随筆

【随筆解説】万能人間って誰もなれますよ 自分理解で自己肯定感アップ!

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今回は、前回アップした随筆の解説です。
随筆の解説とはなんのこっちゃ」と思うでしょうが、なにしろ前回の随筆は超長文になってしましい、途中話が迷走するわ、当初書こうと思っていたことを書き忘れてしまうわで、納得のいかない内容となってしまいました。

派遣社員Eがいかに万能人間であるかの自慢大会の様相を呈していたんですが、それには意図がありました。だから今回は前回随筆の解説です。

内容は、誰でも万能人間になれるし幸福度も上げられる、という話です。
【随筆シリーズ】の延長なので、今回も「思うがまま」に書き連ねます。

前回の随筆です。

なぜEは自慢大会をしたのか?

前回アップした随筆は今年2025年に入ってから、新たに始めた【随筆シリーズ】の第二弾。
そもそもEはなぜ随筆を書いたのかというと、当ブログ開設以来「人さまの役に立つ情報を提供しなければならない」と思いながら記事を書いてきました。
しかし、あの大学時代。文学サークルで自分の書きたい文章を自由に書いていた頃のように、思うがままに文章を書きたい、という思いから始めたものでした。

前回記事「何でもできるっていけないこと? 万能人間の憂鬱」では「思うがままに書く」あまりに、ついつい長文になり途中で収拾をつけようと結論を急いだ結果、言いたいことが伝わっていない感が残っていたのです。

では、まだ読んでいない人のために前回記事の内容をまとめると、

①まず「今から自慢します」宣言
②Eが「成し遂げたこと、乗り越えたこと」の列挙
③それらをさらに深掘り解説(長すぎて尻切れトンボ)
④Eが「努力してもできなかったこと」の列挙
⑤Eが万能であるが故に「嫉妬、妬み」を受けた過去の紹介
⑥「嫉妬や妬み」の対策を上から目線で解説

という内容。

とにかく「成し遂げたこと」の中身が、英語や中国語の習得、歌が上手い、ギターもできる、外見にコンプレックスがない、などと延々と自慢大会を繰り広げ、まるで「自分を褒めて」と強要しているかのよう。
途中で読むのをやめた人も多いかと思いますが、読んだ人は十中八九「なんというウザいヤツだ」と嫌いになったことでしょう。
後で述べますが、あの自慢大会には意図があったのです。

そして書き忘れたのが、人はある方法で誰でも万能人間になれる、というかEのように「万能人間だと思い込める」ということです。
さらに言えば、これはある方法論の最初のステップであって、それにより自己肯定感を上げて幸福度までも上げることができるわけです。

それについて解説します。

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万能人間になる方法

では今から「誰でも万能人間になれて自己肯定感を上げる方法」を解説します。
実はこれこそが、前回の随筆でEが実行したことそのものなのでした。

【誰でも万能人間になれて自己肯定感を上げる方法】

①まず、自分の得意分野を列挙する
  ↓
②自分には人として充分な能力があることを認識する
  ↓
③次に、自分がどんなに努力してもできないことを列挙する
  ↓
④人は誰でも(万能人間に見える人にも)欠点が多数あることを認識する
  ↓
⑤最終的に、自分のすべてに「これでよし」と納得する

そう、つまりこれは「自己肯定感」を上げるメソッドです。
まさにEの前回記事の内容そのものですよね。

解説します。

得意分野を認識する

Eが前回記事で「人生で成し遂げてきたこと」として列挙した得意分野はこれでした。

英語の日常会話ができる
中国語の日常会話ができる(英語より上手い)
社会保険労務士資格者
が上手い
ギターがそこそこ弾ける(上手くはない)
文章を書くのが上手い
日商簿記二級、かつ会計実務もできる
 (以下省略)

自分で言っちゃいますが、まあ立派なものですよね。
確かに周囲のEの人間はこういった得意分野を知るや、「万能人間」と思い込みます。
なぜなら、多くの人が注目する分野が多いからです。

「外国語ができる」「音楽ができる」「難関国家資格がある」「イケメンだった?」などは、挑戦したことはないまでも「できたらかっこいいな」と思ったことくらいはあるはずです。
なんならEは他にもたくさん得意分野がありますが、ある意図のため敢えて注目を浴びるような特技を挙げたわけです。

が、誰もがEのように目立った特技があるわけではありません。それに今回「得意分野を列挙する」に当たって特別目を引くような特技である必要は全くありません
例えばEには他にこんな特技があります。

①職場の集まりなどでの挨拶・スピーチが即興でできる
②朝礼の社訓をみんなに聞こえるように唱和している
(他の人たちは機械音に消されてさっぱり聞こえない)
③終業のベルが鳴ったら常に一番に部屋から出て帰る
(他の人はなぜか誰かが先に出るまで出ない)
終業時間5分前ピッタリに仕事を終わらせる調整ができる
⑤車でのバックの駐車が99%一発でできる
⑥ここ25年、自分で散髪しているがおかしいといわれたことがない
⑦電話や訪問での営業や宗教勧誘を断るのが速い、上手い
子供(娘)と遊ぶのが上手く、いつも大爆笑させている
仕事がヒマでも苦にしない、むしろ楽しめる
暑さは割と得意

どうですか?
このようなだれもが持っているような能力でも列挙すれば「万能人間」に思えてきませんか?
③のように「これは果たして能力か?」と疑問符が付くものもありますが、Eはれっきとした能力だと思って挙げています。同じ職場で働く三人の派遣社員の中でEにしかできない事柄だから。

その人が「自分の方が優れている、できる」と思えればとりあえず列挙しましょう。
まずは「俺って万能人間じゃん、すげー」という気持ちを味わいましょう。Eは常にやっていますよ~♪

ところでEにも、できないけれど「できればいいのに」と思っている事柄も当然あります。
前回記事では「数学ができない」「楽器ができない」などを上げましたが、身近な小さな事柄もたくさんあります。

身だしなみに無頓着で、職場でよく衛生着の着かたを直される
視覚情報に無頓着で、製品の検品作業でよく不良を見逃す
③打刻忘れ、早出残業届の書き忘れ、昼食の持って行き忘れなど忘れ物が多い
虫が苦手で大きめのものは絶対触れない、殺せもしない
挨拶が嫌いで朝職場で顔見知り以外は挨拶しない(相手がすれば返す)
寒さがとにかく苦手で、南国移住をマジで目指したレベル

これを見ると、「万能人間と言っておきながらダメ男じゃないか」と思いますよね。
そう、万能人間に見えるだけで、当然ダメな部分もたくさん持っています。
そして、裏を返せばEができていない部分をできる人はそれが得意分野になるわけです。
例えば「身だしなみは常にきちんとしている」「製品の不良は見逃さない」「常に自分から挨拶する」などです。

自分を万能人間に見せかけることで、自分が人として充分な能力を持っていることを確認する、でここはOKです!

人には欠点が多数あることを理解する

同じくEがやってたように「どうにも克服できない欠点」を列挙します。
「え、欠点を列挙したら自己肯定感なんて上がるわけない」と思う人もいるでしょう。
が、それこそが多くの人が持つ誤解大きな間違いです。

なぜなら「自己肯定感」の本質を理解していないからです。
自己肯定感は「自分のよいところ」を列挙して、「自分ってこんなにも価値のある人間なんだ」と自分に言い聞かせることで簡単に上がるようなものでないことは、多くの人が体感でもわかっているはず。

自己肯定感の本質

「自己肯定感」という言葉の定義や本質については、世の中で「こういうものだ」と言われている説があるのは承知しています。
その上で、Eの見解を述べます。

自己肯定感はよく言われるように「小さな成功体験の積み重ね」で上がるものでもありません。
社会的に大きな成功を収めている人でも、自己肯定感が低いと思われる人もいくらでもいます。
自己肯定感は幼少期の体験が影響しているという説も有力で、なかなか自力で上げることは難しいようです。

世界最高クラスの自己肯定感を持つEは、そのゴールがどういうものかを知っています。
20歳くらいまで外見などの原因により、本来持っていたはずの自己肯定感をが失われていたものの、意志の力で克服した体験も語りました。

ところで。自己肯定感のゴールとしてよく勘違いされているのがこれです。

「自分ってすごい」「自分って価値があるんだ」と思えること

「え、違うの?」と思った人もいることでしょうが、これは完全に間違いです。

理由は、「自分ってすごい」「自分には価値がある」ということを恒久的に思い続けることは不可能だからです。
だって、すでに列挙したように誰でも「できないこと」をたくさん持っているんだから。

では、どうなることがゴールなのか、

「自分はこれでいいかな」「自分できないことあるけど、それが?」と思えること

です。
そして、「自分に特別な価値なんてあるわけない」、「価値なんてすべての人が同程度くらいしか持ってない」と思えれば尚良しです。

これはEが20代後半で読んだ本の中の言葉で(確か、加藤諦三氏か岸田秀氏の著書)文言はうろ覚えなんですが、

「自分に価値なんてないという事実に耐えることがはじまり」

なのだそうです。

ここでいう「自分に価値なんてない」は、他者と比較して低いという意味ではありません。
「この広い宇宙に特別な存在なんてない」「自分が特別な存在だなどと思い上がるな」という意味です。

今現在、完全に近い形の自己肯定感を形成しているEの心の土台には、この言葉があります。
なんとなく加藤諦三氏の著書の言葉だと記憶しているんですが、岸田秀氏もある部分は共通する思想を持っているので岸田氏の可能性もあり。
著書名に至ってはさっぱり覚えていません。

「最終、自分とは無価値である」と言っているこの言葉は、Eが会社員を辞め、アジア放浪へと旅立ち、「もう今までのような人生はいらない」と成長した雛が翼を広げて自然に飛び立つかのように「自立」という新しいステージに向かう最後のひと押しになったのでした。

正直言って、今回の記事でEが長々と述べていることは加藤諦三の書籍を読むことで解決する問題でもあるのです(書籍を読む方が文章量が多いことは確かですが)。

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加藤諦三氏の著書は数が多いし廃刊もあるようで昔読んだ本の特定は無理。
この本は現在Eが読んでみたい本。彼の著書を何冊か読めば人生を楽にする思考が身に着きます。

自分に価値がないことに耐える力

「自分は価値がない」のに「自分はこれでいい」なんて思えるのか?という反論があるかもですよね。
もう一度言うと「自分は他の人に比べて価値がない」ではなく、

「(広大で永遠の宇宙の片隅で一瞬生きて死んでいく)人はそもそもみんな大した価値なんかない」

なのです。
ここでEが大ファンで信者でもある浅井健一氏「Stripe Panther」という曲の歌詞の一節を。

♪その冬初めて雪が降った朝
 ハンマーヘッドシャークは食券売り場で
 豆粒みたいなちっちゃなことで
 大騒ぎしてる世界に乾杯

SHERBETS『STRIPE PANTHER2012
歌詞:浅井健一

食券売り場で何が起こったか知らんけど、世の中で起こる騒ぎってたいてい人と人との揉め事ですよね。
この広大な宇宙の端っこの、さらに地球の片隅で起こる事柄なんてたいてい価値などありません。
宇宙の中での自分の小ささを思い知れば「自分は特別な存在」などとはとても思えまんせんよね。

STRIPE PANTHER [ SHERBETS ]

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Eが前回随筆で、嫌われること承知の上で「自慢大会」を敢行したのはこの結論に導くための前提として、そして「自慢大会」を読んだ人が、いかにまんまとEを嫌わさせられたかを体験してもらおうとの意図があったのでした。
万能に見えても人の価値なんて結局大差ない、万能人間なんて始めからいないのです。

人はみな大した価値などない、この耐えがたい事実を受け入れてこそ「(克服できない欠点だらけの)自分でも肯定できる」ようになれるわけです。
だからこそ前回随筆でEがやったように自分の「価値」と「無価値」を列挙して、宇宙での自分の立ち位置(つまり無価値であること)を認識する必要があるのです。

もう一度言います。
自己肯定感とは「自分には価値がある」と感じることでは全くありません。
完全に逆です。
「自分には価値がない」ことに耐えて「自分はこれでいい」と自分の「無価値」をも受け入れることなのです。

そして原点へ返ってきました。

人は「自分を肯定できないと幸福になれない。」(前回随筆より引用)。
自己肯定感を上げられればコンプレックスの克服も可能となる、というEの成功体験。
これが今回の随筆解説で述べたかったことなのでした~

まとめ

ただでさえ超長文だった前回の随筆が、「随筆解説」という謎の続編ができてしまいました~
それにしても、Eの場合ブログで随筆を書くというのは無理があるのかも。
そこで次回は短文記事をアップする予定です!
テーマは、「職場でヒマな時の過ごし方」的な。

とはいえ、これからも随筆に挑戦していくつもりです。
次回をお楽しみに!

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