大きいことは明らかです。
デメリットの逆はメリットで「誰からも嫌われないことは無理だからあきらめる」ということをすると大幅にストレスが軽減されて楽に生きられます。
でも、多くの人はついつい「嫌われないように振舞う」をやってしまっていますよね。
「嫌われない」ストレスからの脱却
Eは20代後半くらいから「誰からも嫌われないことは無理だからあきらめる」ということをやってきました。
でも多くの人はストレスの多い「嫌われないように振舞う」から脱却できません。
なぜ?
何が違うのか?
Eにはある特性があるからです。
①メンタルがかなり強い
②嫌われることによる揉め事に慣れている
Eは、とにかく誰からも嫌われたくないがためにストレスをため込んでいる人を見て「なんでそんなに人から嫌われたくないんだろう?」「何が違う?」と疑問に思っていました。
割と最近になって、Eにはこれまでに鍛え上げて獲得してきた上記二つの能力があるからだということに気づきました。
どうすれば嫌われることが平気になる?
Eの経験、という世の中に無数にあるうちのたった一つのサンプルでしかありませんが、たいていの苦痛は慣れれば平気になります。
他人から嫌われる、ということも同じです。
Eは少年時代、中学生までは日々面白おかしく過ごしていたんですが、高校に入ってからは周りに馴染めなくて少しずつ孤立していき、やがて三年生くらいになると、同級生と話すのが全く楽しいと思えなくなりクラスにほとんど友達がいないという事態になりました。
高校生Eにとっては結構ハードな日々でした。
そんなある時、当時好きだった小説家の発表したある小説が歴史的ベストセラーになりました。
村上春樹の「ノルウェイの森」という小説です。
主人公は昭和の学生運動期の早稲田大学と思われる大学の大学生で、小説の後半で当時の高校生Eと同じように大学のクラスで孤立します。
その主人公はその状況を「退屈さに耐える訓練期間」と割り切って過ごすということをしました。
高校生Eはそれを読んで「どうせ卒業までの期間なんだから」と思い、教室で必要なこと以外は誰とも話さない生活を続けました。
遠足の時も往復の歩き、行った先でみんなが楽しげに昼食をとる時間、ずっと一人で過ごしました。
遠足なんてサボる生徒もたくさんいましたが、あえて「訓練」のために参加したりしました。
価格:715円 |
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この小説も何度読み返したことか。
大学に入ると、たまたま学校から割り当てられるクラスの同級生ではなく、自分で選択できるサークルやバイトの仲間とそこそこ楽しく過ごせましたが、新卒で入ったレストランの仕事では前述のように理不尽客の理不尽クレームにもさんざん遭遇しました。
あれもなかなかハードな「訓練」でした。
忘年会の時期などに店のパンフレットを持って、付近の会社に年間100件以上の飛び込み営業もしました。
当然ですが、人々が忙しく働いている職場にアポなしで来た闖入者など無下な扱いを受けることがほとんどです。
が、Eはこれも「他人から拒絶されることに慣れる訓練」として率先して飛び回りました。
そしてなぜか接客スタッフと調理スタッフとが対立しがちな会社だったので、特に店長になってからは、調理スタッフとの揉め事が日常茶飯事でした。
調理側から理不尽なことを言われたとても自分が折れて穏便にやり過ごすこともできるんですが、Eはあえて「揉め事に慣れる訓練」だと思って立ち向かう姿勢をとるようにしていました。
そうしたことの積み重ねで、20代の終わり頃には鉄のメンタルを獲得することができていました。
その代わりにですが、ストレス耐性は一般の平均より低いという自覚はあります。
もちろん「訓練」の期間中はかなりハードです。
ただ、訓練と割り切ることで前向きに望めます。
例えば、何かの罰としてグランドを10周走らせられたら普通は苦痛でしかありませんが、アスリートが金メダルを取ろうと思ったら10周するくらいはなんでもないですよね。
金メダルというモチベーションがあれば100周でも前向きに取り組めますよね(たぶん)。
そしてグランドを走ることに慣れて100周できるようになった人なら、その後引退して多少衰えても10周くらいなら全然平気ですよね(たぶん)。
その状態がEのメンタルなわけです。
訓練期間中はハードでも、いったん能力を獲得すれば慣れも手伝って、普通なら苦痛でしかないことが平気になります。
それが訓練というものです。
Eがいかに同調圧力をものともしないかについて語っている過去記事です。
やってはいけない嫌われ方
とここまで語ってきて、ひとつ気がかりなことが出てきました。
これを読んで、わざと嫌われようとする人が出るんじゃないかと。
周囲の人に迷惑をかけてまで嫌われようとする人が出るんじゃないかと。
それは全く違います。
Eは決して「わざと嫌われた方がいい」などとは言っていません。
「不特定多数の人から嫌われないように振舞うことでストレスがたまる人は、自由に生きて、その結果ある程度の人から嫌われることは仕方ないと受け入れる」
という生き方は全然悪いことではない、と言っています。
但し、それには強いメンタルが必要となるため、誰にでも勧めるわけではありません。
またEは「嫌われたとしてもそれほどデメリットはない」と言いましたが、迷惑をかけるなどしてわざと嫌われようとした場合、現実的なデメリットが発生する可能性が高いはずです。
例えばその人が派遣社員だったとすると、次の派遣契約が打ち切られる、などの。
まとめ
と、今回述べたことをまとめるとこうなります。
①人は様々な理由で他人を嫌う
②だから自分が嫌われる理由を特定することは困難
③不特定多数の人から嫌われないようにすることも困難
④実は嫌われることによるデメリットはそんなにない
⑤逆に不特定多数の人から嫌われないように振舞うことにはデメリットが多い
⑥とはいえ嫌われることに慣れるまでは強いメンタルが必要
嫌われることは訓練によって慣れることで平気になります。
トラブルがあった場合の対処法も自然に覚えます。
そもそも普通に生きていれば何をしようが何をしまいが必ず誰かしらに嫌われます。
気にしなければ楽に、自由に生きられます。
これからも自由に生きるために負けない派遣社員Eが心がけていることを紹介していきます。
次回をお楽しみに!
海外での生活もメンタルを鍛える訓練になります。