これまでの派遣契約を12月15日に打ち切りとなった50代派遣社員E。
契約最終日に至ってもまだ次の派遣先が決まらず、長期戦を覚悟。
その矢先、ようやく最終日に派遣会社からの動きがありました。
結論を言うと、最終勤務日の翌々日の今日現在、次の派遣先はほぼ決まりました。
今回はこの数日間に何が起こったかを解説します。
前回の記事です。
派遣契約最終日
派遣会社の担当からいくつかの派遣先を提案され、第一候補のA社には断られ、それよりやや時給が安いものの第一候補とほぼ同条件のB社に当たってみると言われていたことは、前回までの記事で語りました。
次の動きを待つこと2週間以上。
担当からは「返事がない」と言われてB社は見込みなしと思いこんでいました。
動いたのは最終日のこと。
朝出勤するとスマホに担当からメールが入っていました。
「明日10時にB社の会社見学になります」とのこと。
やっと来た!
今現在のEの派遣会社の求人を改めてネットで調べたところ、やっぱりB社は理想的とは言えないまでも最善の派遣先。
Eは「明日よろしくお願いします」と返信したのでした。
契約最終日の勤務
契約最終日の勤務は、至っていつも通りで引き継ぎもなし。
思えば前派遣先だった有名企業の工場。時給アップ交渉のために現場の様々な作業を自分に属人化しすぎて(その分時給3回アップの成果あり)辞める前の引継ぎに1か月近くかかっても終わらなかったあの時とは大違い。
そもそも一介の派遣社員に辞める時の引継ぎなどない方が普通ですよね。
引継ぎが一大作業となった昨年の派遣切りについての過去記事です。
ちなみに今回派遣切りとなった派遣先ですが、完全に「生産計画に応じて人員を派遣社員で調整」するという、派遣社員はよほどのベテラン以外は人員調整要員であると割り切った会社です。
ということはつまり、またこの会社で働く可能性もありということ。
労働条件としては平均的なレベルでしたが、同じセクションで一緒に働いた3人(社員1人と派遣2人)は平均年齢も高いせいもあって、波風のない穏やかな職場生活を過ごせました。
1年4か月ほどの勤務でしたが、最後に菓子折りをいただきました。
ロッカーを片付けて帰宅。
また逢う日まで。
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会社見学へ!
派遣契約終了翌日、つまり昨日、B社の会社見学でした。
B社の事前情報はこんな感じです。
①ド田舎にある工場
②直線距離は現職場の2倍、だけど途中に渋滞箇所ゼロで通勤時間約25分
③時給は現在より若干高い
④職種は測定器具による「検査」と「製造作業」
⑤時間帯は現在とほぼ同じ、朝行って夕方帰る
この会社の懸念事項と言えば、やはり通勤です。
直線距離だと結構遠いです。が、途中に市街地が皆無。
農村地帯を抜けたところにある集落に立地しているようです。要するにド田舎。
その集落、Eは通過したことはありますが土地勘は無し。
朝、娘が学校に、妻がパートに出かけた後に出発。
長年乗り続けている軽自動車はもう冬タイヤに替えてあります。
Eの自宅は市街地の外れにあるのですぐに農村地帯に突入。通勤のピーク時間は過ぎていますがこのルート、混雑要素はゼロです。
反対の市街地方面なら早い時間はもっと交通量があるかもですが、少なくとも今回は往復ともほとんど車は見かけませんでした。
地方のド田舎ってこんなもんです。
結果、行きと帰りで少しルートを変えてみましたが、どちらも所要時間25分。
これなら問題なし。ただ、万一道中で道を外れちゃったりして車が田んぼに落ちるなどしようものなら、JAFを呼んでも来てもらえるまでに相当な時間を要することでしょう。
道中あまりに快適に走れるんでついついスピードを出したくなるところですが、ほどほどで。

派遣先に到着
着きました。
予想通り、周りに何もない場所です。
担当の車も到着。駐車場のEの車の横に停まります。
かなり古い工場で、担当の後に続いて建物に入ると強い機械油の匂いが鼻をつきます。
工場長に挨拶して、Eが配属されることになる部署に案内されます。
そこは測定器具が並べられている暖房の効いた小部屋。
仕事内容は?
年配のベテラン社員から業務についての説明を聞きます。
デジタルのマイクロメータやハイトゲージ、ノギスを使って一日のメインの作業は「検査」。
空いた時間には「加工」の現場での作業も手伝ってもらうとのこと。
吹きさらしの工場の中には大小さまざまな製造機器が並んでいます。
Eは機器を使った製造作業は基本的にかなり得意。仕事の覚えも派遣社員レベルではあり得ないほど速いという自信と実績があります。
Eはこれまでいた派遣先のように、「毎日同じ製品、同じ作業」しかも「誰がやっても変わらない作業」だと完全にモチベーションを失います。
するとどうするか。
契約終了となった派遣先では「できるだけ疲れない」ことだけを心がけて超省エネで日々の作業をやり過ごしてきました。

当然ですが興味が湧く仕事、達成感のある仕事、自分の能力を披露できる仕事の方が好きです。
卓越した能力によって時給アップを達成した前々回の派遣先では、そういった意味ではだいぶ充実して過ごせた時期もありました(後半は時給アップの可能性が消え、やり過ごしに徹した)。
そんなわけでE、この職場はかなりの好印象。
ここなら将来的にまた多種多様な仕事を覚えて時給アップの可能性も見込めます。
50代半ばのEが、職業生活の最晩年に安定して雇われる道もつくれるかも。
目先の話をすれば、これから本格的な冬を迎えます。
市街地の職場への通勤は冬の悪天候時だとひどい渋滞で、通勤時間が1時間前後かかることも珍しくありません。
渋滞する要素が限りなく少ないこの会社なら天候による通勤時間の変動はあまりないかと思われます。実際のところはまだ不明ですが。
それに、測定の作業がメインとなれば暖かい部屋で過ごせます。
結果、担当には「ぜひここでお願いします!」と。
担当も了承。
次の派遣先がほぼ決定しました!
担当からの助言
最後に担当からある助言を受けました。
「Eさん、あまり何でもできそうなこと言わない方がいいですよ」と。
確かに、この日のEは職場を案内してくれた派遣先の人と話す中で「あ、これやったことあります」とか「CADは結構できます」とか「加工とかいろいろやってみたいです」などの発言をしていました。
担当の懸念として「会社のみなさん過大な期待をしているかもだけど、やってみてできなかったら最悪ですよね」と。
「そういうのはとりあえず測定ができるようになってからの方が…」と助言をもらいました。
ま、最強派遣社員のEとしては、その作業に関わる相当な訓練を受けた人でなければできない仕事は別として、普通の人間がやっている仕事で自分にできない仕事はない、という自信と実績があるからこそ自然に出た発言でした。
実際過去に、それまで門外漢だったIT系の職場で始めは苦労したものの半年ほどの勤務で、与えられたタスク全てをこなせるようになったということもありました。
長年付き合ってきて派遣先でのEの活躍ぶりも知らないではないだろうに、まだEの能力をわかっていないのかな、と。
そう思いつつも、あまり「加工」の作業に重点が行き過ぎると真冬や真夏にエアコンの効いた部屋での「測定」の作業の割合が減るかも、と思い直します。
Eは「そうですね、今後はそういう発言は改めます」と。
目的は違うものの担当の助言を素直に受け入れたEでした。

まとめ
ほぼ決まった次の派遣先、概要はこうです。
①通勤時間はやや長いものの渋滞ストレスなし
②仕事内容は結構面白そう
③時給がやや上がる
④将来時給アップのチャンスもありそう
⑤冬でも暖かい場所で働けそう
と、とりあえず今までより条件はいいと言えます。
決定まで時間を要しましたがむしろ「派遣切りされてよかった」と言える結果でした。
そんな訳で、ここ二日は仕事がなく、有給休暇をもらって家で過ごしています。たぶん今週中に初出勤となることでしょう。
考えてみれば娘も学校、妻も仕事で家にひとりでいるってこれが初めて。専業主夫状態で家の家事全般を賄っているところです。
ん~、専業主夫って楽♪
問題が起こらなければ派遣契約締結、初出勤という運びになると思われます。逐一ブログ内で報告していきます。
次回をお楽しみに!